双子の姉弟は強すぎます

天藤 深綺

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試合までの日々⑬

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 リビングに向かい軽く昼食を済ませた。
それから溜まった家事をして彩姉が学園から帰ってくるのを待っていた。

 そろそろ帰ってくる頃だなと思い、動きやすい格好に着替えていた所でインターホンが鳴った。玄関を開けると、彩姉と咲希が帰ってきた。

「優ちゃ~ん!!!」
「どわっ」

 彩姉に抱きつかれ押し倒された。

「全く無茶するなって言ったのになんで聞かなかったのよ、バカ優くん!」
「ごめん、ごめん。」

 そして咲希からは怒られるのだった。

「でも、この通り元気になったよ」
「本当に心配したんだから~」
「ごめんってば彩姉。そうだ、あの日は助け読んでくれてありがとうな咲希」
「当たり前でしょ!私が知り合いで強い人はあの2人くらいなんだから!」
「そうだよな!」

 それから彩姉は少しの間泣いていた。
その間に咲希からは学園の出来事を話してくれた。もちろん、木下君の事も話してくれたけど、どうやらあの日の事を覚えてないらしい。前後の記憶が無くなっていると優衣姉が言っていたらしい。

「それじゃ、あまり木下君を責められないね。じゃあこの話は終わりにして優衣姉に会いに行こう」
「ぐすっ、優衣姉ならもうすぐ来るよ。家で待ってて欲しいらしいよ」
「そっか、それならなにか飲みながらでも待とうか」
「そうしよう!」

 待っている間は3人で色々と話していた。
すると、携帯がなり始め相手は優衣姉からだった。

「もしもし、今のどの辺にいるの?」
「優希?今から魔法で来てもらうから詳しく位置を教えて」
「位置?リビングのソファに座ってるよ」
「なら、そこに3人で座ってて。今から呼び出すから心の準備よろしく」

 そう言われ一方的に切られた。
魔法で何する気だ?
そう考えながら、彩姉と咲希と一緒にソファに座りながら電話の内容を話していたら、足元に魔法陣が浮かび上がった。

「なんだこれ!」
「優衣姉、この魔法使うの嫌だぁぁぁぁ」
「彩姉知ってるの!?」
「優くん諦めようね(ニコッ)」
「辞めてその顔!不安を煽らないで!」

 そんなやり取りをしてると魔法陣は光り輝き、僕達は光に包まれたのだった。
 
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