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第7話「ワクワクドキドキ準備時間」
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「ゆうちゃん大丈夫?」
宿屋の朝食を前にして、手の動いていない俺に心配そうな視線を送られる。
本日の朝食メニューはハードタイプのパンとドロドロに煮込まれたスープ。周りの冒険者達は慣れた手つきでパンでスープを掬って食べている。追加で注文できるのか、朝から焼かれた肉の塊を並べているテーブルもあるようだ。
スープの中身は細かい野菜や肉の欠片が見えるので、これから冒険に向かう冒険者にとって栄養満点なのはわかるけれども……薄味なせいなのか何なのか……獣臭さが生きている。
昨日食べた串焼きは美味しいと感じたので味覚がズレていると言うわけではなさそうなのだが、宿泊費に組み込まれた材料費でこの人数の食事を用意するとなると材料費を削るのは仕方ないことか。
しかし、俺の手が止まっているのは別に朝食が不味いからとかではなく、単純に眠くて頭がぼんやりしているだけ。
一人部屋でゆっくり眠れると思っていたのだが……階下から夜遅くまで冒険者共の騒ぎ声が聞こえてきて眠れなかったのだ。
「お前はあの騒音の中よく眠れたな……」
「遮音の結界を張ったからかな?安眠の為にも次は一緒の部屋にしようね」
スープを掬ったパンを口へ投げ込みながら、良い笑顔をしていた。
多分、別々の部屋に寝ていてもこいつなら結界とやらも張れただろうに……納得したように見せかけて、安眠の為にはこいつの申し出に乗るしかないという事を実感させる為に泳がされただけだった。
どおりであっさり受け入れられたと思った。
======
腹を膨らませ栄養を摂るためだけの様な食事を終えて冒険の準備……のはずなんだけどな?
「テントはやっぱり足を伸ばして寝られる方が良いよ。クッションと毛布も必要、一番高いの……あとこの簡易コンロも買おう。ゆうちゃん俺より料理できるよね」
ウキウキして見えるのは俺の気のせいだろうか?
「お前、キャンプしに行くんじゃないんだからさ。もっと防具とか武器と回復用の薬とかをまず揃えるもんじゃないのか?」
ギルドの姉さんに聞いて、真っ先に向かったのは「野営グッズ」の買える場所だ。生活雑貨店というのだろうか?広い店内には様々な種類の品物が所狭しと並べられていて、寝具以外に鍋や包丁や食器ばかりが揃えられていく。
包丁の前に、俺に武器を!!
寝具の前に、俺に防具を!!
でも何を買っていくかは財布を握っている悠也が決めることである。
盗んだものだけどね。いくらあるのか知らないけど一国の財産ほどもあるみたいだけどね。
知らない国の事だし……いきなり人生変えられて異世界なんて場所に放り出された迷惑料だと思うことにした。
「テーブルセットも買っていこう。あとは……」
完全にキャンプ感覚だな。
店員さんにアドバイスを受けながら夢中になっている悠也から少し離れて、自分も気になる物を手に取ってみてみる。
店内に置いてある商品は日本の物とはやはり微妙に違う。
「本まであるんだ……」
店内の一角に本棚があって、革表紙の高そうな本が並んでいる。
漫画本や雑誌と違って重々しい雰囲気だ。
魔法の事や魔物に関する本の中に、一冊気になるタイトルの物があって手を伸ばす。
『聖女のレシピ』
「変わっておるじゃろ?それは遠く離れた聖女信仰のある大陸から伝わってきた本じゃよ。異世界からやってきたと言われる聖女様が纏めた料理のレシピ集と言われておる」
突然声を掛けられて、伸ばした手が止まる。
声のした方へ顔を向けるとおじいさんがニコニコとコチラを見ていた。
「聖女様のレシピ集ですか……中を見せてもらっても良いですか?」
内心冷や汗をかいているが、必死に冷静を取り繕いながら本に興味があるのを理由にそっとおじいさんから目を逸らす。
異世界からやってきた人達のレシピって事は地球の食事に近づけてるはず……許可を貰って中を確認してみると、絵こそないけれど『ハンバーガー』『唐揚げ』『クリームシチュー』と見慣れた文字が並んでいる。
こんな本があるのに、どうしてこの世界の食事はあんなシンプルなものばかりなんだろう?広まって食事事情が改善されててもおかしくないはず……。
「その国では聖女様の書いた物として人気があるんで息子が仕入れてきたが、聖女信仰のないこの国では買い手がなかなかのぅ。文字は同じ文字が使われているのに意味のわからん文章で解読不可能……しかし聖女様に興味があるならお勧めじゃよ」
この店の店主だろうか?悠也に接客してくれてるのは息子さんのお嫁さんと言ったところかな?聖女とバレて話しかけられたのかとドッキリしたが、売れ残り品を勧めに来たのか。
おじいさんの事は気にせず読み進める。
ああね……『醤油』とか『味噌』とか普通に書かれてるもんな。電子レンジ欲しい、ハンドミキサー欲しいとか愚痴まで書き込まれてる。電子レンジとかハンドミキサーとか書かれてもわかんないだろうな。
しかしだからと言って解読不可能と言われるほど文章が破綻しているだろうか?スキルのおかげか?
