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マヤとローガン
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人魚三匹と人間二人の船旅は実に順調だった。嵐にあうことも、危険な海魔に会うこともなく無事にマヤの住む海域までたどり着く。
タラッタとローガンには船の上で待っていてもらうことにして、先に人魚たちだけで大きな巻き貝の店へと向かった。
木の扉を開けて中へと入ると変わらない店内が人魚たちを出迎える。
「あらん? 坊やは……」
「こないだはどーも。あのときは助かったよ」
「うふふ、お役に立てて良かったわ。坊やの鱗は大切に保管してあるのよ」
マヤの言葉に思わず引っこ抜かれた辺りを手で覆う。今ではすっかり元通りに新しい鱗が生えている。
サモットとラメールは彼女が怖いのか、バハルの後ろに隠れて様子を伺っていた。
「それで、今日はどんなご用かしら。お友達も一緒のようだけど……」
「ああ、えーと。実は相談があってきたんだ」
「相談?」
「そう。人間と取り引きとか……できないか?」
店の奥で煙管をふかしていたマヤが少し驚いたように口から紫色の煙を吐き出した。長く生き、店などやっている彼女からしても人間と取り引きというのは突拍子もない話だったらしい。
「坊やには驚かされるわね。人間と取り引き、ねぇ」
「前に話した増殖クラゲが人魚の長寿に関わっている……という話に興味があるらしいんだ。悪い人間じゃないことは保証する」
国王の叔母とその側近を気絶させ、さらに応接間を海水でびちゃびちゃにし、窓まで割ったというのにバハルはこうしてお咎めなく海へと帰された。それどころか褒美もらっている。それだけで善人だと決めつけるのはいささか危険かもしれないが、バハルには国王もローガンも悪いやつだと思えない。
だからこそ手を貸そうと思ったのだ。
バハルは人の国であったことを包み隠さずマヤへ話して聞かせた。それから使者が今船できてていることも付け加えて。
「ふー。よく分かったわ。わたくしも一度人と取り引きしたことがある身。それがもう一度になっても面白そうね」
「じゃあ……」
「ええ、いいわ。その使者を呼びなさいな」
「よし! じゃあ連れて来る!」
とりあえず無事に承諾を得られたので船に向かい、サモットの魔法で保護したローガンとタラッタを連れて店へと戻る。
擬態の魔法を使ってもよかったのだが、さすがに人間と人魚の話し合いの場であの姿は締まらないというか……ちょっとどうかと思うので人間の姿でいてもらった。
「おお! 貴殿が店を営む人魚どのか!」
「へぇ~。本当に店があるのね。人間の店とそう変わらないみたい」
ローガンが興奮気味なのにはもう慣れた様子のタラッタが店内を物珍しげに見回した。
「こちらの男性が使者かしら」
「む。紹介が遅れてすまない。マチリーク王国の魔法師ローガンだ」
「あら、丁寧にどうもありがとう。わたくしはマヤよ。そちらのお嬢さんは……」
「私はタラッタ。海賊よ」
「海賊……」
タラッタの自己紹介になぜかマヤが難しい顔をしてじっと彼女を見つめた。それからなにか言いかけて、やめる。様子がおかしい人魚に全員が首を傾げたとき、マヤがゆるく頭を振った。
「ごめんなさいね。わたくしの用事はあとでゆっくりしましょう。……それで取り引きがしたいそうだけど……」
「うむ。わが国は増殖クラゲを安定して手に入れたいと思っている。主に病の治療に使うためだ。もちろん人魚に人間が害を加えることがないように気をつけると約束する」
「坊やからもその辺りはしっかりと制約を交わしていただけると聞いているわ。でも実際に取り引きといっても海と陸を行き来するのは大変だし、コストがかかるんじゃないかしら」
