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第4章 未踏大陸編
25 大陸の主討伐戦
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邪竜討伐の前日。
サーズは屋敷から無断で持ち出した家宝を眺めていた。
クロニカ家の者しか使えない魔道具だ。
サーズはその家宝を見つめながら、シャックスの顔を思い浮かべる。
「まさか、生きているわけないよな」
サーズはそう呟くが、疑念は晴れなかった。
そのようなものを使う必要はないと思いつつも、どうやって罠をはろうかと、使う場面を想像するのをやめられなかった
とうとうドラゴンの討伐の日を迎える。
シャックス達は竜を倒すために、良い場所へおびき出す。
ドラゴンは光る物を集めるという習性があったため、見晴らしの良い場所に貴金属や水晶を集めた。
遠くから見張りが定期的に観察しはじめてから、1週間後。
ドラゴンが訪れた。
ドラゴンの姿を見つけた者が笛を吹いて、エルフから他の探索隊に知らせる。
それは、エルフ族特製の笛で、エルフにしか聞き取れない音を発する。
エルフに竜の来訪を教えられた探索隊の者達は、それぞれがいる場所からドラゴンの元へと駆けつけた。
探索に出かけていた者や、エルフの里で特訓をしていた者など、さまざまだ。
一番最初に駆けつけたのは、ロレンス達だ。
ロレンス達は、ドラゴンの威容にも屈する事なく、攻撃をしかける。
他の探索達メンバーと、怪我を負っていない一部のエルフ達も攻撃に加わる。
かなり遅れて加わったのはハクとミザリー。
ハクは後方支援にまわり、ミザリーは前に出て戦う。
最後に参戦したのがシャックス達だ。
一番竜から遠い場所にいたため、駆けつけるのに遅れていた。
シャックス達が来た時には、すでに何人かのけが人が出ていて、エルフ達がそのけが人を運んで離脱している最中だった。
「後は任せてくれ」
シャックスはそう言って、彼等とすれ違い、竜と戦う。
戦いは熾烈を極め、多くのメンバーが怪我をしたり、命を落とした。
竜は何度もブレスを吐き、多くの者がやけどを負う。
上空からの攻撃で、反撃もままならなかった。
ドラゴンの攻撃の最中、サーズが前に出始めた。
「足並みを乱すな。作戦に支障が出る!」
シャックスの指示を聞かず、一人でドラゴンに立ち向かい始める。
「誰がお前の言うことなんか!」
サーズは、ドラゴンを水の魔法で追い詰めようとする。
何度も大きな水の球を出現させて、窒息させようとした。
しかし、ドラゴンは突き破る。
それを見たサーズは、水を勢いよく射出し、ウォーターカッターで竜を刻もうとする。
しかし、ドラゴンの鱗は頑丈だった。
苛立つサーズは、家宝の杖を手にする。
その杖を持ったサーズは、水の魔法を再び使う。
いくつもの水の弾丸を射出した。
それらは竜の鱗にすら穴をあける威力だ。
「これなら!」
サーズは調子に乗って、どんどん前に出たが、怒り狂った竜のブレスをあびて吹っ飛ばされた。
倒れたサーズの元に、竜が向かっていく。
誰かが彼のもとに駆けつけるのは、間に合わない距離だ。
サーズは「やめろ!」と叫び、焦る。
それを見たシャックスはわずかに躊躇ったが、サーズが落とした杖を拾って、魔法を使った。
サーズはドラゴンを倒すために必要な人材だと思ったからだ。
シャックスは濡れたドラゴンに雷撃を浴びせて、竜の動きを止めた。
それを見たサーズが、「生きてたのか!」と叫ぶ。
シャックスの正体がサーズにバレたのだ。
シャックスは杖をサーズに投げ渡す。
ドラゴンは体がしびれて、動きが鈍っていた。
しかしそれでも頑丈だった。
シャックス達の攻撃を受けて、傷だらけになっていくが、決定打が足りなかった。
だが、このまま押し続ければいける。
とその場の誰もが考えていた。
しかし、離れた所にいたハクが警戒の声を上げる。
「スコールが来ます!」
ハクはこの場の誰もが頭から抜けていた、天候について注意していたのだ。
普段ならエルフたちの頭からそれらが抜ける事はないが、大陸の主相手に空模様を気にする余裕がなかった。
間の悪い事に、嵐がやってきた。
シャックス達の動きが鈍くなり、ドラゴンが元気になり始めた。
きづくとドラゴンの額には、角が生えていた。
角は青く光り輝いている。
それは治癒魔法を使っている証拠だった。
それら事前に得られた情報の中で、たった一つしかなかった恐るべきドラゴンの特徴だ。
「まずい、回復されたら。今までの努力が水の泡だ!」
探索メンバーの何人かが、傷が治っていくのを確認して、叫ぶ。
シャックス達の状況はひっくり返ろうとしていた。
元気を取り戻しつつある竜は、ハクを狙う。
ハクを助けるために、ミザリーが駆けつけようとするが、足を怪我していた。
シャックスがハクを風の魔法で吹き飛ばして助けるが、それを見たサーズがシャックスに忍び寄る。
サーズは、シャックスを背後から、剣で刺したのだった。
加えて、ロレンスがシャックスを足蹴にして、ドラゴンの元へ蹴り飛ばそうとした。
アーリーたちが驚いて、サーズとロレンスを取り押さえる。
「何やってるのよ。仲間内で!」
「見損なったぞ! いがみ合ってても仲間だと思ってたのによ」
「この非常時に! 心の底から軽蔑します」
ロックがサーズがもっていた杖を蹴飛ばした。
ロレンスは羽交い絞めにされながら、「どけ! 師匠の恨みを晴らしてやる!」と叫ぶ。
シャックス達には分からない事だが、ロレンスの師匠はセブンの師匠に劣等感を抱いて闇討ちしていた。
しかし、やり替えされ後遺症を患ったのだ。
「そこの秘密主義を信用するな、師匠に似たのか! 身分を偽って、平民と仲良しごっこかよ!」
ナギが冷たい声で答えた。
「シャックスの秘密ならある程度想像ついています。でも、全部を話すのが仲間というわけではないでしょう? 信頼関係を結ぶ方法が秘密の共有だけとは限らない」
その言葉を聞いたロレンスは、言葉に詰まった後、「クロニカ家の死んだ人間でもかよ」と言った。
一瞬ナギ達が驚いた顔をするが、彼らはそれでも首を縦に振った。
このやりとりは、他のメンバーには聞こえていない。
「ええ、もちろんですよ」
サーズが一人になった時の、彼の独り言を以前聞いていたロレンスは、「シャックスがクロニカ家の生き残りかもしれない」という情報が役立つかと思っていたが、不発に終わったのだった。
ロレンスはがっくりと脱力する。
一方、シャックスに吹き飛ばされたハクは、とっさにサーズが持っていた杖を手にした。
自分のもとに転がってきた杖を、ハクは当然のように使おうとする。
それは、ロックが蹴飛ばした杖だった。
ドラゴンは、ハクを狙っていた。
ハクは杖を使って、魔法を使う。
薄い水の水球が出たが、すぐにぱっと割れてしまう。
ハクの魔法は大したことがなかったため、何も叶わなかった。
しかしそこで、隠れ潜んでいたエルフがハクを助ける。
不意打ちのために、ずっと潜んでいたものたちだ。
「同胞よ、我らが、援護する!」
エルフたちの力も借りて戦闘の流れが変わった。
エルフたちの正確な弓の技術で羽を気づ付けたドラゴンは飛べなくなる。
シャックス達は竜の注意を引き、エルフたちの弓を続けさせた。
やがて竜が地面に降りてくる。
「今がチャンスだ、畳みかけろ」
そこをシャックスが号令し、攻撃。
しかし、あと一息という所で、取り押さえられていたサーズが動き、手柄を立てようと前に出た。
そこで引き留めようとした仲間を攻撃し、パーティーが混乱に陥る。
そんな者達を見つけて、竜が攻撃しようとした。
ハクとミザリーそれを見て、互いに怪我をしながらも自分が囮になることにした。
「ミザリー!」
「わかってる! 息の合わせかた、なんとかする」
二人は互いにドラゴンの注意を惹きつけながら、立て直す時間を稼ごうとする。
祠を掃除した時の光が二人を包み込み、彼らの動きがいつもより素早くなった。
二人はその異変について理解していないようだったが、気にせずに行動し、注意を引き続けた。
しかし、たった二人でできることではなく、ハクとミザリーは怪我をしてしまう。
だが、その数秒がシャックス達の運命を分けた。
囮をこなしながらも、ハクが竜の弱点を見つけ出したからだ。
ドラゴンのブレスを受けて、ハクは吹き飛ばされる。
だが、「あそこのドラゴンの鱗、色が違います。古傷が奥に!」と助言を放つ。
その言葉を聞いた、エルフの矢が一枚だけ違う色の鱗の隙間を射る。
結果、ドラゴンは、激昂して、暴れ回った。
そこで、アーリーたちが攻撃して、追い打ちをかける。
最後の一撃を見舞ったのはシャックスだった。
