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第6話 小学生か!
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「野郎ども、天国の門にキッスしな!」
友樹が甘いロリ声を作り、自身の操るキャラクター、ミルハニの決めセリフを叫んだ。
「うお~ミルハニ総攻撃~」
キャラチェンジしてからどうにも勝てなくなったらしい真島の焦った声を聞いて、灰谷は再びスマホから顔を上げた。
友樹操るミルハニが真島のキャラにキックとパンチで猛攻撃を仕掛ける。
「行け~『ミル~ク。ハニィ~。ヘブンズキ~ッス!!!』」
真島のキャラは派手に倒され、画面いっぱいに勝利のハートマークが飛び散った。
真島は手先が意外と不器用でゲームに弱かった。
弱いくせに負けず嫌いで、もう一回もう一回と勝つまでやめようとしない。
それがわかっているので、今では佐藤・中田・灰谷=サトナカハイは真島とゲームをしたがらない。
その点、最近始めたばかりの友樹はあまりレベルが高くないので程よく楽しめたんだろう。
だが、今の様子を見ていると友樹が真島を超える日もそう遠くはなさそうに見えた。
「クッソ~~マジか~」と悔しがる真島。
「やった~! 勝った~!」と友樹が無邪気に小踊りする。
「うぉ~やられたぁー」と真島は頭をグシャグシャとかきむしる。
それにしても……ツインズ……な、と灰谷は二人を見てまた思った。
そして、自分でもなんでこんなにこのフレーズにこだわっているんだろうとも思った。
「もう一回やるぞっ、友樹」
鼻息荒くそう言うと真島はそばにあったペプシのペットボトルを手にし、ゴクゴクとのどを鳴らして飲んだ。
「は~い。やりましょう~」
やっと勝てた喜びからなのか、少し余裕の出てきた友樹がふんわりのんびりと返す。
ありゃりゃ、始まっちまった。真島の負けず嫌いモード。
こりゃあ長くなるかもな。
やれやれ。
灰谷は右頬を人差し指でポリポリと掻いた。
……メシ、まだかな。
グーグーと腹の虫も鳴き始めた。
「あ、灰谷、オマエも飲む?ペプシ」
「ん?くれ。珍しいなオマエがペプシ」
「たまにはな。ほい」
真島の投げたペットボトルを灰谷は片手でキャッチすると上半身を起こし、スマホを脇に置くと画面を見つめたままキャップをひねった。
瞬間、プシュッと炭酸が勢いよく弾け溢れ出てきた。
「……オマエ……小学生か!」
被害を最小限に留めようと動きを止めたまま灰谷が吠える。
「うわっ。Tシャツ……デニムまでかかってんじゃねえか」
「事故事故。ウケる。ほれっ」
半笑いの真島がそばにあったティッシュの箱を放って寄こした。
「先生~灰谷君がおもらししていま~す!」
右手を上げてそう言うと真島はキャッキャッと嬉しそうに笑った。
ホントに……小学生か!
