儚き世界のイフ

透けてるブランディシュカ

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07 クルオの物語

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 クルオ・メ―ウィン。

 彼は薬師だ。

 正しい心を持った男子で、友人思いの人間である。

 そして、誰かを助け、人に親切する事を嬉しく思うような性格をしていた。

 そんな彼には、幼い頃に親しくしていた友人がいた。

 しかしその友人は、闇組織に家族を殺されてしまい、復讐の道を歩む事を選んだ。

 クルオはそんな友人を引き留めるために、何度も言葉をかけた。

 決してあきらめる事はせず、そんな事すら考えもせず。

 けれど、その努力は報われる事がない。

 友人は、ついに復讐の道を歩ききり、力尽きてしまったからだ。

 敵と相打ちになり死亡してしまった友人の墓を作ったクルオは自問するしかない。

 自分は一体どうすればよかったのかと。

 クルオはそれからもたくさんの人と関わりながら生きたが、胸の穴は塞がらなかった。


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