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第1章
28話 倉庫で戦闘を開始する俺
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騎士たちの気配がなくなってからそっと倉庫を出る。
ギルド有志たちの作戦は大成功のようだ。見るところ誰もいないことを確認し、俺たちは子供達が囚われていると思われる倉庫を確認する。
念の為子供達がこれから向かう倉庫にちゃんといることも創造者モードで確認をしている。周りの人たちには言えないが、無駄足を踏むことはない。
例の倉庫には数分で到着する。裏口と思われる入口を認めると、エンリコたちが先に入り安全を確認しながら先に進んだ。
先ほどまでいた倉庫とほとんど構造が同じおかげで、まっすぐ大きなフロアにたどり着く。
「こ、これは…」
「なんという愚かなことを…」
「ああ、神よ…」
倉庫に並ぶものを見て、神殿騎士たちが口々に思ったことを口にする。中には祈りを捧げ始める者までいる。
わかってるよ。こんなことした奴らを絶対に許すことはない。
倉庫の大フロアには代償様々な檻が所狭しと並べられており、中には子供たちが全員首輪をされてぐったりと倒れている。
あの首輪に向けて「ライブラリー」と呟くと、首輪の詳細が目の前に表示された。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
昏睡の首輪
属性 闇 LV ーー
魔族により開発された首輪。
つけられた者は無期限に昏睡状態に陥る。
外すには取り付けた者の許可が必要。
(神権限により外すことも可能)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
とりあえず俺の力でどうにかできるらしい。
人間のものでないなら、俺がそっと外してやれば特に疑問にも思われないだろう。
しばらく唖然としていた神殿騎士たち教会関係者も檻の外から子供たちの安否を確認する。
「全員息があるようです!無事です!」
その声に倉庫内には安堵の声が上がる。俺はふっと胸を撫で下ろした。
でもこうしているわけにもいかない、とりあえずこの子達を外に出して安全なところまで連れ出さないと。
「クリスさん…」
「ああ、まずは子供達の救出が最優先だ。檻から出して、外に出よう」
「監査部が何事もなければ救出は手伝えるだろう…待て。」
キーレンが檻の鍵を外そうとする俺たちを手で制した。疑問に思ってキーレンの睨んでいる先を見ると、奥から2人の人影が現れた。現れたと同時にキーレンが絶叫のような声で叫ぶ。
「フランク!もう言い逃れはできんぞ!大人しく司法に身を委ねるがいい!」
キーレンがそう叫ぶと同時にキーレンは今までずっとかぶっていたフードを脱いだ。キーレンの素顔は銀髪に薄い紫の瞳の美青年だったが、その目はきつく細められ怒りの表情を露わにしている。
目の前にいる騎士団長はやれやれと両手を上げて呆れたポーズをして挑発していることに腹が立った。
この後に及んでこいつは…!俺は拳を強く握った。
「こんなところにまで押しかけてきて、キール殿下こそご自分の立場がお分かりでないようだ。」
「第2王子ともあろうものがこんな少人数で飛び込んでくるとは、むしろこの後の処理が楽ですむ。」
騎士団長に続いて隣にいる魔族も呆れたように見下した態度で言葉を返す。
っていうか…ええ~!?キーレンって王子だったの?
