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治癒室に戻り午後の仕事を終える。
アルフォンスに魔法紙を飛ばそうかと考えていると、メルに声をかけられた。
「ソフィアさ~ん。愛しのランセル卿が来てますよ~。明日休みですもんね~」
ニヤニヤしながら呼びにくるメルの後ろには、キリルもいた。
彼は彼で、高い山の攻略に再び挑戦するようだ。
「ソフィアちゃんには色々と聞きたいことがあるけど、今日はメルちゃんを誘いに来たからまた今度教えてね~」
「キリルさん、私高位貴族は無理なんで。他を当たってくださ~い」
「お願い、そういうの抜きにして、一回俺本人を知って欲しい!」
「え~…」
メルは男爵家だが、兄がいるため家を継がない。
アルフォンスのように何かしらの能力に秀でていれば別だが、そうでなければ下位貴族の嫡子でない者は平民になる事が多い。
メル自身もそれはよく分かっているのだろう。
侯爵家の子息と関わる事で周りの目も厳しくなる。
もしかしたら、よく思わない者が実家に何かしらの不利益を起こすかもしれない。
貴族とは本当に面倒な生き物だから。
メルは多分、キリルの事を嫌っている訳ではなさそうだ。
ただ、いろんな事を鑑みて断っているのだろう。
キリルが向かう山は高そうだなと思いながら、ソフィアはアルフォンスの元へ向かった。
「ソフィ!」
顔を見るなりパァァァと笑顔になったアルフォンスは、この一月で少し痩せたようだった。
「久しぶりね、少し痩せた?」
「うん。王宮治癒師団にめちゃくちゃ調べられて疲れた。癒されたい…」
「ふふ、お疲れさま。私もアルに魔法紙を飛ばそうかと思ってたから会えて良かった」
「じゃあ、ご飯でも食べに行こう。今日は時間ある?」
「ええ、あるわ。どこがいいかしら」
「王都であった事を話したいんだ。だからその、うちに、来る?」
「え?」
誓約絡みの話だろうか。
「えっと…誓約に関わる事?」
少し声を落とす。
「それもあるかな」
「じゃあお邪魔しちゃおうかな」
誓約の事があるなら店では話せない。
「うん。ご飯買ってうちで食べよう」
ニコニコしながら話すアルフォンスは、大型犬のようだ。
目を細めたら尻尾が見えるかもしれない。
あれほどアルフォンスとの事で人の目を気にしていたのに、吹っ切れてしまえば楽だった。二人で隊舎を歩いていても、何か言いたそうな人はいるが実際に言っては来ない。
(結局私は、アルに会えて嬉しいのね)
ソフィアは、面倒だと冷静になったはずの心が浮き足立っているのが分かる。
それもこれも父のおかげか。
市場を歩いて夕食を探す。
逸れると困るから、とアルフォンスはずっとソフィアの手を握って離さなかった。
それが何だか、恥ずかしいような嬉しいような、こそばゆい感じがする。
敬語を使うとすぐに訂正してくるため軽く話してはいるが、ソフィアからしたら会うのは三回目。恋人同士ということになっていても、やはり緊張する。
「ここだよ」
アルフォンスに連れられてやって来たアパートは、隊舎から程近い場所にあった。
今のソフィアには初めて来る部屋だ。
どうぞ、と手を引かれ中に入っても知っている景色は無い。
「あ!」
テーブルの上に銀細工の手鏡が置いてある。
「これ、無くしたのかと思ってたの」
「俺の部屋に置いてあったよ。記憶を無くした後に部屋で見つけて、きっと恋人の物なんだろうって思った」
ソフィアはそっと手鏡を手に取る。
十五の誕生日に母から貰った物だ。
「他にもあるよ、髪飾りとかパジャマとか。必要な物は持って帰ってね。あ、でもいつでもうちに泊まれるようにパジャマは置いて行って」
アルフォンスの言葉にソフィアは顔が赤くなる。
「え、あ…」
「ふふ、赤くなってて可愛いね」
流れるように甘い言葉を吐くアルフォンスに、ソフィアは固まってしまう。
「はい、椅子へどうぞ。明日は休みでしょ?ワインも出しちゃおう。飲める?」
「ええ、お酒は好き」
「良かった。一緒に飲もうと思って王都で買ってきたんだ」
