2 / 2
第1話
しおりを挟む
その日、私は家で泣いた。
ずっと、一緒にいられると思っていたアインツ様と一緒にいられなくなったからだ。
とにかく、ベッドが涙と鼻水が濡れ、シミができるほど泣いた。
泣けば泣くほどアインツ様との思い出が頭をよぎる。
数え切れないほどたくさんのことがあった。
どれも、私にとっての宝物だ。
そのたびに私は泣いた──。
きっとこれが正しいんだ……。
これであっているんだ。
アインツ様は悪くない。
これは私が悪いんだ。
私よりその女の方が魅力があったから……私より輝いていたから……。
だったら、私ももっと輝きたい!!
もっと、もっと、もっと、もっと私もアインツ様から愛されたい──っ!!
アインツ様としたいし……アインツ様と一緒に買い物したいし!!
もっと、もっと、もっと、もっとおしゃべりしたいし!!
こう考えてみると私たち何もしてないじゃん。
「そ、そうだ……」
私は天井を見る。
……なら、私は私をもっと磨いて……その女より輝けば、アインツ様はまた私を見てくれる……のでは?
私はアインツ様が好きだ。
好きでたまらない。
だからこそ、私は私を磨き成り上がる。
まだ、アインツ様は結婚したわけではない。
ここから、私が成り上がってどんでん返しすれば……まだ、私の未来は決まってない!
絶対にアインツ様をもう一度、振り向かせてやる!
そして、私は大声で言った。
「また、私の魅力に気づかせてあげるんだから──ッ!!」と──。
そのためには……旅に出るとしよう。
○
ガタンガタンと馬車に乗り、揺られている。
運転手は後ろを振り向き。
「お嬢ちゃん、どこまでだい?」
私は運転手を見て、ニヤリと笑い言った。
「隣街まで──」と。
ここから、私を磨く大冒険が始まるのだった──。
ずっと、一緒にいられると思っていたアインツ様と一緒にいられなくなったからだ。
とにかく、ベッドが涙と鼻水が濡れ、シミができるほど泣いた。
泣けば泣くほどアインツ様との思い出が頭をよぎる。
数え切れないほどたくさんのことがあった。
どれも、私にとっての宝物だ。
そのたびに私は泣いた──。
きっとこれが正しいんだ……。
これであっているんだ。
アインツ様は悪くない。
これは私が悪いんだ。
私よりその女の方が魅力があったから……私より輝いていたから……。
だったら、私ももっと輝きたい!!
もっと、もっと、もっと、もっと私もアインツ様から愛されたい──っ!!
アインツ様としたいし……アインツ様と一緒に買い物したいし!!
もっと、もっと、もっと、もっとおしゃべりしたいし!!
こう考えてみると私たち何もしてないじゃん。
「そ、そうだ……」
私は天井を見る。
……なら、私は私をもっと磨いて……その女より輝けば、アインツ様はまた私を見てくれる……のでは?
私はアインツ様が好きだ。
好きでたまらない。
だからこそ、私は私を磨き成り上がる。
まだ、アインツ様は結婚したわけではない。
ここから、私が成り上がってどんでん返しすれば……まだ、私の未来は決まってない!
絶対にアインツ様をもう一度、振り向かせてやる!
そして、私は大声で言った。
「また、私の魅力に気づかせてあげるんだから──ッ!!」と──。
そのためには……旅に出るとしよう。
○
ガタンガタンと馬車に乗り、揺られている。
運転手は後ろを振り向き。
「お嬢ちゃん、どこまでだい?」
私は運転手を見て、ニヤリと笑い言った。
「隣街まで──」と。
ここから、私を磨く大冒険が始まるのだった──。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ヒロイン不在だから悪役令嬢からお飾りの王妃になるのを決めたのに、誓いの場で登場とか聞いてないのですが!?
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
ヒロインがいない。
もう一度言おう。ヒロインがいない!!
乙女ゲーム《夢見と夜明け前の乙女》のヒロインのキャロル・ガードナーがいないのだ。その結果、王太子ブルーノ・フロレンス・フォード・ゴルウィンとの婚約は継続され、今日私は彼の婚約者から妻になるはずが……。まさかの式の最中に突撃。
※ざまぁ展開あり
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった
海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····?
友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる