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第4章 未踏大陸編
21 フェニックス
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モンスターから距離を取るために、シャックス達はたびたび移動させられた。
だが、モンスターには獲物を追い詰める知恵があった。
シャックス達は、自分達で考えて移動していたが、それらは誘導された結果だった。
気が付いた時には、追い込まれていた。
シャックス達が追い詰められたのは崖の上だった。
高さは百メートル以上はある。
落ちたら人間はひとたまりもない高さだった。
「これ以上は下がれないわよ!」
顔色の悪いアーリーが叫ぶ。
一番背後で攻撃をしているアーリーには、崖がどれだけの高さにあるかよくわかった・
その少し前に立つナギも、崖の高さを感じて、肝を冷やしている。
ロックは冷や汗を流しながら「こんな所から落ちたら、潰れたトマトになっちまうぜ」と軽口をたたいた。
アーリーが「怖い事言わないでよ」と言葉を返す。
シャックスは「腹をくくるしかない」とアーリー達に言う。
これ以上迂闊に場所を変えるわけにはいかなかった。
モンスターはそれすらも見越して更に危ない場所に誘導してくる可能性があった。
そうでない可能性もあったが、背後に崖があるという状況が楽観視できない要素だった。
そのため、ここで戦うしかないとシャックス達は決断した。
シャックスは「ここでモンスターを撃破しよう」と言う。
シャックス達は、一層注意して、落ちないように気を付けながら、戦闘する。
一番背後で弓を射るアーリーが足を踏み外しそうになったのをナギが助けた。
「ありがとう。助かったわ」
「こういう時、仲間がいると心強いですね」
アーリーは頷き、弓での攻撃を再開する。
ナギも魔法で援護した。
拳で戦うロックも同意の言葉を放った。
「同感だぜ!俺が一人だったら詰んでただろうな」
ロックの言葉にナギが軽口をたたく。
「単純ですからね。ロックは」
アーリーも少しふざけた。
「同感」
ロックは「ひっでぇなお前ら、シャックスは俺の味方だよな」とそちらに視線を向けずに言う。
シャックスは無言を選択して、ロックに「仲間がいない!」と抗議される。
戦っているシャックス達は、モンスターは高いところを恐れている事に気が付いた。
ロックが「あいつ、これ以上近づいてこないぜ!」と叫ぶ。
「俺達を追い詰めたくせに、自分は高いとこ苦手なのかよ」
ロックの言う通り、モンスターはシャックス達に近づいてこない。
アーリーがモンスターと足場を観察しながら言う。
「私達ならともかく、あいつは結構でかいから、足場が崩落しかねないって分かってるのよ」
シャックスはその点を利用できると踏んで行動。
相手の弱点をついて、モンスターの背後に回る。
モンスターはシャックスの方を向く事をせず、戦い続けた。
モンスターは、明らかに焦っている様子だが、背後を振り向かない用にしている。
行動パターンが変化し、モンスターの行動が忙しなくなった。
冷静さをかいているようで、がむしゃらに戦い、むきになっているようにも見えた。
「相手は軽く混乱しているようだ。今なら、押し込めば勝てる」
シャックスは仲間達を鼓舞するために、そういう。
シャックスは背後から特大の魔法を放った。
モンスターは吹き飛ばされて落下した。
敵意と恐怖の色がまじった鳴き声が、崖の下に消えていく。
十数秒して、重たいものが落ちる音がこだまし、鳥たちがばさばさと翼をはためかせながら、がけ下から空へ飛んでいった。
「やったわ。これで勝ったのね」
アーリーがほっとしながらそう言ったが、直後にめまいに襲われる。
アーリーが崖から落ちかけたのだ。
しかし、アーリーが先ほど助けた小さな生き物が彼女を助けたのだった。
その正体は、赤い鳥だった。
小さかった鳥は、何らかの力で大きくなり、アーリーの体を嘴でつかんで、飛翔。
彼女の体を崖の上へ運んだ。
よく見ると鳥は、包帯で何者かに手当されていた。
アーリーが最後に見た時は、手当されていなかったため、あのあと誰かにあったのだと推測できた。
