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再会(一)
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四匹の海魔たちと出会ってから約一ヶ月が過ぎた。
その間も何度か小競り合いはあったが最初のような迷惑がかかるものはなく、バハルとしては助かった。ただなぜか毎回その小競り合いに巻き込まれ、最終的にバハルが仲を取り持つ羽目になったのは今でもよく分からない。
ローガンは特に体調を崩すこともなく擬態の魔法を駆使して海の生活をそれはもう満喫していた。定期的に国には魔法で連絡しているようだが、いつも興奮気味の様子からまともな連絡になっていないのはなんとなく察している。
幼馴染たちとはたまに会ってウミちゃんの世話を一緒にした。これは主にサモットが望んだことである。あとはミントの畑の手入れを手伝ってもらうこともあった。ちなみに畑は植えた種が芽吹きどんどん成長しているところだ。
あんな姿でも精霊は精霊らしくその能力は凄いの一言に尽きる。まあ、バハルとの相性はよくないので素直に褒めることは少なかったが。
そんな風に一ヶ月を振り返ったのは今日あたりにタラッタがここまでやってくるからだ。どんな風に話そうか考えながら、バハルは水面から顔を出して到着を待っていた。
「人魚たちにはそれとなく人間がくることは伝えたからパニックにはならないと思うけど……大丈夫かな」
とぷんと水中に顔をつけて下を見る。いつもは楽しそうに泳ぐ人魚が見られるのだが、今日は一匹もいない。多くの人魚が巣穴でじっとしているのだろう。
「……これで完全に変わり者からやばい奴って認識になったよな……。ちょっと悲しい」
変なことばかりしていた変わった人魚が恐怖の対象の人間と顔見知りとなったら、評価がやばい奴に変わっても仕方がない。
とはいえ幼馴染たちやゼーあたりはもう今更気にしないようなので、孤独になることはないだろう。生きていくにはそれで十分だろう。
困るときがあるとすれば繁殖期の番探しの時だろうが、バハルは今のところ特に番を作る気はないので大した問題ではない。もともと前世も独り身だったのでその辺りはあまり気にしない。
「その頃までにはサモットもラメールにアピールできるくらいにはなってるかなぁ」
体の力を抜いてぷかーと水面に浮かびながら独り言を呟く。現在の時刻は早朝で、日差しも柔らかく体のほとんどが水に浸かっている。そのおかげで陸のときのような痛みはない。
暇つぶしに幼馴染の恋の行方を考えてみるが、あまりあの二匹が番になったイメージはできなかった。サモットがあまりにも奥手なせいだろうか。まあ、自分も積極的な方ではないので人のことは言えないのだが。
「……にしても遅いなぁ」
どうでもいいことをつらつらと考えていたバハルは思考を打ち切って体勢を変える。
波は静かで風もあまり吹いていないので航海はしやすそうだが、まだタラッタの船は見えない。
またツノダシのときのように海魔に襲われているのではないか、そんな考えが過ったとき遠くに船らしきものが見えた。豆粒ほど小さく見えたそれはどんどん大きくなってくる。
「タラッタの船か?」
ここを脱出したときとは比べ物にならないくらい立派な船だ。沈没した海賊船ほどは大きくないものの、それでもタラッタ一人のために作られたにしては大きいだろう。
近づいてくる船をじっと眺めていると船の下の方に魔法でできたオールのようなものが見えた。
間違いなくタラッタの船である。バハルは警戒心を解いて船が到着するのを待つ。
そしてそれほど時間をかけることなく船は到着した。
