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唐突なプロポーズ
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レグルスに近ずき テインタルはレグルスに話かける・・
「貴方でしょう・・眠っている私の傍にあの魔法画の幻影
小さな赤い子竜ちゃんを置いておいてくれたの
時々 目を覚まして 私の頬を小さな舌で舐めてくれたわ
有難う 眠っていたけどわかったわ
あの三枚の魔法画の奇跡の話は知っている
夢で視た
無意識に 私の黄金の竜の王の力が見せたの
もう消え去ると目は覚めなかったけど 涙が流れているのは
分かった」テインタル
「ああ、ぼんやりとだが 俺も視たな その夢
普通 三つの大災害が
ほぼ同時に起こるなんて そうそうある事じゃないから・・」
アーシュ
「れ・・レグスル! 貴方!! 時の法に違反行為です!
また やりましたね」バステイルが レグルスを指さして怒る
横斜め上に視線をしばらく漂わせてから・・コホンと息つぎをして
バステイルに向かってレグスルは言う
「見逃せ 特別許可をくれ どっちにしろ
もう魔法画の中にはあの赤い子竜は戻れない」
「時の狭間か安息の時間にしか存在出来ない
テインタル姫は 薄幸の人生を送り 若くして
死んだ可哀そうな子だ
それも呪いの入れ墨により命と魔力を奪われて
生涯のほとんどは
仇の巨人族や魔法使いに いいように扱われた
・・・間者として・・奴隷のように・・
まだ幼い頃に目の前で家族を惨殺された
王族の叔父も叔母も従妹達も一人残らずに
親戚のヴァン伯爵は巨人族の手下 裏切り者
最後には 最愛の兄アーシュ殿の為に犠牲になった
幸せだった時間は僅かしかない 救いもわずかだった
本来なら黒の王女として
誰より幸福な生涯を送るはずだった 天寿もまっとうするはずだった
母親譲りの極上な美貌も
天上の神達は 惜しみなく贈った・・賢い子だ・・
白と巨人族の2つの言語もすぐに覚えた・・」
「剣も強い 体術も 間者として辛い鍛錬に耐え抜いて獲得した」
「絶大な焔と 幾つかの黄金の魔法の力も贈られた」
「約束された運命の一対 アーシュ殿を贈られて・・
天上の神々に祝福されていたのに・・」
「巨人族の間者として
いいように使われて・・一度は危うく 巨人族の王に襲われかけて
幸い未遂だったが
あの最悪な冷酷な魔法使いも言ってたろう 一度 抱いてみたかったと・・
・・惨すぎる・・」
「あんな呪い入れ墨までされて・・最愛の兄アーシュ殿に対面したなら
もう一人の自分が
愛するアーシュ殿を殺そうとする・・まともに生涯 幼い子供時代以外は
楽しい話も出来なかった・・」
「その入れ墨も消してやれない・・
私達の時の番人の力不足・・せっかくだから・・助けられなかった・・あの・・」
言いかけるレグルス
「・・・わかりました・・特別許可を与えます 私の権限で
で・・レグルスの事だから・・もう少しおまけをしろと 言うのでしょう・・
わかっております・・貴方が救えなかった 白いオッドアイの白鳥と
白い聖竜とユニコーンたちも私達時の番人か 歴代の魔法の王に頼み
救います・・白い白鳥は 幻影のみ連れてきます・・
あまり・・影響はないのですが 念の為 白い竜達は魔法画と共に
連れてきます・・ただし この時の狭間と安息の時間だけですよ・・
現世は許可しません・・まあ 出来ないでしょう・・時を渡る力はないから・・
それに現世に戻ろうとした途端 引き戻される・・」
ふうっとため息をつくバステイル
「有難う!感謝します・・レグルス! バステイル!」
涙を浮かべて喜ぶ頬を赤く染めテインタル
「俺からも礼を言う テインタルは 俺の犠牲になったから
俺は生涯・・妹のテイを救ってやれなかった・・すまないテイ」アーシュ
「アーシュ兄様・・」テインタル
「何を言っている 今からでも遅くない 出来る事があるじゃないか!!
