桃子と睦月

ぱや

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一年前:2/2

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「ベッドの上に座って」

 睦月はベッドの上に正座した。

「睦月は、お仕置きしてほしいんだよね?」
「……うん」
「悪いことをしたって思ってるからだよね?」
「うん……」
「私も睦月をかまってあげられなかったし、私も悪いと思うの。それに、睦月を殴ったり、痛いことはしたくないのね。それは私が睦月を大事に思ってるから。解る?」
「………うん……」

 こくりと頷く。

「一番は睦月を無視することがお仕置きになるかと思ったんだけど……」
「や、やだ!」
「うん。それは嫌だよね。だからね、別の事を考えたの」

 ちらりと睦月の陰茎を見た。何をされるのか、何を言われるのか不安なのか縮こまっている。
 睦月に足を崩してもらい、足を広げてもらう。不思議そうにしつつも、抵抗も躊躇もなく、本当に素直に従う。
 コンドームを取り出して、可愛らしく縮こまった陰茎に装着させた。私がふれるとビクッと反応し、少しだけ固くなった。それでも装着しずらかったけど。
 おもちゃを取り出す。おもちゃはシリコンでできており、柔らかい。筒状のおもちゃはぱかっと開くようになっており、竿の部分を包み込むように装着する。先っぽは出たまま。

「私がリビングを片づけ終わって、この部屋に入ってくるまで、ベッドの上から動いちゃダメ、これを外しちゃダメ、射精もしちゃダメ。それがお仕置きよ、わかった?」
「……え……う、うん……」

 睦月は“それだけ?”というような感じだった。
 もしかしたら、こういうおもちゃは使ったことが無いのかもしれない。そういえば、初日にセックスしたときもコンドームの事を知らなかった。多分今までの人達は生でやってたんだろうな。
 私は、おもちゃ『ぶるぶるお君』のスイッチを入れた。

「じゃぁ、頑張ってね」

 そうに言って、部屋を出る。
 『ぶるぶるお君』はまぁまぁ売れているらしい。振動する仕様のおもちゃ。
 強さは五段階。一定の刺激をずっと与え続けるか、弱い振動から強い振動まで段階的にあげて、また元に戻るというパターンもある。
 真ん中ぐらいの強さで固定して振動を与えるようにセットした。
 すぐに振動するのではなく一拍置いてから振動をしだす。
 段階的に強くなって、また弱くなるというパターンにセットしたほうがお仕置き的には良かったのかどうかはわからない。
 部屋を片付けて、睦月を見に言ったらどうなっているのか少し楽しみだった。
 私は気合を入れて、部屋の片づけに取り掛かる。その前に、スーツから部屋着に着替えた。

 部屋を掃除し終わり、汚れたのでお風呂に入った。
 ふっと気づくと少しお風呂で寝てしまっていたようだ。
 急いでお風呂から出ると外が明るい、時計を見ると朝の七時を回っている。
 昨日私が帰ってきたのは深夜一時前。そこからなだめて、お風呂に入らせて部屋に入れて、掃除を開始したのは三時位だった気がする。掃除が終わったのが朝五時位だったから軽くお風呂に入って……なんて思って、二時間もお風呂で寝ていたらしい。
 つまり、約四時間睦月を放置していた。
 防音室の扉を開けるのを一瞬ためらう。
 中は一体どうなってしまっているのだろうか……。
 意を決してドアを開ける。

「……っぁ……ふぁ……ん、ぁぁ……」

 最初に睦月の苦しそうな声が耳に入った。
 ベッドの上では睦月が横になり、股間を押さえて丸くなっている。

「睦月、大丈夫?」

 近寄って声をかける。体は冷や汗で濡れている。
 私の方をうるんだ瞳で見上げてきた。

「……とぉ…こ、さ……ゆるし……も、イキた…ぃ………と、って、ぇぇ………」

 涙を流す。睦月の手を股間から外し、みてみると、陰茎は大きくなっていて今にも破裂しそうだ。
 『ぶるぶるお君』は静かに振動を続けている。
 白い液体は出ていないが、先走りはコンドームの中に溢れていた。
 だいぶきついお仕置きになってしまったようだ。

「もう悪い子にはならない、いいね?」

 そうに聞くと、睦月は何度も頷いた。
 『ぶるぶるお君』をとってあげる。睦月の陰茎はふるふると震えている。

「よく頑張ったね。反省もしているようだし、何かご褒美をあげなきゃ。何がいい?」

 まだ、イッていいと言ってないせいか睦月は出さないで我慢している。
 小さな声で、キスしてほしいと言ってきた。
 私は睦月に覆いかぶさるように上から睦月にキスをする。
 深いキス。キスをしながら、睦月の陰茎をしごく。

「…んぁ…………んむ……んんんんーーーー!!」

 すぐに睦月はイッた。掴んでいた陰茎がびくびくと震えている。コンドームを付けていたので、飛び散りはしなかったが、陰茎を伝ってベッドにシミを作った。
 睦月がイッても、舌を絡ませるキスはしばらく続けた。唇離すと、「勝手にイッてごめんなさい」と謝られた。
 睦月から体を起こし、コンドームを外す。大量だ。
 キュッと縛って、横に置き、コンドームをもう一つ取り出す。
 睦月の足を広げ、少しだけ立ち上っている陰茎にキスをする。

「とっ、とうこさん!?」
「我慢したご褒美のキスだよ」

 睦月は少し慌てたが、抵抗することはなかった。
 ちゅっちゅと軽くキスをする。先端をチロチロと舐めると、そそり立ち、固くなってきたのでコンドームを装着し、手でしごくとすぐに二回目が出された。
 出すときに、ごめんなさいと謝ってきた。
 睦月の甘い声に、キュンキュンする。再度同じことをすると、すぐに固くなってきたので、先ほどと同じようにコンドームを装着し、睦月の上にまたがる。

「ねぇ、睦月。私の下の口ともキスしたい?」

 一年以上ぶりに睦月を迎え入れようと思った。睦月はこくりと喉を鳴らし頷く。

「ちゃんと言葉で言って」

 睦月はためらう。ためらって、私の様子をうかがっている。
 大丈夫だとわかると言葉を発する。

「トーコさんの……下の口ともキスしたい」
「それだけでいい?」
「……さっきのような、キスもして、欲しい……」

 睦月は真っ赤になって言う。
 よくできましたと褒めて、腰を沈めた。

「んっ……」

 急いでお風呂から出てきたので下着はつけていない。長いロングTシャツが今の私の寝巻なので、脱ぐことなく睦月を受け入れられる。
 私は睦月と体を重ねないようにしてきた。
 将来的には睦月は私の手を離れていくだろう。私という存在で縛りたくなかったから、男女の関係にならないように気を付けていた。睦月を小さな子だと思うようにしてきた。
 でも、耐えている睦月を見て、私が耐えられなくなった。理性が一気に吹っ飛んだ。
 睦月が必死に耐えている姿に私の子宮はきゅんっとなり、キスをして睦月をイかせるときには濡れているのが自分でもわかった。睦月の大きくなった陰茎を中にいれたくなってしまった。
 ほぐさなくても最大まで大きくなっていない睦月なら入れることができる。
 奥まで咥えこむことができた。
 さっきは私が入れるばかりだった舌も、睦月の方から入れてきてくれる。
 つながった下は私も睦月もお互いに腰を動かす。あべこべに動いてしまうので、なかなか気持ちよくはならないけれど、陰茎が大きくなっていったのがわかったので、睦月は気持ちがいいのだろう。

「睦月が、突いて」

 ぐるっと反転して、睦月が上になる。
 最初は私をうかがうように動かしていた腰も、激しく打ち付けてくる。
 必死な姿がとてもかわいい。私も思わず声が出る。

「と……トーコさん……だして、いい……っ!?」
「ぁんっ……ん。いいっよ」

 強く打ち付け、睦月はびくびくと体を震わせた。
 恍惚とした表情をしている睦月は綺麗だ。
 お互いに満足し、そのままベッドで眠った。

 一番初めは私が主導して、一回射精しただけで力尽きてしまったのに、今回は四時間耐えた後に三回も出した。
 三回目は睦月が動いてくれたので、睦月に体力がついたなぁと変なところで感心してしまった。
 睦月の寝顔を見ながら、私は今後睦月を手放すことができるのだろうかと不安に思った。

 改めて落ち着いてから、睦月と話し合った。
 これからまた仕事が忙しくなることがある。その度に部屋をめちゃくちゃにされてはたまらない。
 できる限り言葉で伝えるようにしようという話をしたが、果たして睦月は私にちゃんと言ってくれるだろうか?また、今回みたいに言わなくなるような気がする。
 私も忙しくなってしまうと、仕事を優先してしまう。それは、睦月と一緒に暮らす為で、睦月をないがしろにしているわけではない。そのことを伝えたけれど、多分、頭ではわかっているけど心がわかってくれないのだろうなぁと思う。
 どうすればいいのか悩んでいると、睦月がおずおずと口を開く。

「……一カ月に、一回でいいので……今日みたいなことをしてほしい……だめ?」
「今日みたいな……」

 お仕置きが気に入ってしまったらしい。
 加虐趣味はなかったはずだけど、私も新たな扉を開いてしまったかもしれない。おもちゃもまだまだある。
 まぁ、でも一カ月に一回なら忙しくても何とか時間が作れそうだ。

「良い子にしてたら、ご褒美も、欲しい……」
「わかった」
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