すぐに錨が投げ入れられ、海に沈んでいく。淡い光を放っていたので何かしらの魔法がかかったものだろう。この辺りの海域は深いので錨が底につくことはない。そのため魔法で船を固定できるようにしているのだ。この機能はタラッタの船だけにあるものではなく大抵の船にもついているらしく、何度か沈没船で見かけたことがあった。
「タラッター! 聞こえるかー?」
船に向かって大きな声で呼びかける。大きな船は会話するのも大変だな、と考えているとなにかが降ってきてドボンと勢いよく海に沈んだ。
「なんだ?」
ぶくぶくと泡が立ち、やがて落ちてきたものがざばりと姿を現した。
「久しぶり! バハル!」
「タラッタ!? 飛び込んだのか!」
焼けた茶色の髪を頬に貼り付けながらタラッタが屈託なく笑った。元気そうな姿と再会にバハルも笑みを浮かべながらも咎める。
「いきなり飛び込むと驚くだろ。それに船から飛び込むなんて危ないぞ」
「あははっ、心配性ね! これくらいの高さなら問題ないわよ! 前の船から飛び込んだことだってあるんだから!」
「そうなのか?」
「そうよ! それより元気そうでよかったわ! ローガンに話を聞こうにもあいつ、関係ない話が長いのよね」
タラッタがうんざりした声色で言った。
やはりあの魔法師の報告は関係ないことが大半だったようだ。しかも魔法の関係上、ローガンの声しか届かないらしくバハルがタラッタや国王と話をすることはできなかった。
「海の生活が楽しくて仕方がないらしい。興奮を誰かに伝えたくて毎日通信を楽しみにしてたよ」
「その気持ちはよく伝わってたわよ。それでそのローガンは? わたしが到着したら北の方へ行くんでしょ」
「ああ……、支度が間に合わなくてさ。出発は明日になりそうなんだ」
「え? そうなの?」
ギリギリまで研究資料をまとめて、なおかつ海で採取した色んなものを片付けていたがとうとう間に合わなかった。魔法師はまだまだここに居たかったようで準備がはかどらなかったのもあるだろう。
タラッタは到着すぐに出発できるものだと思っていたようで驚いた表情を浮かべている。
「悪いな。だから一晩ここで過ごしてほしいんだが、船にいるか?」
「んー、そうね。せっかくだからわたしも洞窟に行きたいわ」
「そうか。じゃあサモットを呼んでくるからちょっと待っててくれ」
「分かった。お土産もあるし船の上にいるわ。連れてきたら呼んでちょうだい」
そう言ってタラッタは船からぶら下げてあったはしごを登っていった。いつの間にそんなものをと疑問に思ったが、おそらく飛び込む直前に降ろしておいたのだろう。
船に上がったのを見届けたバハルは水しぶきを上げながら海へ潜り洞窟へと向かう。
サモットとラメールにも今日タラッタが到着することは伝えてあったのだが、二匹とも準備に忙しく出迎えには来なかったのだ。幼馴染たちも着いてくる話になっているので、それぞれが洞窟でローガンと共に荷物をまとめている。
いつものようにトンネルを抜けて海中洞窟へと顔を出す。幼馴染たちは陸地に腰を下ろして話をしていた。
「あ、バハル!」
「ただいま」
「タラッタは元気そうだった?」
「ああ、変わらず元気そうだったよ。それで今日はここに滞在したいみたいだから、サモットを呼びに来たんだ」
「なんだ、相変わらず僕の魔法がないとだめなのか」
呆れたような声でサモットが言うがその顔は頼られて嬉しそうである。
「この人間みたいに魚になれたら僕も必要ないんだがな」
「タラッタがあんな化け物になるのはちょっとみたくないな……」
「私もあんまり……」
ついついタラッタの顔がついた魚を想像してしまい、慌てて頭を振ってかき消す。どうせなら人魚のような変身をしてほしい。なかなか似合うと思う。
「とにかく、サモット来てくれるか」
「分かった」
「私はここで待ってるわね」
「ああ、行ってくる」
ラメールに軽く手を振ってサモットと共に洞窟を後にする。タラッタの船へ向かって泳いでいるとふと幼馴染が口を開いた。
「お前、ラメールとタラッタ、どっちを番にするんだ」
