20 / 30
"……今夜は…………" 1/3 微※
しおりを挟む
▶︎『極上の華は地雷の上で咲き誇る』のその後。
▶︎※注意・自慰表現があります※
【Side アレク】
「おかえりなさいませ、旦那様」
「ああ、ジル。……マリは?」
「先ほど、寝室の明かりが落とされたようだと報告がありました」
「……そうか」
ジルの言葉に、私は騎士服の首元をくつろげながらフッと落胆の息を漏らす。
「……旦那様」
「なんだ?」
「昼間の資料の件です。……申し訳ありませんでした。もちろん皆でお止めして、屋敷の誰かが行くからとお伝えもしたのですが、久しぶりに、こう……、なんと申し上げましょうか……」
「ああ、いい。気にするな。……上目遣いでねだられたのだろう?」
「ええ、はい……」
「ははっ。あれには私も弱いからな。お前たちがつい許可してしまったのも分かるよ」
そう言いながら項垂れるジルの肩を軽く叩けば、「奥様のあれには勝てません……」と、ジルが小さく呟いた。
今日の昼間、私の仕事場である騎士団にマリが来た。
私が忘れた資料を届けてもらおうと屋敷に手紙を出したら、マリが届けに来たのだ。
ジルではないにしても、屋敷の誰か他の者、マリではない誰かが持ってくるだろうと思っていたので驚いた。
というのも、ジルやサラ、ソフィらに、「マリが騎士団へ来る事などないように」と前々から言いつけていたためである。
マリが、あの、女性との出会いに飢えているヤツも混ざる男で溢れた騎士団へと来ることは、決してあってはならないことだと思った上での指示だった。
そのため、顔を赤くした部下から「奥様がいらっしゃっています」との報せを受けた時には、最初は何を言っているのかすら分からなくて。そして段々と意味が分かってくれば、今度は、何故許可したのかという軽い怒りすら覚えた。
しかし、まぁ、慌てて駆けつけた先の応接室。
自分もマリから上目遣いをされて簡単に理性が消し飛びかけた事から、ジルたちばかりを責める事はできないなと思い直したものだった。
基本的にマリには激甘な皆の事である。普段あまり我儘を言わないマリから、少し眉を寄せつつ「お願い」などと言われて抗える者など、この屋敷にはもう残っていないということなのだろう。
(それにしても、早く帰るつもりが遅くなってしまったな……)
夕食はいらないと伝えていたのでジルも早々に下がらせた。
一人私室へと足を進めながらそう思えば、タメ息が出る。
マリを帰らせた時点でいえば、十分に早く帰れる量の仕事ではあった。なので私としては、さっさと片付けて屋敷へ帰り、じっくりとマリを可愛がる予定だったのだ。
それなのに……、という話である。
久しぶりに訓練場でオスカーや部下相手に汗を流していれば、城を抜け出してきたのか、供もつけていない状態の兄が現れた。
その、視界の端に黒髪が見えた瞬間の嫌な予感は凄まじく。嫌々ながらも出迎えれば、案の定、ニッコニコの兄から「相手をしろ」と言われてしまって。国王でもある兄を無碍にする訳にもいかず、『迎え(という名の捜索隊)が来るまで』との約束で、これまた久々に兄との手合わせをした。
ちなみにではあるが、兄は強い。
さすがに騎士団の団長をしている私が負けることはなくなったが、それでも、一瞬たりとも気を抜けない相手である事に変わりはない。故に、四半刻ほどの軽い手合わせの中、いい緊張感を持って剣を振るう事ができ、若干の腹立たしさは感じたものの、私も楽しませてもらった。
まぁ、そこまでは良かったのだ。
国王と騎士団団長との手合わせなど、中々にレアなものを部下たちに見せてやれた訳だし、それでなくても、良い内容のものを見せてやれたと思う。実際、部下たちも喜んでいたようだったし、それに関しては兄に感謝もした。
だが、問題はその後だった。
それは、王宮からの迎えにより、兄が連行されるように帰って行く途中のこと。「久々にいい運動になった礼だ」と、そう言って、「金はどうにかするから、たまには皆で飲みに行ってこい」と、笑顔で言い放ってくれやがったのである。
……後はもうお察しだろう。
