記録者不明

Kisaragi_2624

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第二話 何でも叶えて差し上げます。

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“彼女は間違えました。願いを叶えてもらう方法を。相手を。そして私は勘違いをしていた。”
-------------

 これは、私の街にあった噂です。その噂は、ある公衆電話で特定の電話番号に電話をかけ、願いを言うと願いが叶うというものでした。

 私の友人にA子という人がいました。その子は、噂が好きでこの噂にもすぐ飛びつきました。彼女は、私に「あの噂知ってるでしょ?それで願いを叶えてもらったんだ。」と言ってきました。私はなんの願いを言ったの?と聞きました。そうすると彼女は、「ムカつくアイツを懲らしめてって言ったの。」と、嬉しそうに言いました。

 私は、噂でも他人を傷つけるような願いを言うのは感心しませんが、彼女が噂で幸せならいいのかなと思っていました。しかし、彼女の言っていた人物は偶然か本当に怪我をしたそうです。これは偶然なのでしょうか?しかし、噂は噂。本当に願いが叶うなんて信じられません。しかし、彼女は「願いがかなった!」と喜び、「また叶えてもらおう。」とも言っていました。

 数日後彼女は事故にあいました。私は彼女のお見舞いに行きました。病室での彼女は元気そうでした。なぜ元気なのかはわかりませんでした。私は、彼女は噂でこんな目にあったのにまだ懲りていないのかと思っていました。実はあの噂には続きがあり、それは願いを叶えたらそれ相応の代償を伴うというものです。

 彼女は、終始嬉しそうで、でも少し怯えている感じで。私にこう言いました。
「私、次は死んでしまうかもしれない。」
「でも、楽しみ。なんたって次はあなたの番だから。」と。
 私は意味がわかりませんでした。次が私の番とはどういう意味なのでしょうか。次、噂で願いを叶えてもらうのが私ということでしょうか。

 私は彼女の言っていたことの意味をしばらく考えながら歩いていました。どれだけ考えてもよくわかりませんでした。そう考えていたら、突如大きなクラクションの音が聞こえました。とっさに音の方向を向いたら私の方に猛スピードでトラックが向かってきていました。私はこの時やっと彼女の言っている意味を理解しました。

 彼女が願った願いの対象は私で、友人だと思っていたのは私だけだったようです。その光景を最後私の意識は途切れました。
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