異世界に召喚されたが『聖王』じゃなくて『性王』(風俗王)だったので、下品だと追放された。仕方がないのでチート風俗魔法で風俗国家を再建します

横島イクオ

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第31話 ご奉仕志願♡(イラストあり)

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 俺はリビングで朝食をとる。メニューは目玉焼きと野菜スープとパンとチーズといったものだ。レイナは俺の横の席に座り、一緒に食事をしている。

「おいしい!」

「そう? 料理は得意だけど、今日は特に美味しくできた気がする」

 この世界でありふれた簡素な食材を使った料理が妙に美味しく感じるのは、レイナが作ってくれたからなのか。 

「レイナの荷物とかはどうする? ここに住んでくれるんだろ?」

「あたしの荷物は今朝早く、親衛隊の兵士さん達が運んでくれたよ。といっても、大した荷物はないけどね」

 流石はエリス姫。対応が早い。

「部屋はどこにしたんだ?」

「二階の同じフロアの、一番近くの側室部屋だよ」

 二階は主人の寝室と、書斎、正妻の化粧部屋がある。さらに側室用の部屋が二つあったので、その一つに引っ越したらしい。

「別に正妻の化粧部屋を使ってくれても構わないのに。他に正妻なんていないし、取る気もないし」

「ありがと、でも旦那様は貴族様だしね、お外の目もあるし、あそこでいいよ。化粧部屋はなんか使いにくいし」

 何故かとても嬉しそうに答えてくれる。

「まあ、どうせ毎晩俺の部屋で寝ることになるしな」

「そ、そうだね」

「毎晩レベルアップに協力してもらわないといけないしな」

 そうだ、毎晩メタルスライム(レイナ)で経験値を稼がなくてはいけないのだ。これはセイオウとしての公務なのだ。

「が、がんばります」

 レイナは恥ずかしがりながら、へなちょこボクサーの様な、変なファイティングポーズをとる。

「じゃあ旦那様、あたしもお願いしていい?」

「ん、何かな?」

「昨晩どれだけ魔力がたまったのか、みてみたいかな」

「ああ、いいぞ」

 俺は魔力を右手に込めて、アイテムを創造する。

 十分以上に充足された魔力により、光と共に目の前に大量のボディーソープが出現する。

「すごい!」

 レイナは歓声をあげる。作り出されたボディソープは、セレブ御用達の非売品だった。それらが500本は出現したのだ。

(少し、多すぎたか)

 容器を閉めていても伝わるほどに濃厚な、花の香りが部屋いっぱいに漂う。

(にしてもこれだけの量を作れるとはな。少し計画を修正しよう)

 娼館に設置するつもりだったが、他にも用途がありそうだ。 

「レイナのおかげで、すごくレベルアップできたみたいだな」

「やった、やった!」

 レイナはよほど嬉しいのか、ボディソープの山の前でぴょんぴょんと飛び跳ねている。

「すっごくいい香り!! でもこれ、何に使うの?」

 そうか、レイナはボディソープについては、何も知らないのか。

「娼館の再建用に使うつもりだ」

「どう使うの?」

「現在、娼館の問題点は二つ。一つは衛生面、二つは価格。その両者を解決するのが、このボディソープを使って行う〝泡洗い〟という新サービスさ」

「泡洗い?」

「ああ。客が喜んで高い金を払って体を清める、そんなサービスを導入する」

 この世界でボディソープを作るのは不可能だ。つまりフリージアで独占できる。

「それって、具体的にはどんなサービスなの?」

「女の子が体を使って、客を清めるサービスだよ。ボディソープのおかげで力もいらないから、誰でもできるし、とても気持ちが良いから、客も喜んで高い料金を支払う」

 俺の説明にレイナはしばらく黙って考え込んでいる。

 俺は内心で「しまった」と後悔した。泡洗いを娼館の娘に教えるという事は、仕事とはいえ、俺が彼女たちに実演させ、指導するという事だ。さすがにペラペラとしゃべり過ぎたか。

 側室とはいえ妻に対して、可愛そうな事をしてしまった。

「・・・じゃあ、あたしも旦那様に〝泡洗い〟してあげれるかな?」

 だがレイナの言葉は、俺の予想を超えたものだった。

 パニックになりそうになった頭を、必死で整理する。確かに一理ある。娼館の娘に教える前に、身内であるレイナの意見を聞いておくのは悪い話ではない。

「あたしは好きな人相手だから何でもしてあげれるけど、娼館のコはお客様にするわけだしね。ダメな事とかあるかもしれないし」

 確かにこの世界にもタブーはあるのかもしれない。それを事前に知れるのは大きい。

 というかさらっと〝好きな人〟って言ってくれたのが、無性にうれしかった。エリス姫が来るのは正午のはずだ。つまりまだ時間はある。

「じゃあ、頼めるか?」

「うん」

 笑顔で快諾してくれるレイナ。

 泡に包まれた全裸のレイナの姿を想像し、思わず強い胸の鼓動を感じる。




 ──パラッパー イクオのレベルが上がった──

「うお!?」

 俺のレベルが上がる音が響く。

「くす、レベルがあがっちゃったね」

 うう、レイナに笑われてしまった。

「そんなに楽しみなんだ?」

「まあな。レイナにしてもらえるのは、とてもうれしい」

「・・・あたしだから?」

「ああ、レイナだから、直ぐにレベルが上がってしまうんだ」

 俺の答えに「やったー、じゃあいっぱいがんばるね」と満身の笑顔で微笑んでくれた。


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