「ふむ。それだが許可をもらえるのなら直接ゲートを繋ぎたいと思っている」
ゲートというのは街から城へと移動したようなもののことだろう。たしかにあれなら移動コストはかからない。
だがこんな水中で作ったら色々と問題がありそうなものだが……。
「ゲートは城の地下に繋げる予定で、そこは水に満たされても問題ない作りをしている。マヤ殿が直接来ることも出来る。逆に我々人間がゲートをくぐるには何かしらの対策をしないと海深くで息絶えることになる」
「なるほど、それなら人魚側の安全も確保できるってわけか。人間は水中で息ができなければ死ぬし、魔法も使えないからな。サモットみたいな魔法が使えたとしても……」
「自由に動けないから魔法を使う前にやられておしまい、ね。そもそも城なら警備も厳重。そうそう忍び込むことすらできないでしょうね」
逆に人魚側が地下へと出てもそこから陸へと上がる術はほとんどないだろう。双方の安全の確保ができていい案に思える。マヤも文句はないようでローガンの提案を受け入れることにしたようだ。
「ゲートの位置は相談するとして、マヤ殿はわれわれ人間になにを望むだろうか。貴殿の要望はなるべく呑むようにいわれている」
「そうねぇ……」
ふーと煙を吐き出したマヤはなにやら考えているようだ。彼女の煙管ももとは人間の物だろうし、欲しいものや興味があるものがないということはないだろう。
「それじゃあ、人間の装飾品なんかを希望しようかしら」
「装飾品? 食べ物ではなく?」
ローガンがバハルを見ながら言う。
「こっち見ないでくれ。別に人魚全員が人間の食べ物好きなわけじゃないから」
ローガンが接してきた主な人魚はバハルのみで出会いはともかく、街や城では遠慮なく人間の食べ物を貪っていたので誤解があっても仕方がないのかもしれない。
バハルが頬を引きつらせながら否定すると、全員が笑い声をあげた。どうやら誤解があったわけではなく、からかわれたらしい。
「うふふ。人魚たちは人間が怖いの。食べ物みたいに口に入るものを仕入れても、きっと誰も手を出さないわ」
「承知した。では腕のいい職人に頼もう。どういった感じのものがいいとか要望はあるだろうか? 申し訳ないのだが、私は装飾類に疎くてね」
「そうねぇ……。お嬢さんはどんなのが好きかしら?」
「え? 私?」
マヤに突然意見を求められたラメールが驚いたような声を出した。まさか自分に聞かれるとは思ってなかったようだ。
「えぇと。装飾品なら髪飾りや首にかけるもの、それから手首につけるものなんかがいいと思うわ。デザインとかは好みがあると思うけど、特に人気なのは髪飾りかしら」
「装飾品ではないけど男なら剣とかみたいなのを巣穴に飾るのが人気だよ。な、サモット」
「剣か。たしかにあれはカッコいい」
サモットが腕組みをしてバハルの意見に深く頷いて同意する。
人魚が手に入れる人間の装飾品などはすべて沈没船から収集したものだ。大抵は錆びついているがそれでも人気がある。タラッタがもともと乗っていた海賊船が沈没したときは、数日して人魚たちがソワソワと近くを泳ぎ回っていたこともあった。
「ふむ。髪飾りに剣か」
「それじゃあ、その二つをひとまず希望しようかしら。それと水に入れても大丈夫なように加工されてるとなおいいわ」
「防水加工だな。承知した。海でも使えるような仕様のものを用意しよう」
「うふふ、楽しみにしているわ」
「よし、これで話はまとまったか?」
「ああ。バハル殿、改めて感謝する。これで陛下のご病気もよりよくなり、民も病で苦しむ者が減るだろう」
ローガンが深く頭を下げる。真っ直ぐに感謝を告げられ、なんだか照れくさくなったバハルは首の後ろを手でガジガジと掻いた。そんな彼の様子をみて幼馴染たちは笑っている。
「まあ、たいしたことはしてないし。それじゃあ、ゲートを作ったらオレたちは北へ出発するよ」
