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第1章
29話 激昂する俺
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魔族の男を沈黙させた俺は、騎士団長と激戦を繰り広げるクリスたちの方を見た。
騎士団長というだけあって、クリスたち3人が相手でもいい勝負になっている。回復魔法をすぐに放てる準備だけしておいて、しばらくは身守ることにする。
騎士団長フランクはベレッタが放った火炎魔法を剣に纏って反撃し、背後から連撃をするキール王子を交わし、正面から切り上げるクリスの剣を自身の剣を受ける。流れるような動きに敵ながら強敵だと思った。
クリスたちは一度フランクから離れて、形勢を整えることにしたようだ。
ベレッタがクリスとキール王子の剣に強化を施し、さらに2人は自身の剣に火炎魔法と冷却魔法を纏わせる。その間に俺も3人に魔法と物理の防御魔法をかける。まだまだ体力的には余裕がありそうなので、回復魔法の出番はまだない。
フランクも不敵な笑みを浮かべながら、自身の剣に魔法を纏わせている。暗いモヤのような煙が剣にまとわりついている。あれはおそらく暗黒魔法だろう。触れたら精神的なダメージを負わせるものだが、人間側の国では忌み嫌われている魔法なので、あまり知られていない。彼は騎士団長でありながら魔族に暗黒魔法まで教えてもらっている。協力関係は昨日今日のことではないということだ。
危険な魔法だがクリスたちの実力を考えれば、あまり心配していない。もし何かあっても俺が回復してしまうしな。
もうしばらく様子を見守ることにして、いつでも回復魔法をかけられるようにスタンバイしておく。
両者の準備が終わったところで再び戦闘が開始される。
今度は騎士団長が剣を振りかぶって襲いかかってきたが、正面から剣で受け止めるクリス。それを見てニヤリとする騎士団長はクリスを蹴り上げようとしたが、足が上がることはなかった。
ベレッタが魔法で地面をぬかるみに変えて、騎士団長の足を動けなくしていたのだった。
さっきの準備を考えれば、普通に剣で戦うことが予想されたが、うまいことその予想を裏をかいたようだ。
フランクが狼狽える一瞬の間にキールが騎士団長の右腕を切り落とし、クリスは胴に一撃を与えた。
止めにベレッタが電撃魔法をくらわせたことで、フランク騎士団長はその場に倒れて気絶し、戦闘は終了した。
「さすがは騎士団長というだけはある。3人相手にかなり粘ったな。」
「この男も元は優秀な魔法剣の使い手で、私たちも期待していた人物だった。いつの頃からか我欲に走るようになってしまい、ついにはこのような犯罪まで犯して…本当に残念だ。」
クリスとキール王子は剣をしまうと、素早くフランクの体を監査部に渡された縄で拘束した。
部下の騎士たちの方もいつの間にか片付いていたようだった。各々傷ついた箇所を自分で回復魔法で癒している。
戦いも終わったことだし、さっさと子供達を檻から出して外に出なければ。
「クリスさん、みなさんお怪我はありませんか?」
「ああ、特に怪我はない。だが、騎士団長は止血しないと死んでしまうかもしれない。」
騎士団長たちはこれから監査部が連行して事情聴取する必要がある。今回の事件について色々と聞き出すことも必要なので、俺は血が止まる程度に回復させておいた。
それを見たクリスが魔族の男を一瞥すると俺にお礼を言ってくれた。
「タケル、いつもありがとうな。この男の魔法もなかなかのものだったが、よくタケル一人で拘束できたな。」
「たまたま魔法の相性が良かったのでしょう。一応ヒーラーで神聖魔法も使えますし。」
「2人とも、とりあえず子供達を檻からだそう。あの首輪のせいで今は意識がないようだが、早く外してやりたいし。」
キール王子がそう話していると、足元から「ククク…」という声が聞こえる。
足元の方を見ると先ほど拘束した魔族の男が、不敵な笑みを浮かべながらこちらをニヤニヤと見上げている。
「この程度で勝ったつもりだとはな…これだから人間は弱いのだ。」
そう言ったかどうかのところで、ドーン!という衝撃音が倉庫に響いた。
見ると神殿騎士が壁際に寝そべっている。倉庫の壁は凹んでいるので、その壁に衝突して落ちたのだろう。
騎士団長が拘束を解いてさっき倒れていたところで立ち上がっているのが見える。壁の方を向いて息を荒げている。
まさかまだ意識があったのか!?
