59 / 143
第三章 灰色の対極
3-1 嫉妬心
しおりを挟む
記憶に残っていることがある。
あれは幼い頃の話。自分自身の最初の記憶といってもいいほどに過去の話。それをなんとなく今唐突に思い出した。
その思い出は、楽しいとも、哀しいとも思えない、灰色のような記憶。特に感情を抱くような出来事があったわけでもないのに、どうしてかそれを忘れられずにいる自分がいる。
「泣いているの?」
僕は母に問いかけた。
十字架を飾り立てた教会、保育園にいる僕を迎えに来た母が、ついでにと教会の方へと歩んでいき、そうして十字架を見て、涙を流しているのが低身長であっても視認してしまったから、僕は母にそう聞いたのだと思う。
母の顔は別に哀しそうというわけでも、嬉しそうというわけでもない。それこそ、十字架に対して祈りをささげるように、無表情に、心を無にして涙を流している姿。それが、幼心からすれば、とても異様に思えたのだ。
「泣いていないわよ」
母がそういうけれど、拭うのが遅れた雫は、僕の足元に落ちていく。そうして絨毯が少しばかり濡れ染みをつくり、そこに涙があった痕跡を残すけれど、数秒足らずでそれは消えてしまった。
きっと、ここで母が涙を流したことは、今のように現実になる。現実になるということは、母は涙など流していなかったという現実を世界が肯定したのだと、僕にはそう思えて仕方がない。
でも、母が泣いていないというのならば、それ以上に言葉を紡ぐことなどできやしない。子どもが泣いているのと違って、大人が泣いている姿を見たのは、これが初めてだったから、どう言葉を紡げばいいのか、僕にはわからなかったからだ。
「帰りましょう」
母がそう言いながら、僕の手を引いて、ゆっくりと教会の十字架を後にする。十字架に対して祈りをささげる人間はほかにもいるのに、その時は母しか存在しないような錯覚を覚えるほどに、僕と母だけの空間として教会は成立していた。
今思えば、母はなんで涙を流していたのだろう。その理由を聞くには、あまりにも月日が経ちすぎているし、それ以上に僕が成熟したからといって軽率に聞ける内容でもない。
だから、この疑問はずっと心の中に留めておくべきなのだ。あの日生まれた劣等感ともに、僕は生きなければいけないのだ。
□
「最近、環くん来ないねぇ」
立花先生は、いつもならいたはずの場所にいない彼をどこか心配するような目で見つめている。その視線は次第に私に映って、なにか訳を知っているか、と聞くような視線を孕ませていた。
「……さあ、どうなんでしょう」
私には、わからない。
あの日以来、環と会話をすることは少なくなってしまった。登下校の時に顔を合わせようと思っても、彼が裂けるので、時間を合わせることができず、そうして魔法教室にも来ないのだから、会話を紡ぐ場面もない。
でも、彼の顔はどこか憑き物がとれたような表情をしていて、以前の……、魔法使いになる前の彼と同じような雰囲気だから、私は無理に魔法教室には誘わない。
──あれから、彼は魔法を使えたのだろうか。
私はそんな疑問を抱くけれど、以前の彼と同じような表情ということは、できていない、ということに繋がるのだろう。それは、どこか諦観を潜ませた瞳だったからこそ言えることかもしれない。
そして、それと同時に魔法教室であるこの空間には一人いない。
魔法教室を休む魔法使いは結構いる。都合が悪ければ明楽くんは休むし、体調を崩してしまうことが多い雪冬くんも、たまには休むことがあるから、それに対しては何の違和感も覚えない。
でも、彼女は。
天王寺天音、彼女に関しては、今まで私たちの動向をうかがうように、ずっと毎日来ていたのに。今となってはその影すら存在しないように、彼女はここに来ていない。環とタイミングを合わせるように、彼女はあの日からここに来ることはなかった。
──彼女は不思議な魔法使いだ。
