クズな恩恵を賜った少年は男爵家を追放されました、 恩恵の名は【廃品回収】ごみ集めか?呪いだろうこれ、そう思った時期がありました、

shimashima

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32   【世界渡り】はなんとなく想像出来ます、でも実験中に娘ができちゃいます、

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シェアラ・サザランド伯爵邸、
夜、汗をかいた後、二人で体を洗い、ゆったりとベッドの中、
すでにシェアラはかわいい寝息を立てている、
さて、寝巻のままで世界渡りを試すのはまずそうだ、やはり装備は整えようか、
まず【収納】の中身だ、大半はここ伯爵邸の秘密地下室にしまってある、
実に都合よく地下室が見つかったものだが前任者が代々
使っていたもので 【廃品回収】ちからを使った時に見つけたものだ
少し小さいので全部は入りきらない。
世界渡りを試す前準備として何が必要か?全く知らない場所だった場合、 
大海のど真ん中とか土の中はいやだしね、
そこで、まず自分を鑑定!
さらに【世界渡り】を鑑定『現在地から指定した場所に瞬時に移動、
指定場所は過去に訪れた場所なら簡単
初めての場所でも見える範囲なら可能 
習熟するにしたがって渡す物、人が増えてゆく、
指定場所の物、人も、対象だけの呼び寄せ、送り可能』
呼び寄せ可能?、なんか廃品回収に少し似てるか?
今の僕は地平線の人の顔までは見えるからかなりの距離を渡れるみたいだ、
あと一度行った場所はすぐに行けるとか、これはずるい能力だ、
 ライバルはいるのかな 勇者も瞬殺できそうだが
いや、やらないけど・・・
軽く試す程度なら今でもできそうだけど止めておこう、
シェアラが目を覚ますかもしれないし、
今日は、もう寝よう、お休み シェアラ・・・・・・・・

目覚めだ! すっきりさわやか あれ? シェアラはもう起きたのか、
ちょっとだけ、イチャコラしたかったんだけど、そっか~
もう 起きたんだ・・・・
残念だけど朝のルーチン済ませますか、  残念だけど・・・・
「おはよう、シェアラ」「おはよう ヤーロー」
「「「おはようございます、伯爵様」」」ちなみに伯爵様というのは
この場合僕の事、シェアラは御屋形様、
僕はシェアラの夫でここでは客のようなそうでないような、
「朝食はいつもの通り三毛牛の乳と紫鳥の目玉焼きにナーンでございます。」
「うむ、ではいただくとしようか」
「むにゃむにゃ」と食前の祈り、「ヤーロー、私今日はミーシャの武器店の準備があるので
そちらに行きますので、帰りは夕方になると思うわ」
「そうなんだ?、店長候補と一緒か、名前なんて言ったっけ?」
「元メイドのドリスよ」
「そうそう、鑑定恩恵持ちの本店店長候補って言ってたよね、
彼女一人で足りるの?」「足りるはずよ、私がやっていた店だって
基本暇だったから」「暇になるかなあ、ちょっとわかんないよ?」
「昔より良ければそれでいいわ」「店員足りなくなりそうだったら
メイドから回すのかな」「いいえ、ドリスに任せるわ」
「そうだね、それがよさそう」
なんということもない食事中の会話、

食事中の会話などとんでもないという国もあるらしいが、
幸いにして、僕の知る範囲の国では食事中の会話は問題視されてない、

「シェアラ、出かけるとき、僕に羅王を用意するように
言いつけておいて、お願いね」「あら、出かけるの?」
「うん、本宅の方にね、子爵邸の使用人の研修の打ち合わせ
僕の帰りも夕方になりそう」そういってシェアラの従者の方をちらっと見る
彼女は片眉を少し上げただけで了解のサインを送ってきた、
食事を終えた僕とシェアラは軽く肩を抱き合い
僕は与えられた自室へ、シェアラはそのまま外出するようだ

自室で僕は収納の中身をチェック、大丈夫そうだ、
というよりあまり心配していない、
鑑定の結果から見て案外楽そうではある、
ウマ車では無く羅王で出かけるのは、一人で行動できるから
羅王なら護衛5人分はあるから安心できるんだ、
余裕を見てエントランスに出るとすっかり支度の出来た羅王、
ウマ番のカジモドが組んだ両手に左足を載せ、放り投げられるように
羅王にまたがる、一人でも跨ることはできるんだけど・・・
帝都内はゆっくり 常歩なみあしで進む、
門を出てから 駈歩かけあししこのままの速度で
昨日試射したところにやってきた。
あっ! 研修 忘れてた、僕はいなくても問題ないよね

