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ドルアージュ
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正座して座り声を掛けるとフリードは気付き振り返った。
距離感が分からず近付き過ぎた事に気付いたのは鼻が触れ合いそうなほど近くに顔があったからだ。
フリードはまた固まってしまった。
また背を向けられたら大変だ、ちゃんと顔を合わせて伝えたい…俺の気持ち…
「ありがとう…ございます」
「……お、おう」
本人はよく分かっていないみたいだが俺の感謝の気持ちを受け取ってくれた。
もっと自分に自信を持とうと思った。
下級魔法使いでも幸せになれると思ったのは俺じゃないか。
呪いを怖れていても防げるわけじゃない、でも俺の目の前には聖騎士である彼がいる…なにか解ける方法が見つかるかもしれない。
魔力がない世界で生きていたんだ、頭を使えば魔力が少なくてもどうにかなる気がした。
電気も魔法で動いている世界でどこまで通用するか分からないが、やってみないと分からない。
攻略キャラクターに関わったら俺が死ぬかもしれない、なら逆に考えてはどうだろうか。
ゲームになかった結末を辿れば…もしかして…
フリードはタンスから引っ張り出した服を俺に見せた。
黒いTシャツにズボンだった。
俺はそれを受け取るとフリードはすぐに背を向けた。
着物を脱ぐと擦れる音が聞こえた。
……な、なんか変に緊張するなぁ…身内でもない人と同じ空間で着替えているからだろうか。
ドキドキと音が響きそうになり、フリードにバレませんようにと心の中で祈った。
少しサイズが大きめだが、なんとか着れた。
「できました」
「…そ、そうか」
恐る恐るフリードは後ろを振り返ってこちらを見た。
男同士なんだし、堂々と見ればいいのに…
それとも婚約者がいる人の裸は男女関係なく見てはいけないのかもしれない。
そこの事情はよく分からないけど、俺は一応妻側みたいだしその可能性が高そうだ。
着物がシワにならないように伸ばしながら畳むとフリードはクローゼットにしまってくれた。
少しの沈黙が俺達の間に流れる。
そこで俺は大変な事を思い出した。
「あっ!弁償!」
「…弁償?」
「パーティーの時、服を濡らしてダメにしちゃったから……もう少し大きくなったらちゃんと働いて返します!」
今は持ち合わせがなくてドルアージュ家にも迷惑掛けるわけにはいかないから俺が自分の手で返すんだ。
でも具体的にいくらか聞いていなかった。
だいたいでいいから聞こうと思って気付いた。
フリードは目を見開きとても驚いた顔をしていた。
なにか言いたげに口を開けて閉じての繰り返しだった。
もしかして下級魔法使いの給料だったら一生タダ働きでも返せないほど高額なのだろうか。
しかしフリードの口から発された言葉は俺の予想と全く違った。
距離感が分からず近付き過ぎた事に気付いたのは鼻が触れ合いそうなほど近くに顔があったからだ。
フリードはまた固まってしまった。
また背を向けられたら大変だ、ちゃんと顔を合わせて伝えたい…俺の気持ち…
「ありがとう…ございます」
「……お、おう」
本人はよく分かっていないみたいだが俺の感謝の気持ちを受け取ってくれた。
もっと自分に自信を持とうと思った。
下級魔法使いでも幸せになれると思ったのは俺じゃないか。
呪いを怖れていても防げるわけじゃない、でも俺の目の前には聖騎士である彼がいる…なにか解ける方法が見つかるかもしれない。
魔力がない世界で生きていたんだ、頭を使えば魔力が少なくてもどうにかなる気がした。
電気も魔法で動いている世界でどこまで通用するか分からないが、やってみないと分からない。
攻略キャラクターに関わったら俺が死ぬかもしれない、なら逆に考えてはどうだろうか。
ゲームになかった結末を辿れば…もしかして…
フリードはタンスから引っ張り出した服を俺に見せた。
黒いTシャツにズボンだった。
俺はそれを受け取るとフリードはすぐに背を向けた。
着物を脱ぐと擦れる音が聞こえた。
……な、なんか変に緊張するなぁ…身内でもない人と同じ空間で着替えているからだろうか。
ドキドキと音が響きそうになり、フリードにバレませんようにと心の中で祈った。
少しサイズが大きめだが、なんとか着れた。
「できました」
「…そ、そうか」
恐る恐るフリードは後ろを振り返ってこちらを見た。
男同士なんだし、堂々と見ればいいのに…
それとも婚約者がいる人の裸は男女関係なく見てはいけないのかもしれない。
そこの事情はよく分からないけど、俺は一応妻側みたいだしその可能性が高そうだ。
着物がシワにならないように伸ばしながら畳むとフリードはクローゼットにしまってくれた。
少しの沈黙が俺達の間に流れる。
そこで俺は大変な事を思い出した。
「あっ!弁償!」
「…弁償?」
「パーティーの時、服を濡らしてダメにしちゃったから……もう少し大きくなったらちゃんと働いて返します!」
今は持ち合わせがなくてドルアージュ家にも迷惑掛けるわけにはいかないから俺が自分の手で返すんだ。
でも具体的にいくらか聞いていなかった。
だいたいでいいから聞こうと思って気付いた。
フリードは目を見開きとても驚いた顔をしていた。
なにか言いたげに口を開けて閉じての繰り返しだった。
もしかして下級魔法使いの給料だったら一生タダ働きでも返せないほど高額なのだろうか。
しかしフリードの口から発された言葉は俺の予想と全く違った。
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