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極上の華は地雷の上で咲き誇る 上
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▶︎元々一話分で上げていましたが、長くなってしまったので上下に分けました。<(_ _)>
【Side オスカー】
「……あ。しまった」
いつもの騎士団の団長用執務室。
応接用のソファを借り、朝から国に提出する報告書の確認をしていた時、不意に、アレクが呟く声が聞こえた。
「ん? どうかしたか?」
顔を上げれば、執務机に座り項垂れる奴の姿が見える。
「……これに付ける予定の資料を屋敷に忘れてきた……」
「なんだ? 珍しいな。……うーん、提出は今日中じゃなくてもいいんだろ? 明日にするか? って、明日お前休みか」
「……ああ」
アレクはそう短く答えると、ポケットから時計を取り出す。そして時間を確認すると、薬指の指輪に軽くキスをしてからポケットへと時計をしまった。
(……アレ、もう無意識なんだろうなぁ)
その一連の動作を見て俺は内心で苦笑する。去年まではそんなことをするようになるなど、露程も思わなかった甘い仕草である。
ここ一年の親友の変化には未だ驚かされる部分も多く、その理由となる人物の事を思えば感心すらした。
あんな噂まで立っていた奴とは思えんなと俺が再び苦笑していれば、アレクが一つ、大きなタメ息を吐いた。
「……仕方ない。まだ昼前だし、今から手紙を出して届けさせれば午後には提出できるだろ」
そう言って手紙を書き出すアレク。
「あー、じゃ、ここまでは確認したし、俺は訓練場行ってくるかな」
俺はアレクにそう告げると、「ああ、わかった」と言うアレクの声を背に執務室を後にした。
*
あの後は。
俺は先に食堂へと向かい早めの昼食を食べた。そして、一度自分の部屋へと戻り、自分の書類仕事を片付けて。腹が軽くなったところで訓練着に着替え、訓練場へと向かった。
部下たちを相手に手合わせや指導をし、少し時間の空いた午後のこと。
(……そういえば、資料は届いたかな?)
シャワーを軽く浴びて、頭をタオルで拭きつつ訓練場から執務室のある隊舎へと向かう途中、ふと、午前中のアレクとのやり取りを思い出した。
――午後には届いて提出できるだろうと言っていたが。
(絶対明日には仕事持ち越したくなかったんだろうな……)
なんて。再びアレクの癖を思い出し、思わず苦笑する。
ウチの団長殿がシュヴァリエ侯爵家のお姫さんと結婚してから、早くも数ヶ月が経った。
無愛想で、無口で、女嫌いとまで噂されていて、後から知った事だが俺との仲まで噂されていたらしいアイツ。そんなアイツが突然、「婚約をした」と言い出した時には流石に驚いたものだったが、婚約した後の様子にもそれはそれは驚かされたものだった。
それまでのアイツは、見ていて痛々しさすら感じる程、己の甘えを許さないどこか必死な様子で仕事と鍛練をしてはいたのだ。団長に就いてからも、その雰囲気は落ち着くどころか、より厳しいものへとなっていった。
そんな自己への厳しさと、桁違いの強さ。それらが相まって、周りからは尊敬と畏怖感を抱かれていた奴だったのに、婚約をしてからはその雰囲気はガラリと変わった。
仕事中は相変わらず鬼のようではあるものの、休憩中などのふとした瞬間に漂わせる雰囲気が、明らかに柔らかいものへとなった。ニヒルな笑顔しか浮かべなかった口元も、ふわりと温かい笑顔を浮かべるようになったのだ。
そして結婚した今では、何かを思い出しているのだろう、男の俺でもドキリとしてしまうような甘い顔をして指輪にキスをする、という癖まで追加されたのである。
……まぁ、そこで何を思い出しているのかは、追求するだけ無駄というもの。
式を挙げた日のパーティーで改めて紹介されたが、確かにあれでは仕方がないのだろう。
元々、相手であるシュヴァリエ家の御令嬢も、めちゃくちゃ可愛いらしいと噂されているような女性ではあったのだ。
事実、マリアンヌ嬢は見た目が可愛いのはもちろんだったが、何というか、内側から滲み出る美しさ、……いや、自然と人を惹きつける魅力のようなものを持っていた。
凛とした雰囲気を纏いつつも、アレクに触れられた瞬間などに見せる花が綻んだような笑顔。それには、対象が自分ではないと分かっていても目が離せないほどの愛らしさを感じたものだった。
