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第5章
51.女神の恩恵
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翌日、三人の美丈夫は本邸の床に正座をさせられていた。それなりに地位のある男たちの前に立つのは、丸顔の少年である。ベビーフェイスの茶色い瞳が冷たい色を宿し、男たちを見下ろす。
チェサはトバイアの従者ではあるが、リディアーヌが最も信頼を置く使用人のひとりであり、一番の味方でもあった。
明け方、発熱してしまったリディアーヌに驚いた三人は使用人たちを呼んでかいがいしく看病をしようとしたのだが、それに待ったをかけたのがチェサだった。
彼は冷ややかな声で三人に告げた。
「……加減という言葉を知らないのですか。あなたたちは盛りのついた獣ですか」
「うっ……、返す言葉もない」
「まったくもって的確な言葉ですね。チェサ君は実に教養が高い」
「王族にもそんなこと言えちゃうなんて、君の心臓すごいな。俺の下で働かない?」
はぁっとため息をついたチェサは三人をねちねちと叱ると、リディアーヌとはしばらく面会禁止を告げたのであった。
緊張と疲労で限界を超えていたリディアーヌは、日ごろの疲れが溜まっていたこともあり、寝込んでしまった。本邸にあるリディアーヌ専用の部屋は夫たちの出入りを禁止したチェサとダグが看護を交代で行い、東と南館のシェフたちが、リディアーヌの好物を交代で運び込んだ。
主たちの蛮行に白い目を向けながら、愛らしい奥様が早く元気になるようにと料理に余念がない。
東館の王族専用シェフからは滋養強壮に良いとされる高級食材をふんだんに使った煮込み料理が。
南館の公爵家から連れてきたシェフたちはリディアーヌの好きなクレープを季節のフルーツを添えて日替わりで。
西館のチェサとダグは、リディアーヌが好んだシンプルな家庭料理を体調を見ながら丁寧に作った。
しゅんとした夫たちは日々花や手紙の贈り物を届けたが、なかなか面会が許されなかった。
リディアーヌの体調がすっかり良くなったのは一週間後のことだった。
ベッドからなかなか出してもらえないリディアーヌは読みかけていた本を閉じ、花を生けるチェサの様子をちらちらと窺った。
「あのね、チェサ。もう大丈夫だし……ベッドから出てもいい?」
「そうですね。体力も落ちてしまいますし、庭を散歩でもしてみますか? ああ、そうそう。駄犬がガラスの温室をここの庭に移設したので、ボンド邸にあった薬草園がそっくりそのままありますよ」
「駄犬って……チェサ、あなたの主人じゃない」
リディアーヌは眉を下げる。礼儀正しいチェサはあの日のことがなぜか腹に据えかねたようで、三人の夫を駄犬、あほ鳥、邪蛇と呼ぶようになってしまった。
チェサは本来トバイアの部下である。夫たちはそれぞれ位も高いのだし、くれぐれも本人にそう呼ばないように言い含めているのだが、ふてくされ気味だ。
「チェサ、私は大丈夫よ? その、あの日はちょっと大変だったけど……」
「リディアーヌ様はやさしすぎます。喘ぎ過ぎて三日も声が出なかったじゃないですか。あられもない嬌声で喉が潰れたりでもしたら、聖痕を授けてくださった女神が呆れますよ?」
「そ、それは……確かに」
だから怒っているのかと、くすぐったくなる。
「ふふっ、心配してくれて、ありがとう」
「屋敷の使用人たちは、皆リディアーヌ様の味方ですからね」
それもどうかと思うのだが、女主人としてはいい傾向なのだろうか。
チェサに着替えを手伝ってもらって久しぶりに自室を出ると、夫たちがちょうどそろっているところだった。
「リディ!」
「リディアーヌさん!」
「リディアーヌちゃん、体は大丈夫?」
顔を見たら少しくらい「あれはやり過ぎです」と恨み節をこぼすつもりだったのに、リディアーヌが思ったのは三人の夫が愛おしいということだった。
なんだかんだ言って、三人の夫を愛しているのだと思うと怒る気にもなれない。眉を下げる夫たちに、リディアーヌはいたずらっぽくほほ笑んだ。
「……ここに赤ちゃんがいるかもしれないし、しばらくは激しくしないでくださいね」
細い指がするりと撫でた薄い腹に三人の視線が注がれる。こくこくと首を縦に振る夫たちは、絶対に無理はしないと固く誓ったのだった。
三か月後、リディアーヌは妊娠が発覚した。
安定期まで挿入は絶対お預けというチェサの厳しい通達の元、リディアーヌは穏やかな日々を過ごしている。
