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第1話 転生
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「初めまして、サイトウケイトさん」
目を覚ますと俺は真っ白な空間にいた。
目の前には一人の翼を生えた美しい女性が立っていた。
……ここは?
一体どこなんだ。
「えーっと、ここは……?」
「死後の世界であり、始まりの場所です」
そうだった、俺はトラックにはねられて死んだんだった。
たしか、一人の小さな少女がトラックに轢かれそうになっているところを俺が助けたんだったな。
「少女は……小さな少女は」
すると、女性は天使のような微笑みで。
「はい、無事です。ケイトさんのおかげで軽傷ですみました、ですが、ケイトさんは命を──」
「ああ、それなら別に後悔はないよ。あの時に助けれなかった方が後悔があるからさ」
「ふふっ、優しい人ですね」
はあ、俺は死んでしまったのか。
まだまだ17歳、人生これからだというのに。
……いかんいかん、あの子の人生を守ったんだ。
誇っていいことだろ!
「それで……ケイトさんに一つ提案があるのですが」
「はい」
「異世界で、剣と魔法の世界で再度人生をやり直すというのはどうでしょうか?」
「いいい異世界──ッ!?」
「はい」
異世界ってあのラノベや漫画やアニメの異世界だよな。
まじかまじかまじかまじか!
「えっ、魔法は使えるんですか!?」
異世界なのだ、どうせなら魔法が使ってみたいものである。
しかし、女性は少し申し訳なさそうな顔で。
「それがですね……ケイトさんの適正はサポート魔法であり、そういう攻撃系の魔法は覚えられないんですよね」
サポート魔法、つまり護衛ということか。
え、いいじゃん。
めちゃくちゃいいじゃん!
周りをサポートして勝利へと導く。
「え、めちゃくちゃいいじゃないですか!」
「えっ?」と予想外の反応だったのか驚く女性。
「知ってますか? 何事にもおいてもそこに光がなければ人は輝かない。戦いにおいての光というのは俺にとってはサポートだと思うんですよね」
「な、なるほど……」
憧れの異世界で人を輝かせることができるとか最高じゃねーか!
「それでは、ステータスと試しに唱えてみてください」
「わかりました。ステータス」
言われた通りに唱えてみると、目の前にステータスが表示される。
「見てください、それがあなたのステータスです。なお、自分だけではなく周り見えてます」
サイトウケイト レベル1
職業 サポーター
攻撃力 30
防御力 30
素早さ 30
魔力 150
スキル なし
魔法 【シールド】
スキルポイント 0
魔法ポイント 0
めちゃくちゃゲームみたいでワクワクしてきたぞこれ。
職業はもう決まってるのか。
「言語はすでに習得済みなので気にしなくて大丈夫です」
「そうなんですね」
「あとは、レベルの上げ方ですが、サポーターはサポートした人がモンスターを倒した際にもらえる経験値と同じ分だけもらうという感じになっています。そのため、仮に自分がモンスターを倒しても経験値は入らないのでご了承ください」
ん、ということは自分で自分をサポートすればいいということではないのか?
まあ、試してみるとするか。
「──以上です、ポケットの中には一ヶ月は生きていけるほどのお金が入っています。それでは、栄光を祈ります」
女性が指を鳴らすや否や辺りがぴかりと光った。
目を覚ますと俺は真っ白な空間にいた。
目の前には一人の翼を生えた美しい女性が立っていた。
……ここは?
一体どこなんだ。
「えーっと、ここは……?」
「死後の世界であり、始まりの場所です」
そうだった、俺はトラックにはねられて死んだんだった。
たしか、一人の小さな少女がトラックに轢かれそうになっているところを俺が助けたんだったな。
「少女は……小さな少女は」
すると、女性は天使のような微笑みで。
「はい、無事です。ケイトさんのおかげで軽傷ですみました、ですが、ケイトさんは命を──」
「ああ、それなら別に後悔はないよ。あの時に助けれなかった方が後悔があるからさ」
「ふふっ、優しい人ですね」
はあ、俺は死んでしまったのか。
まだまだ17歳、人生これからだというのに。
……いかんいかん、あの子の人生を守ったんだ。
誇っていいことだろ!
「それで……ケイトさんに一つ提案があるのですが」
「はい」
「異世界で、剣と魔法の世界で再度人生をやり直すというのはどうでしょうか?」
「いいい異世界──ッ!?」
「はい」
異世界ってあのラノベや漫画やアニメの異世界だよな。
まじかまじかまじかまじか!
「えっ、魔法は使えるんですか!?」
異世界なのだ、どうせなら魔法が使ってみたいものである。
しかし、女性は少し申し訳なさそうな顔で。
「それがですね……ケイトさんの適正はサポート魔法であり、そういう攻撃系の魔法は覚えられないんですよね」
サポート魔法、つまり護衛ということか。
え、いいじゃん。
めちゃくちゃいいじゃん!
周りをサポートして勝利へと導く。
「え、めちゃくちゃいいじゃないですか!」
「えっ?」と予想外の反応だったのか驚く女性。
「知ってますか? 何事にもおいてもそこに光がなければ人は輝かない。戦いにおいての光というのは俺にとってはサポートだと思うんですよね」
「な、なるほど……」
憧れの異世界で人を輝かせることができるとか最高じゃねーか!
「それでは、ステータスと試しに唱えてみてください」
「わかりました。ステータス」
言われた通りに唱えてみると、目の前にステータスが表示される。
「見てください、それがあなたのステータスです。なお、自分だけではなく周り見えてます」
サイトウケイト レベル1
職業 サポーター
攻撃力 30
防御力 30
素早さ 30
魔力 150
スキル なし
魔法 【シールド】
スキルポイント 0
魔法ポイント 0
めちゃくちゃゲームみたいでワクワクしてきたぞこれ。
職業はもう決まってるのか。
「言語はすでに習得済みなので気にしなくて大丈夫です」
「そうなんですね」
「あとは、レベルの上げ方ですが、サポーターはサポートした人がモンスターを倒した際にもらえる経験値と同じ分だけもらうという感じになっています。そのため、仮に自分がモンスターを倒しても経験値は入らないのでご了承ください」
ん、ということは自分で自分をサポートすればいいということではないのか?
まあ、試してみるとするか。
「──以上です、ポケットの中には一ヶ月は生きていけるほどのお金が入っています。それでは、栄光を祈ります」
女性が指を鳴らすや否や辺りがぴかりと光った。
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