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第32話 近い未来、私に起きる出来事
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(確かに私……ずいぶん物事を甘くみてました……)
只今、キャリーバッグを引いて、今夜から泊まらせて頂く場所に向かっています。
住んでいたマンションには、もう戻れないから─
「何だこの鍵、中々壊せないぞ。」
「管理会社によると、マンションの鍵を変えたいと要望があり許可したと。それが自作したものとは知らなかったみたいです。」
「最近の女子高生ってそんなことできるの!?」
「明らかに……セキュリティ強化し過ぎですね……」
今頃マンションには、警察の方達が突入なさっているのでしょうか。何も証拠になる様なものなんて出てきませんのに……。
事前に荷物まとめてて良かったです。
情報が入ったのは急でしたから、ずいぶん急ぎました。
流星が落ち行く夜空を歩くのは、とても気持ちが良いものでした。こうして夜風を感じながら、最近の出来事を思い出していたのでした。
(この頃よくアキヨシさんに相談してますね……)
「あの子がハズキくんのお店に迷惑かけてるのは聞いてる。迎えに行ったら、店主のエリさんが、もらい過ぎだってお金をこっそり渡しにきてくれるし。営業時間外においでって誘ってくれてたり……」
(妖精さんが毎日ミミズク先輩の処に行ってたのは知っていましたが……)
「ハズキくんと付き合ってる?僕はむしろ娘の成長を感じて嬉しいけどね。だけど、確かに恋愛ごっこの可能性はあるのかもね……」
(ごっこ遊びなら良いんですけれど……それが本気になったらと思うと……)
「擬人化生徒と通常生徒との区別化かあ。生徒会にそれほど権限があるとは思えないけど……確かにそれは引っ掛かるね。」
(通常生徒の私には関係のない事。ですが、妖精さんに影響が出ることは阻止したいです!)
「それじゃあ。林さんとあの娘で一緒に生徒会に入ったら良いんじゃない?忙しくさせて、ハズキくんの処に行く回数減らせられそうだし。」
(それは、いいお考えだと思いました!妖精さんとの思い出作りも出来ますしね!)
二度目に行った生徒会室で、私は華会長へ提案をしました。
「今のところ、生徒会に入る気持ちはありません。」
「聡見は優秀じゃから、生徒会には必ず入ってくれると思ってたのじゃがの……」
「ですが短期間だけ、私と妖精さんに生徒会業務の体験をさせて頂けませんか?その後の引き継ぎはちゃんとしますので。」
「なんと!体験したいとな?それならば、歓迎するぞよ。」
(生徒会業務はほんと面倒でしたが……妖精さんと一緒でとても楽しかったです。)
「私が風紀部長で妖精さんが会計!?」
「うむ。色々経験しておくのも良いじゃろ?」
「妖精さん……機械苦手ですよね……」
私は妖精さんから送られくる携帯のメッセージを思い出した。いつも変換間違いをしたままの文字を送ってこられてますし……
「うん、機械苦手。電卓もあやうい。だけど、私には秘策があるのです!ふっふっふ。」
と、鞄から取り出したものをカシャンと机の上に置いた。
「それは……"そろばん"ですか?」
「うん。アキヨシに教わった。これで数学のテストは大体突破できる!」
「す、凄いです。妖精さん!私、そろばんなんて使った事ありません!」
彼女の意外な特技を知って─
「朝校門の前で挨拶運動するのじゃ。そして、制服の乱れを注意するのじゃぞ。」
「それ、華会長が言えることじゃないですよね……」
それを聞いて彼女は雅に笑い、身に纏った装飾が怪しくシャラシャラと音を立てた。
朝早く起き、校門前に集合した。
おはようございます。と、揃った声にうんざりした。
(私が風紀部長とか!絶対似合わないです……)
引き継ぎで手本を見せる為にミミズク先輩も来てくれていた。
そして、彼は衣服を着崩した男子生徒に声をかけに向かった。
「一限目に抜き打ちの服装チェックあるから気をつけろよ。」
注意されると身構えていた生徒は、笑顔を浮かべて去っていった。
「俺も風紀って柄じゃないからさ。適当に注意するふりしとけば大丈夫だから。」
(良い先輩過ぎて、腹がたってきました……)
「ノブ子ちゃんは……挨拶くらいは堂々と口パクするの止めよっか……」
「これって……何の儀式?」
(私知ってます。妖精さんは、1年の合唱祭でも口パクでしたし。状況が分からなくって、周りをキョロキョロ見てる感じとか、堪らなく可愛いです!)
