異変の時

のの(まゆたん)

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敵・・魔法使い

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「お喋りは それまで・・
恐ろしいまでのその力をいただきますよ ・・暗黒の女王」魔法使いの声
また歴代の魔法の王達の影が現れる

「それと その程度の魔法の防御や姿を消す魔法 結界魔法」

「気がついてはいましたよ 手抜かりです
舐めてもらっては困りますね
アーシュ殿・・火竜王 最後の竜の王・・」

ハッとするアーシュとアシャアシャ

ゆっくりと上半身だけ姿を現す・・腰より少し下
下半身はまだ再生していない

魔法使いは
薄い灰色の古代の服まとい 腰は腰の黒に近い腰布で巻いている
その上から灰色のローブを被っている

顔にも被って 鼻先と口元した見ない
40歳前後の中肉中背の男
背は高い

「リア・・ナジュナジュ・・皆さん はじめまして
ナジュナジュさんは 魔力はないが 暗黒の女王の兄妹」

「しかも両性
なるほど 先程 暗黒の女王アシャアシャが言われましたね」
「黒だけでなく白の血も受け継ぎ持つ傍系のリュース家の血か

白の血ですね 両性がいるのは
白とリュース家か 白の王族に白の貴族 その領地の者の達のみ
それとも種族的特性か」

「可愛い顔と綺麗な青の瞳ですね ふふ
後で特別に可愛がってあげましょう」

「その後 じわじわと嬲り殺す・・ふふふ・・」
顔色を変えるアーシュとアシャアシャ

アーシュとアシャシャ 二人はほぼ同時に炎の呪文を唱える

「炎の柱 敵の身体を灰燼に還せ! 我 火竜王が命じる
塵一つ残らず 焼き尽くせ!」
「させない! 指一本 ふれさせぬ!魔法使い 追放された神!
炎の槍! 敵を貫き 灰燼に還せよ! 
火竜王アーシュランと暗黒の女王の名に かけて!!」

「ナジュナジュ兄たん達に 近づくな!許さない!!」
怒鳴るアシャアシャ 

大炎に包まれ燃え上がり 
次には 身体中に 次々と無数の炎の槍に刺し貫かれる
魔法使い 追放された神

「うおおおつ・・つう・・なかなか 効きますが
まだまだだ! 火竜王アーシュラン! 暗黒の女王アシャアシャ」
火傷一つない

「まさか! バカな!」「そんな・・」アーシュとアシャアシャ

「貴方方の魔力をほぼ奪い尽くしましたから
耐性がね あるのです もう炎の攻撃は殆ど受けつけない
貴方方同様に・・ 今度は こちらの番 ふふ」

そこにアルテイシアの水の魔法の攻撃
「我 水の王 水竜の女王アルテイシアが命ずる!現れよ水の大蛇!」

出現した水の大蛇は 大きく口を開き 魔法使いに飛びかかる
水の大蛇か 成程ね

「光の盾!!」
輝く光の盾に当たり ざばっと 弾き飛ばされて水の大蛇は元の水に戻る 

あちらこちらに 水飛沫が飛び散る 水の後だけ残る
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