ゲートはすぐにつながるらしく、それが開通したのを確認したらローガンとは別れる話になっている。船に積んである大量の本も海に沈めるだけならすぐに済む。
「坊やたち、北へ向かうつもりなの?」
「ん、ああ。ちょっと用事があってな」
「そう……。ここから海流に乗ればあっという間に北へと運ばれるけど……。帰りは大変だということは覚えておくといいわ」
「あ、そっか……。海流に逆らうか、遠回りするしかないのか……」
「ええ。わたくしも行ったことがあるのだけど……大変だったわ」
彼女は見た目に反して長く生きている。それにマヤはバハルに似ていて色々なものを作ったり、店を営むという人魚としてはすこし変わった生活を送っていた。北へ行っていてもそれほど意外ではないかもしれない。
「大丈夫かしら……」
「心配ならやっぱり帰るか?」
「……ううん。心配だからこそ、一緒に行くわ。バハルとタラッタはやめる気はないんでしょう?」
「……まぁ」
「ふん。僕たちもお前よりは小ぶりだかれっきとした人魚だ。陸へいくのは無理だが、海の中ならよほど問題ないだろう」
ふんっとサモットが鼻で笑いながらそう言った。彼の言うことは間違いではない。
海の中でならば人魚にそうそう危険はないのだから。
「分かったよ。じゃあ、さっそく準備をしようか」
「坊やたち、出発前に話したいことがあるからすこし時間をとってくれるかしら。坊やたちがいそがしいならそこの人間のお嬢さんだけでもいいわ」
「え、わたし?」
マヤに煙管を向けられたタラッタが驚いて戸惑った様子を見せた。人魚と人間である彼女たちになにか接点があると思えない。
「とても大切な話なの」
「……分かったわ。じゃあ、出発前に話をしましょ。バハル、かまわないかしら」
「あ、ああ。大丈夫だ」
「ありがとう」
一体なんの話だろうか。気になりはしたものの、まずはローガンの準備を優先することにした。
魔法師はマヤと話し合ってゲートを店の外の岩陰に作ることにしたらしい。ローガンがゲートを開くあいだ、人魚たちは船から彼の荷物を運び出す。それが終わるころにはローガンが無事にゲートを王城へと繋ぎ終えたのだった。
タラッタとローガンには船の上で待っていてもらうことにして、先に人魚たちだけで大きな巻き貝の店へと向かった。
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「あらん? 坊やは……」
「こないだはどーも。あのときは助かったよ」
「うふふ、お役に立てて良かったわ。坊やの鱗は大切に保管してあるのよ」
マヤの言葉に思わず引っこ抜かれた辺りを手で覆う。今ではすっかり元通りに新しい鱗が生えている。
サモットとラメールは彼女が怖いのか、バハルの後ろに隠れて様子を伺っていた。
「それで、今日はどんなご用かしら。お友達も一緒のようだけど……」
「ああ、えーと。実は相談があってきたんだ」
「相談?」
「そう。人間と取り引きとか……できないか?」
店の奥で煙管をふかしていたマヤが少し驚いたように口から紫色の煙を吐き出した。長く生き、店などやっている彼女からしても人間と取り引きというのは突拍子もない話だったらしい。
「坊やには驚かされるわね。人間と取り引き、ねぇ」
「前に話した増殖クラゲが人魚の長寿に関わっている……という話に興味があるらしいんだ。悪い人間じゃないことは保証する」
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だからこそ手を貸そうと思ったのだ。
バハルは人の国であったことを包み隠さずマヤへ話して聞かせた。それから使者が今船できてていることも付け加えて。
「ふー。よく分かったわ。わたくしも一度人と取り引きしたことがある身。それがもう一度になっても面白そうね」
「じゃあ……」
「ええ、いいわ。その使者を呼びなさいな」
