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一つのベッド
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次は入り口のドアと近いドアを開けた。
洗面所だった、ここで服を脱いで風呂に入るのか。
風呂のドアとトイレのドアがある。
「イリヤ」
「うわっ!」
いきなり後ろから抱きしめられて口から心臓が飛び出そうになるほど驚いた。
ジョーカーが俺の顔色を伺ってくる。
恋人なら普通のスキンシップなのかもしれないけど恋愛初心者には至近距離の美形の顔は堪えられそうにない。
顔を赤くしてジョーカーから目を逸らすと「イリヤ」と今度は悲しげな声で言われて俺はジョーカーの方を振り返った。
すると鼻がくっつくほど至近距離でジョーカーは俺に顔を近付けていて驚いて変な声を出した。
そしてその声に気付いたフリードが別の部屋から出てきた。
「どうした!?イリヤ!」
「…何でもない」
俺の代わりにジョーカーがフリードに伝えたがフリードは信じていない顔でジョーカーを見ていた。
俺はジョーカーに何もされていないのに腰が砕けてしまい、床に座り込んでいた。
なんだろう、今日のジョーカーいつもよりフェロモンが強く感じるんだけど…気のせいなのかな…直視出来ないくらいだけど…
ジョーカーに抱っこで立たされてちょっと恥ずかしかった。
最後の部屋は皆で行く事になった。
さっきフリードが出てきた場所だ。
残りといったら一つしかないけど…
そして部屋に入り驚いた。
そこの部屋の真ん中には大きなキングサイズのベッドが一つだけあった。
「…え?一つ?」
「一緒に寝るの嫌なのか?」
今度はフリードが落ち込んだ声を出したから首を横に振った。
嫌なわけない!…ないけど、俺…寝相悪くないだろうかと気になってしまう。
いつも一人で寝てるから自分の寝相が分からない、ベッドからは落ちた事はないけど…
「俺、二人を踏みつけちゃうかも」
「イリヤならいいに決まってるだろ」
「普通の時も踏みつけていいぞ」
…ジョーカーがなにか問題発言をしているが聞かなかった事にしよう。
ベッドを触るとふかふかで気持ちよかった。
これで毎日寝れるなんて贅沢ものだなと押して反発を楽しんでいたら、ジョーカーに抱き抱えられてベッドの上に寝かされる。
全身を綿で包まれたような柔らかさを感じているとフリードとジョーカーもベッドの上に乗り、俺を挟んで寝転がる。
暖かいな、何だかうとうとする。
それにしても俺が来る前は二人がベッドを使っていたんだよね。
仲が悪いように見えて案外仲良しだなと微笑む。
「いつも二人で使ってたんだよね、三人だと狭く感じない?」
『は?』
俺は床で寝た方が二人の疲れが取れるかなと思って言ったんだけど二人は唖然とした顔をしていた。
……え?俺変な事聞いちゃった?
