異世界に召喚されたが『聖王』じゃなくて『性王』(風俗王)だったので、下品だと追放された。仕方がないのでチート風俗魔法で風俗国家を再建します

横島イクオ

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イリスの提案とマジックミラーの謎♡

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「セイオウ様、お茶のお代わりはいかがですか?」

 イリスがお茶を勧めてくれるので、俺はその言葉に甘えて、お茶をいただく。

「わたくしも座ってもよろしいでしょうか?」

 さらにソファーに座りたがるので、「もちろん」と承諾する。だがいつも立って控えているか、座るとしても絨毯の上に座る姿しか見たことがないので、俺は少し驚いた。

「失礼いたします」

 しかも何故か体を密着させるように、俺のすぐ隣に座るイリス。長い髪が俺の近くでふわりとはためく。ドキッとするようないい匂いがした。

 思わずイリスの顔を見つめる。イリスもその美しい瞳で、こちらを上目遣いに見つめ返してくれる。

 さらに、俺の太ももにイリスの柔らかい手が触れる。ぞくっとしたものが全身を走った。

(なんだ? 一体なにが起こっているのだ?)

 まるで若妻の家に上がり込んだ青年の様に、俺の身体はガチガチに硬くなる。

「セイオウ様は、わたくしの事を、どうお思いなのでしょう?」

 さらに熱っぽい視線で、そんなことを問うてくる。

「・・・とても、素敵な女性だと思います」

「どんなところがでしょう?」

「・・・」

 言葉に詰まる。イリスの良いところか、しとやかだが芯が強く、運命を受け入れる強さを持っているところだろうか。

 いや、それだけではない。その美しい髪が、日光から保護された美しい肌が、魅惑的な女性の肢体の全てを、俺の本能が欲しているのだ。結局のところ、レイナを見た時と似たような感覚を、本能的に持っているのだ。つまり、無茶苦茶に抱きたいのだ。

「クスクス、お顔が赤いですよ、セイオウ様」

 確かに顔が熱い。なんでだ? レイナやミアにキザな事を言った時も、ルシアやライカにもっと恥ずかしい事をしたときも、赤面なんかしなかったぞ。〝性王〟の俺を赤面させるなんて、なんて女だ。

「ふふ、セイオウ様はわたくしの事が、お好きなのでしょう?」

「こ、答えられません」

「抱きたいと思われたことは?」

「言えません」

「もしわたくしが売りに出されていた際に出会われていたら、助けていただけましたか?」

「もちろん」

 それだけは断言できた。前にも似たようなことを言われた気がする。

「レイナさん達と同じように、大切に、愛していただけますか?」

「はい、どんなことがあっても」

 あくまでもアブドルに出会う前の前提の話、だよな?

「──嬉しい、です」
 
 本当に嬉しそうに、俺の言葉の一字一句を、噛みしめる様に受け入れるイリス。

「・・・少しの間だけで構いません、わたくしの、ご主人様になっていただけますか?」

「うっ!?」

 電流が走り抜けるような快感と共に、俺のレベルがあがる。

「ソノ名デヨンデハイケナイ」

「くす、殿方は、女性にこう呼ばせるのが本当にお好きですね。わたくしは、貴方の奴隷になりとうございます、ご主人様」

「それは、いけない。貴方はアブドル様の愛奴隷です」

「大丈夫です。あのお方は、しばらくは戻ってこられませんから」

 甘美な声で浮気を提案するイリス。アブドルに忠実な、以前の彼女からは想像もできない。

 その蜜のように甘い誘惑に、思わず負けてしまいそうになる。

 いや、今はダメだ。万が一にでもアブドル機嫌を損ねれば、フリージアもエルディアも終わる。俺が一時の情欲に負けることなど、許されない。俺はあいつが望む〝接待〟をしなければいけないのだから。

(──ん? アブドルの性癖は・・・)

 まさかと思い、目の前の壁に埋め込まれている大きな鏡を見る。

 鏡越しでわずかに視線を感じる。俺はこう見えて、視線には敏感なのだ。

(まさか!? そういう事なのか!!)
 
 装飾こそ施されているものの、あの鏡は、俺が昔アブドルにプレゼントしたマジックミラーだ。客間の工事とは、これを壁に埋め込む工事だったのか。

 つまり国債について考えに行くというのは嘘で、アブドルはイリスが寝取られる様子を、あのマジックミラー越しに見ているのか。ベッドにもなる巨大なソファーは、そういう事だったのか。何百万もかけ、ネトラレ部屋を作っていたのか。

(なんという性癖! 素晴らしい変態だぞアブドル!)

 痩せた上に薬で精力的になって、健常者に戻ってしまったかと思ったが、アイツは愛すべき変態のままだったのだ。 

 イリスの表情を見る。不倫を誘う余裕はなく、不安げな瞳でこちらを見つめている。

 やはりイリスはアブドルを裏切ってなどいない。むしろ、忠実に主の命を実行しているのだ。

(やっぱり奴隷というのは大変な仕事だ。俺もならないように注意しよう)

「わかりました。いや、わかった。俺もイリス、君が欲しい」
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