嫌われ者達の御来訪・アリサのぼやき

のの(まゆたん)

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来訪・・

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にやんこ王国には 古代の魔法の王と呼ばれる者達が
天界から降臨する この世界を守り 様々な彼等しか出来ない事をする為に

彼等は神殿で祭られる神々でもある


魔力がとても強い魔法の王達は 幽体ながら まるで生きているかのように
現世に現れる時には 生前そのまま生身の姿で・・

彼等に対抗できるものは 今、現世には一人存在している
暗黒の黒猫アラシャ 彼等の魔力を超える力の持ち主

黒猫耳と尻尾付きの少年の姿をした にやんこ王国の王で すでに200年生きている

もう一人の暗黒の黒猫娘アシャは すでに死んで 天界にいて 
時折 魔法の王同様 降りて来る・・

魔法の王達は普通は天界にとどまり
転生する事はないが・・・稀に転生する事もある




・・・魔法の王さま達(ご一行)が仕事の一つをする為に
現世に来たんだけど

今回はいつもメンバーじゃないし 私の大事なアジェンダ様も
もう一人のアーシュ様も来ていない

はっきり言って超最悪・・・一部を除いて


アシャル兄ちゃんの最初の前世 魔法の王の時の実の父親
黄金の王アージェント 片眼の黄金の王・・

側室の子とか人族の子とか酷い事を言うし 兄ちゃんの事を道具だとかいうし

兄ちゃんが敵に囚われて嘆きの時を過ごした事で
恥知らずとか・・言う 兄ちゃんを馬鹿にする最低な奴

大体 子供の兄ちゃんを敵国の人質に出したり

自分の責任で 国が滅ぼされて どれだけ兄ちゃん達が苦労して
その人生のほとんどの時間を費やしたか

敵に囚われた14年のせいで 病になって 身体も心もボロボロなんだからね!

国を取り戻して 復興させて それを見届けて死んだのよ!!
最初の人生!!!!!

兄ちゃんがボロボロになったのは誰のせいよ!!!


今だに 
その影響で身体が弱くなって 病を持ってしまって 大変なんだから・・・


もう一人の最悪な奴 白の宗主フェルナンド



アジェンダ様を大地の槍と呼ばれる 岩の槍で全身を貫き
毒矢を放ち その矢は片目に命中

瀕死のアジェンダ様の首を切り落とした

そりゃ戦争中だし 恨みつらみも分かるけど 
姉のリーヴニア姫たちの件もあるけど

あ~~~~腹立つ!!

私の大事な大事なアジェンダ様に~~~~

千年以上前の事だけど・・


イライラモードは アラシャお父様も同じだったりする

「なんで来たです アージェント
また僕に消滅させられたいの? 現世で消滅したら

天界と違って復活出来ないよ・・極まれな例もあるけど」


「・・・天界の神の一人に呼び捨てとは 相変わらず 生意気だな
暗黒の黒猫アラシャ

お前が大事に守ってるアーシュ(アシャル)の実の父親でもあるのだがな」


「・・・それで敬えと 笑える
僕のアーシュ様をあれだけ 虐めといて 何 言ってんです!」



「・・・アジェンダはいないのか
つまらん・・・」フェルナンド


「アジェンダ様に何か御用ですか?フェルナンド様」アリサは問う



「・・・お前がアジェンダの女か?黒猫耳娘・・・」

「何 私があの毒矢で奴の目を打ち込んで
その傷跡が残ってるか 確かめたくてな・・」

「何でも お前は あのアーシュの現世の妹でもあるとか?

あ奴も 白の国で人質の時に処刑されて 死んでおけば
14年の囚われた時間 あれだけの恥を晒さずに済んだものを・・・」


ぷち!何かが切れる音がした

あ・・・アラシャお父様も


「僕の養女 にやんこ王国の王女であり娘のアリサに
無礼は許さないよフェルナンド」

「僕のアーシュ様とアジェンダ様に対しての非礼もね!!