「ぶっ!」
あまりにも予想していなかった問いかけに思い切りむせ込んでその場に止まる。
なにを突然、と思ってサモットを見ると汚いものでも見るような目をこちらに向けていた。
誰のせいでむせ込んだと思っているのか。
とりあえず何度か咳をして息を整える。
「はー、びっくりした」
「大丈夫か」
「あんまり心配してなさそうだが、大丈夫だ。それでなんで急にそんな話を?」
「別にたいした意味はない。番の話なんて人魚では珍しくもないだろう」
「いやそうだけど……。お前がそんなこと言うとは思わなくてさ」
腕組みをしたサモットが小さくため息をついて頭上を見る。バハルもつられて視線を移すとタラッタの船の影が見えた。
「俺からすると二匹の女を誑し込んでいるように見える」
「言い方! 誑し込むってなんだよ。ラメールは幼馴染だし、タラッタは……気のいい友達だよ」
一種砂浜でのまじないが頭を過ったが、バハルは素直に二匹のことをどう思っているか伝える。それを聞いたサモットがそれはもう深いため息をつく。
「お前……鈍いというか……」
「鈍いってなんだよ」
「いや、その気がないから気づかないのか」
「おーい、自己完結するなよ」
「まあ、いい。どのみち人間では番にはなれないからな……。僕たちが繁殖期になるにはまだ百年以上はある。人間では寿命がもたないか」
「聞いてるのか?」
なにやら一匹でぶつぶつ呟いている。
「というか、番ならサモットだってラメールとはどうなんだ」
「……この鈍感が」
「なんでだよ!」
自分だけが話題になるのがつまらなくてサモットへ水を向けると吐き捨てるように言われた。酷い言い方である。
「もういい。タラッタが待っているだろう。さっさと行くぞ」
「お前から話を振っておいて……って待てよ!」
勝手に話して勝手に終わらしたサモットが水面に向かって泳ぎだした。バハルは不服ながらもタラッタが待っているのはその通りなので無理やりこの話題を飲み込んだ。
二匹の人魚はそれから無言のまま、同時に水面へ顔を出した。
その間も何度か小競り合いはあったが最初のような迷惑がかかるものはなく、バハルとしては助かった。ただなぜか毎回その小競り合いに巻き込まれ、最終的にバハルが仲を取り持つ羽目になったのは今でもよく分からない。
ローガンは特に体調を崩すこともなく擬態の魔法を駆使して海の生活をそれはもう満喫していた。定期的に国には魔法で連絡しているようだが、いつも興奮気味の様子からまともな連絡になっていないのはなんとなく察している。
幼馴染たちとはたまに会ってウミちゃんの世話を一緒にした。これは主にサモットが望んだことである。あとはミントの畑の手入れを手伝ってもらうこともあった。ちなみに畑は植えた種が芽吹きどんどん成長しているところだ。
あんな姿でも精霊は精霊らしくその能力は凄いの一言に尽きる。まあ、バハルとの相性はよくないので素直に褒めることは少なかったが。
そんな風に一ヶ月を振り返ったのは今日あたりにタラッタがここまでやってくるからだ。どんな風に話そうか考えながら、バハルは水面から顔を出して到着を待っていた。
「人魚たちにはそれとなく人間がくることは伝えたからパニックにはならないと思うけど……大丈夫かな」
とぷんと水中に顔をつけて下を見る。いつもは楽しそうに泳ぐ人魚が見られるのだが、今日は一匹もいない。多くの人魚が巣穴でじっとしているのだろう。
「……これで完全に変わり者からやばい奴って認識になったよな……。ちょっと悲しい」
変なことばかりしていた変わった人魚が恐怖の対象の人間と顔見知りとなったら、評価がやばい奴に変わっても仕方がない。
とはいえ幼馴染たちやゼーあたりはもう今更気にしないようなので、孤独になることはないだろう。生きていくにはそれで十分だろう。
