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第一章 閑話・設定資料集
閑話「ある男の後悔」
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これは俺の過去の話。
俺は元王国の騎士隊に所属していた一人だった。
だが、現王になってから全てが変わった。
景気削減と称して給料もドンドン減額され、それに伴うかのように兵士達へ出される食料も粗悪な物へ変わっていった。
中には耐えられなくなり、脱走へと行動を移した兵士もいた。
だが、多くの兵士は脱走という文字は考えたが行動に実行しようとは考えなかった。
何故か。
それは、勿論残してきた家族の為。
というのもあるが、一番は脱走したら脱走兵として公開処刑として殺されるからだ。
大通りで泣き叫び殺された親友の亡骸に必死にしがみ付く妻を見た事がある。
親友がいつも俺に自慢していた女性だ。
一回その友が死ぬ前に会ったことがある。
それは仲よさそうに寄り添ってまるで今が最高に幸せだと言わんばかりの雰囲気を出していた。
その親友が殺されると分かった時には、助けて!夫を助けて!と泣きつかれた。
だが、その時の俺には何も出来なかった。
助けたら俺が殺されるという、恐怖に心が負けたのだ。
親友を、目の前で見殺しにしたのだ。
その女性は親友の亡骸から引き剥がされ兵でも無い男達に連れていかれた。
しばらく経って見たのは蛆に塗れ裸の状態で放置された女性の死体だった。
それは、あまりに酷いものだった。
男の捌け口にされたのだろう手足は切り落とされ、まるで性処理道具として活用するかの様に最適化されていた。
俺は地面に頭を擦り付け泣きながら謝った。
許されることでは無いことはわかってる。
それでも、と。
あの時の光景は今でも夢に見る。
泣き叫ぶ女性。
親友の首が飛ぶ時に呟いた、妻を頼むという言葉。
その女性の罵詈雑言とドス黒い恨みが篭った目。
死んだ女性の死体の顔が傾き俺を見たあの何も写さない目。
そして、鏡の中で笑うもう一人の自分。
俺は、俺の心は壊れたのだ。
これで済めばいいが、中には地下に連れていかれた者もいる。
王国民の市民は大半は知らない地下闘技場という場所がある。
そこで凶悪な魔物と戦わされ、勝てば罵詈雑言と中傷。
負ければ待っているのは死。
そんな腐った王国の貴族達がそれを毎月蔑んだ目と欲望に満ちた顔で客席から眺める。
この国は腐っている。
芯から腐っているのだ。
前はこんなんじゃなかった。
前王が生きていた時はちゃんと功績を残したら相応に評価され、美味い飯にそれなりの給料。
そして、笑い合える仲間。
全てが揃っていた。
前王が謎の死を遂げ、あの男とあの女が玉座に就くまでは。
あの女が王の妻としてこの国の最高位になってから全てが変わったのだ。
国の豊富にあった金を自身の為に使い、やりたい放題。
そして、あの女はその後ろ盾を持っている。だからこそ、多くの貴族はその女の元に付いた。
それが今のこの国の現状だ。
だから、俺は深夜にコッソリと誰にも告げず王都を逃げ出した。
そして、こんな所で同じく屑の男達と共に最底辺の人間に成り下がったというわけだ。
今更嘆いた所で何かが変わるわけでもない。
親友が戻るわけでも、昔の充実していた日々が戻るわけでも無い。
ただ、死ぬと分かったからだろうか。
俗に言う走馬灯の様なものが頭の中を駆け巡ったのだ。
昔は、王国の市民を守る為に憧れ就いた職だ。
剣で魔物を倒し、それなりに給料を貰い、可愛い子と結婚して、順風満帆な人生を過ごす。
どこで俺の人生は間違えたんだろうか。
何が、いけなかったのだろう。
暫く経って、この地で親友を守ると言う少女を見た。
思わず、ドス黒い感情が芽生えてしまった。俺にも出来なかった事が、何も力を持たないお前に出来るはずが無い。
守るってのはそんなに簡単な事じゃ無い。
いや、これは単なる嫉妬か。
俺が出来なかったことに対する嫉妬。
そして、俺があの少女に劣るという劣等感だ。
