ザ・ライト文芸(男性向け) 短編まとめ場所

透けてるブランディシュカ

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〇19 数字 二番

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 若者の俺は、毎日勉強漬けの毎日だ。

 けど、本当は若者らしい遊びがもっとしたいのにな。

 どうしてそうなったのだか。

 それは、勉強の競争が激しい学校に入学してしまったからだ。

 だって、成績優秀者には金銭面の援助が受けられるって言ってたから。

 それで、阿呆面下げて、ほいほい入学してしまったというわけ。

 ちくしょう。友達と遊んだり、彼女作ってデートしたり、部活で大会に出場したりしてー!

 ったく、なんでうちは貧乏なんだ。

 学費が多少浮いたから、毎日の弁当がのり弁から、鮭弁とか唐揚げ弁になったのは良いけど。

 あー、今日も帰ったら復習と予習しないと。

 まじ憂鬱だ。

 でも、全校生徒の中で二番目の成績で良かった。

 一番の生徒なんて、親から教師から、生徒達から期待されまくってるみたいだし。

 この勢いでトップも、と言いたいところだけど、それはさすがに、荷が重すぎる。

 なんて、考え事してたら、知らない間に学校の掲示板の前までやってきてしまったようだ。

 ここに、毎期の成績順位が貼り付けらえてるんだよな。

 どれどれ。

 えっ。

 い、いちばん?

 だと。

 俺が一番になるなんて。

 面倒な事になったぞ!

 すると、学内で知らない人はいない少女、つまり一番の女子生徒がこっちをぎろりと睨みつけてきた。

「一番かえせぇぇぇ!」

 襲い掛かってきた。

 嫉妬に狂った目つきを見て、俺は死を覚悟した。

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