アーシュ殿 ぐふっつ」にや~んんと笑う
「・・んっ 何んだレグルス 俺が出来る事なら 何でもするが・・?」
ちょっと不安げな怪訝な顔のアーシュ
「ふふふふ・・のふ・・聞いたぞ! 約束だ!
アーシュ殿 重婚も異母兄姉妹なら兄妹婚が許されている お前は黒の王だ!
一人 増えても構わんだろうが!!!
しかも 本来なら お前達は 天上の神達に祝福され約束された運命の一対
第三王妃を迎えろ! 今すぐここで!テインタル王女を嫁に迎えろ!!
結婚式の会場も! 初夜の場所も 安息の時間から
極上のとっておきの場所を用意してやる
どうしても言うなら 現世でも構わん!
この時の番人レグルスとバステイルがな!」
不気味に光る瞳・・にいいいい~
と笑うレグルス
「・・承知しましたレグルス おめでとうございます
アーシュ様 テインタル様」にっこりと笑うバステイル
「!!」両手を自分の顔に手をあてて まっ赤くなるテインタル
目を丸くするアルテイシアにエイル リアン
にやんこな人達・・ひたすら・・一言も漏らさずにメモするアリステア
ポーカーフェイス
「ちょっと・・ちょっと待て!!
俺には エイルやアルが・・!! それに絶対 母親のアリアン王妃が許すはずない!!
絶対無理だろうが! テイだって!」
「あの・・私は構いません 嬉しいですアーシュ兄様
母のアリアン王妃なら 父が必ず説得しますでしょう・・
祝福してくれる
生前 お前たちは 運命の一対と・・」
「私達は 構いませんが・・アーシュ様 ねえ エイル
おめでとうございます アーシュ様 テイ祝福しますわ」
にっこり笑うアルテイシア
「うん 僕も構わないよ・・
おめでとうアーシュ テイよかったね うふ」
微笑むエイル
視線を宙に漂わせんがら そおっと言うリアン
「いいですね・・羨ましい限りです
両手に花がてんこ盛りじゃないですか アーシュ殿
しかし・・この激しい闘いの中での・・プロポースとは・・
流石は 戦乱を象徴する・・闘争の焔の世代・・・並じゃない
あきたら・・いつでも帰ってきなさい 私のアル エイル
テインタル姫もどうぞ・・」
話している最中 元通りに復活して微笑むリアン
「ええリアン様」「わかったリアン兄様」
アルテイシアとエイル・・赤くなり 目を閉じているテインタル
「なんなら 一度 四人一緒に夜を過ごされては?
アーシュ殿・・頑張ってください・・覗きませんから ぐふっ!」
とんでもない事を言う 笑いを堪えているレグルス
「いいや お前はきっと覗く!!
たくっ・・いい加減にしろよ レグルス! 本気で怒るぞ!
手加減なしで 燃やす!!」顔がまつ赤になるアーシュ 握り拳
「・・私は構いませんが・・エイル達とは
父のリュース公に勧められて 一緒に産後のエイルの療養も兼ねて
温泉に入っていた事が何度か・・ その時 テイも連れて行きましたし・・
・・皆 裸の姿も知っておりますから・・」
ほほっと笑うアルテイシア
「うん・・僕も大丈夫 がんばってね アーシュ テイは大丈夫?」
エイル
しばらくの沈黙の後 赤い顔で頷くテインタル
まっ青のアーシュは 冷や汗をかきなら
口をしばらくパクパクさせた後で・・やっと言葉を絞り出す
「・・俺の意見は・・俺の意思は?」アーシュ
「ない! 却下!」即座にエイルとアルテイシア
「おい」目眩を感じるアーシュ
「・・テイの事 結構 好きだったでしょう?