オスカーも含めた既にテンションが上がりきっていた部下たちは、それはもうノリノリでその話に食い付いて。一行が見えなくなった後は、唖然としてしまうほどの早さと団結力でもって、参加者の取りまとめや店の手配などを終わらせてしまった。
そんな中で私が一人帰る訳にもいかず……。というか、イイ笑顔をしたオスカーや部下たちに捕まり、これまた連行されるように街に連れ出されてしまったのだ。
(……やはり寝てしまっているか……)
私室から寝室へと続く扉を細く開け、息を潜めて中を覗く。
視線の先では、ベッドサイドのライトだけが僅かに光を放つ空間の中、マリがこちらに背を向けた状態でベッドに入っていた。
「ハァ……」
オスカーたちの手から逃げられないと判断した時点で、屋敷やマリ宛には手紙を出していた。その為、帰り着く頃には寝てしまっているだろうなと予想もしていたのだが……。
正直なところ、抱く気満々だった私としては残念以外の何ものでもなく、落胆の息が止められない。
もちろん、部下たちと仕事場以外で交流を持つのは嫌ではないし、オスカーとワイワイ言いながら呑むのも楽しいとは思うが、それとコレとは別なのだ。
(とりあえずはシャワーを浴びよう……)
それでもそう思い直し、マリを起こさないよう静かに扉を閉めてからもう一つ息を吐き出すと、私は浴室に移動をして服を脱いだ。
髪を洗い、体を洗い、全身の泡を全て流して。そして、シャワーの湯を少し低めの温度にして頭から浴びる。
ゆっくりと目を閉じて。息を吐き出して。
そんな中でふと私が思い出したのは、愛しい妻の、肌の柔さ。
程よく体を巡るアルコール。
僅かに引きずり残る、手合わせ後の高揚感。
瞼の裏には昼間のマリの姿が映し出されて。
その潤んだ瞳に誘われるまま、私がソレへと手を伸ばしてしまうのは、最早、自然の流れだった。
「………っ、…………はっ、ぁ」
シャワーの水音しかしていない筈なのに。
耳奥に響くのは、マリが私を呼ぶ、脳が溶けそうになる程の甘い声。
初めて共に過ごしたあの夜から数えきれないほど彼女を抱いて。
抱く程に彼女に溺れていく自分を自覚していて。
「ぅ、ぁ、……っ、……マリ、マリ……」
これが私しか知らない痴態だと思えば。
これが私しか知らない嬌声だと思えば。
脳内で彼女を犯すだけで、体を伝うぬるい湯にすら快感をおぼえた。
「…………はっ、……く……ッッぅ!! …………っ、はぁ、……はっ……」
息を詰めた瞬間の、どぷり、と手中に吐き出された熱。それをそのままシャワーで流す。
(……吐き出せば治まるかと思ったが、……余計に抱きたくなってしまったな……)
それでも尚、零れるのは情欲のタメ息で。
シャワーを止めて、タオルで体を拭きつつも頭を占めるのはそのことばかり。
季節は秋口。
マリと肌を合わせているだけでも心地よい季節だ。
その為、最近では下着にガウンを羽織っただけの状態でベッドに入るのだが。用意されていた下着を履き、ガウンを羽織り、髪に残った水分をタオルで乾かす最中も、胸中に燻る火が中々消えず、もう何度目かのタメ息を私は吐く。
(起こしたくはないんだが……)
愛しい人の眠りを邪魔したくない気持ちと、無理矢理にでも起こして貪りたい気持ちとがジレンマになり、頭を悩ます。
(まぁ、かと言ってこの場で悩んでいたところで埒は明かないし。……出るか)
髪もすっかり乾き、歯も磨き終わってしまった今。このままここに居たとて燻りが消えることはないだろう。
――それに、もしかしたら。
そう。可能性は低いが、もしかしたらマリは横になっているだけで眠ってはいないかもしれない。
(もし、本当に眠っていないなら……)
そう、思って。
私は、寝室へと繋がる扉へと静かに手を伸ばした。
*
ベッドへと近付くも、期待虚しくマリは無反応だった。
こちらに背を向けているので寝顔までは見えないが、起きているならこちらを向き、声をかけてくるだろう。
(仕方ない。今夜は大人しく寝るしかないな……)
サイドに置いてあった水差しからグラスへと水を注ぎ、喉を潤しつつ、名残惜しさも感じながら私はその結論を出す。
そしてそのグラスをも置き、ブランケットへ手を掛けて、マリの横に己の体を滑り込ませようとしたその瞬間のこと。
(……ん?)