「よし! じゃあ連れて来る!」
とりあえず無事に承諾を得られたので船に向かい、サモットの魔法で保護したローガンとタラッタを連れて店へと戻る。
擬態の魔法を使ってもよかったのだが、さすがに人間と人魚の話し合いの場であの姿は締まらないというか……ちょっとどうかと思うので人間の姿でいてもらった。
「おお! 貴殿が店を営む人魚どのか!」
「へぇ~。本当に店があるのね。人間の店とそう変わらないみたい」
ローガンが興奮気味なのにはもう慣れた様子のタラッタが店内を物珍しげに見回した。
「こちらの男性が使者かしら」
「む。紹介が遅れてすまない。マチリーク王国の魔法師ローガンだ」
「あら、丁寧にどうもありがとう。わたくしはマヤよ。そちらのお嬢さんは……」
「私はタラッタ。海賊よ」
「海賊……」
タラッタの自己紹介になぜかマヤが難しい顔をしてじっと彼女を見つめた。それからなにか言いかけて、やめる。様子がおかしい人魚に全員が首を傾げたとき、マヤがゆるく頭を振った。
「ごめんなさいね。わたくしの用事はあとでゆっくりしましょう。……それで取り引きがしたいそうだけど……」
「うむ。わが国は増殖クラゲを安定して手に入れたいと思っている。主に病の治療に使うためだ。もちろん人魚に人間が害を加えることがないように気をつけると約束する」
「坊やからもその辺りはしっかりと制約を交わしていただけると聞いているわ。でも実際に取り引きといっても海と陸を行き来するのは大変だし、コストがかかるんじゃないかしら」
「ふむ。それだが許可をもらえるのなら直接ゲートを繋ぎたいと思っている」
ゲートというのは街から城へと移動したようなもののことだろう。たしかにあれなら移動コストはかからない。
だがこんな水中で作ったら色々と問題がありそうなものだが……。
「ゲートは城の地下に繋げる予定で、そこは水に満たされても問題ない作りをしている。マヤ殿が直接来ることも出来る。逆に我々人間がゲートをくぐるには何かしらの対策をしないと海深くで息絶えることになる」
「なるほど、それなら人魚側の安全も確保できるってわけか。人間は水中で息ができなければ死ぬし、魔法も使えないからな。サモットみたいな魔法が使えたとしても……」
「自由に動けないから魔法を使う前にやられておしまい、ね。そもそも城なら警備も厳重。そうそう忍び込むことすらできないでしょうね」
逆に人魚側が地下へと出てもそこから陸へと上がる術はほとんどないだろう。双方の安全の確保ができていい案に思える。マヤも文句はないようでローガンの提案を受け入れることにしたようだ。
「ゲートの位置は相談するとして、マヤ殿はわれわれ人間になにを望むだろうか。貴殿の要望はなるべく呑むようにいわれている」
「そうねぇ……」
ふーと煙を吐き出したマヤはなにやら考えているようだ。彼女の煙管ももとは人間の物だろうし、欲しいものや興味があるものがないということはないだろう。
「それじゃあ、人間の装飾品なんかを希望しようかしら」
「装飾品? 食べ物ではなく?」
ローガンがバハルを見ながら言う。
「こっち見ないでくれ。別に人魚全員が人間の食べ物好きなわけじゃないから」
ローガンが接してきた主な人魚はバハルのみで出会いはともかく、街や城では遠慮なく人間の食べ物を貪っていたので誤解があっても仕方がないのかもしれない。
バハルが頬を引きつらせながら否定すると、全員が笑い声をあげた。どうやら誤解があったわけではなく、からかわれたらしい。
「うふふ。人魚たちは人間が怖いの。食べ物みたいに口に入るものを仕入れても、きっと誰も手を出さないわ」
「承知した。では腕のいい職人に頼もう。どういった感じのものがいいとか要望はあるだろうか? 申し訳ないのだが、私は装飾類に疎くてね」
「そうねぇ……。お嬢さんはどんなのが好きかしら?」
