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42話〜本当に何でも屋なのね〜
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昨日は立て続けに変なことが起きたけれど、今日は何事もなく午前の授業を終えた。
本当に、昨日のは何だったのかしら?
「クロエ~。早く次の授業行こ~」
「ええ、エリカさん。今、行きますわ」
私は、この授業で使った詠唱魔法学の教科書をボイドの中にしまって、先に行っていたエリカさんの横に並ぶ。すると、エリカさんがニカッと笑みを向けてきた。
「またカステル先生に褒められてたね?クロエ。引き寄せの魔法も完璧だったじゃん」
「いえ、完璧ではありませんわ」
寧ろ、欠陥だらけだ。物を引き寄せることまでは出来たけれど、それを手前で留めることが出来なかった。猛スピードで飛んで来るマグカップに、危うく医務室送りにされるところだった。
それを止めてくれたのは、勿論ブーちゃんだった。彼がボイドからこっそり手を出して、カップをナイスキャッチしてくれた。それをみんなは、私が止めたと勘違いしている。重いマグカップを凄い速さで引き付けて、ピタッと止めたと絶賛されてしまったのだ。
「凄いよね~クロエ。私なんて、紙屑1つ引き付けるだけで精いっぱいだったのに」
「…引き寄せを成功させただけで十分ですわ。他の人は殆ど失敗していましたもの」
半分の生徒は、まともに浮かせることも出来なかったし、もう半分の人達も手元まで引き寄せることが出来なかった。ちゃんと手の中にまで引き寄せられたのは、エリカさんただ1人だけだった。
…私を含めてね。
「私も、ブーちゃんに助けて貰ったから成功したように見えていますけど、実際は失敗を超えた大失敗だったのですから」
「そうなの?でも、ブーちゃんだってクロエの魔術だし、そもそも重いカップを引き寄せるまではクロエの魔法なんでしょ?なら、十分に凄いことだよ」
そうなのかしら?
私は戸惑う。
確かに、カップを引き寄せたのは私のアトラクト。全体で見てしまうと失敗でも、部分的に見たら大成功を収めていたのかもしれない。そこを伸ばせば、私ももう少しマシな生徒になれるのかしら?
「それよりさ。早く教室行かないと」
ああ、そうだった。薬草学の移動教室に急がないと、遅れてしまうわ。
私達は足早に廊下を進む。他の生徒達も、各々が選んだ選択授業へと歩みを進めている。
あの教室は…美術学かしら?Aクラスの生徒でいっぱいね。
「ねぇ。クロエはもう、選択授業の枠は全部埋まったの?」
「ええ。一通りは」
1日に4つ。週に20コマの授業が行われる中、1年生は3コマが選択授業の枠となっている。
私は薬草学と帝王学、それと、まだ開かれていないけれどダンスの授業を選びたいと思っている。来月まで選択の猶予はあるけれど、早く選んだ方がスタートしやすい。
「そっかぁ。あたしはまだ1つしか決まってないんだ。他のも、クロエと同じのにしようかな?」
「…貴女が退屈でなければ、それでもいいですけど」
ダンスはまだしも、帝王学は必要ないと思うわ。貴族になって領地経営したいなら別だけど。
「あっ、ハロードだ。やっほー!」
「やあ、エリカさん。それに、バーガンディ様」
楽しくおしゃべりしていたら、薬草学の移動教室に着いていた。ハロード様が隣の席を指し示し、「少々、ご相談したいことがあります」と神妙な表情をされていた。
…なにかしら?また、私が何かしでかしたの?
