クズな恩恵を賜った少年は男爵家を追放されました、 恩恵の名は【廃品回収】ごみ集めか?呪いだろうこれ、そう思った時期がありました、

shimashima

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8   これで僕も商人だよ

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シェアラさんの後ろを歩きながら「廃品回収」  また
「廃品回収」ととな
5回ほど回収してるうちに着いたらしい
シェアラさんがまっすぐ受付に行き推薦状の用紙を頼んでいる
受付のおじさん、びっくりして
「シェアラさん、誰かの推薦をするんですか?まじですか」
「ヤーローさん 三の窓口へ行って商人登録をしに来た、と言ってね」
言われた通り三の窓口へ、 ここにはピシッと決まっているお嬢さん、
受付嬢っていうのかな?「どうぞ」
「ヤーローというものだ、商人登録がしたい」
「はーい、この用紙に記入願います」
と言いながら青みがかった薄板を出してきた
まずは名前か ヤーローっと 年齢15歳 資産? 
「資産って?」
「ああ、そこは空欄で結構ですよ、もってなさそうだし」
何気にカチンとくるけど
後ろで推薦状を書いたシェアラさんが、剣の金額の半分ほどを
記入っすることを進めてきた
耳に口付けないで シェアラさん
1000両っと あとは
住所か これは暫定で 【金鷲の止木亭】にしておこう
記入を終えた薄板出すと受付嬢がぽかんと口を開けている
うん、かわいい
そして再起動の様子もかわいい
「それでは正式な羊皮紙に転写いたしますので少々お待ち」
待つこと食後の祈りほど
ではここに血判をと言いながら針と布を出してきた
親指をくいっと引かれ針をぶすりと刺された
「いたたた!いた痛いよ」
完全無視ですか ああそうですか
かの受付嬢は布を血まみれの指に巻き
何も無かった様に説明を再開する
「では保証金を、金貨50枚、50両です、それと推薦状です、」
シェアラさんがすいっと推薦状を渡す
朱肉に母印を押す
「はぁ? 朱肉あるのに血判意味あるのか」
「意味はあります、」  どんな意味がとは聞けなかった
金貨を50枚数えて渡す、受付嬢も数えて領収書を作成して
朱肉に拇印   ボインならいいのに・・・
そこから商人のルールやらなにやらカニやらが長かった
で、最後に近隣の町村 市街 王都 国内 ならびに友好国
に新たに商人となった人物の通知を回すんだそうで
それにも金がかかるとか
どんだけ~~~
で、通知方法として トクキンキュウシキフツカソ
なにそれ?聞くと
なんでも6段階の駅伝式告知法で
各町に王国直轄や公爵家または侯爵家 商業組合などに
属するウマ房があり2から3頭のウマが常時待機していて
ウマを乗り継いで情報を伝達するということらしい
そんなことで大変な金がかかるわけだ
トクは特別緊急、キンは緊急 キュウは急
シキはなるべく急いで フツは普通に カソは暇があったら
ちなみにカソだと この国全体に告知されるまで3年ほど
掛かるそうで、金貨10枚 タカッ! やってられんよ
トクだと国内一冬かかり
キンは冬から春まで
キュウが季節一巡りで近隣はこの秋の終わりに告知できるそうです
「じゃあ、キュウだと、どんだけ?」
受付嬢さん 鼻で笑ったよ
「上から三番目の緊急度で2500両よ!おほほほ」
あんたは悪役令嬢か?
なんでも告知の終わっていない町で商売はできないそうです
俺はため息をついて
「じゃあキュウで」「!!!・・・・・・」
「なんでフリーズするんですか? シェアラさんまで」
冬になるまでこの町だけで商売するってそれもなあ
金ならあるし、いろいろ見て回りたいしさ
僕は2500両を黙々と数える
大金貨もあるけど    資本金1000両はどうなった?
まずはこっちからさばいてゆきたい
再々起動を果たした受付嬢
両隣から応援をもらって懸命に数えている
商業組合だしこの程度の金は日常茶飯事だよね
やがて 「確かに2500両ございますので
直ちに急報いたします。」
ちなみにキュウはこの組合始まって以来のことだそうです、
そして国境の町からの急報はさほど立たずに隣国に伝わったわけで
冬の始まりには
ヤーロー商会起業の告知は
グリッド男爵家にも組合経由で伝わるのだったが
当のヤーローにとっては細事なんよ
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