傍から見ていてもそうだったのである。あれを間近で、しかも自分に向けられたなら。心臓を撃ち抜かれ虜にされてしまうのも致し方なく、思い出しただけであれほど甘い顔になってしまうのも当然なのかもしれないと思わせた。
(くっそー。羨ましい)
俺だって、まぁ、そこそこの見た目をしているとは思うし、特定の相手がまだいないだけで女性経験がない訳でもない。むしろ夜会に出ればそれなりに秋波を送られて、一夜限りの関係を持ったこともある。
だからこそ分かるのだ。
あの女性が極上の華であることを。
確かに色は地味だが、そんなことなど些細な事でしかない。
見た目の愛らしさと、所作の美しさ、ふとした仕草の男心を大いにくすぐる可愛らしさ。あれが自分のモノとなったら、どれだけ自分の男としての部分が満たされるだろうかと、ふと思う。
話を聞く限り、他の男に触らせる隙すら与えず掻っ攫い、そのまま手中に収めたアレクのその嗅覚と手腕は、もはやあっぱれとしか言いようがなく。
あんな女性が自分の妻として自分の帰りを待っているならば、あれだけの量の仕事をこなす気力など、それこそ無限に湧くのかもしれない。あんな女性を護る為ならば、あれだけの強さを身に付けてもおかしくないのかもしれないと、ただただ思う。
もちろん。
別に、マリアンヌ嬢が欲しいという話ではない。
あの人はアレクのモノだと理解している。
でも、自分も男の一人として、あんな女性を妻にし、毎夜腕の中で鳴かすことができたならと、そう考えて羨む気持ちが止められないのだ。
(……俺もそろそろ本気で結婚考えるかなぁ……)
自分だって、思い出しただけで顔がニヤけてしまうような相手が欲しい。
「……ハァー…「あ! 副長!!!」
そう思いながら、大きなタメ息を吐きつつ隊舎へ入る扉をくぐった時、不意に、若い隊員から声を掛けられた。
「おー? なんか慌ててんな。どうした?」
「あの、今! ガルシア大公夫人がいらっしゃってて! えっと、書類を! というか、あの、副長! 団長の奥さんってあんな美人だったんですか?!」
「は?」
「オレ初めて見たんですけど、なんですかあの笑顔! うわぁぁ! もう! あれは、ヤバい!」
「ちょ、待て待て! 落ち着けって! えーっと? アレクの奥さんが? 来てる?」
「はい! 書類を届けるようにと団長からの手紙が届いたのだとおっしゃって! ああ、そうだ! オレ、団長呼びに行く途中だったんだった!!」
(あー、なるほど、午前中言っていた資料か。……それにしても、夫人自ら……?)
「ああ、わかったわかった。とりあえず夫人の対応は俺がするから、お前はアレクを呼んでこい。……応接室には案内してるよな?」
「もちろんです!」
それなら良いと、顔を赤くしてアワアワしている隊員を送り出し、俺は足早に応接室へと向かった。
【Side オスカー】
「……あ。しまった」
いつもの騎士団の団長用執務室。
応接用のソファを借り、朝から国に提出する報告書の確認をしていた時、不意に、アレクが呟く声が聞こえた。
「ん? どうかしたか?」
顔を上げれば、執務机に座り項垂れる奴の姿が見える。
「……これに付ける予定の資料を屋敷に忘れてきた……」
「なんだ? 珍しいな。……うーん、提出は今日中じゃなくてもいいんだろ? 明日にするか? って、明日お前休みか」
「……ああ」
アレクはそう短く答えると、ポケットから時計を取り出す。そして時間を確認すると、薬指の指輪に軽くキスをしてからポケットへと時計をしまった。
(……アレ、もう無意識なんだろうなぁ)
その一連の動作を見て俺は内心で苦笑する。去年まではそんなことをするようになるなど、露程も思わなかった甘い仕草である。
ここ一年の親友の変化には未だ驚かされる部分も多く、その理由となる人物の事を思えば感心すらした。
あんな噂まで立っていた奴とは思えんなと俺が再び苦笑していれば、アレクが一つ、大きなタメ息を吐いた。
「……仕方ない。まだ昼前だし、今から手紙を出して届けさせれば午後には提出できるだろ」
そう言って手紙を書き出すアレク。
「あー、じゃ、ここまでは確認したし、俺は訓練場行ってくるかな」
俺はアレクにそう告げると、「ああ、わかった」と言うアレクの声を背に執務室を後にした。
*
あの後は。
俺は先に食堂へと向かい早めの昼食を食べた。そして、一度自分の部屋へと戻り、自分の書類仕事を片付けて。腹が軽くなったところで訓練着に着替え、訓練場へと向かった。
部下たちを相手に手合わせや指導をし、少し時間の空いた午後のこと。
(……そういえば、資料は届いたかな?)