特に気にせず捲り続けていく、何代か前の聖女様に調理師さんか料理研究家の方でもいたんだろう。いろんなレシピを試して楽しんでいる様子が書かれていた。
「悠也、この本」
「何?面白そうな物あった?」
悠也にも本を見せると、これは買いだと大きく頷いた。
料理なんてろくにして来なかった男子高校生二人。レシピ無くしてまともな飯なんてできるわけないのだ。これは嬉しい掘り出し物だ。
「馴染みのある料理が多くて助かるや……この本を書いた聖女様も日本人だったんだね。この世界の人間に恨みを持ってたんだろうなってのがほんのり伝わってくるや」
「恨み?」
「レシピを伝える気がないってとこ、レシピ集っていうより個人的な日記感覚だったのかな?これ……縦書きじゃん」
そう言われて他の本を確認すると、全て横書きだった。
右開きだったから自然に縦読みをしていたが、縦に文字を読む文化がないと意味不明かもしれないな。
秘密の日記としてなのか、後の聖女……同じ身の上になってしまった同郷の人間に残す、せめて食事ぐらい楽しんでくれという密かなメッセージだったのか。
ありがたくその知識を受け継がせていただくことにした。
収納スキルは珍しいが存在している事を店員さんとの会話の中で知ることができたので、買った物を次々と悠也のスキルで収納していく。
俺も持ってはいるが……俺の買った物じゃ無いからその様子をぼんやり見ていると、レシピ本や調理器具類は俺が持っていてくれと渡された。
これ、悠也は料理する気ないな。まあ戦闘とか諸々世話になる事になるし食事ぐらいは請け負わなくてはだろう。むしろやらせてくれ……何も役に立たずに着いていくだけとか虚しすぎる。
生きる上でのやりがいってもんが欲しい。
雑貨屋から出ると、次に向かったのは食材を売る屋台が立ち並ぶエリア。
「なぁ、武器とか防具とか買わなくて良いのか?」
「鎧とか盾とかかっこいいけど重そうじゃん。俺の結界あればそこら辺の防具なんて必要ないし?剣もいいけど魔法で大概は倒せるし、剣を作り出すこともできるから」
ああ……チート野郎だったな。
キャンプ気分も仕方なしか。
「食材もゆうちゃんが管理して?俺の中にある分も後で渡すね」
ルンルンと目についた物を片っ端から買っていく悠也に紙袋を次々と押し付けられる。収納には保存機能もあるから腐らせることはないだろうが、こんなに買う必要もないだろうに……でも何が何に使えるかわからないから種類を集めておくのはいいのかもしれないな。
「ゆうちゃんの手料理なんて何年ぶりだろ」
「手料理なんて振る舞った記憶ないけど?」
「1年の時のレクでカレー作ったじゃん」
あれは俺の手料理じゃなくみんなで作った料理だろが……カレー……カレーかぁ。日本にいた頃は学校行事でも定番になるぐらいお手軽料理だったけど、カレールーのないこの世界でカレーは食べられるのだろうか?
