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12月18日(月)〈葵〉
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月曜から金曜までの朝8:00。
毎日同じ時間にココアを買いに俺はそのコーヒーショップを訪れる。
俺は、まともに話したこともないその店の店員に恋をしている。
初めてそのコーヒーショップに入ったのは10月の下旬、急に寒くなり始めた朝だった。それから毎日、月から金まで学校に行く前にそのコーヒーショップに立ち寄るのが日課となっている。
寒い朝にココアを飲むというのも目的の一つだが、一番の目的は店員の一人である彼に会いに行くことだった。名前は辻岡さんというらしい。エプロンについてるネームプレートを見て知った。ワックスで整えられた少し短めの黒髪に爽やかな笑顔が店のエプロンと良く合っていて格好いいな、といつも思う。
一度土日にも足を運んでみたが、その時には彼は居らず、別の店員に聞いた所シフトが月から金であることを知ったため、こうして月から金まで足繁く通うようにしている。
話しかけたいとも思うけれど、そんな勇気はないし彼も忙しそうにしているため、いつもココアを受けとった時にありがとうございますと言うだけに終わってしまう。
それでも、彼がいつもカップに描いてくれる絵を見るだけで毎日幸せな気持ちになるからそれだけでも十分だな、と思った。
***
今日もいつも通りコーヒーショップに入り、列に並ぶ。そして前の客が退いた所でココアを頼みお金を置いた。
彼が何やら少し考えながらカップに書き込んでいるのをバレないように横目で眺める。今日も格好良いな、とぼんやりと考えていると彼がココアの入ったカップを爽やかな笑顔で渡して来たので、受け取って何が書かれているのか確認する。
そこには絵ではなく"今日も一日頑張れ!"というメッセージが書かれていた。
いつもと違うものが書かれていて驚いたが、いつも通りお礼を言って店を後にする。
これは…プラスにとって良いのだろうか?
正直自分だけで悶々と考えても結論が出ないため、誰かに相談しようと学校へ向かった。
***
「そりゃー少なくとも相手もお前のこと気になってんじゃねぇの?じゃなかったらそんなことわざわざ書かねーだろ。」
「そうかなー…」
「そうだって。」
彼は俺の一番の親友であり良き恋の相談相手の鬼嶋だ。いい意味で人に気を遣ってお世辞などを言ったりしないため、相談相手にはもってこいなのだ。彼は俺が毎朝コーヒーショップに通っていることも、その店の店員に恋をしていることも知っている。
だがその店員が男である、ということはまだ伝えられていない。きっとそういった事で差別する様な奴じゃないだろうという事は分かっているのだが、まだ彼に告げる心の準備が出来ていなかった。けれどいつか近い内にちゃんと伝えようとは思っている。
「とりあえず、明日今日のメッセージのお礼言ってみる。」
「ん、そーしな」
彼はきっと他のお客さんにも色々なメッセージを書いているだろうし、明日には今日のメッセージのことなんて忘れているだろうけど。
それでもやっぱりお礼を言おう、と心に決め1限目の授業の教室へと向かった。
毎日同じ時間にココアを買いに俺はそのコーヒーショップを訪れる。
俺は、まともに話したこともないその店の店員に恋をしている。
初めてそのコーヒーショップに入ったのは10月の下旬、急に寒くなり始めた朝だった。それから毎日、月から金まで学校に行く前にそのコーヒーショップに立ち寄るのが日課となっている。
寒い朝にココアを飲むというのも目的の一つだが、一番の目的は店員の一人である彼に会いに行くことだった。名前は辻岡さんというらしい。エプロンについてるネームプレートを見て知った。ワックスで整えられた少し短めの黒髪に爽やかな笑顔が店のエプロンと良く合っていて格好いいな、といつも思う。
一度土日にも足を運んでみたが、その時には彼は居らず、別の店員に聞いた所シフトが月から金であることを知ったため、こうして月から金まで足繁く通うようにしている。
話しかけたいとも思うけれど、そんな勇気はないし彼も忙しそうにしているため、いつもココアを受けとった時にありがとうございますと言うだけに終わってしまう。
それでも、彼がいつもカップに描いてくれる絵を見るだけで毎日幸せな気持ちになるからそれだけでも十分だな、と思った。
***
今日もいつも通りコーヒーショップに入り、列に並ぶ。そして前の客が退いた所でココアを頼みお金を置いた。
彼が何やら少し考えながらカップに書き込んでいるのをバレないように横目で眺める。今日も格好良いな、とぼんやりと考えていると彼がココアの入ったカップを爽やかな笑顔で渡して来たので、受け取って何が書かれているのか確認する。
そこには絵ではなく"今日も一日頑張れ!"というメッセージが書かれていた。
いつもと違うものが書かれていて驚いたが、いつも通りお礼を言って店を後にする。
これは…プラスにとって良いのだろうか?
正直自分だけで悶々と考えても結論が出ないため、誰かに相談しようと学校へ向かった。
***
「そりゃー少なくとも相手もお前のこと気になってんじゃねぇの?じゃなかったらそんなことわざわざ書かねーだろ。」
「そうかなー…」
「そうだって。」
彼は俺の一番の親友であり良き恋の相談相手の鬼嶋だ。いい意味で人に気を遣ってお世辞などを言ったりしないため、相談相手にはもってこいなのだ。彼は俺が毎朝コーヒーショップに通っていることも、その店の店員に恋をしていることも知っている。
だがその店員が男である、ということはまだ伝えられていない。きっとそういった事で差別する様な奴じゃないだろうという事は分かっているのだが、まだ彼に告げる心の準備が出来ていなかった。けれどいつか近い内にちゃんと伝えようとは思っている。
「とりあえず、明日今日のメッセージのお礼言ってみる。」
「ん、そーしな」
彼はきっと他のお客さんにも色々なメッセージを書いているだろうし、明日には今日のメッセージのことなんて忘れているだろうけど。
それでもやっぱりお礼を言おう、と心に決め1限目の授業の教室へと向かった。
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