市場で買った惣菜はどれも美味しい。
ソフィアは基本的に自炊だが、たまにはこういうのも楽しい。
「そういえば、王都の話って?」
「王宮に行った時にさ、おかしな事があったんだよ」
「おかしな事?」
「陛下に謁見したんだけどね、『ソフィアはうちの子にしたかったのに』って言われたんだけど、どういう事?」
アルフォンスの言葉に、ソフィアは思わず咽せた。
「え?ソフィ大丈夫?」
「え、えぇ。陛下と父はね、騎士学校で学友だったらしいのよ。えっと、前回の厄災で王命が出されたって話は聞いてるわよね?その時の事を気にしているみたいで。そういう縁もあって、私が小さい時から身分を隠してうちに遊びに来てたのね」
「え?」
「私はずっと“ミモザケーキのおじ様”って呼んでたんだけど、実は陛下だったって最近知ったの。おじ様は男の子しか子供がいないから、ソフィアはうちの子になれば良いってよく言ってて。だから陛下に揶揄われたのよ」
「いや…あれは多分本気…」
アルフォンスは国王との謁見を思い出す。
厄災の事を報告した後、人払いをされて魔力回路の治癒について話した。その時何故か、ソフィアの恋人かとも聞かれた。
そしてジトッとした目をして言ったのだ。『うちの子にしたかった』と。
「本当にさ、ソフィの家族って規格外過ぎるんだけど…」
「ん~、私にとっては普通の家族なんだけどなぁ」
色々あって事実婚の両親、母とソフィアだけが平民、父と弟達は国内でも有数の高魔力保持者。
変わってはいると思うが、ソフィアにとってはそれが日常にだった。
姉弟喧嘩もしたし、反抗期もあったと思う。
「その辺の貴族連中より、よっぽど周囲が豪華なんだよなぁ」
「まぁ父は伯爵家だから、それなりに付き合いはあるんじゃない?それに王都の騎士学校だったし」
「いや、本当にすごいと思うよ」
どう考えても普通の家では無いと、アルフォンスは思う。
ソフィアを取り巻く人達が普通ではないのだ。
北の英雄の娘で数少ない師匠付きの治癒師、国王陛下からも可愛がられている。
最後のインパクトが強過ぎる。国王陛下から可愛がられてるって何だ!?
うちの子にしたかった発言の真意は多分、“息子の嫁にしたかった”だろう。
危なかった。
王家に嫁ぐには純潔でなくてはいけないはず。
グッジョブ、記憶が無くなる前の俺。
「本当に危なかったな…」
「え?」
「いや、何でもない」
「そういえばジョシュア殿にも会ったよ。シモン殿にも」
「そうなのね。二人は元気だった?」
「うん。でも忙しいみたいで、ジョシュア殿は目の下のクマが凄かった。王宮魔術師って大変そうだね」
「そうなのね」
ジョシュアの出会いはしばらくないかもしれないとソフィアは思う。
「ジョシュアは出会いが無いって嘆いていたから、早く良い人に会えるいいわね」
「そっか。ねぇソフィ?」
「なぁに?」
「ジョシュア殿の恋も大事だけどさ、俺達の事は?」
「え?」
アルフォンスの言葉に、思わずワイングラスを口に運ぶ手が止まる。
「王宮でさ、自分が知らなかった事もちゃんと教えてもらった。それから、シモン殿にも謝られた」
「師匠が?」
「うん。二十三年前、デモンズハーピーの危険性も周知されず、圧力に屈してしまった事。自分の母親のせいで君のご両親が結婚できなかった事。それがソフィアを苦しめてしまった事」
「それは…」
アルフォンスはソフィアの手を取って促すと、ソファーに座らせた。
「ご両親が結婚していたら、本当は実家の持ってる爵位を継いでいたのにって。そうすれば、俺達は何の問題もなく結婚出来たかもしれないって」
「………」
「でもね、もしそうだったらソフィはきっと西方には来なかった。だから、悪い事ばかりじゃ無いって思う。ご両親には悪いけれど、だからこそ俺はソフィに会えた」
「アル…」
アルフォンスは話しながらずっとソフィアの手を握ったままだ。
「君のお父君、ライオネル殿が呪いから目を覚ました時、忘れたはずの恋人に一目惚れしたって聞いた。その気持ちさ、すごく分かる気がするんだ。俺もソフィの事、もう一度好きになったから」