私はその違和感にすぐに気付き、堪らず、喉を鳴らした。
(……もしかして……)
「……マリ? ……起きてる?」
いつもなら、着心地の良いお気に入りのネグリジェを着て眠りにつくマリ。そのマリが、いつもとは違う、いや、ある意味いつも通りのネグリジェを着ている。
――薄生地に透ける肌と、疼く芯。
僅かに覗く耳を赤く色付かせ、私の声にピクリと震えたマリの反応を、期待で飢えた私が見逃すことなど出来はしなかった。
▶︎※注意・自慰表現があります※
【Side アレク】
「おかえりなさいませ、旦那様」
「ああ、ジル。……マリは?」
「先ほど、寝室の明かりが落とされたようだと報告がありました」
「……そうか」
ジルの言葉に、私は騎士服の首元をくつろげながらフッと落胆の息を漏らす。
「……旦那様」
「なんだ?」
「昼間の資料の件です。……申し訳ありませんでした。もちろん皆でお止めして、屋敷の誰かが行くからとお伝えもしたのですが、久しぶりに、こう……、なんと申し上げましょうか……」
「ああ、いい。気にするな。……上目遣いでねだられたのだろう?」
「ええ、はい……」
「ははっ。あれには私も弱いからな。お前たちがつい許可してしまったのも分かるよ」
そう言いながら項垂れるジルの肩を軽く叩けば、「奥様のあれには勝てません……」と、ジルが小さく呟いた。
今日の昼間、私の仕事場である騎士団にマリが来た。
私が忘れた資料を届けてもらおうと屋敷に手紙を出したら、マリが届けに来たのだ。
ジルではないにしても、屋敷の誰か他の者、マリではない誰かが持ってくるだろうと思っていたので驚いた。
というのも、ジルやサラ、ソフィらに、「マリが騎士団へ来る事などないように」と前々から言いつけていたためである。
マリが、あの、女性との出会いに飢えているヤツも混ざる男で溢れた騎士団へと来ることは、決してあってはならないことだと思った上での指示だった。
そのため、顔を赤くした部下から「奥様がいらっしゃっています」との報せを受けた時には、最初は何を言っているのかすら分からなくて。そして段々と意味が分かってくれば、今度は、何故許可したのかという軽い怒りすら覚えた。
しかし、まぁ、慌てて駆けつけた先の応接室。
自分もマリから上目遣いをされて簡単に理性が消し飛びかけた事から、ジルたちばかりを責める事はできないなと思い直したものだった。
基本的にマリには激甘な皆の事である。普段あまり我儘を言わないマリから、少し眉を寄せつつ「お願い」などと言われて抗える者など、この屋敷にはもう残っていないということなのだろう。
(それにしても、早く帰るつもりが遅くなってしまったな……)
夕食はいらないと伝えていたのでジルも早々に下がらせた。
一人私室へと足を進めながらそう思えば、タメ息が出る。
マリを帰らせた時点でいえば、十分に早く帰れる量の仕事ではあった。なので私としては、さっさと片付けて屋敷へ帰り、じっくりとマリを可愛がる予定だったのだ。
それなのに……、という話である。
久しぶりに訓練場でオスカーや部下相手に汗を流していれば、城を抜け出してきたのか、供もつけていない状態の兄が現れた。
その、視界の端に黒髪が見えた瞬間の嫌な予感は凄まじく。嫌々ながらも出迎えれば、案の定、ニッコニコの兄から「相手をしろ」と言われてしまって。国王でもある兄を無碍にする訳にもいかず、『迎え(という名の捜索隊)が来るまで』との約束で、これまた久々に兄との手合わせをした。
ちなみにではあるが、兄は強い。
さすがに騎士団の団長をしている私が負けることはなくなったが、それでも、一瞬たりとも気を抜けない相手である事に変わりはない。故に、四半刻ほどの軽い手合わせの中、いい緊張感を持って剣を振るう事ができ、若干の腹立たしさは感じたものの、私も楽しませてもらった。
まぁ、そこまでは良かったのだ。
国王と騎士団団長との手合わせなど、中々にレアなものを部下たちに見せてやれた訳だし、それでなくても、良い内容のものを見せてやれたと思う。実際、部下たちも喜んでいたようだったし、それに関しては兄に感謝もした。
だが、問題はその後だった。
それは、王宮からの迎えにより、兄が連行されるように帰って行く途中のこと。「久々にいい運動になった礼だ」と、そう言って、「金はどうにかするから、たまには皆で飲みに行ってこい」と、笑顔で言い放ってくれやがったのである。
……後はもうお察しだろう。
オスカーも含めた既にテンションが上がりきっていた部下たちは、それはもうノリノリでその話に食い付いて。一行が見えなくなった後は、唖然としてしまうほどの早さと団結力でもって、参加者の取りまとめや店の手配などを終わらせてしまった。
そんな中で私が一人帰る訳にもいかず……。というか、イイ笑顔をしたオスカーや部下たちに捕まり、これまた連行されるように街に連れ出されてしまったのだ。
(……やはり寝てしまっているか……)
私室から寝室へと続く扉を細く開け、息を潜めて中を覗く。
視線の先では、ベッドサイドのライトだけが僅かに光を放つ空間の中、マリがこちらに背を向けた状態でベッドに入っていた。
「ハァ……」