そんな事を考えていたら、無性にカレーが食べたくなってきた。
聖女様のレシピの中にカレーがあるといいなぁ。
宿屋の朝食を前にして、手の動いていない俺に心配そうな視線を送られる。
本日の朝食メニューはハードタイプのパンとドロドロに煮込まれたスープ。周りの冒険者達は慣れた手つきでパンでスープを掬って食べている。追加で注文できるのか、朝から焼かれた肉の塊を並べているテーブルもあるようだ。
スープの中身は細かい野菜や肉の欠片が見えるので、これから冒険に向かう冒険者にとって栄養満点なのはわかるけれども……薄味なせいなのか何なのか……獣臭さが生きている。
昨日食べた串焼きは美味しいと感じたので味覚がズレていると言うわけではなさそうなのだが、宿泊費に組み込まれた材料費でこの人数の食事を用意するとなると材料費を削るのは仕方ないことか。
しかし、俺の手が止まっているのは別に朝食が不味いからとかではなく、単純に眠くて頭がぼんやりしているだけ。
一人部屋でゆっくり眠れると思っていたのだが……階下から夜遅くまで冒険者共の騒ぎ声が聞こえてきて眠れなかったのだ。
「お前はあの騒音の中よく眠れたな……」
「遮音の結界を張ったからかな?安眠の為にも次は一緒の部屋にしようね」
スープを掬ったパンを口へ投げ込みながら、良い笑顔をしていた。
多分、別々の部屋に寝ていてもこいつなら結界とやらも張れただろうに……納得したように見せかけて、安眠の為にはこいつの申し出に乗るしかないという事を実感させる為に泳がされただけだった。
どおりであっさり受け入れられたと思った。
======
腹を膨らませ栄養を摂るためだけの様な食事を終えて冒険の準備……のはずなんだけどな?
「テントはやっぱり足を伸ばして寝られる方が良いよ。クッションと毛布も必要、一番高いの……あとこの簡易コンロも買おう。ゆうちゃん俺より料理できるよね」
ウキウキして見えるのは俺の気のせいだろうか?
「お前、キャンプしに行くんじゃないんだからさ。もっと防具とか武器と回復用の薬とかをまず揃えるもんじゃないのか?」
ギルドの姉さんに聞いて、真っ先に向かったのは「野営グッズ」の買える場所だ。生活雑貨店というのだろうか?広い店内には様々な種類の品物が所狭しと並べられていて、寝具以外に鍋や包丁や食器ばかりが揃えられていく。
包丁の前に、俺に武器を!!
寝具の前に、俺に防具を!!
でも何を買っていくかは財布を握っている悠也が決めることである。
盗んだものだけどね。いくらあるのか知らないけど一国の財産ほどもあるみたいだけどね。
知らない国の事だし……いきなり人生変えられて異世界なんて場所に放り出された迷惑料だと思うことにした。
「テーブルセットも買っていこう。あとは……」
完全にキャンプ感覚だな。
店員さんにアドバイスを受けながら夢中になっている悠也から少し離れて、自分も気になる物を手に取ってみてみる。
店内に置いてある商品は日本の物とはやはり微妙に違う。
「本まであるんだ……」
店内の一角に本棚があって、革表紙の高そうな本が並んでいる。
漫画本や雑誌と違って重々しい雰囲気だ。
魔法の事や魔物に関する本の中に、一冊気になるタイトルの物があって手を伸ばす。
『聖女のレシピ』
「変わっておるじゃろ?それは遠く離れた聖女信仰のある大陸から伝わってきた本じゃよ。異世界からやってきたと言われる聖女様が纏めた料理のレシピ集と言われておる」
突然声を掛けられて、伸ばした手が止まる。
声のした方へ顔を向けるとおじいさんがニコニコとコチラを見ていた。
「聖女様のレシピ集ですか……中を見せてもらっても良いですか?」
内心冷や汗をかいているが、必死に冷静を取り繕いながら本に興味があるのを理由にそっとおじいさんから目を逸らす。
異世界からやってきた人達のレシピって事は地球の食事に近づけてるはず……許可を貰って中を確認してみると、絵こそないけれど『ハンバーガー』『唐揚げ』『クリームシチュー』と見慣れた文字が並んでいる。
こんな本があるのに、どうしてこの世界の食事はあんなシンプルなものばかりなんだろう?広まって食事事情が改善されててもおかしくないはず……。
「その国では聖女様の書いた物として人気があるんで息子が仕入れてきたが、聖女信仰のないこの国では買い手がなかなかのぅ。文字は同じ文字が使われているのに意味のわからん文章で解読不可能……しかし聖女様に興味があるならお勧めじゃよ」
この店の店主だろうか?悠也に接客してくれてるのは息子さんのお嫁さんと言ったところかな?聖女とバレて話しかけられたのかとドッキリしたが、売れ残り品を勧めに来たのか。
おじいさんの事は気にせず読み進める。
ああね……『醤油』とか『味噌』とか普通に書かれてるもんな。電子レンジ欲しい、ハンドミキサー欲しいとか愚痴まで書き込まれてる。電子レンジとかハンドミキサーとか書かれてもわかんないだろうな。
しかしだからと言って解読不可能と言われるほど文章が破綻しているだろうか?スキルのおかげか?