「え? 私?」
マヤに突然意見を求められたラメールが驚いたような声を出した。まさか自分に聞かれるとは思ってなかったようだ。
「えぇと。装飾品なら髪飾りや首にかけるもの、それから手首につけるものなんかがいいと思うわ。デザインとかは好みがあると思うけど、特に人気なのは髪飾りかしら」
「装飾品ではないけど男なら剣とかみたいなのを巣穴に飾るのが人気だよ。な、サモット」
「剣か。たしかにあれはカッコいい」
サモットが腕組みをしてバハルの意見に深く頷いて同意する。
人魚が手に入れる人間の装飾品などはすべて沈没船から収集したものだ。大抵は錆びついているがそれでも人気がある。タラッタがもともと乗っていた海賊船が沈没したときは、数日して人魚たちがソワソワと近くを泳ぎ回っていたこともあった。
「ふむ。髪飾りに剣か」
「それじゃあ、その二つをひとまず希望しようかしら。それと水に入れても大丈夫なように加工されてるとなおいいわ」
「防水加工だな。承知した。海でも使えるような仕様のものを用意しよう」
「うふふ、楽しみにしているわ」
「よし、これで話はまとまったか?」
「ああ。バハル殿、改めて感謝する。これで陛下のご病気もよりよくなり、民も病で苦しむ者が減るだろう」
ローガンが深く頭を下げる。真っ直ぐに感謝を告げられ、なんだか照れくさくなったバハルは首の後ろを手でガジガジと掻いた。そんな彼の様子をみて幼馴染たちは笑っている。
「まあ、たいしたことはしてないし。それじゃあ、ゲートを作ったらオレたちは北へ出発するよ」
ゲートはすぐにつながるらしく、それが開通したのを確認したらローガンとは別れる話になっている。船に積んである大量の本も海に沈めるだけならすぐに済む。
「坊やたち、北へ向かうつもりなの?」
「ん、ああ。ちょっと用事があってな」
「そう……。ここから海流に乗ればあっという間に北へと運ばれるけど……。帰りは大変だということは覚えておくといいわ」
「あ、そっか……。海流に逆らうか、遠回りするしかないのか……」
「ええ。わたくしも行ったことがあるのだけど……大変だったわ」
彼女は見た目に反して長く生きている。それにマヤはバハルに似ていて色々なものを作ったり、店を営むという人魚としてはすこし変わった生活を送っていた。北へ行っていてもそれほど意外ではないかもしれない。
「大丈夫かしら……」
「心配ならやっぱり帰るか?」
「……ううん。心配だからこそ、一緒に行くわ。バハルとタラッタはやめる気はないんでしょう?」
「……まぁ」
「ふん。僕たちもお前よりは小ぶりだかれっきとした人魚だ。陸へいくのは無理だが、海の中ならよほど問題ないだろう」
ふんっとサモットが鼻で笑いながらそう言った。彼の言うことは間違いではない。
海の中でならば人魚にそうそう危険はないのだから。
「分かったよ。じゃあ、さっそく準備をしようか」
「坊やたち、出発前に話したいことがあるからすこし時間をとってくれるかしら。坊やたちがいそがしいならそこの人間のお嬢さんだけでもいいわ」
「え、わたし?」
マヤに煙管を向けられたタラッタが驚いて戸惑った様子を見せた。人魚と人間である彼女たちになにか接点があると思えない。
「とても大切な話なの」
「……分かったわ。じゃあ、出発前に話をしましょ。バハル、かまわないかしら」
「あ、ああ。大丈夫だ」
「ありがとう」
一体なんの話だろうか。気になりはしたものの、まずはローガンの準備を優先することにした。
魔法師はマヤと話し合ってゲートを店の外の岩陰に作ることにしたらしい。ローガンがゲートを開くあいだ、人魚たちは船から彼の荷物を運び出す。それが終わるころにはローガンが無事にゲートを王城へと繋ぎ終えたのだった。
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