暗黒の力の持ち主を本気で怒らせたいの?」

冷たく言い放ち 手には小さな黒い炎が顕われてる



あああ!!普段は大人しい のほほん呑気なにやんこな人達

女官さんとか 召使いの方とか もろもろ 怒りマークが浮かんでいる

・・・アシュル兄ちゃんは人気者 
何せ 綺麗で優しい

最初の人生で 次の時代の基礎を作り それらは にやんこ族の繁栄とも
深くかかわってたりする

更には にやんこ王国の滅亡の危機に
千年の時を渡り にやんこ王国を救った英雄の一人のアーシュ

・・アシャル兄ちゃん

その時の戦いにアジェンダ様も加わっている 

そんでもって
アジェンダ様の創設した癒しの神殿は 時の神殿と共に
今もあって にやんこな皆さんの多くは お世話になってたり

特に癒しの神殿は孤児院や無料老人ホーム 小学校 無料病院などの経営に携わってる

それは古代の創設当初からのもの・・アジェンダ様の母エルテア様の構想でもあったり

現世に降りて来る アジェンダ様は子供好きで優しい

よく知られてる


つまり 二人はにやんこ族の間でとっても人気がある

何気に父親アージェントの性格や言動がよく知られて以来

時の神殿も 癒しの神殿も 年末の魂の安らぎを祈る詠唱から
アージェントの名前は外されている


フェルナンドの場合は 癒しの神殿の創設者のアジェンダ様を
惨殺したし

その後の発展に関わったアジェンダ様の息子ソリシア様の意向もあって
古代の黒の国では名前が外された

フェルナンドが治めた
本国である古代の白の国では名前が織り込まれていたけど


後々の時代には統合された癒しの神殿

黒の王国と特に深い関わりのある
にやんこ族の時代になると 当然のように外された


「お二人とも その辺で・・
アラシャも落ち着いて・・」

最後の白の宗主で 片腕の王
アシャル兄ちゃんの親友のリアン様が口元を歪めつつ
宥める

アラシャお父様の育て親でもあったりするリアン様


「私たちは 洞窟の仕事と亀裂の修復が済んだら
天界に還るからね

他の仕事もある事だから
数日だけお世話になるから すまないねアラシャ

ところでアーシュ殿は?アラシャ アリサちゃん」


「・・僕のアーシュ様はまた いつも病状ですよ
リアンお父様

ずっと正気で調子が良かったのに・・」

ため息をつくアラシャ


「そうですか・・仕事は明日からですし
食事前の時間もある

お見舞いをしたいのだけどね」リアン


「はい どうぞ リアンお父様」アラシャ


「私も愚か者の息子の顔を見て来るか」アージェント


「・・・アージェント
アーシュ様を虐めたり 悪さをしたら
その場で リアン様がいようが惨殺するからね」

怖い顔で睨むアラシャ

「・・・悪さをしてるのは お前ではないか
アラシャ・・」

ふん・・そう言ってスタスタとアシャル兄ちゃんの部屋に
向かう

慌ててリアン達も後を追いかける

フェルナンドはしばし立ち止まっていたが
興味が湧いたのか ゆっくりと歩きながら後を追う

・・・・黄金の力で場所を知るなんて
一瞬ね アリサはため息をついて思う


きゃはは・・子供のような笑い声が部屋から聞こえる

部屋に入ると 大きなシャツのようなパジャマを着て
魔法で 積み木を浮かせて遊ぶ

アシャル兄ちゃんがいる

近くにある籠からリンゴを手に取ってかじり始め
あっと言う間に食べてしまう

「誰?お前たち ふふ・・くすくす」

「俺 誰?うふふ」

壊れた心・・自分の事も他の人の事もわからない
楽しそうにこちらを見て笑う

「今日はご機嫌ね アシャル兄ちゃん」

「アーシュ様 リンゴ美味しいですか?
後で リンゴの炭酸水もお持ちしますよ うふふ」
アラシャが後ろから抱きしめて 耳を自分のしっぽでくすぐる

「や・・」耳をピコピコさせて 嫌がる

「・・アーシュ殿」切ない顔でリアンはアーシュことアシャルの頭を撫でる

リアンにとって恩人でもあり 大事な親友だったから・・・


ふんと息を吐き 軽く睨むアージェント

「・・これが古代の英雄の一人のなれの果てとはな・・
お前の最初の生涯の麗しく美しい妹の哀れなテイは お前の事を想って時折 夢を見て泣いているぞ」

「・・もう一人のあちらの世界のアーシュは立派に
時の番人達の危険で難しい仕事をこなして リーダーの一人だというに・・」


「・・・アージェント 誰のせいで 僕のアーシュ様がこんな病を
持ってしまったと思ってる? お前がせいじゃない

いい加減にしないと本当に怒るよ・・」アラシャ


「・・・ふ・・こんな状態のアーシュの方がお前には
都合いいんじゃないか?」

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