双子の姉弟は強すぎます

天藤 深綺

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学園での日常⑤

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 学園のグラウンドに移動したのは、どうやら1年だけみたいだった。これから何が始まるのかと周りはざわついている。
そして集合の確認が終わったようなので、マイクに音が繋がりたい学年主任が司会を務めた。

「はい、ではここに集合してもらった理由をこれから話ていきます。1年の皆さんはそろそろ入学して1ヶ月が立ちます。そこで実技の上位5名、学科の上位5名で試合をさせたいと会議で決まりました。」

 一旦、沈黙が流れる…
そして1年の驚きの声が響いた。
それ以前に上位者が誰なのか生徒は誰1人として知らない。
そして、学年主任は言葉をつづけた。

「では先に実技上位5名を発表する
5位、橘 雄也
4位、明智 正宗
3位、大徳寺 権蔵
2位、金元 剛
1位、雨野 彩香
以上が実技成績の上位者です」

 上位者5人が発表されたが、聴いてた生徒達は当たり前だなみたいに思っていたのが周りをみて分かった。まぁ彩姉をぬいても他の4人もかなりの強さだって噂話程度では知ってる。それを考えていたら学科の発表が始まった。

「次に学科上位者5名を発表する。
5位、相沢 寧々
4位、所沢 楓
3位、真田 信成
2位、上田 心音
1位、雨野 優希
以上が学科成績の上位者です」

 なんてこった!僕が成績1位なのかよ!やべぇな…周りの支線が痛すぎる。
1人を除いてだけどね。そして主任が最後に一言言ってきた。

「では、開催は1週間後なので選ばれた方々は頑張って下さい。それでは最後にビックゲストが来てます。どうぞ!」

 なんだビックゲストって?有名人でも来るのか?まぁどうでもいいかな。

「皆さんこんにちは!未来の魔法剣士達の姿を見にやってきました!」

 おいおい、この声は…嘘だろ…

「7剣神が1人、雨宮 優衣が審査員で来たよ!1週間後が楽しみでたまらないね~!」

 あぁぁぁぁ…めんどくさい事になった。

「じゃあ選ばれた10人は頑張ってね!」

それだけ言い残し、消え去って行った雨宮優衣だった。

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