アルフォンスに魔法紙を飛ばそうかと考えていると、メルに声をかけられた。
「ソフィアさ~ん。愛しのランセル卿が来てますよ~。明日休みですもんね~」
ニヤニヤしながら呼びにくるメルの後ろには、キリルもいた。
彼は彼で、高い山の攻略に再び挑戦するようだ。
「ソフィアちゃんには色々と聞きたいことがあるけど、今日はメルちゃんを誘いに来たからまた今度教えてね~」
「キリルさん、私高位貴族は無理なんで。他を当たってくださ~い」
「お願い、そういうの抜きにして、一回俺本人を知って欲しい!」
「え~…」
メルは男爵家だが、兄がいるため家を継がない。
アルフォンスのように何かしらの能力に秀でていれば別だが、そうでなければ下位貴族の嫡子でない者は平民になる事が多い。
メル自身もそれはよく分かっているのだろう。
侯爵家の子息と関わる事で周りの目も厳しくなる。
もしかしたら、よく思わない者が実家に何かしらの不利益を起こすかもしれない。
貴族とは本当に面倒な生き物だから。
メルは多分、キリルの事を嫌っている訳ではなさそうだ。
ただ、いろんな事を鑑みて断っているのだろう。
キリルが向かう山は高そうだなと思いながら、ソフィアはアルフォンスの元へ向かった。
「ソフィ!」
顔を見るなりパァァァと笑顔になったアルフォンスは、この一月で少し痩せたようだった。
「久しぶりね、少し痩せた?」
「うん。王宮治癒師団にめちゃくちゃ調べられて疲れた。癒されたい…」
「ふふ、お疲れさま。私もアルに魔法紙を飛ばそうかと思ってたから会えて良かった」
「じゃあ、ご飯でも食べに行こう。今日は時間ある?」
「ええ、あるわ。どこがいいかしら」
「王都であった事を話したいんだ。だからその、うちに、来る?」
「え?」
誓約絡みの話だろうか。
「えっと…誓約に関わる事?」
少し声を落とす。
「それもあるかな」
「じゃあお邪魔しちゃおうかな」
誓約の事があるなら店では話せない。
「うん。ご飯買ってうちで食べよう」
ニコニコしながら話すアルフォンスは、大型犬のようだ。
目を細めたら尻尾が見えるかもしれない。
あれほどアルフォンスとの事で人の目を気にしていたのに、吹っ切れてしまえば楽だった。二人で隊舎を歩いていても、何か言いたそうな人はいるが実際に言っては来ない。
(結局私は、アルに会えて嬉しいのね)
ソフィアは、面倒だと冷静になったはずの心が浮き足立っているのが分かる。
それもこれも父のおかげか。
市場を歩いて夕食を探す。
逸れると困るから、とアルフォンスはずっとソフィアの手を握って離さなかった。
それが何だか、恥ずかしいような嬉しいような、こそばゆい感じがする。
敬語を使うとすぐに訂正してくるため軽く話してはいるが、ソフィアからしたら会うのは三回目。恋人同士ということになっていても、やはり緊張する。
「ここだよ」
アルフォンスに連れられてやって来たアパートは、隊舎から程近い場所にあった。
今のソフィアには初めて来る部屋だ。
どうぞ、と手を引かれ中に入っても知っている景色は無い。
「あ!」
テーブルの上に銀細工の手鏡が置いてある。
「これ、無くしたのかと思ってたの」
「俺の部屋に置いてあったよ。記憶を無くした後に部屋で見つけて、きっと恋人の物なんだろうって思った」
ソフィアはそっと手鏡を手に取る。
十五の誕生日に母から貰った物だ。
「他にもあるよ、髪飾りとかパジャマとか。必要な物は持って帰ってね。あ、でもいつでもうちに泊まれるようにパジャマは置いて行って」
アルフォンスの言葉にソフィアは顔が赤くなる。
「え、あ…」
「ふふ、赤くなってて可愛いね」
流れるように甘い言葉を吐くアルフォンスに、ソフィアは固まってしまう。
「はい、椅子へどうぞ。明日は休みでしょ?ワインも出しちゃおう。飲める?」
「ええ、お酒は好き」
「良かった。一緒に飲もうと思って王都で買ってきたんだ」
市場で買った惣菜はどれも美味しい。
ソフィアは基本的に自炊だが、たまにはこういうのも楽しい。
「そういえば、王都の話って?」