それに本当の子供の頃
アーシュの初恋の人 アリアン王妃だったでしょう?」
「肖像画を見る目を・・懐かしそうに少し笑っていた」
へろっと言うエイル
「あんなに お母様に苛めらて 暴言を言われていたのに
卑しい人族の子とか 死んでおしまい・・とか
物を投げつけらて怪我したりとか 階段から突き落とされたり・・
無視や 何もしてないのに 平手打ちまで されたのに・・」
驚くテインタル
「え! そんなに苛められてのアーシュ・・そうか
だから 僕と会った頃は あんなにかなり ひねくれていたのかものね・・
今もだけど口も悪いし・・」エイル
「確かに 以前 あのアリアン様一人だけの肖像画を外そうとしたタルべリイ殿
父のリュース公を 止めて そのままにしていてくれ・・って言った
あの時のアーシュ様の表情って・・大事な宝物を 盗られそうになった
子供だった・・」アルテイシア
「・・リアン兄様も 側室のお母様が 低い身分の方だったから
随分と 宗主の正式な妻の子供の・・異母兄弟の二人とその母親から
酷い苛めを受けていたみたい
僕には 言なかったけど
何度も酷い怪我していた 多分 お兄様たちのせい」エイル
「実は似たような子供時代ね・・リアン様もアーシュ様も・・
リアン様の御話は 本人から 少し聞きましたけど・・
・・・暗殺未遂もあったそうです」
アルテイシア
「アリアンお母様は 誇り高くて 気が強気から
多分アーシュ兄様に会っても・・また 無視すると思います」
テインタル
「そう・・」エイル
「私達がいるから 大丈夫・・リアン様も・・」アルテイシア
ヒソヒソと会話する 仲が良い三人・・女性陣
最後の戦争の後 巨人族の王達や魔法t会が殺され
テインタルが解放されてから共に暮らして仲良しこよし
ちなみに戦争の最中 アーシュは巨人族の王と魔法使いを殺し
すぐに魔法使いの最後の魔法で連れ去られた
三人の会話は 当然まったく聞いてないアーシュ
「エイル お前 こっそり見たな・・俺の覚え書き・・日記」
振るえる指でエイルに指さして 冷や汗と未だ青い顔のアーシュの一言
「うん部屋をおかたずけしている途中で 偶然・・ごめん」
ちょっと舌を出すエイル
「自分の部屋はあんなに散らかして
俺が何度も かたずけていた 掃除もした・・まったく」
ブツブツと文句を言うアーシュ
「アーシュ お部屋を掃除するのも おかたずけも
上手だから・・御礼にと思って うふ」エイル
セルトは倒れる寸前 全然会話についてゆけない
にやんこな人達もまっ赤である アシャアシャもリアもナジュナジュも
赤くなる どうしてよいか わからない
一人 ポーカーフェイスなのは アリステアのみ 平然とまだ メモをつけている
「ここは 素直に 約束して キスでもされては?」
やれやれという表情のリアン
「そうそう」うんうんと頷く恋のキューピット役(?)のレグルス
とバステイル
「・・三人もまとめての夜はパスする 俺の繊細(?)な神経がもたん!!」
「一人づつだ! 約束する! ちゃんと未分化のエイルには気をつけて対応する!
テイも・・その・・初めてだから・・気をつける・・」
「しかし 俺はこの少年の姿だぞ
戻っても 当分戻らんぞ この身体は・・ 百年かかるかも知れない・・」
「で・・いいな・・三人とも 構わんな!大人の姿に戻るのを
待つ気はないだろう!」赤くなって怒鳴るアーシュラン
コクコクと頷く女性陣の三人
「アルは 俺を押し倒して襲っても構わん!好きにしろ!全てお前に任す!