「実は、ご依頼いただいていた銅貨の鑑定が、かなり滞っておりまして」
…どうやら、私が原因じゃないらしい。
詳しく聞くと、どうも鑑定用の材料が足りなくて、詳しい鑑定が出来ないらしい。その材料を今、冒険者ギルドに発注しているものの、なかなかクエストを受ける人がいないのだとか。
「大口を叩いたと言うのに、このような失態となってしまい申し訳ありません、バーガンディ様」
「いえ。それは構いませんけど…鑑定士さんは大丈夫なんですの?」
鑑定用の道具が手に入らないのでは、商売が出来ないだろう。
そう思って聞いたら、案の定、ハロード様のお知り合いは困っているそうだ。
「色々とツテを当たっているとは聞いているのですが、何処も品薄らしくて」
お知り合いの店だけでなく、このラッセルの街全体で品薄らしい。
ハロード商会経由で他の都市から品物を取り寄せているらしいのだが、来るのにひと月かかるのだとか。
「ですので、申し訳ないです…」
「分かりましたわ。私が、何とかしてみましょう」
私が胸に手を当てて宣言すると、ハロード様がポカンと口を開ける。
なんですの?庶民が困っているのなら、一肌脱ぐのが貴族の役割でしてよ?そう、お父様から習いましたもの。
「先ずは、その依頼がどうなっているかを確認する必要がありますわね」
という事で、私は放課後のサモン部を休み、冒険者ギルドへ行くために街へと繰り出していた。同行者はエリカさんとケント君、それにハロード様だ。
エリカさん達は楽しそうにスキップ混じりで付いて来るけど、ハロード様は暗い顔で責任を感じていそうだった。侯爵令嬢の手を煩わせてしまうなんてと、小さくぼやいているのが聞こえてしまったし。
「わぁ…これがラッセルの冒険者ギルドなんだねぇ…セントファーのとは比べ物にならないくらい立派だよ」
ギルドに入ると真っ先に、エリカさんが天井を見上げて声を漏らす。
セントファーとは、エリカさん達の村から一番近い街だそうで、そこのギルドよりもここは数倍大きくて立派らしい。
街の規模によって、各ギルドの建物もかなり違うみたい。ラッセルは王都の次に大きく、商業都市リーチモンドや鉱山都市ディボンと肩を並べる程の大都市だ。その分、ギルドも大きいらしい。
「こっちだね!」
それでも、ギルドのシステム自体は一緒みたいで、エリカさんはすぐにギルドの中を掌握して、クエストが張り出されているボードの前に私達を誘導してくれた。
冒険者登録はしたけれど、こうしてギルドを使うのは初めてだったから、とても助かるわ。
「ここで好きなクエストを見つけて、受付に持ってくか番号を言えば良いんだよ。クロエも何か受けたの?」
「いいえ。私は一つも」
冒険者達が見上げている風景は目にしたが、その人達が初日に絡んできたので、ここに近付き難くなっていた。また何か言われたらと思ってしまい、受付以外は素通りとなっていた。
でも、こうしてよく見ると、ここには人々の要望が沢山寄せられていた。
〈クジャク草を30本納品〉や〈破裂鉱石を5kg採取〉などの採取依頼や、〈農場近くで見つけたゴブリンの巣の駆除〉や〈レッドボアの狩猟。1体以上〉などの討伐依頼がある。中には〈うちの裏路地の排水溝掃除〉や〈倉庫の整理手伝い〉なんて言う、政府や業者に任せるべき案件なんかも混じっていた。
「本当に何でも屋なのね、冒険者って」
「まぁ、手に職付けられなかった奴らの受け皿だからな、ここは」
私の呟きに、後ろから声が返ってきた。
振り返ると、そこには以前、私を助けてくれた青年が立っていた。
「よぉ、嬢ちゃん。今日は何の用だ?まさか、クエストを受けに来たのか?」
「いえ、発注した依頼がなかなか受注されないようでしたので、こうして見に来たのですわ」
私は、みんなを隠す様に青年の前へ出て、クエストボードを手で指した。
青年は「なるほどな」と呟いてから、ボードに近付いて下辺の方を指さした。
「塩漬けクエなら、大体ここら辺に貼られている。何の依頼だ?もしくは、誰の依頼だ?探してやるよ」
「鑑定士レイフさんからの依頼です」
ハロード様が言うと、青年は「レイフ、レイフ…」とクエストボードに顔を近づける。そして、直ぐに声を上げた。
「あった。あ~…こいつは暫く掛かるクエストだな」
「難しいの?」
エリカさんが進み出て聞くと、青年は首を振る。
「いいや。寧ろ簡単な部類だ。この依頼対処のグランビートルってのもEランクの魔物だし、場所もプリムローズだから馬車で半日もかからねぇ。だが報酬が少な過ぎる」
「少ない!?そんな馬鹿な。ちゃんと適正価格の筈だ」
ハロード様が憤ると、青年はもう一度ボードを指さす。そこを見ると、同じようにグランビートルを求めるクエストが大量にあった。
「最近、この手の依頼が増えてるんだよ。お陰で、従来よりも報酬が跳ね上がっている。ほら、こいつなんて報酬が大銀貨だ」
「そんな…市場価格の3倍?それでも受注者が居ないなんて…」
「居ねぇ訳じゃねぇんだけどな…」
青年が困った顔で頬を掻く。
どういうこと?