紋章をとにかく人に隠している。私も特に晒すものではないから、別にそれでもいいと思うのだが、立花先生が知らないという事実は私を驚愕させるには十分な材料だった。
立花先生は、どうあれ人の秘密を見透かす先生だ。それを先生といっていいのか、疑問を覚えることはあるけれど、気が付かぬうちに背後に立って、そうして対象の情報を盗んでいく魔法使い。それが立花 改という魔法使いなのだから、その人でさえ彼女について知らない事実がある、というのが、どことなく違和感を加速させる。
──そう考えると、途端に嫌な予感を覚える。
環と同じタイミングで休み始める彼女。別に彼女が悪人ではないということはなんとなくの雰囲気で察してはいるけれども、雰囲気だけで人を理解するなんて言うことはできるはずもない。私や他の人が知らない裏で、大変な悪事に加担していたり、主導していたとしても見抜くことはできないのだから、それだけが判断材料として優秀なわけじゃない。
そんな彼女と、環が関わっている姿を見るたびに、私の心臓に針を刺すような感覚がする。チクリと、つねられているような気持ちさえ覚える。
──私は彼女の存在が不安でしようがないのだ。
いつもならば、彼女は魔法教室の隅の方で人の魔法を研究するように、じっと眺めている。それなのに、環が魔法教室に通うようになった瞬間、環のことを理解するように反発の練習を始めたり、私が認識していない裏で会話をしたり。
私が知らない場所で、環と関わっているのが、どこか不安でしようがない。きっと、これは嫉妬に近い感情なのかもしれないけれど、そんな感情を生まれてこの方抱いたことがないから、そうラベリングすることは私にはできない。
でも、もし可能ならば、環には彼女と関わらないでいてほしい。そうすれば、心の平穏は保てるのだから。
今の環と会話をすることはできずにいるけれど、彼が平穏に今の世界に生きれるのならば、別にそれでいい。だから、彼女の存在が平穏を脅かすものだとしたら──。
私は彼女に対して、どう行動をすればいいのだろう。
あれは幼い頃の話。自分自身の最初の記憶といってもいいほどに過去の話。それをなんとなく今唐突に思い出した。
その思い出は、楽しいとも、哀しいとも思えない、灰色のような記憶。特に感情を抱くような出来事があったわけでもないのに、どうしてかそれを忘れられずにいる自分がいる。
「泣いているの?」
僕は母に問いかけた。
十字架を飾り立てた教会、保育園にいる僕を迎えに来た母が、ついでにと教会の方へと歩んでいき、そうして十字架を見て、涙を流しているのが低身長であっても視認してしまったから、僕は母にそう聞いたのだと思う。
母の顔は別に哀しそうというわけでも、嬉しそうというわけでもない。それこそ、十字架に対して祈りをささげるように、無表情に、心を無にして涙を流している姿。それが、幼心からすれば、とても異様に思えたのだ。
「泣いていないわよ」
母がそういうけれど、拭うのが遅れた雫は、僕の足元に落ちていく。そうして絨毯が少しばかり濡れ染みをつくり、そこに涙があった痕跡を残すけれど、数秒足らずでそれは消えてしまった。
きっと、ここで母が涙を流したことは、今のように現実になる。現実になるということは、母は涙など流していなかったという現実を世界が肯定したのだと、僕にはそう思えて仕方がない。
でも、母が泣いていないというのならば、それ以上に言葉を紡ぐことなどできやしない。子どもが泣いているのと違って、大人が泣いている姿を見たのは、これが初めてだったから、どう言葉を紡げばいいのか、僕にはわからなかったからだ。
「帰りましょう」
母がそう言いながら、僕の手を引いて、ゆっくりと教会の十字架を後にする。十字架に対して祈りをささげる人間はほかにもいるのに、その時は母しか存在しないような錯覚を覚えるほどに、僕と母だけの空間として教会は成立していた。
今思えば、母はなんで涙を流していたのだろう。その理由を聞くには、あまりにも月日が経ちすぎているし、それ以上に僕が成熟したからといって軽率に聞ける内容でもない。