シャワーを軽く浴びて、頭をタオルで拭きつつ訓練場から執務室のある隊舎へと向かう途中、ふと、午前中のアレクとのやり取りを思い出した。
――午後には届いて提出できるだろうと言っていたが。
(絶対明日には仕事持ち越したくなかったんだろうな……)
なんて。再びアレクの癖を思い出し、思わず苦笑する。
ウチの団長殿がシュヴァリエ侯爵家のお姫さんと結婚してから、早くも数ヶ月が経った。
無愛想で、無口で、女嫌いとまで噂されていて、後から知った事だが俺との仲まで噂されていたらしいアイツ。そんなアイツが突然、「婚約をした」と言い出した時には流石に驚いたものだったが、婚約した後の様子にもそれはそれは驚かされたものだった。
それまでのアイツは、見ていて痛々しさすら感じる程、己の甘えを許さないどこか必死な様子で仕事と鍛練をしてはいたのだ。団長に就いてからも、その雰囲気は落ち着くどころか、より厳しいものへとなっていった。
そんな自己への厳しさと、桁違いの強さ。それらが相まって、周りからは尊敬と畏怖感を抱かれていた奴だったのに、婚約をしてからはその雰囲気はガラリと変わった。
仕事中は相変わらず鬼のようではあるものの、休憩中などのふとした瞬間に漂わせる雰囲気が、明らかに柔らかいものへとなった。ニヒルな笑顔しか浮かべなかった口元も、ふわりと温かい笑顔を浮かべるようになったのだ。
そして結婚した今では、何かを思い出しているのだろう、男の俺でもドキリとしてしまうような甘い顔をして指輪にキスをする、という癖まで追加されたのである。
……まぁ、そこで何を思い出しているのかは、追求するだけ無駄というもの。
式を挙げた日のパーティーで改めて紹介されたが、確かにあれでは仕方がないのだろう。
元々、相手であるシュヴァリエ家の御令嬢も、めちゃくちゃ可愛いらしいと噂されているような女性ではあったのだ。
事実、マリアンヌ嬢は見た目が可愛いのはもちろんだったが、何というか、内側から滲み出る美しさ、……いや、自然と人を惹きつける魅力のようなものを持っていた。
凛とした雰囲気を纏いつつも、アレクに触れられた瞬間などに見せる花が綻んだような笑顔。それには、対象が自分ではないと分かっていても目が離せないほどの愛らしさを感じたものだった。
傍から見ていてもそうだったのである。あれを間近で、しかも自分に向けられたなら。心臓を撃ち抜かれ虜にされてしまうのも致し方なく、思い出しただけであれほど甘い顔になってしまうのも当然なのかもしれないと思わせた。
(くっそー。羨ましい)
俺だって、まぁ、そこそこの見た目をしているとは思うし、特定の相手がまだいないだけで女性経験がない訳でもない。むしろ夜会に出ればそれなりに秋波を送られて、一夜限りの関係を持ったこともある。
だからこそ分かるのだ。
あの女性が極上の華であることを。
確かに色は地味だが、そんなことなど些細な事でしかない。
見た目の愛らしさと、所作の美しさ、ふとした仕草の男心を大いにくすぐる可愛らしさ。あれが自分のモノとなったら、どれだけ自分の男としての部分が満たされるだろうかと、ふと思う。
話を聞く限り、他の男に触らせる隙すら与えず掻っ攫い、そのまま手中に収めたアレクのその嗅覚と手腕は、もはやあっぱれとしか言いようがなく。
あんな女性が自分の妻として自分の帰りを待っているならば、あれだけの量の仕事をこなす気力など、それこそ無限に湧くのかもしれない。あんな女性を護る為ならば、あれだけの強さを身に付けてもおかしくないのかもしれないと、ただただ思う。
もちろん。
別に、マリアンヌ嬢が欲しいという話ではない。
あの人はアレクのモノだと理解している。
でも、自分も男の一人として、あんな女性を妻にし、毎夜腕の中で鳴かすことができたならと、そう考えて羨む気持ちが止められないのだ。
(……俺もそろそろ本気で結婚考えるかなぁ……)
自分だって、思い出しただけで顔がニヤけてしまうような相手が欲しい。
「……ハァー…「あ! 副長!!!」
そう思いながら、大きなタメ息を吐きつつ隊舎へ入る扉をくぐった時、不意に、若い隊員から声を掛けられた。
「おー? なんか慌ててんな。どうした?」
「あの、今! ガルシア大公夫人がいらっしゃってて! えっと、書類を! というか、あの、副長! 団長の奥さんってあんな美人だったんですか?!」
「は?」
「オレ初めて見たんですけど、なんですかあの笑顔! うわぁぁ! もう! あれは、ヤバい!」
「ちょ、待て待て! 落ち着けって! えーっと? アレクの奥さんが? 来てる?」
「はい! 書類を届けるようにと団長からの手紙が届いたのだとおっしゃって! ああ、そうだ! オレ、団長呼びに行く途中だったんだった!!」
(あー、なるほど、午前中言っていた資料か。……それにしても、夫人自ら……?)
「ああ、わかったわかった。とりあえず夫人の対応は俺がするから、お前はアレクを呼んでこい。……応接室には案内してるよな?」
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