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第2話 鍛冶屋
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……ここは。
光が止むと同時に目の前に映し出された景色はよくある中世ヨーロッパのような木やレンガでできた建造物が並んでいた。
歩行者には耳の生えた獣族やトカゲの顔をした人間やカエルのような人間などがいる。
うわ、完全にファンタジーじゃねーかこれ。
ここで実感した、本当に俺は異世界に来たのだと。
大声で叫んで喜びたい、けれどここで一人喜ぶとキチ○イに思われてしまうかもしれないため抑える。
ポケットをあさると布の袋が入っていた。
これか、お金とやらは。
布の袋を手に取り、中身を確認すると。
銀貨が10枚
金貨が9枚
入っていた。
うむ、わからないな。
これがどのくらいの価値なのだろうか。
ん……中に紙が入ってるぞ。
布の袋の中に入っていた一枚の紙を手に取る。
『銅貨1枚=100円。銀貨1枚=1000円。金貨1枚=10000円。目安ですけど参考にしてください』
なるほど、ということは今俺は10万円持っている状態ということか。
って、結構の大金じゃねーか!
ひとまず、鍛冶屋で装備を整えるとしよう。
そのあとはこの街? 国? の外に出て軽く弱いモンスターと戦ってみるとしよう。
……いや、モンスター怖いな。
よし、冒険者ギルドへ行って誰かあまり強そうじゃない人を誘って一緒にモンスターを狩るのを手伝ってもらうとしよう。
となると、鍛冶屋はどこに……。
この街? 国? には地図というものがないらしい。
なので、俺は近くにいた鎧を身につけた兵士のような人に声をかけた。
鍛冶屋の場所を聞くのと同時にここが何という場所なのか聞くことにしたが、どうやらここは『始まりの街 スイデン』という場所らしい。
本当にスラスラと会話できることに驚きを感じた。
多分あれだな、あの女性がここに転移させてくれたんだな。
本当にありがたい。
○
ということで俺は、兵士に案内された鍛冶屋へとやってきた。
「お邪魔しまーす……」
恐る恐る中に入ると。
「おう、どうした」とカウンターに髭を生やしたおじさんが立っていた。
中はそこまで広くはなく、剣や弓や杖や鎧などが飾られていた。
まあ、正直俺はサポーターなわけだし短剣と動きやすい服でいいと思う。
「えーっと、短剣と動きやすい服を」
カウンターに金貨1枚をおく。
「これでお願いします」
「はいよ、あんちゃん、職業は?」
「サポーターです」
「おうけい、なるほどな。なら、これだな」
すぐさま、鍛冶屋のおじさんは服と短剣を用意してくれた。
上は白をベースとした半袖その上に青色の上着、下は茶色をベースとした長ズボン、靴は革製の黒の長靴を身につけ、近くにあった鏡で自分の格好を見てみた。
うわ、一気にファンタジーになったなこれ。
ついついポーズを決めたくなるぐらい似合っていた。
「気に入ったか? 短剣も含めて金貨1枚だ」
「はい、買います」
「おうよ」
今まで着ていたワイシャツと制服のズボンを袋に入れて手に持つ。
「あの……冒険者ギルドはどこにありますか?」
「ん? この隣だよ」
「そうなんですね、ありがとうございます」
案外近いところにあるんかい、なんか聞いて少し恥ずかしくなってしまった。
さてと、冒険者ギルドへと向かうとするか。
「じゃあ、これで……ありがとうございました」
「おうよ、あんちゃんの活躍を陰ながら見守ってやるから暴れてこいよっ!」
いや、優しさなんだろうけどさ、サポート魔法しか使えない俺がどう暴れろと……。
サポート魔法が自分に使えるとしたらそれもできるかもしれない。
「はい、暴れてきます」
こうして俺は鍛冶屋を後にした。
光が止むと同時に目の前に映し出された景色はよくある中世ヨーロッパのような木やレンガでできた建造物が並んでいた。
歩行者には耳の生えた獣族やトカゲの顔をした人間やカエルのような人間などがいる。
うわ、完全にファンタジーじゃねーかこれ。
ここで実感した、本当に俺は異世界に来たのだと。
大声で叫んで喜びたい、けれどここで一人喜ぶとキチ○イに思われてしまうかもしれないため抑える。
ポケットをあさると布の袋が入っていた。
これか、お金とやらは。
布の袋を手に取り、中身を確認すると。
銀貨が10枚
金貨が9枚
入っていた。
うむ、わからないな。
これがどのくらいの価値なのだろうか。
ん……中に紙が入ってるぞ。
布の袋の中に入っていた一枚の紙を手に取る。
『銅貨1枚=100円。銀貨1枚=1000円。金貨1枚=10000円。目安ですけど参考にしてください』
なるほど、ということは今俺は10万円持っている状態ということか。
って、結構の大金じゃねーか!
ひとまず、鍛冶屋で装備を整えるとしよう。
そのあとはこの街? 国? の外に出て軽く弱いモンスターと戦ってみるとしよう。
……いや、モンスター怖いな。
よし、冒険者ギルドへ行って誰かあまり強そうじゃない人を誘って一緒にモンスターを狩るのを手伝ってもらうとしよう。
となると、鍛冶屋はどこに……。
この街? 国? には地図というものがないらしい。
なので、俺は近くにいた鎧を身につけた兵士のような人に声をかけた。
鍛冶屋の場所を聞くのと同時にここが何という場所なのか聞くことにしたが、どうやらここは『始まりの街 スイデン』という場所らしい。
本当にスラスラと会話できることに驚きを感じた。
多分あれだな、あの女性がここに転移させてくれたんだな。
本当にありがたい。
○
ということで俺は、兵士に案内された鍛冶屋へとやってきた。
「お邪魔しまーす……」
恐る恐る中に入ると。
「おう、どうした」とカウンターに髭を生やしたおじさんが立っていた。
中はそこまで広くはなく、剣や弓や杖や鎧などが飾られていた。
まあ、正直俺はサポーターなわけだし短剣と動きやすい服でいいと思う。
「えーっと、短剣と動きやすい服を」
カウンターに金貨1枚をおく。
「これでお願いします」
「はいよ、あんちゃん、職業は?」
「サポーターです」
「おうけい、なるほどな。なら、これだな」
すぐさま、鍛冶屋のおじさんは服と短剣を用意してくれた。
上は白をベースとした半袖その上に青色の上着、下は茶色をベースとした長ズボン、靴は革製の黒の長靴を身につけ、近くにあった鏡で自分の格好を見てみた。
うわ、一気にファンタジーになったなこれ。
ついついポーズを決めたくなるぐらい似合っていた。
「気に入ったか? 短剣も含めて金貨1枚だ」
「はい、買います」
「おうよ」
今まで着ていたワイシャツと制服のズボンを袋に入れて手に持つ。
「あの……冒険者ギルドはどこにありますか?」
「ん? この隣だよ」
「そうなんですね、ありがとうございます」
案外近いところにあるんかい、なんか聞いて少し恥ずかしくなってしまった。
さてと、冒険者ギルドへと向かうとするか。
「じゃあ、これで……ありがとうございました」
「おうよ、あんちゃんの活躍を陰ながら見守ってやるから暴れてこいよっ!」
いや、優しさなんだろうけどさ、サポート魔法しか使えない俺がどう暴れろと……。
サポート魔法が自分に使えるとしたらそれもできるかもしれない。
「はい、暴れてきます」
こうして俺は鍛冶屋を後にした。
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