自分達意外に赤い鳥に親切にできる探索メンバーがいる事をしって、シャックスは少しほっとする。
赤い鳥は、大きな体をアーリーにすりよせる。
「大きくなるなんて、あなた子供なの? それとも大人? 不思議な鳥ね」
アーリーは「もう羽は持っていないわよ」といったが、鳥はアーリーになついているままだった。
仲間だと勘違いしているわけではないようで、人間だと認識したうえでアーリーに懐いているようだった。
命の恩人である鳥型モンスターを仲間に加えたシャックス達は、前に進む。
離れてほしいと言っても、離れなかったため、連れていくしかなかったのだ。
世話はアーリーが行う事になった。
名前を付ける話になると、アーリーが「やきとり」にしようと言ったが、全員が却下した。
しばらくシャックス達で「あかだんご」「くしやき」「ちいさいとり」「レッドキング」「スーパーバード」という名前がの候補で話題が盛り上がった。
最終的に名前は「フェニックス」になった。
ちなみにシャックスが「あかだんご」、アーリーが「くしやき」、ナギが「ちいさいとり」、ロックが「レッドキング」と「スーパーバード」の候補を口にしていた。
それからの道中、モンスターのお世話係で、ちょっとした諍いが起きたが、シャックス達の心は少し癒される。
フェニックスはシャックス達が想像していたよりは清潔にしており、誰かが人為的に羽を整えた形跡もあった。
人なれした鳥だと推測し、飼育されていた鳥の可能性をシャックスが指摘したが、真相はまだ分からなかった。
フェニックスはある程度人間の言葉を理解できた。
芸を覚えて、お手をしたり、羽をばたつかせたり、歌ったりした。
たまに獲物を持ってきて、アーリーたちのご飯の材料も提供してくれる。
ロックは冗談めかして言う。
「探索に失敗して、食いっぱぐれたらサーカスでやってくのもいいかもな」
アーリーが口をとがらせる。
「冗談。仲間を見世物にしないで」
ナギが悪乗りをして発言した。
「焼き鳥屋はどうでしょう」
震えるフェニックスが、シャックスの背後に隠れた。
アーリーが「またそのネタ?」と言い、シャックスが嗜める。
「それくらいにしておけ、怖がってる」
フェニックスは抗議するように鳴き声を上げた。
だが、モンスターには獲物を追い詰める知恵があった。
シャックス達は、自分達で考えて移動していたが、それらは誘導された結果だった。
気が付いた時には、追い込まれていた。
シャックス達が追い詰められたのは崖の上だった。
高さは百メートル以上はある。
落ちたら人間はひとたまりもない高さだった。
「これ以上は下がれないわよ!」
顔色の悪いアーリーが叫ぶ。
一番背後で攻撃をしているアーリーには、崖がどれだけの高さにあるかよくわかった・
その少し前に立つナギも、崖の高さを感じて、肝を冷やしている。
ロックは冷や汗を流しながら「こんな所から落ちたら、潰れたトマトになっちまうぜ」と軽口をたたいた。
アーリーが「怖い事言わないでよ」と言葉を返す。
シャックスは「腹をくくるしかない」とアーリー達に言う。
これ以上迂闊に場所を変えるわけにはいかなかった。
モンスターはそれすらも見越して更に危ない場所に誘導してくる可能性があった。
そうでない可能性もあったが、背後に崖があるという状況が楽観視できない要素だった。
そのため、ここで戦うしかないとシャックス達は決断した。
シャックスは「ここでモンスターを撃破しよう」と言う。
シャックス達は、一層注意して、落ちないように気を付けながら、戦闘する。
一番背後で弓を射るアーリーが足を踏み外しそうになったのをナギが助けた。
「ありがとう。助かったわ」
「こういう時、仲間がいると心強いですね」
アーリーは頷き、弓での攻撃を再開する。
ナギも魔法で援護した。
拳で戦うロックも同意の言葉を放った。
「同感だぜ!俺が一人だったら詰んでただろうな」
ロックの言葉にナギが軽口をたたく。
「単純ですからね。ロックは」
アーリーも少しふざけた。
「同感」
ロックは「ひっでぇなお前ら、シャックスは俺の味方だよな」とそちらに視線を向けずに言う。
シャックスは無言を選択して、ロックに「仲間がいない!」と抗議される。
戦っているシャックス達は、モンスターは高いところを恐れている事に気が付いた。
ロックが「あいつ、これ以上近づいてこないぜ!」と叫ぶ。
「俺達を追い詰めたくせに、自分は高いとこ苦手なのかよ」
ロックの言う通り、モンスターはシャックス達に近づいてこない。
アーリーがモンスターと足場を観察しながら言う。
「私達ならともかく、あいつは結構でかいから、足場が崩落しかねないって分かってるのよ」
シャックスはその点を利用できると踏んで行動。
相手の弱点をついて、モンスターの背後に回る。
モンスターはシャックスの方を向く事をせず、戦い続けた。
モンスターは、明らかに焦っている様子だが、背後を振り向かない用にしている。
行動パターンが変化し、モンスターの行動が忙しなくなった。
冷静さをかいているようで、がむしゃらに戦い、むきになっているようにも見えた。
「相手は軽く混乱しているようだ。今なら、押し込めば勝てる」
シャックスは仲間達を鼓舞するために、そういう。
シャックスは背後から特大の魔法を放った。
モンスターは吹き飛ばされて落下した。
敵意と恐怖の色がまじった鳴き声が、崖の下に消えていく。
十数秒して、重たいものが落ちる音がこだまし、鳥たちがばさばさと翼をはためかせながら、がけ下から空へ飛んでいった。
「やったわ。これで勝ったのね」
アーリーがほっとしながらそう言ったが、直後にめまいに襲われる。
アーリーが崖から落ちかけたのだ。
しかし、アーリーが先ほど助けた小さな生き物が彼女を助けたのだった。
その正体は、赤い鳥だった。
小さかった鳥は、何らかの力で大きくなり、アーリーの体を嘴でつかんで、飛翔。
彼女の体を崖の上へ運んだ。
よく見ると鳥は、包帯で何者かに手当されていた。
アーリーが最後に見た時は、手当されていなかったため、あのあと誰かにあったのだと推測できた。
自分達意外に赤い鳥に親切にできる探索メンバーがいる事をしって、シャックスは少しほっとする。
赤い鳥は、大きな体をアーリーにすりよせる。
「大きくなるなんて、あなた子供なの? それとも大人? 不思議な鳥ね」
アーリーは「もう羽は持っていないわよ」といったが、鳥はアーリーになついているままだった。
仲間だと勘違いしているわけではないようで、人間だと認識したうえでアーリーに懐いているようだった。
命の恩人である鳥型モンスターを仲間に加えたシャックス達は、前に進む。
離れてほしいと言っても、離れなかったため、連れていくしかなかったのだ。
世話はアーリーが行う事になった。
名前を付ける話になると、アーリーが「やきとり」にしようと言ったが、全員が却下した。
しばらくシャックス達で「あかだんご」「くしやき」「ちいさいとり」「レッドキング」「スーパーバード」という名前がの候補で話題が盛り上がった。
最終的に名前は「フェニックス」になった。
ちなみにシャックスが「あかだんご」、アーリーが「くしやき」、ナギが「ちいさいとり」、ロックが「レッドキング」と「スーパーバード」の候補を口にしていた。
それからの道中、モンスターのお世話係で、ちょっとした諍いが起きたが、シャックス達の心は少し癒される。
フェニックスはシャックス達が想像していたよりは清潔にしており、誰かが人為的に羽を整えた形跡もあった。
人なれした鳥だと推測し、飼育されていた鳥の可能性をシャックスが指摘したが、真相はまだ分からなかった。
フェニックスはある程度人間の言葉を理解できた。
芸を覚えて、お手をしたり、羽をばたつかせたり、歌ったりした。
たまに獲物を持ってきて、アーリーたちのご飯の材料も提供してくれる。
ロックは冗談めかして言う。
「探索に失敗して、食いっぱぐれたらサーカスでやってくのもいいかもな」
アーリーが口をとがらせる。
「冗談。仲間を見世物にしないで」
ナギが悪乗りをして発言した。
「焼き鳥屋はどうでしょう」
震えるフェニックスが、シャックスの背後に隠れた。
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フェニックスは抗議するように鳴き声を上げた。
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