だから、この疑問はずっと心の中に留めておくべきなのだ。あの日生まれた劣等感ともに、僕は生きなければいけないのだ。
□
「最近、環くん来ないねぇ」
立花先生は、いつもならいたはずの場所にいない彼をどこか心配するような目で見つめている。その視線は次第に私に映って、なにか訳を知っているか、と聞くような視線を孕ませていた。
「……さあ、どうなんでしょう」
私には、わからない。
あの日以来、環と会話をすることは少なくなってしまった。登下校の時に顔を合わせようと思っても、彼が裂けるので、時間を合わせることができず、そうして魔法教室にも来ないのだから、会話を紡ぐ場面もない。
でも、彼の顔はどこか憑き物がとれたような表情をしていて、以前の……、魔法使いになる前の彼と同じような雰囲気だから、私は無理に魔法教室には誘わない。
──あれから、彼は魔法を使えたのだろうか。
私はそんな疑問を抱くけれど、以前の彼と同じような表情ということは、できていない、ということに繋がるのだろう。それは、どこか諦観を潜ませた瞳だったからこそ言えることかもしれない。
そして、それと同時に魔法教室であるこの空間には一人いない。
魔法教室を休む魔法使いは結構いる。都合が悪ければ明楽くんは休むし、体調を崩してしまうことが多い雪冬くんも、たまには休むことがあるから、それに対しては何の違和感も覚えない。
でも、彼女は。
天王寺天音、彼女に関しては、今まで私たちの動向をうかがうように、ずっと毎日来ていたのに。今となってはその影すら存在しないように、彼女はここに来ていない。環とタイミングを合わせるように、彼女はあの日からここに来ることはなかった。
──彼女は不思議な魔法使いだ。
紋章をとにかく人に隠している。私も特に晒すものではないから、別にそれでもいいと思うのだが、立花先生が知らないという事実は私を驚愕させるには十分な材料だった。
立花先生は、どうあれ人の秘密を見透かす先生だ。それを先生といっていいのか、疑問を覚えることはあるけれど、気が付かぬうちに背後に立って、そうして対象の情報を盗んでいく魔法使い。それが立花 改という魔法使いなのだから、その人でさえ彼女について知らない事実がある、というのが、どことなく違和感を加速させる。
──そう考えると、途端に嫌な予感を覚える。
環と同じタイミングで休み始める彼女。別に彼女が悪人ではないということはなんとなくの雰囲気で察してはいるけれども、雰囲気だけで人を理解するなんて言うことはできるはずもない。私や他の人が知らない裏で、大変な悪事に加担していたり、主導していたとしても見抜くことはできないのだから、それだけが判断材料として優秀なわけじゃない。
そんな彼女と、環が関わっている姿を見るたびに、私の心臓に針を刺すような感覚がする。チクリと、つねられているような気持ちさえ覚える。
──私は彼女の存在が不安でしようがないのだ。
いつもならば、彼女は魔法教室の隅の方で人の魔法を研究するように、じっと眺めている。それなのに、環が魔法教室に通うようになった瞬間、環のことを理解するように反発の練習を始めたり、私が認識していない裏で会話をしたり。
私が知らない場所で、環と関わっているのが、どこか不安でしようがない。きっと、これは嫉妬に近い感情なのかもしれないけれど、そんな感情を生まれてこの方抱いたことがないから、そうラベリングすることは私にはできない。
でも、もし可能ならば、環には彼女と関わらないでいてほしい。そうすれば、心の平穏は保てるのだから。
今の環と会話をすることはできずにいるけれど、彼が平穏に今の世界に生きれるのならば、別にそれでいい。だから、彼女の存在が平穏を脅かすものだとしたら──。
私は彼女に対して、どう行動をすればいいのだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる