双子の姉弟は強すぎます

再会①

 1週間後にひかえた試合についての事を学年主任から説明された。選ばれた上位者達は皆、現状を楽しみにしている顔しているのが僕は不安でたまらない。
 
 僕と彩姉は共に1位だから開催日の2日後が試合となった。こうゆうのをシード枠ってスポーツなんかでは言うんだよね。
そんな事を考えていたら彩姉がとんでもない事を言い出した。

「ねぇねぇ、優ちゃん？１つ聞いてもいいかな？」
「ん？どうしたのさ」
「もしね、試合で優勝したらさ…
私と一緒にデートして！」
「別にいつも出掛けてるから変わらないじゃん」
「そんないつもとは違うことをしたいからお願いしてるの！」

 と、珍しく女の子っぽい事を言い出したのがちょっと嬉しく思ってしまう。
普段から男勝りなとこがあるから、たまには新鮮な彩姉が見れるかもなと思うので

「そんなに言うなら、いつもとな違う彩姉を見せてよね」
「やったぁ～！
優ちゃん好き！」

 飛びついてきたので避けてあげる。
まったく少しは大人しくならないかな。

 そんなやり取りをして家の門を開けようと彩姉が手を触れた瞬間に倒れてしまった。

「彩姉!?」
「やられたわ、あの…帰るわけ…」
「ちょっと起きてよ！彩姉ってば！」

 一言だけ口にして気絶してしまった。
すると玄関から大声でなにか言ってくる人物が走ってきた。

「優希おかえり～！！」

 まぁ家に入れる人物が学園にやって来てたんだから少しは警戒というより意識して置くべきだった。

 そう雨宮優衣が家から出てきたのだった。