気がつくと先ほどより一回り体が大きくなり、半裸の状態である。明らかに異様な状況だ。
「おい、さっきより体が大きくないか?」
「なんか様子がおかしいぞ!」
「僕はあの人を回復します!」
動揺する神殿騎士たちを差し置いて、壁に衝突した神殿騎士を回復するために駆け寄った。
良かった。まだ息はある。生きてさえしてくれれば、回復はなんとでもなる。
彼を回復させながら、拘束を解いた騎士団長の方も注視する。
確かに体は大きい。それにさっきキールが切り落としたはずの腕の切り口からは鞭のような触手が生えてきている。
騎士団長の鎧などはすでにバラバラに地面に落ちている。巨大化に耐えられなかったのだろう。
その姿を見て魔族の男が狂喜する。
「ハハ…ハハハ!我が魔族の知能は神をも凌駕する!これぞ最先端の研究の成果だ!人間ども!絶望するがいい!」
その言葉に騎士団長だった異形の者が魔族の男の方を向き直り、怒り狂う。
「クルド~~!!貴様、私の体にまで実験に使いおったな!」
「お前ほどの強靭な肉体を使わない手はないだろう!お前のその力があればこの状況も打開できるぞ!光栄に思うがいい!貴様は栄えある我ら魔族の実験体1号なのだから!」
「うるさい!この魔族め!」
そう言ってフランクは触手をクルドと呼ばれた魔族に伸ばしたが、その触手はキール王子にによって切り落とされた。ボトッと落ちた触手は地面に落ち、うねうねとしている。
「こいつは重要な証人だ。殺させはしない。」
「黙れ黙れ黙レ!貴様ラ、ミナごロしにシテヤル!」
段々と口調も変わっていく。フランクは時間が経つにつれてその姿が徐々に異様なものに変形していく。いつの間にか肩に生えた巨大な目は、まるで俺が昔やったゾンビゲームのボスキャラみたいだ。
こちらに向かってくるフランクに神殿騎士たちや監査部の面々が立ち向かっていくが、次々と振り払われて壁にぶつかっていく。このままではまずい。
「そうだ!そのままこの場にいるものを皆殺しにしてしまえ!諦めるんだな、あいつはもう普通の武器は通用しない!」
あんまりうるさいので魔族の男はベレッタに睡眠魔法をかけられて眠った。
「あんたは後でじっくり聞きたいことがあるから黙ってなさい。」
魔族は魔法抵抗が高いと思っていたけど、だいぶ弱っていたからかすんなり眠り込んだ。
ベレッタはすかさず火炎魔法でフランクを攻撃するが、腕を振り下ろすだけで消滅してしまった。
「タケル、下がってろ!」
クリスとキール王子が前に出て異形のフランクと対峙する。
再生したフランクの触手を剣でいなして、接近する2人。
接近した2人はかろうじてフランクに剣を立てるが、傷一つつけられず一方的に防戦一方になっている。
「ミナゴロシ、ミナゴロシ…」
ぶつぶつと呟きながら、クリスたちに触手や太い腕を振り回し絶えず攻撃している。
打開するために何か方法ないかと考えて、心の中で「ライブラリー」と唱えた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
異形なる者No.001
属性 闇 LV 60
魔族による人体実験により肉体改造された人間だったもの。
元の人間ときの倍の筋力と魔法抵抗力が身に付いている。
人間であった時の記憶や理性は失われている。
全魔法軽減
物理攻撃無効
弱点:聖属性攻撃
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
全魔法の軽減に物理攻撃無効ときたか…このままでは本気でクリスの命が危ないかもしれない。
俺は神権限で3人に聖属性の付与ができないか検討し始めていた。
しかし、ここで事態が動く。
攻撃に転じたクリスとキールの剣を体で受け止めて、両手でそれぞれ2人の頭を掴み、壁にぶん投げた。
ドドーン!!という衝撃音がした後、クリスとキールは壁でうずくまっている。
さっきまで冷静にみていたが、倒れているクリスを見ると血の気が引いた。その後みるみる頭に血が上り、気がついたら絶叫してた。
「てめえ~~!!俺のクリスになにしやがる!絶対に許さないからな!」
渾身の魔力を込めて俺の使える渾身の聖魔法ビームを照射した。
「グアアあああ!」
フランクは苦しそうに咆哮し、その場でうずくまった。