今日もガラスの温室では、リディアーヌがロッキングチェアに座りながら編み物をしていた。三人の夫は丸テーブルを囲み、愛しい妻の子守唄に耳を傾ける。
――夜空に浮かぶ星たちよ
――君の瞳に映る光
――出会いの奇跡、恋の魔法
――永遠に続く愛の調べ
――風が運ぶ君の声
――遠い記憶に包まれて
――君の笑顔、君の涙
――心に刻む子守唄
もふもふかぴよぴよかにょろにょろか。それとも人型か。
どんな赤ちゃんが生まれてくるのかがわかるのは、もう少し先のお話である。
*
――それから数年後。
エクランド王国では『ヘシュキア』のいらない生活がフランシスとリディアーヌの下で実現した。国民が簡単に手に入れられるお茶によって獣化が抑えられると、狂暴化や貧困層による薬の闇販売の問題が解決。
フランシスが兄に進言したことにより街の再構築が開始、トバイアたち騎士団の協力の元、低所得層の衣食住の確保、仕事のあっせんが進められている。
また、ラグランジュ王国とのアンバランスな貿易にもオーウェンによって終止符が打たれ、今やエクランド王国側が薬草の輸出をしている状況である。
エクランド王国の変化は喜ばしいものの、三人の夫たちは長年の課題があまりにも簡単に片付いていくことに驚きを隠せなかった。
「やっぱり……そういうことだよな」
「トバイア、今さらだよ。聖痕が物語ってるじゃん」
「女神が遣わした聖女を大切に扱わなかったのは人間です。今や聖女は我が国のもの。しばらくは安定した国づくりができるでしょうね」
三人の瞳が大きなお腹を抱えた妻に向けられた。その両手は歩き始めたばかりの子供たちとしっかり繋がれている。
癒しの歌姫として有名になり、女神と呼ばれるリディアーヌ。だが、それは美声とその優しさに対してである。
エクランド王国において、リディアーヌが聖女であることは三人の夫の秘密として固く守られていく。
リディアーヌは聖女と呼ばれた義妹に媚薬を盛られ危険な獣人国に捨てられた結果。
三人の夫とかわいい子供たちに囲まれ、エクランド王国の発展に貢献した癒しの歌姫として後世にその名を残したのである。
完
チェサはトバイアの従者ではあるが、リディアーヌが最も信頼を置く使用人のひとりであり、一番の味方でもあった。
明け方、発熱してしまったリディアーヌに驚いた三人は使用人たちを呼んでかいがいしく看病をしようとしたのだが、それに待ったをかけたのがチェサだった。
彼は冷ややかな声で三人に告げた。
「……加減という言葉を知らないのですか。あなたたちは盛りのついた獣ですか」
「うっ……、返す言葉もない」
「まったくもって的確な言葉ですね。チェサ君は実に教養が高い」
「王族にもそんなこと言えちゃうなんて、君の心臓すごいな。俺の下で働かない?」
はぁっとため息をついたチェサは三人をねちねちと叱ると、リディアーヌとはしばらく面会禁止を告げたのであった。
緊張と疲労で限界を超えていたリディアーヌは、日ごろの疲れが溜まっていたこともあり、寝込んでしまった。本邸にあるリディアーヌ専用の部屋は夫たちの出入りを禁止したチェサとダグが看護を交代で行い、東と南館のシェフたちが、リディアーヌの好物を交代で運び込んだ。
主たちの蛮行に白い目を向けながら、愛らしい奥様が早く元気になるようにと料理に余念がない。
東館の王族専用シェフからは滋養強壮に良いとされる高級食材をふんだんに使った煮込み料理が。
南館の公爵家から連れてきたシェフたちはリディアーヌの好きなクレープを季節のフルーツを添えて日替わりで。
西館のチェサとダグは、リディアーヌが好んだシンプルな家庭料理を体調を見ながら丁寧に作った。
しゅんとした夫たちは日々花や手紙の贈り物を届けたが、なかなか面会が許されなかった。
リディアーヌの体調がすっかり良くなったのは一週間後のことだった。
ベッドからなかなか出してもらえないリディアーヌは読みかけていた本を閉じ、花を生けるチェサの様子をちらちらと窺った。
「あのね、チェサ。もう大丈夫だし……ベッドから出てもいい?」
「そうですね。体力も落ちてしまいますし、庭を散歩でもしてみますか? ああ、そうそう。駄犬がガラスの温室をここの庭に移設したので、ボンド邸にあった薬草園がそっくりそのままありますよ」
「駄犬って……チェサ、あなたの主人じゃない」
リディアーヌは眉を下げる。礼儀正しいチェサはあの日のことがなぜか腹に据えかねたようで、三人の夫を駄犬、あほ鳥、邪蛇と呼ぶようになってしまった。
チェサは本来トバイアの部下である。夫たちはそれぞれ位も高いのだし、くれぐれも本人にそう呼ばないように言い含めているのだが、ふてくされ気味だ。