風で、ドラゴンの喉笛をかききった。
これにて、大陸の主の討伐を成功させたのだった。
サーズは屋敷から無断で持ち出した家宝を眺めていた。
クロニカ家の者しか使えない魔道具だ。
サーズはその家宝を見つめながら、シャックスの顔を思い浮かべる。
「まさか、生きているわけないよな」
サーズはそう呟くが、疑念は晴れなかった。
そのようなものを使う必要はないと思いつつも、どうやって罠をはろうかと、使う場面を想像するのをやめられなかった
とうとうドラゴンの討伐の日を迎える。
シャックス達は竜を倒すために、良い場所へおびき出す。
ドラゴンは光る物を集めるという習性があったため、見晴らしの良い場所に貴金属や水晶を集めた。
遠くから見張りが定期的に観察しはじめてから、1週間後。
ドラゴンが訪れた。
ドラゴンの姿を見つけた者が笛を吹いて、エルフから他の探索隊に知らせる。
それは、エルフ族特製の笛で、エルフにしか聞き取れない音を発する。
エルフに竜の来訪を教えられた探索隊の者達は、それぞれがいる場所からドラゴンの元へと駆けつけた。
探索に出かけていた者や、エルフの里で特訓をしていた者など、さまざまだ。
一番最初に駆けつけたのは、ロレンス達だ。
ロレンス達は、ドラゴンの威容にも屈する事なく、攻撃をしかける。
他の探索達メンバーと、怪我を負っていない一部のエルフ達も攻撃に加わる。
かなり遅れて加わったのはハクとミザリー。
ハクは後方支援にまわり、ミザリーは前に出て戦う。
最後に参戦したのがシャックス達だ。
一番竜から遠い場所にいたため、駆けつけるのに遅れていた。
シャックス達が来た時には、すでに何人かのけが人が出ていて、エルフ達がそのけが人を運んで離脱している最中だった。
「後は任せてくれ」
シャックスはそう言って、彼等とすれ違い、竜と戦う。
戦いは熾烈を極め、多くのメンバーが怪我をしたり、命を落とした。
竜は何度もブレスを吐き、多くの者がやけどを負う。
上空からの攻撃で、反撃もままならなかった。
ドラゴンの攻撃の最中、サーズが前に出始めた。
「足並みを乱すな。作戦に支障が出る!」
シャックスの指示を聞かず、一人でドラゴンに立ち向かい始める。
「誰がお前の言うことなんか!」
サーズは、ドラゴンを水の魔法で追い詰めようとする。
何度も大きな水の球を出現させて、窒息させようとした。
しかし、ドラゴンは突き破る。
それを見たサーズは、水を勢いよく射出し、ウォーターカッターで竜を刻もうとする。
しかし、ドラゴンの鱗は頑丈だった。
苛立つサーズは、家宝の杖を手にする。
その杖を持ったサーズは、水の魔法を再び使う。
いくつもの水の弾丸を射出した。
それらは竜の鱗にすら穴をあける威力だ。
「これなら!」
サーズは調子に乗って、どんどん前に出たが、怒り狂った竜のブレスをあびて吹っ飛ばされた。
倒れたサーズの元に、竜が向かっていく。
誰かが彼のもとに駆けつけるのは、間に合わない距離だ。
サーズは「やめろ!」と叫び、焦る。
それを見たシャックスはわずかに躊躇ったが、サーズが落とした杖を拾って、魔法を使った。
サーズはドラゴンを倒すために必要な人材だと思ったからだ。
シャックスは濡れたドラゴンに雷撃を浴びせて、竜の動きを止めた。
それを見たサーズが、「生きてたのか!」と叫ぶ。
シャックスの正体がサーズにバレたのだ。
シャックスは杖をサーズに投げ渡す。
ドラゴンは体がしびれて、動きが鈍っていた。
しかしそれでも頑丈だった。
シャックス達の攻撃を受けて、傷だらけになっていくが、決定打が足りなかった。
だが、このまま押し続ければいける。
とその場の誰もが考えていた。
しかし、離れた所にいたハクが警戒の声を上げる。
「スコールが来ます!」
ハクはこの場の誰もが頭から抜けていた、天候について注意していたのだ。
普段ならエルフたちの頭からそれらが抜ける事はないが、大陸の主相手に空模様を気にする余裕がなかった。
間の悪い事に、嵐がやってきた。
シャックス達の動きが鈍くなり、ドラゴンが元気になり始めた。
きづくとドラゴンの額には、角が生えていた。
角は青く光り輝いている。
それは治癒魔法を使っている証拠だった。
それら事前に得られた情報の中で、たった一つしかなかった恐るべきドラゴンの特徴だ。
「まずい、回復されたら。今までの努力が水の泡だ!」
探索メンバーの何人かが、傷が治っていくのを確認して、叫ぶ。
シャックス達の状況はひっくり返ろうとしていた。
元気を取り戻しつつある竜は、ハクを狙う。
ハクを助けるために、ミザリーが駆けつけようとするが、足を怪我していた。
シャックスがハクを風の魔法で吹き飛ばして助けるが、それを見たサーズがシャックスに忍び寄る。
サーズは、シャックスを背後から、剣で刺したのだった。
加えて、ロレンスがシャックスを足蹴にして、ドラゴンの元へ蹴り飛ばそうとした。
アーリーたちが驚いて、サーズとロレンスを取り押さえる。
「何やってるのよ。仲間内で!」
「見損なったぞ! いがみ合ってても仲間だと思ってたのによ」
「この非常時に! 心の底から軽蔑します」
ロックがサーズがもっていた杖を蹴飛ばした。
ロレンスは羽交い絞めにされながら、「どけ! 師匠の恨みを晴らしてやる!」と叫ぶ。
シャックス達には分からない事だが、ロレンスの師匠はセブンの師匠に劣等感を抱いて闇討ちしていた。
しかし、やり替えされ後遺症を患ったのだ。
「そこの秘密主義を信用するな、師匠に似たのか! 身分を偽って、平民と仲良しごっこかよ!」
ナギが冷たい声で答えた。
「シャックスの秘密ならある程度想像ついています。でも、全部を話すのが仲間というわけではないでしょう? 信頼関係を結ぶ方法が秘密の共有だけとは限らない」
その言葉を聞いたロレンスは、言葉に詰まった後、「クロニカ家の死んだ人間でもかよ」と言った。
一瞬ナギ達が驚いた顔をするが、彼らはそれでも首を縦に振った。
このやりとりは、他のメンバーには聞こえていない。
「ええ、もちろんですよ」
サーズが一人になった時の、彼の独り言を以前聞いていたロレンスは、「シャックスがクロニカ家の生き残りかもしれない」という情報が役立つかと思っていたが、不発に終わったのだった。
ロレンスはがっくりと脱力する。
一方、シャックスに吹き飛ばされたハクは、とっさにサーズが持っていた杖を手にした。
自分のもとに転がってきた杖を、ハクは当然のように使おうとする。
それは、ロックが蹴飛ばした杖だった。
ドラゴンは、ハクを狙っていた。
ハクは杖を使って、魔法を使う。
薄い水の水球が出たが、すぐにぱっと割れてしまう。
ハクの魔法は大したことがなかったため、何も叶わなかった。
しかしそこで、隠れ潜んでいたエルフがハクを助ける。
不意打ちのために、ずっと潜んでいたものたちだ。
「同胞よ、我らが、援護する!」
エルフたちの力も借りて戦闘の流れが変わった。
エルフたちの正確な弓の技術で羽を気づ付けたドラゴンは飛べなくなる。
シャックス達は竜の注意を引き、エルフたちの弓を続けさせた。
やがて竜が地面に降りてくる。
「今がチャンスだ、畳みかけろ」
そこをシャックスが号令し、攻撃。
しかし、あと一息という所で、取り押さえられていたサーズが動き、手柄を立てようと前に出た。
そこで引き留めようとした仲間を攻撃し、パーティーが混乱に陥る。
そんな者達を見つけて、竜が攻撃しようとした。
ハクとミザリーそれを見て、互いに怪我をしながらも自分が囮になることにした。
「ミザリー!」
「わかってる! 息の合わせかた、なんとかする」
二人は互いにドラゴンの注意を惹きつけながら、立て直す時間を稼ごうとする。
祠を掃除した時の光が二人を包み込み、彼らの動きがいつもより素早くなった。
二人はその異変について理解していないようだったが、気にせずに行動し、注意を引き続けた。
しかし、たった二人でできることではなく、ハクとミザリーは怪我をしてしまう。
だが、その数秒がシャックス達の運命を分けた。
囮をこなしながらも、ハクが竜の弱点を見つけ出したからだ。
ドラゴンのブレスを受けて、ハクは吹き飛ばされる。
だが、「あそこのドラゴンの鱗、色が違います。古傷が奥に!」と助言を放つ。
その言葉を聞いた、エルフの矢が一枚だけ違う色の鱗の隙間を射る。
結果、ドラゴンは、激昂して、暴れ回った。
そこで、アーリーたちが攻撃して、追い打ちをかける。
最後の一撃を見舞ったのはシャックスだった。
風で、ドラゴンの喉笛をかききった。
これにて、大陸の主の討伐を成功させたのだった。
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