なんか見たことある顔だなと思ったら、王子だったのか。
一応今までの世界ではその時々の主要な国の王族の顔は確認しながらゲームを進めていたのだけれど、時間を早送りにする関係でどうしても顔を忘れてしまいがちなんだよね…でも自分がログインする国の王族くらいは顔を確認すべきだった。
気がつくと、数十人の騎士と黒装束の男たちが俺たちをいつの間にか囲んでいた。
数の上では勝っていると思っていたが、2人が強気な態度だったのはなるほどそういうことか。
「先程の爆発は陽動だと思ったので、身近な者たちを残しておいたがどうやら正解だったようだな。」
「ふふふ。フランク。こいつらも回収して本土に持っていく。できれば殺さずに捉えてくれ。」
「それは約束できんな。お前たち、不審者を捕らえよ!抵抗するようなら殺しても構わん!」
騎士団長の合図で騎士たちが一斉に襲いかかってくる。2人は合図するとまた奥の方まで引いていこうとするので、俺たちは追いかけようとした。
「クリス殿!騎士どもは私たちが対処します!騎士団長と魔族をお願いします!」
エンリコが俺たちを食い止めようとする騎士を振り払ってそう叫ぶと同時に、急に上から人が降りてきて「殿下」と声をかける。
「殿下!我々も食い止めます!」
「ジェレミアか。頼む。」
「は!此奴らはお任せを」
ジェレミアと呼ばれた両手に短剣を持った忍者風の男は、そういうと近くにいる騎士たちに風魔法を展開して反対側の奥に吹き飛ばした。そしてさらに同じ風貌の人間が10名ほど降りてきた。
もしもの時には手助けに入るつもりで潜んでいたのだろう。一体いつから一緒にいたのか見当もつかないが。彼らが今まで名前だけ聞いていた監査部だというのは後から聞いた話だ。
障害がなくなった俺たちは、奥に引いた騎士団長と魔族の元に向かう。
騎士団長はすでに抜刀し、魔族の男も杖を持って臨戦態勢に入っている。
「まだ手勢がいたとはな…だが、王子!ここであなたを黙らせれば、まだ勝機はある!」
「もう諦めよ、フランク!王族である私が証人であるからには刑を免れることはできない!」
対峙している間、俺は神権限でできることは何かないか一生懸命考えていた。なぜなら2人を神権限で殺したり消去することはできないからだ。
神権限は実際のところなんでもできるようでいて、できないことも結構多い。
例えば今回のような場合のように特定の人物を消すことはできない。かつて魔王を消去しようとしたができなかった経緯があるが、後から調べてみたらゲーム上の仕様でできないようになっているらしい。
もちろん冒険者モードでログインした状態であれば戦うこともできるが、神としてはできないのだ。冒険者モードは極力ゲーム性が損なわれない範囲で楽しんでほしいというコンセプトだとか、ゲームのサイトには書かれていた。
「ふん、低俗な人間ども…黙って我らの養分になっていればいいのだ!『眠りの荊よ!』」
魔族の男が闇魔法を唱えると、男の足元から無数の茨が生えてこちらに飛びかかってくる。
俺は防御魔法を展開して茨を弾くと、魔族の男がちっと舌打ちをする。
そうだ。忘れずに子供達にも被害が及ばないように防御魔法を展開しておこう。俺は子供達に被害が及ばないように檻に2重の防御をかけておいた。これで気兼ねすることなく戦いに専念することができる。
「ふん!その程度で粋がるなよ。『安寧を招く闇を我は招聘する!暗黒の雲よ!』」
今度は真っ黒な霧があたりを包む。立て続けに魔族の男は闇魔法を放つ。
暗黒の雲があたりを包み込み、暗闇から黒い錐のようなものが飛びかかってくるが、俺はそれらを全て神権限でキャンセルした。
「あいつの魔法なら僕の魔法でなんとかなりそうです。皆さんは騎士団長をお願いします!」
「わかった。タケル無理をするなよ。」
「大丈夫です。あいつが逃げないうちに早く!」
俺がそういうと騎士団長とクリスたちが戦闘を始めた。
俺は魔族の男に対峙すると、男は歯軋りして悔しそうな顔でうめくように叫んだ!
「嘘だ!私の魔法が通じないなどと!ただの人間のくせに!」
「ん~練習が足りないんじゃないですか?僕は普通の人間ですよ。」
そう言って微笑むと、魔族の男はさらに激昂して闇魔法を連発してきた。