「王宮に行った時にさ、おかしな事があったんだよ」
「おかしな事?」
「陛下に謁見したんだけどね、『ソフィアはうちの子にしたかったのに』って言われたんだけど、どういう事?」
アルフォンスの言葉に、ソフィアは思わず咽せた。
「え?ソフィ大丈夫?」
「え、えぇ。陛下と父はね、騎士学校で学友だったらしいのよ。えっと、前回の厄災で王命が出されたって話は聞いてるわよね?その時の事を気にしているみたいで。そういう縁もあって、私が小さい時から身分を隠してうちに遊びに来てたのね」
「え?」
「私はずっと“ミモザケーキのおじ様”って呼んでたんだけど、実は陛下だったって最近知ったの。おじ様は男の子しか子供がいないから、ソフィアはうちの子になれば良いってよく言ってて。だから陛下に揶揄われたのよ」
「いや…あれは多分本気…」
アルフォンスは国王との謁見を思い出す。
厄災の事を報告した後、人払いをされて魔力回路の治癒について話した。その時何故か、ソフィアの恋人かとも聞かれた。
そしてジトッとした目をして言ったのだ。『うちの子にしたかった』と。
「本当にさ、ソフィの家族って規格外過ぎるんだけど…」
「ん~、私にとっては普通の家族なんだけどなぁ」
色々あって事実婚の両親、母とソフィアだけが平民、父と弟達は国内でも有数の高魔力保持者。
変わってはいると思うが、ソフィアにとってはそれが日常にだった。
姉弟喧嘩もしたし、反抗期もあったと思う。
「その辺の貴族連中より、よっぽど周囲が豪華なんだよなぁ」
「まぁ父は伯爵家だから、それなりに付き合いはあるんじゃない?それに王都の騎士学校だったし」
「いや、本当にすごいと思うよ」
どう考えても普通の家では無いと、アルフォンスは思う。
ソフィアを取り巻く人達が普通ではないのだ。
北の英雄の娘で数少ない師匠付きの治癒師、国王陛下からも可愛がられている。
最後のインパクトが強過ぎる。国王陛下から可愛がられてるって何だ!?
うちの子にしたかった発言の真意は多分、“息子の嫁にしたかった”だろう。
危なかった。
王家に嫁ぐには純潔でなくてはいけないはず。
グッジョブ、記憶が無くなる前の俺。
「本当に危なかったな…」
「え?」
「いや、何でもない」
「そういえばジョシュア殿にも会ったよ。シモン殿にも」
「そうなのね。二人は元気だった?」
「うん。でも忙しいみたいで、ジョシュア殿は目の下のクマが凄かった。王宮魔術師って大変そうだね」
「そうなのね」
ジョシュアの出会いはしばらくないかもしれないとソフィアは思う。
「ジョシュアは出会いが無いって嘆いていたから、早く良い人に会えるいいわね」
「そっか。ねぇソフィ?」
「なぁに?」
「ジョシュア殿の恋も大事だけどさ、俺達の事は?」
「え?」
アルフォンスの言葉に、思わずワイングラスを口に運ぶ手が止まる。
「王宮でさ、自分が知らなかった事もちゃんと教えてもらった。それから、シモン殿にも謝られた」
「師匠が?」
「うん。二十三年前、デモンズハーピーの危険性も周知されず、圧力に屈してしまった事。自分の母親のせいで君のご両親が結婚できなかった事。それがソフィアを苦しめてしまった事」
「それは…」
アルフォンスはソフィアの手を取って促すと、ソファーに座らせた。
「ご両親が結婚していたら、本当は実家の持ってる爵位を継いでいたのにって。そうすれば、俺達は何の問題もなく結婚出来たかもしれないって」
「………」
「でもね、もしそうだったらソフィはきっと西方には来なかった。だから、悪い事ばかりじゃ無いって思う。ご両親には悪いけれど、だからこそ俺はソフィに会えた」
「アル…」
アルフォンスは話しながらずっとソフィアの手を握ったままだ。
「君のお父君、ライオネル殿が呪いから目を覚ました時、忘れたはずの恋人に一目惚れしたって聞いた。その気持ちさ、すごく分かる気がするんだ。俺もソフィの事、もう一度好きになったから」
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