「こんな高額の報酬だ。最初はみんな、目の色変えて飛びついたさ。だが、いざプリムローズへ行ってみても、グランビートルが全く見つからないんだ」
「見つからない?どういう事だ?」
ケント君が食ってかかるも、青年は「そりゃ、俺らが知りたいよ」と肩を竦める。
「兎に角、プリムローズで見つからないとなると、もっと北の方に行く必要がある。そうなりゃ移動費も高くつくから、高額報酬も旨みが薄くなって、みんな手が出なくなってるってことだ。どうせ来月には輸入品が入ってくるから、値崩れするのは目に見えてる。依頼以上にビートルの酸が採れても、二束三文で旅費の足しにもなりゃしねぇ」
なるほど。だから誰も、鑑定士さんの依頼を受けてくれないのね。
「そう言うことだったのか…」
青年の話を聞いて、ハロード様はガッカリされている。そんな彼を見て、私も心がザワつく。
う~ん。何とかならないのかな?
本当に、昨日のは何だったのかしら?
「クロエ~。早く次の授業行こ~」
「ええ、エリカさん。今、行きますわ」
私は、この授業で使った詠唱魔法学の教科書をボイドの中にしまって、先に行っていたエリカさんの横に並ぶ。すると、エリカさんがニカッと笑みを向けてきた。
「またカステル先生に褒められてたね?クロエ。引き寄せの魔法も完璧だったじゃん」
「いえ、完璧ではありませんわ」
寧ろ、欠陥だらけだ。物を引き寄せることまでは出来たけれど、それを手前で留めることが出来なかった。猛スピードで飛んで来るマグカップに、危うく医務室送りにされるところだった。
それを止めてくれたのは、勿論ブーちゃんだった。彼がボイドからこっそり手を出して、カップをナイスキャッチしてくれた。それをみんなは、私が止めたと勘違いしている。重いマグカップを凄い速さで引き付けて、ピタッと止めたと絶賛されてしまったのだ。
「凄いよね~クロエ。私なんて、紙屑1つ引き付けるだけで精いっぱいだったのに」
「…引き寄せを成功させただけで十分ですわ。他の人は殆ど失敗していましたもの」
半分の生徒は、まともに浮かせることも出来なかったし、もう半分の人達も手元まで引き寄せることが出来なかった。ちゃんと手の中にまで引き寄せられたのは、エリカさんただ1人だけだった。
…私を含めてね。
「私も、ブーちゃんに助けて貰ったから成功したように見えていますけど、実際は失敗を超えた大失敗だったのですから」
「そうなの?でも、ブーちゃんだってクロエの魔術だし、そもそも重いカップを引き寄せるまではクロエの魔法なんでしょ?なら、十分に凄いことだよ」
そうなのかしら?