こいつの意識を俺に集中させることに成功したようだ。クリスたち3人であれば、騎士団長相手でも十分勝機はある。そのためにあえて目の前の男を挑発したのだ。
俺は闇魔法を尽く神権限でキャンセルし、最後に男が取り出したマジックバッグは消失させた。
あのマジックバッグは子供達の誘拐に使われたものだ。あんな物騒なものをこの世界に置いておくわけにはいかない。
自分の持てる手が全て封じられた男は逃げ出そうとしたので、拘束魔法で拘束しておいた。
「なぜだ!こんなはずがない!この私が魔法で人間に負けるなどと!」
と拘束魔法でミノムシのようにされた男がジタバタしながら叫んでいると急にはっ!とした顔でこちらを向いて、
「お前まさか…か、」
か、まで言ったところで口を封じておいた。ちょっと余計なこと喋りそうなお口はチャックしておきましょうね。
突然口まで封じられた魔族の男は恐怖を顔に浮かべて、ジタバタせずに静かになった。
うんうん。それが正解だよ。
クリスたちの方も騎士団長と激戦を繰り広げていた。こちらは片付いたので、クリスたちを魔法で援護しつつ見守ることにしよう。
ギルド有志たちの作戦は大成功のようだ。見るところ誰もいないことを確認し、俺たちは子供達が囚われていると思われる倉庫を確認する。
念の為子供達がこれから向かう倉庫にちゃんといることも創造者モードで確認をしている。周りの人たちには言えないが、無駄足を踏むことはない。
例の倉庫には数分で到着する。裏口と思われる入口を認めると、エンリコたちが先に入り安全を確認しながら先に進んだ。
先ほどまでいた倉庫とほとんど構造が同じおかげで、まっすぐ大きなフロアにたどり着く。
「こ、これは…」
「なんという愚かなことを…」
「ああ、神よ…」
倉庫に並ぶものを見て、神殿騎士たちが口々に思ったことを口にする。中には祈りを捧げ始める者までいる。
わかってるよ。こんなことした奴らを絶対に許すことはない。
倉庫の大フロアには代償様々な檻が所狭しと並べられており、中には子供たちが全員首輪をされてぐったりと倒れている。
あの首輪に向けて「ライブラリー」と呟くと、首輪の詳細が目の前に表示された。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
昏睡の首輪
属性 闇 LV ーー
魔族により開発された首輪。
つけられた者は無期限に昏睡状態に陥る。
外すには取り付けた者の許可が必要。
(神権限により外すことも可能)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
とりあえず俺の力でどうにかできるらしい。
人間のものでないなら、俺がそっと外してやれば特に疑問にも思われないだろう。
しばらく唖然としていた神殿騎士たち教会関係者も檻の外から子供たちの安否を確認する。
「全員息があるようです!無事です!」
その声に倉庫内には安堵の声が上がる。俺はふっと胸を撫で下ろした。
でもこうしているわけにもいかない、とりあえずこの子達を外に出して安全なところまで連れ出さないと。
「クリスさん…」
「ああ、まずは子供達の救出が最優先だ。檻から出して、外に出よう」
「監査部が何事もなければ救出は手伝えるだろう…待て。」
キーレンが檻の鍵を外そうとする俺たちを手で制した。疑問に思ってキーレンの睨んでいる先を見ると、奥から2人の人影が現れた。現れたと同時にキーレンが絶叫のような声で叫ぶ。
「フランク!もう言い逃れはできんぞ!大人しく司法に身を委ねるがいい!」
キーレンがそう叫ぶと同時にキーレンは今までずっとかぶっていたフードを脱いだ。キーレンの素顔は銀髪に薄い紫の瞳の美青年だったが、その目はきつく細められ怒りの表情を露わにしている。
目の前にいる騎士団長はやれやれと両手を上げて呆れたポーズをして挑発していることに腹が立った。
この後に及んでこいつは…!俺は拳を強く握った。
「こんなところにまで押しかけてきて、キール殿下こそご自分の立場がお分かりでないようだ。」
「第2王子ともあろうものがこんな少人数で飛び込んでくるとは、むしろこの後の処理が楽ですむ。」
騎士団長に続いて隣にいる魔族も呆れたように見下した態度で言葉を返す。
っていうか…ええ~!?キーレンって王子だったの?