効果はあるようだが、俺一人の攻撃では倒すところまでは至らないようだ。
俺はそう判断してその場で時間を止めて、創造者モードに切り替えた。
騎士団長というだけあって、クリスたち3人が相手でもいい勝負になっている。回復魔法をすぐに放てる準備だけしておいて、しばらくは身守ることにする。
騎士団長フランクはベレッタが放った火炎魔法を剣に纏って反撃し、背後から連撃をするキール王子を交わし、正面から切り上げるクリスの剣を自身の剣を受ける。流れるような動きに敵ながら強敵だと思った。
クリスたちは一度フランクから離れて、形勢を整えることにしたようだ。
ベレッタがクリスとキール王子の剣に強化を施し、さらに2人は自身の剣に火炎魔法と冷却魔法を纏わせる。その間に俺も3人に魔法と物理の防御魔法をかける。まだまだ体力的には余裕がありそうなので、回復魔法の出番はまだない。
フランクも不敵な笑みを浮かべながら、自身の剣に魔法を纏わせている。暗いモヤのような煙が剣にまとわりついている。あれはおそらく暗黒魔法だろう。触れたら精神的なダメージを負わせるものだが、人間側の国では忌み嫌われている魔法なので、あまり知られていない。彼は騎士団長でありながら魔族に暗黒魔法まで教えてもらっている。協力関係は昨日今日のことではないということだ。
危険な魔法だがクリスたちの実力を考えれば、あまり心配していない。もし何かあっても俺が回復してしまうしな。
もうしばらく様子を見守ることにして、いつでも回復魔法をかけられるようにスタンバイしておく。
両者の準備が終わったところで再び戦闘が開始される。
今度は騎士団長が剣を振りかぶって襲いかかってきたが、正面から剣で受け止めるクリス。それを見てニヤリとする騎士団長はクリスを蹴り上げようとしたが、足が上がることはなかった。
ベレッタが魔法で地面をぬかるみに変えて、騎士団長の足を動けなくしていたのだった。
さっきの準備を考えれば、普通に剣で戦うことが予想されたが、うまいことその予想を裏をかいたようだ。
フランクが狼狽える一瞬の間にキールが騎士団長の右腕を切り落とし、クリスは胴に一撃を与えた。
止めにベレッタが電撃魔法をくらわせたことで、フランク騎士団長はその場に倒れて気絶し、戦闘は終了した。
「さすがは騎士団長というだけはある。3人相手にかなり粘ったな。」
「この男も元は優秀な魔法剣の使い手で、私たちも期待していた人物だった。いつの頃からか我欲に走るようになってしまい、ついにはこのような犯罪まで犯して…本当に残念だ。」
クリスとキール王子は剣をしまうと、素早くフランクの体を監査部に渡された縄で拘束した。
部下の騎士たちの方もいつの間にか片付いていたようだった。各々傷ついた箇所を自分で回復魔法で癒している。
戦いも終わったことだし、さっさと子供達を檻から出して外に出なければ。
「クリスさん、みなさんお怪我はありませんか?」
「ああ、特に怪我はない。だが、騎士団長は止血しないと死んでしまうかもしれない。」
騎士団長たちはこれから監査部が連行して事情聴取する必要がある。今回の事件について色々と聞き出すことも必要なので、俺は血が止まる程度に回復させておいた。
それを見たクリスが魔族の男を一瞥すると俺にお礼を言ってくれた。
「タケル、いつもありがとうな。この男の魔法もなかなかのものだったが、よくタケル一人で拘束できたな。」
「たまたま魔法の相性が良かったのでしょう。一応ヒーラーで神聖魔法も使えますし。」
「2人とも、とりあえず子供達を檻からだそう。あの首輪のせいで今は意識がないようだが、早く外してやりたいし。」
キール王子がそう話していると、足元から「ククク…」という声が聞こえる。
足元の方を見ると先ほど拘束した魔族の男が、不敵な笑みを浮かべながらこちらをニヤニヤと見上げている。
「この程度で勝ったつもりだとはな…これだから人間は弱いのだ。」
そう言ったかどうかのところで、ドーン!という衝撃音が倉庫に響いた。
見ると神殿騎士が壁際に寝そべっている。倉庫の壁は凹んでいるので、その壁に衝突して落ちたのだろう。
騎士団長が拘束を解いてさっき倒れていたところで立ち上がっているのが見える。壁の方を向いて息を荒げている。
まさかまだ意識があったのか!?