フリードは小さく「…違う」と言った。
ジョーカーも眉を寄せて不機嫌そうな顔だった。
両サイドから俺を抱き締める力が強くなる。
フリードはため息を吐きながら俺に言った。
「俺達もこのベッドを使うのは今日が初めてなんだよ」
「…そうなの?」
「俺とフリードが一緒に寝るとかなんで思い付くんだよ、イリヤがいないと無意味なのに」
ジョーカーは俺の首筋に顔を埋めていた。
どうやらこのベッドは俺のために買ったそうだ。
二人はそれまでソファーで寝ていたと言っていた。
あのソファーふかふかそうだけどちょっと寝るには硬いような気もする。
でも今日から二人もベッドで寝れると分かり安心した。
俺は二人の世話係なんだから気を使わなくていいのにな。
安心したら本格的に眠くなってきた。
目を擦り欠伸をするとフリードとジョーカーに頭を撫でられた。
『おやすみ』
二人の心地がいい声が重なり俺を夢の世界に誘う。
これから起こる新生活に期待を膨らませて…
洗面所だった、ここで服を脱いで風呂に入るのか。
風呂のドアとトイレのドアがある。
「イリヤ」
「うわっ!」
いきなり後ろから抱きしめられて口から心臓が飛び出そうになるほど驚いた。
ジョーカーが俺の顔色を伺ってくる。
恋人なら普通のスキンシップなのかもしれないけど恋愛初心者には至近距離の美形の顔は堪えられそうにない。
顔を赤くしてジョーカーから目を逸らすと「イリヤ」と今度は悲しげな声で言われて俺はジョーカーの方を振り返った。
すると鼻がくっつくほど至近距離でジョーカーは俺に顔を近付けていて驚いて変な声を出した。
そしてその声に気付いたフリードが別の部屋から出てきた。
「どうした!?イリヤ!」
「…何でもない」
俺の代わりにジョーカーがフリードに伝えたがフリードは信じていない顔でジョーカーを見ていた。
俺はジョーカーに何もされていないのに腰が砕けてしまい、床に座り込んでいた。
なんだろう、今日のジョーカーいつもよりフェロモンが強く感じるんだけど…気のせいなのかな…直視出来ないくらいだけど…
ジョーカーに抱っこで立たされてちょっと恥ずかしかった。
最後の部屋は皆で行く事になった。
さっきフリードが出てきた場所だ。
残りといったら一つしかないけど…
そして部屋に入り驚いた。
そこの部屋の真ん中には大きなキングサイズのベッドが一つだけあった。
「…え?一つ?」
「一緒に寝るの嫌なのか?」
今度はフリードが落ち込んだ声を出したから首を横に振った。
嫌なわけない!…ないけど、俺…寝相悪くないだろうかと気になってしまう。
いつも一人で寝てるから自分の寝相が分からない、ベッドからは落ちた事はないけど…
「俺、二人を踏みつけちゃうかも」
「イリヤならいいに決まってるだろ」
「普通の時も踏みつけていいぞ」
…ジョーカーがなにか問題発言をしているが聞かなかった事にしよう。
ベッドを触るとふかふかで気持ちよかった。
これで毎日寝れるなんて贅沢ものだなと押して反発を楽しんでいたら、ジョーカーに抱き抱えられてベッドの上に寝かされる。
全身を綿で包まれたような柔らかさを感じているとフリードとジョーカーもベッドの上に乗り、俺を挟んで寝転がる。
暖かいな、何だかうとうとする。
それにしても俺が来る前は二人がベッドを使っていたんだよね。
仲が悪いように見えて案外仲良しだなと微笑む。
「いつも二人で使ってたんだよね、三人だと狭く感じない?」
『は?』
俺は床で寝た方が二人の疲れが取れるかなと思って言ったんだけど二人は唖然とした顔をしていた。
……え?俺変な事聞いちゃった?
フリードは小さく「…違う」と言った。
ジョーカーも眉を寄せて不機嫌そうな顔だった。
両サイドから俺を抱き締める力が強くなる。
フリードはため息を吐きながら俺に言った。
「俺達もこのベッドを使うのは今日が初めてなんだよ」
「…そうなの?」
「俺とフリードが一緒に寝るとかなんで思い付くんだよ、イリヤがいないと無意味なのに」
ジョーカーは俺の首筋に顔を埋めていた。
どうやらこのベッドは俺のために買ったそうだ。
二人はそれまでソファーで寝ていたと言っていた。
あのソファーふかふかそうだけどちょっと寝るには硬いような気もする。
でも今日から二人もベッドで寝れると分かり安心した。
俺は二人の世話係なんだから気を使わなくていいのにな。
安心したら本格的に眠くなってきた。
目を擦り欠伸をするとフリードとジョーカーに頭を撫でられた。
『おやすみ』
二人の心地がいい声が重なり俺を夢の世界に誘う。
これから起こる新生活に期待を膨らませて…
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