なんか見たことある顔だなと思ったら、王子だったのか。
一応今までの世界ではその時々の主要な国の王族の顔は確認しながらゲームを進めていたのだけれど、時間を早送りにする関係でどうしても顔を忘れてしまいがちなんだよね…でも自分がログインする国の王族くらいは顔を確認すべきだった。
気がつくと、数十人の騎士と黒装束の男たちが俺たちをいつの間にか囲んでいた。
数の上では勝っていると思っていたが、2人が強気な態度だったのはなるほどそういうことか。
「先程の爆発は陽動だと思ったので、身近な者たちを残しておいたがどうやら正解だったようだな。」
「ふふふ。フランク。こいつらも回収して本土に持っていく。できれば殺さずに捉えてくれ。」
「それは約束できんな。お前たち、不審者を捕らえよ!抵抗するようなら殺しても構わん!」
騎士団長の合図で騎士たちが一斉に襲いかかってくる。2人は合図するとまた奥の方まで引いていこうとするので、俺たちは追いかけようとした。
「クリス殿!騎士どもは私たちが対処します!騎士団長と魔族をお願いします!」
エンリコが俺たちを食い止めようとする騎士を振り払ってそう叫ぶと同時に、急に上から人が降りてきて「殿下」と声をかける。
「殿下!我々も食い止めます!」
「ジェレミアか。頼む。」
「は!此奴らはお任せを」
ジェレミアと呼ばれた両手に短剣を持った忍者風の男は、そういうと近くにいる騎士たちに風魔法を展開して反対側の奥に吹き飛ばした。そしてさらに同じ風貌の人間が10名ほど降りてきた。
もしもの時には手助けに入るつもりで潜んでいたのだろう。一体いつから一緒にいたのか見当もつかないが。彼らが今まで名前だけ聞いていた監査部だというのは後から聞いた話だ。
障害がなくなった俺たちは、奥に引いた騎士団長と魔族の元に向かう。
騎士団長はすでに抜刀し、魔族の男も杖を持って臨戦態勢に入っている。
「まだ手勢がいたとはな…だが、王子!ここであなたを黙らせれば、まだ勝機はある!」
「もう諦めよ、フランク!王族である私が証人であるからには刑を免れることはできない!」
対峙している間、俺は神権限でできることは何かないか一生懸命考えていた。なぜなら2人を神権限で殺したり消去することはできないからだ。
神権限は実際のところなんでもできるようでいて、できないことも結構多い。
例えば今回のような場合のように特定の人物を消すことはできない。かつて魔王を消去しようとしたができなかった経緯があるが、後から調べてみたらゲーム上の仕様でできないようになっているらしい。
もちろん冒険者モードでログインした状態であれば戦うこともできるが、神としてはできないのだ。冒険者モードは極力ゲーム性が損なわれない範囲で楽しんでほしいというコンセプトだとか、ゲームのサイトには書かれていた。
「ふん、低俗な人間ども…黙って我らの養分になっていればいいのだ!『眠りの荊よ!』」
魔族の男が闇魔法を唱えると、男の足元から無数の茨が生えてこちらに飛びかかってくる。
俺は防御魔法を展開して茨を弾くと、魔族の男がちっと舌打ちをする。
そうだ。忘れずに子供達にも被害が及ばないように防御魔法を展開しておこう。俺は子供達に被害が及ばないように檻に2重の防御をかけておいた。これで気兼ねすることなく戦いに専念することができる。
「ふん!その程度で粋がるなよ。『安寧を招く闇を我は招聘する!暗黒の雲よ!』」
今度は真っ黒な霧があたりを包む。立て続けに魔族の男は闇魔法を放つ。
暗黒の雲があたりを包み込み、暗闇から黒い錐のようなものが飛びかかってくるが、俺はそれらを全て神権限でキャンセルした。
「あいつの魔法なら僕の魔法でなんとかなりそうです。皆さんは騎士団長をお願いします!」
「わかった。タケル無理をするなよ。」
「大丈夫です。あいつが逃げないうちに早く!」
俺がそういうと騎士団長とクリスたちが戦闘を始めた。
俺は魔族の男に対峙すると、男は歯軋りして悔しそうな顔でうめくように叫んだ!
「嘘だ!私の魔法が通じないなどと!ただの人間のくせに!」
「ん~練習が足りないんじゃないですか?僕は普通の人間ですよ。」
そう言って微笑むと、魔族の男はさらに激昂して闇魔法を連発してきた。
こいつの意識を俺に集中させることに成功したようだ。クリスたち3人であれば、騎士団長相手でも十分勝機はある。そのためにあえて目の前の男を挑発したのだ。
俺は闇魔法を尽く神権限でキャンセルし、最後に男が取り出したマジックバッグは消失させた。
あのマジックバッグは子供達の誘拐に使われたものだ。あんな物騒なものをこの世界に置いておくわけにはいかない。
自分の持てる手が全て封じられた男は逃げ出そうとしたので、拘束魔法で拘束しておいた。
「なぜだ!こんなはずがない!この私が魔法で人間に負けるなどと!」
と拘束魔法でミノムシのようにされた男がジタバタしながら叫んでいると急にはっ!とした顔でこちらを向いて、
「お前まさか…か、」
か、まで言ったところで口を封じておいた。ちょっと余計なこと喋りそうなお口はチャックしておきましょうね。
突然口まで封じられた魔族の男は恐怖を顔に浮かべて、ジタバタせずに静かになった。
うんうん。それが正解だよ。
クリスたちの方も騎士団長と激戦を繰り広げていた。こちらは片付いたので、クリスたちを魔法で援護しつつ見守ることにしよう。
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