「まあ、楽しい思い出作りが出来たので善しとしますか……」
そうして、今晩泊めて頂ける。もとい、匿って頂けるお家に到着しました。
インターフォンを鳴らし、部屋へと迎え入れられました。そして、私達は卓上の周りを囲って今後の話をするのでした。
「私とアキヨシ先生のデートを邪魔した上に、更に泊めてあげるんだから……それ相応のものは用意してきたんでしょうね?」
「ええ、貴女が知りたいアキヨシさんの情報をお教えしますよ?」
「サツキ……悪魔と取引すんなよ……」
ミトは、私とサツキさんが意気投合していることに衝撃を受けていました。
「お前……一体何があったんだよ?」
「私はただ毎日好きな様にしていただけなんですけどね……」
(それが、この国の驚異を作り出していたなんて……夢にも思いませんでした。)
そうして、私は意外にもミトと同居することになるのでした。
それは、楽しい時間稼ぎの時。私の短い逃亡生活の始まり。
それは近い未来、私に起こる出来事─
只今、キャリーバッグを引いて、今夜から泊まらせて頂く場所に向かっています。
住んでいたマンションには、もう戻れないから─
「何だこの鍵、中々壊せないぞ。」
「管理会社によると、マンションの鍵を変えたいと要望があり許可したと。それが自作したものとは知らなかったみたいです。」
「最近の女子高生ってそんなことできるの!?」
「明らかに……セキュリティ強化し過ぎですね……」
今頃マンションには、警察の方達が突入なさっているのでしょうか。何も証拠になる様なものなんて出てきませんのに……。
事前に荷物まとめてて良かったです。
情報が入ったのは急でしたから、ずいぶん急ぎました。
流星が落ち行く夜空を歩くのは、とても気持ちが良いものでした。こうして夜風を感じながら、最近の出来事を思い出していたのでした。
(この頃よくアキヨシさんに相談してますね……)
「あの子がハズキくんのお店に迷惑かけてるのは聞いてる。迎えに行ったら、店主のエリさんが、もらい過ぎだってお金をこっそり渡しにきてくれるし。営業時間外においでって誘ってくれてたり……」
(妖精さんが毎日ミミズク先輩の処に行ってたのは知っていましたが……)
「ハズキくんと付き合ってる?僕はむしろ娘の成長を感じて嬉しいけどね。だけど、確かに恋愛ごっこの可能性はあるのかもね……」
(ごっこ遊びなら良いんですけれど……それが本気になったらと思うと……)
「擬人化生徒と通常生徒との区別化かあ。生徒会にそれほど権限があるとは思えないけど……確かにそれは引っ掛かるね。」
(通常生徒の私には関係のない事。ですが、妖精さんに影響が出ることは阻止したいです!)
「それじゃあ。林さんとあの娘で一緒に生徒会に入ったら良いんじゃない?忙しくさせて、ハズキくんの処に行く回数減らせられそうだし。」
(それは、いいお考えだと思いました!妖精さんとの思い出作りも出来ますしね!)
二度目に行った生徒会室で、私は華会長へ提案をしました。
「今のところ、生徒会に入る気持ちはありません。」
「聡見は優秀じゃから、生徒会には必ず入ってくれると思ってたのじゃがの……」
「ですが短期間だけ、私と妖精さんに生徒会業務の体験をさせて頂けませんか?その後の引き継ぎはちゃんとしますので。」
「なんと!体験したいとな?それならば、歓迎するぞよ。」
(生徒会業務はほんと面倒でしたが……妖精さんと一緒でとても楽しかったです。)
「私が風紀部長で妖精さんが会計!?」
「うむ。色々経験しておくのも良いじゃろ?」
「妖精さん……機械苦手ですよね……」
私は妖精さんから送られくる携帯のメッセージを思い出した。いつも変換間違いをしたままの文字を送ってこられてますし……
「うん、機械苦手。電卓もあやうい。だけど、私には秘策があるのです!ふっふっふ。」
と、鞄から取り出したものをカシャンと机の上に置いた。
「それは……"そろばん"ですか?」
「うん。アキヨシに教わった。これで数学のテストは大体突破できる!」
「す、凄いです。妖精さん!私、そろばんなんて使った事ありません!」
彼女の意外な特技を知って─
「朝校門の前で挨拶運動するのじゃ。そして、制服の乱れを注意するのじゃぞ。」
「それ、華会長が言えることじゃないですよね……」
それを聞いて彼女は雅に笑い、身に纏った装飾が怪しくシャラシャラと音を立てた。
朝早く起き、校門前に集合した。
おはようございます。と、揃った声にうんざりした。
(私が風紀部長とか!絶対似合わないです……)
引き継ぎで手本を見せる為にミミズク先輩も来てくれていた。
そして、彼は衣服を着崩した男子生徒に声をかけに向かった。
「一限目に抜き打ちの服装チェックあるから気をつけろよ。」
注意されると身構えていた生徒は、笑顔を浮かべて去っていった。
「俺も風紀って柄じゃないからさ。適当に注意するふりしとけば大丈夫だから。」
(良い先輩過ぎて、腹がたってきました……)
「ノブ子ちゃんは……挨拶くらいは堂々と口パクするの止めよっか……」
「これって……何の儀式?」
(私知ってます。妖精さんは、1年の合唱祭でも口パクでしたし。状況が分からなくって、周りをキョロキョロ見てる感じとか、堪らなく可愛いです!)
「まあ、楽しい思い出作りが出来たので善しとしますか……」
そうして、今晩泊めて頂ける。もとい、匿って頂けるお家に到着しました。
インターフォンを鳴らし、部屋へと迎え入れられました。そして、私達は卓上の周りを囲って今後の話をするのでした。
「私とアキヨシ先生のデートを邪魔した上に、更に泊めてあげるんだから……それ相応のものは用意してきたんでしょうね?」
「ええ、貴女が知りたいアキヨシさんの情報をお教えしますよ?」
「サツキ……悪魔と取引すんなよ……」
ミトは、私とサツキさんが意気投合していることに衝撃を受けていました。
「お前……一体何があったんだよ?」
「私はただ毎日好きな様にしていただけなんですけどね……」
(それが、この国の驚異を作り出していたなんて……夢にも思いませんでした。)
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