樅ノ木のあったところに空いた穴には水が溜まっていた、少し離れて
元三本杉だったところを見る、少し右側に焦点を合わせ
【世界渡り】を発動、 心に念じると、
その場に立っていた、左側を見ると二本の杉が重なって見える、
かなり狙ったところに移動できたようだ、
樅ノ木の有ったところを振り返ると羅王が所在なさげに
こちらを見て、やおら駆けだした、 襲歩ギャロップすごい速度だ
あっと言う間にこの距離を駆け抜け僕の頭をあまがみする。
「だめじゃないか、黙って置いて行っちゃ」と言ってるのか?
「ごめんごめん、じゃあ今度は羅王も一緒に」
いけるかな?次の目標はどこにしよう?
まっすぐ山の方を見ると山腹に廃砦が見える、
「あそこはどうかな、」羅王の頭を横抱きにして
じっと砦を見る、「世界渡り」 声に出してみた、
次の瞬間砦の朽ち果てた門前に羅王と立っていた、
羅王、ちょっと砦を見た、耳がくるっと後ろに向く
僕も耳の向いた方を向く
何か小さなものが ぼろの塊? ん? 動いてる
羅王とともにそこに向かう
「ん? 人だな 女の子か」
そこにいたのは三、四歳ぐらいの女の子、髪はプラチナブロンドで
目はアンバー、通称狼の目と言われている、 女の子がじっと僕を見てる、
「だあれ?」「僕はヤーロー、こっちの大きなウマはラオウっていうんだ
お嬢ちゃんは?」「・・・わかんないの」
「お嬢ちゃん お水飲む?」「うん、お水欲しいなあって思ってたの」
僕は収納から水差しとカップを出し水を少し注いで少女に渡す
カップを受け取った少女はコクコクと喉を鳴らして飲み干した
「お水、おいしいの・・ もっとほしい  の」
「ゆっくり飲むんだよ、 それとどこか痛いところはない?」
「足とお背中が いたいの とってもいたいの」
「お嬢さん、鑑定ってわかるかな? どこが痛いかわかるんだけど
君に鑑定かけていいかな」「うん、いたくしないでね いたいの やなの」
「鑑定」
それによると、シズ王国 第三王女  5歳  シャルロッテ・※※※※ 
左肋骨骨折とヒビ右足捻挫 栄養不良 激しい汚れ、
王女! なんでこんな廃墟に王女が?  落ち着け どうどうどう

「お嬢さんのお名前はシャルロッテっていうらしいよ、痛いのは今から
直すからね、ちょっと待ってね、」サーチで肋骨の状態と足を見ると
折れた骨は、ずれていない、安心して「治癒」を掛ける、
「名前、おもいだしたの、お父様とかお母様は ロッテって   た の」
ロッテと名乗った女の子は気を失ってしまった、
今のうちに「清浄」と唱える、 きれいになったロッテを抱え上げ
羅王の 鞍上あんじょうに世界渡り、もうね やりたい放題、そしてさらに
樅ノ木のあった場所に再度世界渡りをし、そこからは騎乗のまま門まで、
当然だけど、人目のある所に世界渡りはしたくない、
門衛には「この子は養子として連れてきた、通るぞ」
「伯爵閣下っ、御名と性別、年齢だけは」
「シャルロッテ、女、5歳だ、正式な名は後に使いを出す では頼む」
心付けの金貨一枚をコイントスで渡し「仲間で飲め」と言いおいて門を抜ける、
いやいや 貴族パネェわ、 こんな雑な説明がまかり通る いや知ってたけど

「あら、ヤーローどうしたの」僕はミーシャの武器店帝都本店前に乗り付け
店にお邪魔した、シャルロッテを抱えたまま、
「隠し子には無理があるわね かわいい子ね、どうしたのかしら?」
「ちょっと山の廃砦で拾った、着替えさせて寝かせてほしい」
「店長の自室借りるわね」ベッドにロッテを寝かせて
シェアラと店長が戻ってきた、「ドリス あの子の服、適当に見繕ってきて」
「はい 行ってまいります。」ロッテのことを
説明するにはどうしても世界渡りのことを明かす必要があったので
僕はシェアラに詳細を語った、
シェアラさん 凝固してしまったが さすがは彼女
僕は彼女に言う
「御願い、今はあの子の事だけにしてください、 
     世界渡りの件は屋敷でゆっくり説明しますから
この子を保護したいんだ、 どうだろう シェアラさん」
「ずるいわ、ヤーロー そんな目でお願いされたら・・・」
「でね、この子の名前は、シャルロッテ・※※※※  
        軍の反乱で滅亡したシズ王国 第三王女  5歳」
シェアラさん、    
         また
               凝固かたまった
 
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