私は戸惑う。
確かに、カップを引き寄せたのは私のアトラクト。全体で見てしまうと失敗でも、部分的に見たら大成功を収めていたのかもしれない。そこを伸ばせば、私ももう少しマシな生徒になれるのかしら?
「それよりさ。早く教室行かないと」
ああ、そうだった。薬草学の移動教室に急がないと、遅れてしまうわ。
私達は足早に廊下を進む。他の生徒達も、各々が選んだ選択授業へと歩みを進めている。
あの教室は…美術学かしら?Aクラスの生徒でいっぱいね。
「ねぇ。クロエはもう、選択授業の枠は全部埋まったの?」
「ええ。一通りは」
1日に4つ。週に20コマの授業が行われる中、1年生は3コマが選択授業の枠となっている。
私は薬草学と帝王学、それと、まだ開かれていないけれどダンスの授業を選びたいと思っている。来月まで選択の猶予はあるけれど、早く選んだ方がスタートしやすい。
「そっかぁ。あたしはまだ1つしか決まってないんだ。他のも、クロエと同じのにしようかな?」
「…貴女が退屈でなければ、それでもいいですけど」
ダンスはまだしも、帝王学は必要ないと思うわ。貴族になって領地経営したいなら別だけど。
「あっ、ハロードだ。やっほー!」
「やあ、エリカさん。それに、バーガンディ様」
楽しくおしゃべりしていたら、薬草学の移動教室に着いていた。ハロード様が隣の席を指し示し、「少々、ご相談したいことがあります」と神妙な表情をされていた。
…なにかしら?また、私が何かしでかしたの?
「実は、ご依頼いただいていた銅貨の鑑定が、かなり滞っておりまして」
…どうやら、私が原因じゃないらしい。
詳しく聞くと、どうも鑑定用の材料が足りなくて、詳しい鑑定が出来ないらしい。その材料を今、冒険者ギルドに発注しているものの、なかなかクエストを受ける人がいないのだとか。
「大口を叩いたと言うのに、このような失態となってしまい申し訳ありません、バーガンディ様」
「いえ。それは構いませんけど…鑑定士さんは大丈夫なんですの?」
鑑定用の道具が手に入らないのでは、商売が出来ないだろう。
そう思って聞いたら、案の定、ハロード様のお知り合いは困っているそうだ。
「色々とツテを当たっているとは聞いているのですが、何処も品薄らしくて」
お知り合いの店だけでなく、このラッセルの街全体で品薄らしい。
ハロード商会経由で他の都市から品物を取り寄せているらしいのだが、来るのにひと月かかるのだとか。
「ですので、申し訳ないです…」
「分かりましたわ。私が、何とかしてみましょう」
私が胸に手を当てて宣言すると、ハロード様がポカンと口を開ける。
なんですの?庶民が困っているのなら、一肌脱ぐのが貴族の役割でしてよ?そう、お父様から習いましたもの。
「先ずは、その依頼がどうなっているかを確認する必要がありますわね」
という事で、私は放課後のサモン部を休み、冒険者ギルドへ行くために街へと繰り出していた。同行者はエリカさんとケント君、それにハロード様だ。
エリカさん達は楽しそうにスキップ混じりで付いて来るけど、ハロード様は暗い顔で責任を感じていそうだった。侯爵令嬢の手を煩わせてしまうなんてと、小さくぼやいているのが聞こえてしまったし。
「わぁ…これがラッセルの冒険者ギルドなんだねぇ…セントファーのとは比べ物にならないくらい立派だよ」
ギルドに入ると真っ先に、エリカさんが天井を見上げて声を漏らす。
セントファーとは、エリカさん達の村から一番近い街だそうで、そこのギルドよりもここは数倍大きくて立派らしい。
街の規模によって、各ギルドの建物もかなり違うみたい。ラッセルは王都の次に大きく、商業都市リーチモンドや鉱山都市ディボンと肩を並べる程の大都市だ。その分、ギルドも大きいらしい。
「こっちだね!」
それでも、ギルドのシステム自体は一緒みたいで、エリカさんはすぐにギルドの中を掌握して、クエストが張り出されているボードの前に私達を誘導してくれた。
冒険者登録はしたけれど、こうしてギルドを使うのは初めてだったから、とても助かるわ。
「ここで好きなクエストを見つけて、受付に持ってくか番号を言えば良いんだよ。クロエも何か受けたの?」
「いいえ。私は一つも」
冒険者達が見上げている風景は目にしたが、その人達が初日に絡んできたので、ここに近付き難くなっていた。また何か言われたらと思ってしまい、受付以外は素通りとなっていた。
でも、こうしてよく見ると、ここには人々の要望が沢山寄せられていた。
〈クジャク草を30本納品〉や〈破裂鉱石を5kg採取〉などの採取依頼や、〈農場近くで見つけたゴブリンの巣の駆除〉や〈レッドボアの狩猟。1体以上〉などの討伐依頼がある。中には〈うちの裏路地の排水溝掃除〉や〈倉庫の整理手伝い〉なんて言う、政府や業者に任せるべき案件なんかも混じっていた。
「本当に何でも屋なのね、冒険者って」
「まぁ、手に職付けられなかった奴らの受け皿だからな、ここは」
私の呟きに、後ろから声が返ってきた。
振り返ると、そこには以前、私を助けてくれた青年が立っていた。
「よぉ、嬢ちゃん。今日は何の用だ?まさか、クエストを受けに来たのか?」
「いえ、発注した依頼がなかなか受注されないようでしたので、こうして見に来たのですわ」
私は、みんなを隠す様に青年の前へ出て、クエストボードを手で指した。
青年は「なるほどな」と呟いてから、ボードに近付いて下辺の方を指さした。
「塩漬けクエなら、大体ここら辺に貼られている。何の依頼だ?もしくは、誰の依頼だ?探してやるよ」
「鑑定士レイフさんからの依頼です」
ハロード様が言うと、青年は「レイフ、レイフ…」とクエストボードに顔を近づける。そして、直ぐに声を上げた。
「あった。あ~…こいつは暫く掛かるクエストだな」
「難しいの?」
エリカさんが進み出て聞くと、青年は首を振る。
「いいや。寧ろ簡単な部類だ。この依頼対処のグランビートルってのもEランクの魔物だし、場所もプリムローズだから馬車で半日もかからねぇ。だが報酬が少な過ぎる」
「少ない!?そんな馬鹿な。ちゃんと適正価格の筈だ」
ハロード様が憤ると、青年はもう一度ボードを指さす。そこを見ると、同じようにグランビートルを求めるクエストが大量にあった。
「最近、この手の依頼が増えてるんだよ。お陰で、従来よりも報酬が跳ね上がっている。ほら、こいつなんて報酬が大銀貨だ」
「そんな…市場価格の3倍?それでも受注者が居ないなんて…」
「居ねぇ訳じゃねぇんだけどな…」
青年が困った顔で頬を掻く。
どういうこと?
「こんな高額の報酬だ。最初はみんな、目の色変えて飛びついたさ。だが、いざプリムローズへ行ってみても、グランビートルが全く見つからないんだ」
「見つからない?どういう事だ?」
ケント君が食ってかかるも、青年は「そりゃ、俺らが知りたいよ」と肩を竦める。
「兎に角、プリムローズで見つからないとなると、もっと北の方に行く必要がある。そうなりゃ移動費も高くつくから、高額報酬も旨みが薄くなって、みんな手が出なくなってるってことだ。どうせ来月には輸入品が入ってくるから、値崩れするのは目に見えてる。依頼以上にビートルの酸が採れても、二束三文で旅費の足しにもなりゃしねぇ」
なるほど。だから誰も、鑑定士さんの依頼を受けてくれないのね。
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○○○
旧版を基に再編集しています。
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