煮て食うなりなんなり・・どうしようと 好きにしろ!その代り
やる気がないとか・・ いまいちなんて 文句はなし!」アーシュ
そのセリフに反応して・・確実にしっかりとメモを取るアリステア
「はい アーシュ様 うふ」アルテイシア
「うん楽しみにしているから」エイル
「・・・・」無言で 赤くなっているテインタル
「テイ お前を三人目の妻に迎える それでいいか?テイ 後悔しないな」
「母親のアリアン王妃は お前を
これから 無視したりするかもしれないぞ 覚悟はいいな」
アーシュ
「・・はい」赤い顔で嬉しそうなテインタル
つかつかと近づき テインタルの前に立つアーシュ
顔を少し赤くして 一瞬 視線をそらして
すぐ 視線を戻し まっ直くにテインタルの顔を見るアーシュ
「テイ 悪いが 少しかがんでくれるか? 今の俺は子供の姿で
お前より背が低いから 約束の証 キスを・・」少し顔が赤いアーシュ
「はい!」嬉しそうに笑うテインタル
屈んだテインタルの顔をそおおと 両手に包み
そっと唇を重ねる
「約束した・・テイ」
「はい アーシュ兄様」テイは嬉しそうに頬を赤く染めて 涙ぐむ
パチパチと拍手する魔法使い 笑っている
「聞かせて 頂いた御話は とても楽しかったです
実に面白かった なんと微笑ましい」
「仲がよろしいですね 皆さん」
「三人目の花嫁に正式なプロポーズとは・・実にめでたい
私からも お祝い申し上げます しかも この激しい闘いの最中に
まさに・・戦の時代を象徴する火竜王に相応しい
すぐに未亡人にしてあげますよ
いや 妻の方々も すぐに殺して 消し去りますから
寂しくもないでしょうね ふふふ」魔法使い
「・・消え去り 灰塵になるのは お前の方だ
魔法使い」ゆっくりと振り返りながら アーシュは言う
「本当に無事に私を倒して ここを私もろとも
灰塵に還せると・・ふふふ」
「そろそろ・・始めませんか?」
魔法使い
「そうだな 待たせたな 魔法使い」
魔法使いを睨みつけるアーシュ
魔法使いの廻りの赤い水晶群と 白い透き通る透明な水晶群が
光り 輝きを放つ
再び現れる歴代の魔法の王達の影・・再びあのアーシュランとテインタルの影も
「貴方でしょう・・眠っている私の傍にあの魔法画の幻影
小さな赤い子竜ちゃんを置いておいてくれたの
時々 目を覚まして 私の頬を小さな舌で舐めてくれたわ
有難う 眠っていたけどわかったわ
あの三枚の魔法画の奇跡の話は知っている
夢で視た
無意識に 私の黄金の竜の王の力が見せたの
もう消え去ると目は覚めなかったけど 涙が流れているのは
分かった」テインタル
「ああ、ぼんやりとだが 俺も視たな その夢
普通 三つの大災害が
ほぼ同時に起こるなんて そうそうある事じゃないから・・」
アーシュ
「れ・・レグスル! 貴方!! 時の法に違反行為です!
また やりましたね」バステイルが レグルスを指さして怒る
横斜め上に視線をしばらく漂わせてから・・コホンと息つぎをして
バステイルに向かってレグスルは言う
「見逃せ 特別許可をくれ どっちにしろ
もう魔法画の中にはあの赤い子竜は戻れない」
「時の狭間か安息の時間にしか存在出来ない
テインタル姫は 薄幸の人生を送り 若くして
死んだ可哀そうな子だ
それも呪いの入れ墨により命と魔力を奪われて
生涯のほとんどは
仇の巨人族や魔法使いに いいように扱われた
・・・間者として・・奴隷のように・・
まだ幼い頃に目の前で家族を惨殺された
王族の叔父も叔母も従妹達も一人残らずに
親戚のヴァン伯爵は巨人族の手下 裏切り者
最後には 最愛の兄アーシュ殿の為に犠牲になった
幸せだった時間は僅かしかない 救いもわずかだった
本来なら黒の王女として
誰より幸福な生涯を送るはずだった 天寿もまっとうするはずだった
母親譲りの極上な美貌も
天上の神達は 惜しみなく贈った・・賢い子だ・・
白と巨人族の2つの言語もすぐに覚えた・・」
「剣も強い 体術も 間者として辛い鍛錬に耐え抜いて獲得した」
「絶大な焔と 幾つかの黄金の魔法の力も贈られた」
「約束された運命の一対 アーシュ殿を贈られて・・