「チェサ、私は大丈夫よ? その、あの日はちょっと大変だったけど……」
「リディアーヌ様はやさしすぎます。喘ぎ過ぎて三日も声が出なかったじゃないですか。あられもない嬌声で喉が潰れたりでもしたら、聖痕を授けてくださった女神が呆れますよ?」
「そ、それは……確かに」
だから怒っているのかと、くすぐったくなる。
「ふふっ、心配してくれて、ありがとう」
「屋敷の使用人たちは、皆リディアーヌ様の味方ですからね」
それもどうかと思うのだが、女主人としてはいい傾向なのだろうか。
チェサに着替えを手伝ってもらって久しぶりに自室を出ると、夫たちがちょうどそろっているところだった。
「リディ!」
「リディアーヌさん!」
「リディアーヌちゃん、体は大丈夫?」
顔を見たら少しくらい「あれはやり過ぎです」と恨み節をこぼすつもりだったのに、リディアーヌが思ったのは三人の夫が愛おしいということだった。
なんだかんだ言って、三人の夫を愛しているのだと思うと怒る気にもなれない。眉を下げる夫たちに、リディアーヌはいたずらっぽくほほ笑んだ。
「……ここに赤ちゃんがいるかもしれないし、しばらくは激しくしないでくださいね」
細い指がするりと撫でた薄い腹に三人の視線が注がれる。こくこくと首を縦に振る夫たちは、絶対に無理はしないと固く誓ったのだった。
三か月後、リディアーヌは妊娠が発覚した。
安定期まで挿入は絶対お預けというチェサの厳しい通達の元、リディアーヌは穏やかな日々を過ごしている。
今日もガラスの温室では、リディアーヌがロッキングチェアに座りながら編み物をしていた。三人の夫は丸テーブルを囲み、愛しい妻の子守唄に耳を傾ける。
――夜空に浮かぶ星たちよ
――君の瞳に映る光
――出会いの奇跡、恋の魔法
――永遠に続く愛の調べ
――風が運ぶ君の声
――遠い記憶に包まれて
――君の笑顔、君の涙
――心に刻む子守唄
もふもふかぴよぴよかにょろにょろか。それとも人型か。
どんな赤ちゃんが生まれてくるのかがわかるのは、もう少し先のお話である。
*
――それから数年後。
エクランド王国では『ヘシュキア』のいらない生活がフランシスとリディアーヌの下で実現した。国民が簡単に手に入れられるお茶によって獣化が抑えられると、狂暴化や貧困層による薬の闇販売の問題が解決。
フランシスが兄に進言したことにより街の再構築が開始、トバイアたち騎士団の協力の元、低所得層の衣食住の確保、仕事のあっせんが進められている。
また、ラグランジュ王国とのアンバランスな貿易にもオーウェンによって終止符が打たれ、今やエクランド王国側が薬草の輸出をしている状況である。
エクランド王国の変化は喜ばしいものの、三人の夫たちは長年の課題があまりにも簡単に片付いていくことに驚きを隠せなかった。
「やっぱり……そういうことだよな」
「トバイア、今さらだよ。聖痕が物語ってるじゃん」
「女神が遣わした聖女を大切に扱わなかったのは人間です。今や聖女は我が国のもの。しばらくは安定した国づくりができるでしょうね」
三人の瞳が大きなお腹を抱えた妻に向けられた。その両手は歩き始めたばかりの子供たちとしっかり繋がれている。
癒しの歌姫として有名になり、女神と呼ばれるリディアーヌ。だが、それは美声とその優しさに対してである。
エクランド王国において、リディアーヌが聖女であることは三人の夫の秘密として固く守られていく。
リディアーヌは聖女と呼ばれた義妹に媚薬を盛られ危険な獣人国に捨てられた結果。
三人の夫とかわいい子供たちに囲まれ、エクランド王国の発展に貢献した癒しの歌姫として後世にその名を残したのである。
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わー、ありがとうございます!
チェサは私もお気に入りです☺️
R18を書くと物語をつくるのが上手くなるという噂を信じて、とりあえず10作は書いてみようと始めてみました。楽しいです笑
最後までお読みいただきありがとうございました☺️
お子達が気になるけども、とても楽しく読ませて頂きました!
完結お疲れ様でした。
お子様!需要があったんですね_φ(・_・
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました☺️
完結ありがとうございます🥳
お子様がとっても気になるぅ〜
最後までお読みいただき、ありがとうございました☺️お子様は…笑
三人とも子煩悩なパパになっていると思います☺️