オスカーたちの手から逃げられないと判断した時点で、屋敷やマリ宛には手紙を出していた。その為、帰り着く頃には寝てしまっているだろうなと予想もしていたのだが……。
正直なところ、抱く気満々だった私としては残念以外の何ものでもなく、落胆の息が止められない。
もちろん、部下たちと仕事場以外で交流を持つのは嫌ではないし、オスカーとワイワイ言いながら呑むのも楽しいとは思うが、それとコレとは別なのだ。
(とりあえずはシャワーを浴びよう……)
それでもそう思い直し、マリを起こさないよう静かに扉を閉めてからもう一つ息を吐き出すと、私は浴室に移動をして服を脱いだ。
髪を洗い、体を洗い、全身の泡を全て流して。そして、シャワーの湯を少し低めの温度にして頭から浴びる。
ゆっくりと目を閉じて。息を吐き出して。
そんな中でふと私が思い出したのは、愛しい妻の、肌の柔さ。
程よく体を巡るアルコール。
僅かに引きずり残る、手合わせ後の高揚感。
瞼の裏には昼間のマリの姿が映し出されて。
その潤んだ瞳に誘われるまま、私がソレへと手を伸ばしてしまうのは、最早、自然の流れだった。
「………っ、…………はっ、ぁ」
シャワーの水音しかしていない筈なのに。
耳奥に響くのは、マリが私を呼ぶ、脳が溶けそうになる程の甘い声。
初めて共に過ごしたあの夜から数えきれないほど彼女を抱いて。
抱く程に彼女に溺れていく自分を自覚していて。
「ぅ、ぁ、……っ、……マリ、マリ……」
これが私しか知らない痴態だと思えば。
これが私しか知らない嬌声だと思えば。
脳内で彼女を犯すだけで、体を伝うぬるい湯にすら快感をおぼえた。
「…………はっ、……く……ッッぅ!! …………っ、はぁ、……はっ……」
息を詰めた瞬間の、どぷり、と手中に吐き出された熱。それをそのままシャワーで流す。
(……吐き出せば治まるかと思ったが、……余計に抱きたくなってしまったな……)
それでも尚、零れるのは情欲のタメ息で。
シャワーを止めて、タオルで体を拭きつつも頭を占めるのはそのことばかり。
季節は秋口。
マリと肌を合わせているだけでも心地よい季節だ。
その為、最近では下着にガウンを羽織っただけの状態でベッドに入るのだが。用意されていた下着を履き、ガウンを羽織り、髪に残った水分をタオルで乾かす最中も、胸中に燻る火が中々消えず、もう何度目かのタメ息を私は吐く。
(起こしたくはないんだが……)
愛しい人の眠りを邪魔したくない気持ちと、無理矢理にでも起こして貪りたい気持ちとがジレンマになり、頭を悩ます。
(まぁ、かと言ってこの場で悩んでいたところで埒は明かないし。……出るか)
髪もすっかり乾き、歯も磨き終わってしまった今。このままここに居たとて燻りが消えることはないだろう。
――それに、もしかしたら。
そう。可能性は低いが、もしかしたらマリは横になっているだけで眠ってはいないかもしれない。
(もし、本当に眠っていないなら……)
そう、思って。
私は、寝室へと繋がる扉へと静かに手を伸ばした。
*
ベッドへと近付くも、期待虚しくマリは無反応だった。
こちらに背を向けているので寝顔までは見えないが、起きているならこちらを向き、声をかけてくるだろう。
(仕方ない。今夜は大人しく寝るしかないな……)
サイドに置いてあった水差しからグラスへと水を注ぎ、喉を潤しつつ、名残惜しさも感じながら私はその結論を出す。
そしてそのグラスをも置き、ブランケットへ手を掛けて、マリの横に己の体を滑り込ませようとしたその瞬間のこと。
(……ん?)
私はその違和感にすぐに気付き、堪らず、喉を鳴らした。
(……もしかして……)
「……マリ? ……起きてる?」
いつもなら、着心地の良いお気に入りのネグリジェを着て眠りにつくマリ。そのマリが、いつもとは違う、いや、ある意味いつも通りのネグリジェを着ている。
――薄生地に透ける肌と、疼く芯。
僅かに覗く耳を赤く色付かせ、私の声にピクリと震えたマリの反応を、期待で飢えた私が見逃すことなど出来はしなかった。
0
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
異世界召喚されたアラサー聖女、王弟の愛人になるそうです
籠の中のうさぎ
恋愛
日々の生活に疲れたOL如月茉莉は、帰宅ラッシュの時間から大幅にずれた電車の中でつぶやいた。
「はー、何もかも投げだしたぁい……」
直後電車の座席部分が光輝き、気づけば見知らぬ異世界に聖女として召喚されていた。
十六歳の王子と結婚?未成年淫行罪というものがありまして。
王様の側妃?三十年間一夫一妻の国で生きてきたので、それもちょっと……。
聖女の後ろ盾となる大義名分が欲しい王家と、王家の一員になるのは荷が勝ちすぎるので遠慮したい茉莉。
そんな中、王弟陛下が名案と言わんばかりに声をあげた。
「では、私の愛人はいかがでしょう」
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャらら森山
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる