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ツノウサギ
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冒険者ギルド内にある食堂で朝ごはんのパンとコーンスープを食べ終えて。
「はいよ100Gだ」と液体状のスライムが入った瓶を商売人のお兄さんことハンズから報酬をもらう。
「おう、ありがとよ」
「まあ、こんな100Gっぱかでくんなよ」
「いいだろ、冒険者らしく自由に生きたいんだからよ」
「へいへい」
あと1100Gも手に入ったのに全て地面に吸われてダメになってしまったのだ。
ちくしょー、ランチメニュー代が消えちまったか。
「じゃあ、また来るわ」
「おうよ、今度はもっといいもん持ってこいよ」
「そうするように頑張るわ」
商売屋を後にすると、俺は再度冒険者ギルドへと戻ってきた。
というのも、クエストを受けるためである。
正直一つ気になったことがある。
それはスライム以外のモンスターでもレベルが上がるのかということだ。
もしも上がるとなれば、報酬だけではなくそこにレベルアップまでついてくるためさらにクエストを受ける意味が生まれるのだ。
冒険者ギルドへ着くと、クエスト掲示板へと一直線に向かう。
ここにはこの街のあらゆる依頼がクエスト用紙として掲示されているのだ。
スライム以外で簡単なやつ……そうだな。
ツノウサギとかがよさそうだな、よしそれで行くか。
俺は『ツノウサギのツノ採取依頼』のクエスト用紙を手に持つと、すぐさま受付嬢へと提出する。
内容はツノウサギというモンスターのツノを一本ほど採取してくるものである。
ツノウサギは自慢のツノで突進してくるモンスターだがそこまで強くはない。
「では、ここにお名前を」
「はい」と俺はクエスト用紙の名前を書く欄にペンを受け取り自分の名前を書いた。
「はい、これでクエストの受付完了です! では、健闘を祈ります」
さきほどレベルアップをしてしまったばかりだが、そう簡単にレベルがあがるのだろうか。
スライムの倒す量が少し増えてきたたそこが少し不安だが、とりあえずツノウサギを一匹倒しツノの採取をしてくるとしよう。
○
草原へとやってきた。
朝スライムを倒したところを見るとすでにスライムが湧いていた。
午後はスライム狩りでレベルを上げるのもありだな。
未だにこのレベルが何を表してるのかはいまいちわからないが、少し強くなっている実感がするため強さでも表しているのだろう。
そうこう考えていると視界にツノウサギが目に入った。
ツノウサギは臆病であり、人の気配を感じるとすぐに逃げてしまうモンスターだ。
だから、俺は近くの草むらに隠れて。
「【ファイヤーボール】」と半径2センチほどの炎の球を右手のひらに作る。
まあ、このくらいでさすがに倒せるよな。
そして、俺は【ファイヤーボール】をツノウサギに向かって投げ、命中させた。
ボワッと燃えツノウサギはその場に倒れ、死絶した。
すると──。
『レベルが5に上がりました』と声がしたのだった。
「はいよ100Gだ」と液体状のスライムが入った瓶を商売人のお兄さんことハンズから報酬をもらう。
「おう、ありがとよ」
「まあ、こんな100Gっぱかでくんなよ」
「いいだろ、冒険者らしく自由に生きたいんだからよ」
「へいへい」
あと1100Gも手に入ったのに全て地面に吸われてダメになってしまったのだ。
ちくしょー、ランチメニュー代が消えちまったか。
「じゃあ、また来るわ」
「おうよ、今度はもっといいもん持ってこいよ」
「そうするように頑張るわ」
商売屋を後にすると、俺は再度冒険者ギルドへと戻ってきた。
というのも、クエストを受けるためである。
正直一つ気になったことがある。
それはスライム以外のモンスターでもレベルが上がるのかということだ。
もしも上がるとなれば、報酬だけではなくそこにレベルアップまでついてくるためさらにクエストを受ける意味が生まれるのだ。
冒険者ギルドへ着くと、クエスト掲示板へと一直線に向かう。
ここにはこの街のあらゆる依頼がクエスト用紙として掲示されているのだ。
スライム以外で簡単なやつ……そうだな。
ツノウサギとかがよさそうだな、よしそれで行くか。
俺は『ツノウサギのツノ採取依頼』のクエスト用紙を手に持つと、すぐさま受付嬢へと提出する。
内容はツノウサギというモンスターのツノを一本ほど採取してくるものである。
ツノウサギは自慢のツノで突進してくるモンスターだがそこまで強くはない。
「では、ここにお名前を」
「はい」と俺はクエスト用紙の名前を書く欄にペンを受け取り自分の名前を書いた。
「はい、これでクエストの受付完了です! では、健闘を祈ります」
さきほどレベルアップをしてしまったばかりだが、そう簡単にレベルがあがるのだろうか。
スライムの倒す量が少し増えてきたたそこが少し不安だが、とりあえずツノウサギを一匹倒しツノの採取をしてくるとしよう。
○
草原へとやってきた。
朝スライムを倒したところを見るとすでにスライムが湧いていた。
午後はスライム狩りでレベルを上げるのもありだな。
未だにこのレベルが何を表してるのかはいまいちわからないが、少し強くなっている実感がするため強さでも表しているのだろう。
そうこう考えていると視界にツノウサギが目に入った。
ツノウサギは臆病であり、人の気配を感じるとすぐに逃げてしまうモンスターだ。
だから、俺は近くの草むらに隠れて。
「【ファイヤーボール】」と半径2センチほどの炎の球を右手のひらに作る。
まあ、このくらいでさすがに倒せるよな。
そして、俺は【ファイヤーボール】をツノウサギに向かって投げ、命中させた。
ボワッと燃えツノウサギはその場に倒れ、死絶した。
すると──。
『レベルが5に上がりました』と声がしたのだった。
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