気がつくと先ほどより一回り体が大きくなり、半裸の状態である。明らかに異様な状況だ。
「おい、さっきより体が大きくないか?」
「なんか様子がおかしいぞ!」
「僕はあの人を回復します!」
動揺する神殿騎士たちを差し置いて、壁に衝突した神殿騎士を回復するために駆け寄った。
良かった。まだ息はある。生きてさえしてくれれば、回復はなんとでもなる。
彼を回復させながら、拘束を解いた騎士団長の方も注視する。
確かに体は大きい。それにさっきキールが切り落としたはずの腕の切り口からは鞭のような触手が生えてきている。
騎士団長の鎧などはすでにバラバラに地面に落ちている。巨大化に耐えられなかったのだろう。
その姿を見て魔族の男が狂喜する。
「ハハ…ハハハ!我が魔族の知能は神をも凌駕する!これぞ最先端の研究の成果だ!人間ども!絶望するがいい!」
その言葉に騎士団長だった異形の者が魔族の男の方を向き直り、怒り狂う。
「クルド~~!!貴様、私の体にまで実験に使いおったな!」
「お前ほどの強靭な肉体を使わない手はないだろう!お前のその力があればこの状況も打開できるぞ!光栄に思うがいい!貴様は栄えある我ら魔族の実験体1号なのだから!」
「うるさい!この魔族め!」
そう言ってフランクは触手をクルドと呼ばれた魔族に伸ばしたが、その触手はキール王子にによって切り落とされた。ボトッと落ちた触手は地面に落ち、うねうねとしている。
「こいつは重要な証人だ。殺させはしない。」
「黙れ黙れ黙レ!貴様ラ、ミナごロしにシテヤル!」
段々と口調も変わっていく。フランクは時間が経つにつれてその姿が徐々に異様なものに変形していく。いつの間にか肩に生えた巨大な目は、まるで俺が昔やったゾンビゲームのボスキャラみたいだ。
こちらに向かってくるフランクに神殿騎士たちや監査部の面々が立ち向かっていくが、次々と振り払われて壁にぶつかっていく。このままではまずい。
「そうだ!そのままこの場にいるものを皆殺しにしてしまえ!諦めるんだな、あいつはもう普通の武器は通用しない!」
あんまりうるさいので魔族の男はベレッタに睡眠魔法をかけられて眠った。
「あんたは後でじっくり聞きたいことがあるから黙ってなさい。」
魔族は魔法抵抗が高いと思っていたけど、だいぶ弱っていたからかすんなり眠り込んだ。
ベレッタはすかさず火炎魔法でフランクを攻撃するが、腕を振り下ろすだけで消滅してしまった。
「タケル、下がってろ!」
クリスとキール王子が前に出て異形のフランクと対峙する。
再生したフランクの触手を剣でいなして、接近する2人。
接近した2人はかろうじてフランクに剣を立てるが、傷一つつけられず一方的に防戦一方になっている。
「ミナゴロシ、ミナゴロシ…」
ぶつぶつと呟きながら、クリスたちに触手や太い腕を振り回し絶えず攻撃している。
打開するために何か方法ないかと考えて、心の中で「ライブラリー」と唱えた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
異形なる者No.001
属性 闇 LV 60
魔族による人体実験により肉体改造された人間だったもの。
元の人間ときの倍の筋力と魔法抵抗力が身に付いている。
人間であった時の記憶や理性は失われている。
全魔法軽減
物理攻撃無効
弱点:聖属性攻撃
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
全魔法の軽減に物理攻撃無効ときたか…このままでは本気でクリスの命が危ないかもしれない。
俺は神権限で3人に聖属性の付与ができないか検討し始めていた。
しかし、ここで事態が動く。
攻撃に転じたクリスとキールの剣を体で受け止めて、両手でそれぞれ2人の頭を掴み、壁にぶん投げた。
ドドーン!!という衝撃音がした後、クリスとキールは壁でうずくまっている。
さっきまで冷静にみていたが、倒れているクリスを見ると血の気が引いた。その後みるみる頭に血が上り、気がついたら絶叫してた。
「てめえ~~!!俺のクリスになにしやがる!絶対に許さないからな!」
渾身の魔力を込めて俺の使える渾身の聖魔法ビームを照射した。
「グアアあああ!」
フランクは苦しそうに咆哮し、その場でうずくまった。
効果はあるようだが、俺一人の攻撃では倒すところまでは至らないようだ。
俺はそう判断してその場で時間を止めて、創造者モードに切り替えた。
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