俺が死んだ時、あいつは俺に何て言うんだろうか。
あの女性は俺にどんな目を向けるんだろうか。
俺は元王国の騎士隊に所属していた一人だった。
だが、現王になってから全てが変わった。
景気削減と称して給料もドンドン減額され、それに伴うかのように兵士達へ出される食料も粗悪な物へ変わっていった。
中には耐えられなくなり、脱走へと行動を移した兵士もいた。
だが、多くの兵士は脱走という文字は考えたが行動に実行しようとは考えなかった。
何故か。
それは、勿論残してきた家族の為。
というのもあるが、一番は脱走したら脱走兵として公開処刑として殺されるからだ。
大通りで泣き叫び殺された親友の亡骸に必死にしがみ付く妻を見た事がある。
親友がいつも俺に自慢していた女性だ。
一回その友が死ぬ前に会ったことがある。
それは仲よさそうに寄り添ってまるで今が最高に幸せだと言わんばかりの雰囲気を出していた。
その親友が殺されると分かった時には、助けて!夫を助けて!と泣きつかれた。
だが、その時の俺には何も出来なかった。
助けたら俺が殺されるという、恐怖に心が負けたのだ。
親友を、目の前で見殺しにしたのだ。
その女性は親友の亡骸から引き剥がされ兵でも無い男達に連れていかれた。
しばらく経って見たのは蛆に塗れ裸の状態で放置された女性の死体だった。
それは、あまりに酷いものだった。
男の捌け口にされたのだろう手足は切り落とされ、まるで性処理道具として活用するかの様に最適化されていた。
俺は地面に頭を擦り付け泣きながら謝った。
許されることでは無いことはわかってる。
それでも、と。
あの時の光景は今でも夢に見る。
泣き叫ぶ女性。
親友の首が飛ぶ時に呟いた、妻を頼むという言葉。
その女性の罵詈雑言とドス黒い恨みが篭った目。
死んだ女性の死体の顔が傾き俺を見たあの何も写さない目。
そして、鏡の中で笑うもう一人の自分。
俺は、俺の心は壊れたのだ。
これで済めばいいが、中には地下に連れていかれた者もいる。
王国民の市民は大半は知らない地下闘技場という場所がある。
そこで凶悪な魔物と戦わされ、勝てば罵詈雑言と中傷。
負ければ待っているのは死。
そんな腐った王国の貴族達がそれを毎月蔑んだ目と欲望に満ちた顔で客席から眺める。
この国は腐っている。
芯から腐っているのだ。
前はこんなんじゃなかった。
前王が生きていた時はちゃんと功績を残したら相応に評価され、美味い飯にそれなりの給料。
そして、笑い合える仲間。
全てが揃っていた。
前王が謎の死を遂げ、あの男とあの女が玉座に就くまでは。
あの女が王の妻としてこの国の最高位になってから全てが変わったのだ。
国の豊富にあった金を自身の為に使い、やりたい放題。
そして、あの女はその後ろ盾を持っている。だからこそ、多くの貴族はその女の元に付いた。
それが今のこの国の現状だ。
だから、俺は深夜にコッソリと誰にも告げず王都を逃げ出した。
そして、こんな所で同じく屑の男達と共に最底辺の人間に成り下がったというわけだ。
今更嘆いた所で何かが変わるわけでもない。
親友が戻るわけでも、昔の充実していた日々が戻るわけでも無い。
ただ、死ぬと分かったからだろうか。
俗に言う走馬灯の様なものが頭の中を駆け巡ったのだ。
昔は、王国の市民を守る為に憧れ就いた職だ。
剣で魔物を倒し、それなりに給料を貰い、可愛い子と結婚して、順風満帆な人生を過ごす。
どこで俺の人生は間違えたんだろうか。
何が、いけなかったのだろう。
暫く経って、この地で親友を守ると言う少女を見た。
思わず、ドス黒い感情が芽生えてしまった。俺にも出来なかった事が、何も力を持たないお前に出来るはずが無い。
守るってのはそんなに簡単な事じゃ無い。
いや、これは単なる嫉妬か。
俺が出来なかったことに対する嫉妬。
そして、俺があの少女に劣るという劣等感だ。
俺が死んだ時、あいつは俺に何て言うんだろうか。
あの女性は俺にどんな目を向けるんだろうか。
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