運命の時・・アリサ・・そしてアリシア姫とアジェンダ王の物語

のの(まゆたん)

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巨人族の胎動 ファリ達登場

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「・・本来なら戦争も何もかも 全て 休戦だが

自国の王都を占領された
宗主シューツオンや王子フェルナンドはどう出るか

今年は アリシア姫とサリューンの予知の話だと
災害や凍死者も出るという  それに・・」アジェンダ王


「他に気になる事でもあるのですか?」サリューン

「ヴェントレの話だと 最近は 北から来た赤毛の異国の者達が
両国の国境に多く現れ 金や宝石を元に奴隷たちを多数 買い占めたとか

少々 気になるな」

「・・・貴族の娘たちの誘拐事件も発生している 関連が無ければよいのだが」

「大昔 魔法の力欲しさに 遠い異国の者達が 奴隷となった者達を
買い入れ 騒ぎを起こした事があると記録にあるから・・」


「え!」 「ええ」
サラこと髪の短いアーシュとサリューンこと髪の長いアーシュが
蒼白になる

アシャやアラシャもその意味を悟り 表情を硬くする

動きが早い

まだ 巨人族たちの到来は2百年以上後の事だ


奴隷や浚った白や黒の人間達と交わり 

魔力を持つ子供を作り 自国の民たちを強化させてゆく

雪深い国から出現した 巨人を先祖に持つ彼等は
人並に寿命が短いが 繁殖能力が高い

しかし 寒さや飢えで多くが死んでゆく

また 大雪で建物が崩れ 圧死などザラである

多くの者達が洞穴などを住んでいた

王族のみが 彼等の先祖である巨人の骨を改造して
幾ばくか快適な住居を作りあげてそこに住んでいた



ある時 理由は不明だが 

名も残さなかった 見たこともない異国の賢者達が表れて

多くの問題を解決 

そして 突然 その賢者達は姿を消したという・・



毛皮や僅かな暖炉の火で耐えて どうにか狩りなどで
小型の動物達を捕らえて それで飢えもしのいでいた
北の民達・・

限られた作物がとれるのは 僅かな期間の夏の間のみ

雪の中には 小さな食用の植物の芽のみ

果実の取れる木は 一種のみで 夏の間だけ・・


小型の獣たちは 雪の中の芽などを捕食して生き延びていた
 


そんな彼等に もっと進んだ暖房の充実を与えた賢者達
 
彼等は 品種改良した食用動物の飼育に
雪の中でも作る事の出来る沢山の作物を生み出して

大雪でも壊れない建物の建築技術も与えた

更には金山や宝石などの鉱物資源を発見した賢者は

彼等の為に採掘方法を教えやったともいう


そうして巨人族の末 子孫の北の民は 富を手にした

豊かになり 飢えに苦しむ事もなく人口は 爆発的に増えてゆく


金山などの鉱物資源を発見
それらを元手に 南へ南下を始め・・

豊かな大地の実り 祖国と違う穏やかな気候に驚き

そして魔法の民である 白や黒の国の者達に目をつける


必要な魔力

魔法に奴隷たちから新たに剣や体術も学んでゆく

改良を重ねて 自国の軍を強くして・・

宿敵である呪われた神の助けもあり

百年足らずで、アーシュの父の黄金のアージェント王の時代に
黒の国を一度滅ぼして

苦しみにあえぎながら 亡国の黒の王子となった少年のアーシュランが
リュース公やセルト達と共に 10年近い歳月をかけて取り戻す

白の国も滅亡寸前だったが 敵であった黒の王アーシュ(サラ)が救った


もう一つの世界・・
こちらも亡国の王子となったアーシュ達が戦っていて

途中で 無敵の竜人セルトは殺され、アーシュは巨人族に囚われて
屈辱的な嘆きの囚われの時を14年間も過ごす事になる

その間に巨人族たちによる黒の国の占領は続き
破壊され奪われ続け 

白の国もまた滅ぼされる事になる

こちらのアーシュことサリューンも
敵の中に入り込んでいた故に

巨人族や呪われた神を倒して 両国を復興させるきっかけを作った


「・・まずい 呪われた神が 巨人族に目をつける

そして アジェンダ王様の時代は 恐らく時間的には無傷だが
次の息子である黄金のソリシア王の時代の後半か 孫の王である・・の時代には