困るときがあるとすれば繁殖期の番探しの時だろうが、バハルは今のところ特に番を作る気はないので大した問題ではない。もともと前世も独り身だったのでその辺りはあまり気にしない。
「その頃までにはサモットもラメールにアピールできるくらいにはなってるかなぁ」
体の力を抜いてぷかーと水面に浮かびながら独り言を呟く。現在の時刻は早朝で、日差しも柔らかく体のほとんどが水に浸かっている。そのおかげで陸のときのような痛みはない。
暇つぶしに幼馴染の恋の行方を考えてみるが、あまりあの二匹が番になったイメージはできなかった。サモットがあまりにも奥手なせいだろうか。まあ、自分も積極的な方ではないので人のことは言えないのだが。
「……にしても遅いなぁ」
どうでもいいことをつらつらと考えていたバハルは思考を打ち切って体勢を変える。
波は静かで風もあまり吹いていないので航海はしやすそうだが、まだタラッタの船は見えない。
またツノダシのときのように海魔に襲われているのではないか、そんな考えが過ったとき遠くに船らしきものが見えた。豆粒ほど小さく見えたそれはどんどん大きくなってくる。
「タラッタの船か?」
ここを脱出したときとは比べ物にならないくらい立派な船だ。沈没した海賊船ほどは大きくないものの、それでもタラッタ一人のために作られたにしては大きいだろう。
近づいてくる船をじっと眺めていると船の下の方に魔法でできたオールのようなものが見えた。
間違いなくタラッタの船である。バハルは警戒心を解いて船が到着するのを待つ。
そしてそれほど時間をかけることなく船は到着した。
すぐに錨が投げ入れられ、海に沈んでいく。淡い光を放っていたので何かしらの魔法がかかったものだろう。この辺りの海域は深いので錨が底につくことはない。そのため魔法で船を固定できるようにしているのだ。この機能はタラッタの船だけにあるものではなく大抵の船にもついているらしく、何度か沈没船で見かけたことがあった。
「タラッター! 聞こえるかー?」
船に向かって大きな声で呼びかける。大きな船は会話するのも大変だな、と考えているとなにかが降ってきてドボンと勢いよく海に沈んだ。
「なんだ?」
ぶくぶくと泡が立ち、やがて落ちてきたものがざばりと姿を現した。
「久しぶり! バハル!」
「タラッタ!? 飛び込んだのか!」
焼けた茶色の髪を頬に貼り付けながらタラッタが屈託なく笑った。元気そうな姿と再会にバハルも笑みを浮かべながらも咎める。
「いきなり飛び込むと驚くだろ。それに船から飛び込むなんて危ないぞ」
「あははっ、心配性ね! これくらいの高さなら問題ないわよ! 前の船から飛び込んだことだってあるんだから!」
「そうなのか?」
「そうよ! それより元気そうでよかったわ! ローガンに話を聞こうにもあいつ、関係ない話が長いのよね」
タラッタがうんざりした声色で言った。
やはりあの魔法師の報告は関係ないことが大半だったようだ。しかも魔法の関係上、ローガンの声しか届かないらしくバハルがタラッタや国王と話をすることはできなかった。
「海の生活が楽しくて仕方がないらしい。興奮を誰かに伝えたくて毎日通信を楽しみにしてたよ」
「その気持ちはよく伝わってたわよ。それでそのローガンは? わたしが到着したら北の方へ行くんでしょ」
「ああ……、支度が間に合わなくてさ。出発は明日になりそうなんだ」
「え? そうなの?」
ギリギリまで研究資料をまとめて、なおかつ海で採取した色んなものを片付けていたがとうとう間に合わなかった。魔法師はまだまだここに居たかったようで準備がはかどらなかったのもあるだろう。
タラッタは到着すぐに出発できるものだと思っていたようで驚いた表情を浮かべている。
「悪いな。だから一晩ここで過ごしてほしいんだが、船にいるか?」
「んー、そうね。せっかくだからわたしも洞窟に行きたいわ」
「そうか。じゃあサモットを呼んでくるからちょっと待っててくれ」