特に気にせず捲り続けていく、何代か前の聖女様に調理師さんか料理研究家の方でもいたんだろう。いろんなレシピを試して楽しんでいる様子が書かれていた。
「悠也、この本」
「何?面白そうな物あった?」
悠也にも本を見せると、これは買いだと大きく頷いた。
料理なんてろくにして来なかった男子高校生二人。レシピ無くしてまともな飯なんてできるわけないのだ。これは嬉しい掘り出し物だ。
「馴染みのある料理が多くて助かるや……この本を書いた聖女様も日本人だったんだね。この世界の人間に恨みを持ってたんだろうなってのがほんのり伝わってくるや」
「恨み?」
「レシピを伝える気がないってとこ、レシピ集っていうより個人的な日記感覚だったのかな?これ……縦書きじゃん」
そう言われて他の本を確認すると、全て横書きだった。
右開きだったから自然に縦読みをしていたが、縦に文字を読む文化がないと意味不明かもしれないな。
秘密の日記としてなのか、後の聖女……同じ身の上になってしまった同郷の人間に残す、せめて食事ぐらい楽しんでくれという密かなメッセージだったのか。
ありがたくその知識を受け継がせていただくことにした。
収納スキルは珍しいが存在している事を店員さんとの会話の中で知ることができたので、買った物を次々と悠也のスキルで収納していく。
俺も持ってはいるが……俺の買った物じゃ無いからその様子をぼんやり見ていると、レシピ本や調理器具類は俺が持っていてくれと渡された。
これ、悠也は料理する気ないな。まあ戦闘とか諸々世話になる事になるし食事ぐらいは請け負わなくてはだろう。むしろやらせてくれ……何も役に立たずに着いていくだけとか虚しすぎる。
生きる上でのやりがいってもんが欲しい。
雑貨屋から出ると、次に向かったのは食材を売る屋台が立ち並ぶエリア。
「なぁ、武器とか防具とか買わなくて良いのか?」
「鎧とか盾とかかっこいいけど重そうじゃん。俺の結界あればそこら辺の防具なんて必要ないし?剣もいいけど魔法で大概は倒せるし、剣を作り出すこともできるから」
ああ……チート野郎だったな。
キャンプ気分も仕方なしか。
「食材もゆうちゃんが管理して?俺の中にある分も後で渡すね」
ルンルンと目についた物を片っ端から買っていく悠也に紙袋を次々と押し付けられる。収納には保存機能もあるから腐らせることはないだろうが、こんなに買う必要もないだろうに……でも何が何に使えるかわからないから種類を集めておくのはいいのかもしれないな。
「ゆうちゃんの手料理なんて何年ぶりだろ」
「手料理なんて振る舞った記憶ないけど?」
「1年の時のレクでカレー作ったじゃん」
あれは俺の手料理じゃなくみんなで作った料理だろが……カレー……カレーかぁ。日本にいた頃は学校行事でも定番になるぐらいお手軽料理だったけど、カレールーのないこの世界でカレーは食べられるのだろうか?
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