「……ベッドカバーにも大量にかかってんだけど」と言えば
「ウソっ! 何してくれてんだよっ」血相をかえて真島がベッドに飛びついてきた。
「こっちのセリフだ。オマエだろうが」
「うわ~ヤベえ~」
真島はザッザッと大量にティッシュを引き抜くと濡れたところにばらまき、バフバブと叩きつけた。
Tシャツの襟元に飛んだペプシをチョンチョンとティッシュで染み込まないように軽く吸い取りながら「ったくガキか」と灰谷がつぶやく。
「うお~ここヤベえ~」
バフバフ。
「小学生か」
「おっ、ここも」
あぐらを組んでいた灰谷の足の間を真島がふきはじめた。
バフバフ。
「おい、股間狙うな」
「狙ってねえわ!」
バフバフバフ。
「セクハラか」
灰谷の口から何の気なしに口から出た言葉だったのだが真島の手がふいに止まった。
「セクハラってのはな……」
友樹が甘いロリ声を作り、自身の操るキャラクター、ミルハニの決めセリフを叫んだ。
「うお~ミルハニ総攻撃~」
キャラチェンジしてからどうにも勝てなくなったらしい真島の焦った声を聞いて、灰谷は再びスマホから顔を上げた。
友樹操るミルハニが真島のキャラにキックとパンチで猛攻撃を仕掛ける。
「行け~『ミル~ク。ハニィ~。ヘブンズキ~ッス!!!』」
真島のキャラは派手に倒され、画面いっぱいに勝利のハートマークが飛び散った。
真島は手先が意外と不器用でゲームに弱かった。
弱いくせに負けず嫌いで、もう一回もう一回と勝つまでやめようとしない。
それがわかっているので、今では佐藤・中田・灰谷=サトナカハイは真島とゲームをしたがらない。
その点、最近始めたばかりの友樹はあまりレベルが高くないので程よく楽しめたんだろう。
だが、今の様子を見ていると友樹が真島を超える日もそう遠くはなさそうに見えた。
「クッソ~~マジか~」と悔しがる真島。
「やった~! 勝った~!」と友樹が無邪気に小踊りする。
「うぉ~やられたぁー」と真島は頭をグシャグシャとかきむしる。
それにしても……ツインズ……な、と灰谷は二人を見てまた思った。
そして、自分でもなんでこんなにこのフレーズにこだわっているんだろうとも思った。
「もう一回やるぞっ、友樹」
鼻息荒くそう言うと真島はそばにあったペプシのペットボトルを手にし、ゴクゴクとのどを鳴らして飲んだ。
「は~い。やりましょう~」
やっと勝てた喜びからなのか、少し余裕の出てきた友樹がふんわりのんびりと返す。
ありゃりゃ、始まっちまった。真島の負けず嫌いモード。
こりゃあ長くなるかもな。
やれやれ。
灰谷は右頬を人差し指でポリポリと掻いた。
……メシ、まだかな。
グーグーと腹の虫も鳴き始めた。
「あ、灰谷、オマエも飲む?ペプシ」
「ん?くれ。珍しいなオマエがペプシ」
「たまにはな。ほい」
真島の投げたペットボトルを灰谷は片手でキャッチすると上半身を起こし、スマホを脇に置くと画面を見つめたままキャップをひねった。
瞬間、プシュッと炭酸が勢いよく弾け溢れ出てきた。
「……オマエ……小学生か!」
被害を最小限に留めようと動きを止めたまま灰谷が吠える。
「うわっ。Tシャツ……デニムまでかかってんじゃねえか」
「事故事故。ウケる。ほれっ」
半笑いの真島がそばにあったティッシュの箱を放って寄こした。
「先生~灰谷君がおもらししていま~す!」
右手を上げてそう言うと真島はキャッキャッと嬉しそうに笑った。
ホントに……小学生か!
「……ベッドカバーにも大量にかかってんだけど」と言えば
「ウソっ! 何してくれてんだよっ」血相をかえて真島がベッドに飛びついてきた。
「こっちのセリフだ。オマエだろうが」
「うわ~ヤベえ~」
真島はザッザッと大量にティッシュを引き抜くと濡れたところにばらまき、バフバブと叩きつけた。
Tシャツの襟元に飛んだペプシをチョンチョンとティッシュで染み込まないように軽く吸い取りながら「ったくガキか」と灰谷がつぶやく。
「うお~ここヤベえ~」
バフバフ。
「小学生か」
「おっ、ここも」
あぐらを組んでいた灰谷の足の間を真島がふきはじめた。
バフバフ。
「おい、股間狙うな」
「狙ってねえわ!」
バフバフバフ。
「セクハラか」
灰谷の口から何の気なしに口から出た言葉だったのだが真島の手がふいに止まった。
「セクハラってのはな……」
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