「分かった。お土産もあるし船の上にいるわ。連れてきたら呼んでちょうだい」
そう言ってタラッタは船からぶら下げてあったはしごを登っていった。いつの間にそんなものをと疑問に思ったが、おそらく飛び込む直前に降ろしておいたのだろう。
船に上がったのを見届けたバハルは水しぶきを上げながら海へ潜り洞窟へと向かう。
サモットとラメールにも今日タラッタが到着することは伝えてあったのだが、二匹とも準備に忙しく出迎えには来なかったのだ。幼馴染たちも着いてくる話になっているので、それぞれが洞窟でローガンと共に荷物をまとめている。
いつものようにトンネルを抜けて海中洞窟へと顔を出す。幼馴染たちは陸地に腰を下ろして話をしていた。
「あ、バハル!」
「ただいま」
「タラッタは元気そうだった?」
「ああ、変わらず元気そうだったよ。それで今日はここに滞在したいみたいだから、サモットを呼びに来たんだ」
「なんだ、相変わらず僕の魔法がないとだめなのか」
呆れたような声でサモットが言うがその顔は頼られて嬉しそうである。
「この人間みたいに魚になれたら僕も必要ないんだがな」
「タラッタがあんな化け物になるのはちょっとみたくないな……」
「私もあんまり……」
ついついタラッタの顔がついた魚を想像してしまい、慌てて頭を振ってかき消す。どうせなら人魚のような変身をしてほしい。なかなか似合うと思う。
「とにかく、サモット来てくれるか」
「分かった」
「私はここで待ってるわね」
「ああ、行ってくる」
ラメールに軽く手を振ってサモットと共に洞窟を後にする。タラッタの船へ向かって泳いでいるとふと幼馴染が口を開いた。
「お前、ラメールとタラッタ、どっちを番にするんだ」
「ぶっ!」
あまりにも予想していなかった問いかけに思い切りむせ込んでその場に止まる。
なにを突然、と思ってサモットを見ると汚いものでも見るような目をこちらに向けていた。
誰のせいでむせ込んだと思っているのか。
とりあえず何度か咳をして息を整える。
「はー、びっくりした」
「大丈夫か」
「あんまり心配してなさそうだが、大丈夫だ。それでなんで急にそんな話を?」
「別にたいした意味はない。番の話なんて人魚では珍しくもないだろう」
「いやそうだけど……。お前がそんなこと言うとは思わなくてさ」
腕組みをしたサモットが小さくため息をついて頭上を見る。バハルもつられて視線を移すとタラッタの船の影が見えた。
「俺からすると二匹の女を誑し込んでいるように見える」
「言い方! 誑し込むってなんだよ。ラメールは幼馴染だし、タラッタは……気のいい友達だよ」
一種砂浜でのまじないが頭を過ったが、バハルは素直に二匹のことをどう思っているか伝える。それを聞いたサモットがそれはもう深いため息をつく。
「お前……鈍いというか……」
「鈍いってなんだよ」
「いや、その気がないから気づかないのか」
「おーい、自己完結するなよ」
「まあ、いい。どのみち人間では番にはなれないからな……。僕たちが繁殖期になるにはまだ百年以上はある。人間では寿命がもたないか」
「聞いてるのか?」
なにやら一匹でぶつぶつ呟いている。
「というか、番ならサモットだってラメールとはどうなんだ」
「……この鈍感が」
「なんでだよ!」
自分だけが話題になるのがつまらなくてサモットへ水を向けると吐き捨てるように言われた。酷い言い方である。
「もういい。タラッタが待っているだろう。さっさと行くぞ」
「お前から話を振っておいて……って待てよ!」
勝手に話して勝手に終わらしたサモットが水面に向かって泳ぎだした。バハルは不服ながらもタラッタが待っているのはその通りなので無理やりこの話題を飲み込んだ。
二匹の人魚はそれから無言のまま、同時に水面へ顔を出した。
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