動きを始める・・」

「ソリシア様の後は黄金でもなく水だったな」


「ああ・・火焔か黄金でなければ対処出来ない

次の火焔の王 火竜王は俺達 300年後の話だ」

「・・・黒の国の滅亡が早まる可能性もある
歴史が根本から変わる 」


「アシャかアラシャ 時の番人バステイルに連絡を頼む
数百年後の様子を確認してもらわないと

それか 俺が行くか・・」サラ


「・・・僕はまだ この時代の時空の亀裂の発生が気になりますから
残りたいです」アラシャ

「・・・そうだな」 

「じゃあ 私が行きますね」アシャ 


「ああ すまんアシャ」アーシュ


既に まだ知らなかったのだが
北の赤毛の者達が シューツオン達に接触を試み初めていたのだった

「白の王の一人 マリオラル様
お初にお目にかかります 我らは北の国から来た者です

今 敵である悪名高き 黒の王 火焔の王アジェンダに
この美しい白の王都や国境の都市の幾つかを占領され 

大変お困りだとか・・是非とも お力になりたく思います」

赤毛の男が どこで習ったか不明だが 流ちょうな言葉に
騎士の礼をして そう言った


そうして こちらは北の国

「すごいよね~巨人の骨で出来たこのお城
赤毛の人も多いよね~~~~

ああ・・外の雪 凄いいい 寒いん  ああ・・さむさむ」

淡い青の髪に 魚のエラ耳の綺麗な少女(?)が笑う

「でも 本当にここ どこだろうねリリーシュちゃん
 亀裂から落ちて もう二年になるけど~~~」
天然が入っていそうな金髪の青年が笑う

「さあね~~レーヴ
でも 私寒さに弱いから 来た当初は死ぬかと思った 食べ物もないし」

「あ、ファリ兄ちゃん」リリーシュが手を振り 声をかける

浅黒い肌の美形の青い瞳の青年 種族的にはリリーシュとまるで違う


「・・レーヴ 話がある」そっとリリーシュに聞こえないように
レーヴの耳元で囁いた


「え?」

「レーヴ ここが何処かわかった 

俺達はこの世界にとんでもない事を仕出かした 
ここはにやんこ王国より千年以上前の時代の場所だ

巨人族の国だった 未開の惑星じゃない

・・これから 約百年後 黒の国を巨人族達は滅ぼす

どちらの方か 不明だが 

もし・・アシャルの方なら
アシャル・・黒の王子アーシュランは 巨人族に囚われる

俺達がアシャルを苦しめた元凶なのかも知れない」


「・・な・・そんなファリ」

「リリーシュ達がいない時に もう少し詳しく話そう
俺達はこの国の王の囚人だ

歓待されてるが 王の気持ち

実情は いざとなればリリーシュ達を人質にする気だ」


「ファリ・・」ドアから入って来た中性的な美女が微笑む

「ナギ・ナジュアリ」


「・・・先月 発見した鉱山の幾つかの採掘が上手くいってるわ
これで この国も豊かになる

影響を与えすぎないように ここが何処かわかるまでは
教えた技術も初歩的なものだけど・・・

可能であれば もっと科学技術を与えてあげたいわ

・・・・凍死に飢え死に 今まで死者が多すぎたもの」

「特にレーヴがいてくれて良かった
だってレーヴは緑の守護者と呼ばれる 

惑星開発のエキスパートの一人

植物や食用動物達の改良なんてお手のもの」


「・・お褒めの言葉 有難うナギ

でも 必要な器具から作らなくてはいけなくて
施設や道具が揃ってたなら もっと沢山出来たと思うよ」

「でも それでも沢山作り上げたわ すごいわレーヴ

ファリもよ 沢山沢山 人々を救った 建築技術を教えて
大雪で家が崩れる事はなくなった

それに幾つもの鉱山を発見したのはファリの御手柄 うふふ」


「・・改良と家畜用の動物集めに改良用の植物採取のついでに
夏の間に見つけたが 運が良かったのかもな」ファリ

「そうそう、南には 温暖な気候の国々があるそうよ
金や宝石を元手に 
貿易を始めて 南の国の
珍しい果実とか沢山 今度 来るそうよ 楽しみね」

「・・そうだな ナギ」

「でも 此処はどこの惑星なのかしら?」ナギ・ナジュアリ

どう答えていいか分からずに 戸惑うファリとレーヴ

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