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第15話 情報収集
しおりを挟むシュエルターの防衛要員たちに礼を言われたり、ナイトメアの後処理を手伝ったりした後、佐々目は組織の建物へと戻って来た。
そして、足を向ける場所は資料室だ。
色々と調べたいことがあった。
自分が知らない間に何が起こり、どういう経緯を経て今の状況になっていったのか知る必要があると思ったからだ。
特に、例の作戦に参加すると決めた今は……。
「未来を覗く感じとはこんな感じなんですかね」
テーブルの上で資料をめくり、組織が辿って来た歴史を一つ一つ確かめていく。
「僕のいた世界でもこのまま時間が進んで行けば、こういう事が起こるのかな」
もしこの情報を元の世界に持ち帰ることができれば、組織にとってこれ以上ない利益となるだろう。
これから犠牲となる、人たちも少なくできるはずだ。
……あくまでも、戻れればの話だが。
「……? これは」
佐座目はあるページに目を止める。
それは抗体組織本部の、トップ……未踏鳥に関する資料だった。
組織に対する重大な裏切り行為を働いた彼は、エージェント達に捕縛命令が出ていた。そして、止むおえない場合については抹消の許可まで、が。
何を仕出かしたのか気になる所だが、資料には載ってはいないようだ。
佐座目は、何となくエージェントの死亡記録を探し出して目を通した。
勘だ。
でも当たった。
おそらく理由はこれだろう。
水菜が死んだ後だった。未踏鳥が組織を離反したのは。
「一体、何があったんでしょうね」
その後、彼は数年にわたって姿をくらましていたようだが、一度だけ姿を見せたことがあるようだった。
それは……。
リンカ・コア。
一度目の作戦の時だったらしい。
そこで彼がどんな目的で、何をやっていたのかは、やはり記録にはない。
これは組織の情報部の職務怠慢を責めればいいのか、未踏鳥の手が優秀過ぎるのか、どちらなのだろう。
「とにかく、他の情報にも目を通しておくべきですよね」
つい知人が載っていたから、深く調べてしまったが、もともとはこの十年の間に起こった内容を把握するための作業だ。
佐座目は気を取り直して、資料を読み進めていく。
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