異変の時

のの(まゆたん)

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アシャの中の魔法の王・・火焔の王、火竜王・・

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「心配ない この異変の原因を取り除けば 奴を倒せば・・」
「私は元の・・幼い女の子に戻るから・・
その時は私を怖がらずに受けてとめてね
二人ともお願い」

後ろ向きのまま宙に浮かぶアシャアシャ

「ぐっ・・」少し呻くアシャアシャ


「一体 どうしたの?」二人が駆け寄る

後ろを向いたアシャアシャの肩に手を置こうとした瞬間

アシャアシャが話し出す・・違う声・・男の子の声
聞き覚えのある声

「ナジュナジュ リア・・」

「俺は・・一旦 時と風の魔法でアリステア達の処に行き
それから・・時と風の魔法で飛ぶ・・」

「その声・・口調・・まさか・・」蒼白になるリア

「・・あ・・アシャアシャ?」
両手を自分の口元にあてて青い瞳を見開くナジュナジュ

「すぐにあの憎い宿敵・・俺と妹のテインタル王女を嬲り殺した男・・」

「黒の王族は皆殺し・・父王達も殺された
まだ小さい幼い弟アジュアリも首を斬られて殺された」

「生き残ったのは・・当時 白の国の人質として 
その時 いなかった まだ子供だった俺と
幼い女の子だったテインタルだけ 二人のみ・・」

「捕らえた妹のテイの一生を踏みにじり
滅茶苦茶にした上に 妹に呪いの入れ墨を入れた魔法使い」

「俺を8年もかけて・・嬲り殺した 

あの憎い 追放された神を今度こそ殺す
焼き殺す・・灰燼に還す
あの呪われた場所ごと・・消し去る」

「時の番人レグルス達は
呪い傷と入れ墨がある・・俺達を心配して 起こさなかったが」

「俺は異変に気がつき 起きて知っている」

「時に触れる黄金の力があるから・・全てわかる」

「テインタルも起きた止めたが聞かない・・仕方ない」

「ひさしぶりだな リア・・ナジュナジュ」
アシャアシャは顔だけ 振り返る

アシャアシャの瞳は 片方が黄金色 片方が燃える焔の色に変化している

顔つきも変わっている その面差しは・・
あの火竜王・最後の竜の王アーシュランに
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