天上の神々に祝福されていたのに・・」
「巨人族の間者として
いいように使われて・・一度は危うく 巨人族の王に襲われかけて
幸い未遂だったが
あの最悪な冷酷な魔法使いも言ってたろう 一度 抱いてみたかったと・・
・・惨すぎる・・」
「あんな呪い入れ墨までされて・・最愛の兄アーシュ殿に対面したなら
もう一人の自分が
愛するアーシュ殿を殺そうとする・・まともに生涯 幼い子供時代以外は
楽しい話も出来なかった・・」
「その入れ墨も消してやれない・・
私達の時の番人の力不足・・せっかくだから・・助けられなかった・・あの・・」
言いかけるレグルス
「・・・わかりました・・特別許可を与えます 私の権限で
で・・レグルスの事だから・・もう少しおまけをしろと 言うのでしょう・・
わかっております・・貴方が救えなかった 白いオッドアイの白鳥と
白い聖竜とユニコーンたちも私達時の番人か 歴代の魔法の王に頼み
救います・・白い白鳥は 幻影のみ連れてきます・・
あまり・・影響はないのですが 念の為 白い竜達は魔法画と共に
連れてきます・・ただし この時の狭間と安息の時間だけですよ・・
現世は許可しません・・まあ 出来ないでしょう・・時を渡る力はないから・・
それに現世に戻ろうとした途端 引き戻される・・」
ふうっとため息をつくバステイル
「有難う!感謝します・・レグルス! バステイル!」
涙を浮かべて喜ぶ頬を赤く染めテインタル
「俺からも礼を言う テインタルは 俺の犠牲になったから
俺は生涯・・妹のテイを救ってやれなかった・・すまないテイ」アーシュ
「アーシュ兄様・・」テインタル
「何を言っている 今からでも遅くない 出来る事があるじゃないか!!
アーシュ殿 ぐふっつ」にや~んんと笑う
「・・んっ 何んだレグルス 俺が出来る事なら 何でもするが・・?」
ちょっと不安げな怪訝な顔のアーシュ
「ふふふふ・・のふ・・聞いたぞ! 約束だ!
アーシュ殿 重婚も異母兄姉妹なら兄妹婚が許されている お前は黒の王だ!
一人 増えても構わんだろうが!!!
しかも 本来なら お前達は 天上の神達に祝福され約束された運命の一対
第三王妃を迎えろ! 今すぐここで!テインタル王女を嫁に迎えろ!!
結婚式の会場も! 初夜の場所も 安息の時間から
極上のとっておきの場所を用意してやる
どうしても言うなら 現世でも構わん!
この時の番人レグルスとバステイルがな!」
不気味に光る瞳・・にいいいい~
と笑うレグルス
「・・承知しましたレグルス おめでとうございます
アーシュ様 テインタル様」にっこりと笑うバステイル
「!!」両手を自分の顔に手をあてて まっ赤くなるテインタル
目を丸くするアルテイシアにエイル リアン
にやんこな人達・・ひたすら・・一言も漏らさずにメモするアリステア
ポーカーフェイス
「ちょっと・・ちょっと待て!!
俺には エイルやアルが・・!! それに絶対 母親のアリアン王妃が許すはずない!!
絶対無理だろうが! テイだって!」
「あの・・私は構いません 嬉しいですアーシュ兄様
母のアリアン王妃なら 父が必ず説得しますでしょう・・
祝福してくれる
生前 お前たちは 運命の一対と・・」
「私達は 構いませんが・・アーシュ様 ねえ エイル
おめでとうございます アーシュ様 テイ祝福しますわ」
にっこり笑うアルテイシア
「うん 僕も構わないよ・・
おめでとうアーシュ テイよかったね うふ」
微笑むエイル
視線を宙に漂わせんがら そおっと言うリアン
「いいですね・・羨ましい限りです
両手に花がてんこ盛りじゃないですか アーシュ殿
しかし・・この激しい闘いの中での・・プロポースとは・・
流石は 戦乱を象徴する・・闘争の焔の世代・・・並じゃない
あきたら・・いつでも帰ってきなさい 私のアル エイル
テインタル姫もどうぞ・・」
話している最中 元通りに復活して微笑むリアン
「ええリアン様」「わかったリアン兄様」
アルテイシアとエイル・・赤くなり 目を閉じているテインタル
「なんなら 一度 四人一緒に夜を過ごされては?
アーシュ殿・・頑張ってください・・覗きませんから ぐふっ!」
とんでもない事を言う 笑いを堪えているレグルス
「いいや お前はきっと覗く!!
たくっ・・いい加減にしろよ レグルス! 本気で怒るぞ!
手加減なしで 燃やす!!」顔がまつ赤になるアーシュ 握り拳
「・・私は構いませんが・・エイル達とは
父のリュース公に勧められて 一緒に産後のエイルの療養も兼ねて
温泉に入っていた事が何度か・・ その時 テイも連れて行きましたし・・
・・皆 裸の姿も知っておりますから・・」
ほほっと笑うアルテイシア
「うん・・僕も大丈夫 がんばってね アーシュ テイは大丈夫?」
エイル
しばらくの沈黙の後 赤い顔で頷くテインタル
まっ青のアーシュは 冷や汗をかきなら
口をしばらくパクパクさせた後で・・やっと言葉を絞り出す
「・・俺の意見は・・俺の意思は?」アーシュ
「ない! 却下!」即座にエイルとアルテイシア
「おい」目眩を感じるアーシュ
「・・テイの事 結構 好きだったでしょう?
それに本当の子供の頃
アーシュの初恋の人 アリアン王妃だったでしょう?」
「肖像画を見る目を・・懐かしそうに少し笑っていた」
へろっと言うエイル
「あんなに お母様に苛めらて 暴言を言われていたのに
卑しい人族の子とか 死んでおしまい・・とか
物を投げつけらて怪我したりとか 階段から突き落とされたり・・
無視や 何もしてないのに 平手打ちまで されたのに・・」
驚くテインタル
「え! そんなに苛められてのアーシュ・・そうか
だから 僕と会った頃は あんなにかなり ひねくれていたのかものね・・
今もだけど口も悪いし・・」エイル
「確かに 以前 あのアリアン様一人だけの肖像画を外そうとしたタルべリイ殿
父のリュース公を 止めて そのままにしていてくれ・・って言った
あの時のアーシュ様の表情って・・大事な宝物を 盗られそうになった
子供だった・・」アルテイシア
「・・リアン兄様も 側室のお母様が 低い身分の方だったから
随分と 宗主の正式な妻の子供の・・異母兄弟の二人とその母親から
酷い苛めを受けていたみたい
僕には 言なかったけど
何度も酷い怪我していた 多分 お兄様たちのせい」エイル
「実は似たような子供時代ね・・リアン様もアーシュ様も・・
リアン様の御話は 本人から 少し聞きましたけど・・
・・・暗殺未遂もあったそうです」
アルテイシア
「アリアンお母様は 誇り高くて 気が強気から
多分アーシュ兄様に会っても・・また 無視すると思います」
テインタル
「そう・・」エイル
「私達がいるから 大丈夫・・リアン様も・・」アルテイシア
ヒソヒソと会話する 仲が良い三人・・女性陣
最後の戦争の後 巨人族の王達や魔法t会が殺され
テインタルが解放されてから共に暮らして仲良しこよし
ちなみに戦争の最中 アーシュは巨人族の王と魔法使いを殺し
すぐに魔法使いの最後の魔法で連れ去られた
三人の会話は 当然まったく聞いてないアーシュ
「エイル お前 こっそり見たな・・俺の覚え書き・・日記」
振るえる指でエイルに指さして 冷や汗と未だ青い顔のアーシュの一言
「うん部屋をおかたずけしている途中で 偶然・・ごめん」
ちょっと舌を出すエイル
「自分の部屋はあんなに散らかして
俺が何度も かたずけていた 掃除もした・・まったく」
ブツブツと文句を言うアーシュ
「アーシュ お部屋を掃除するのも おかたずけも
上手だから・・御礼にと思って うふ」エイル
セルトは倒れる寸前 全然会話についてゆけない
にやんこな人達もまっ赤である アシャアシャもリアもナジュナジュも
赤くなる どうしてよいか わからない
一人 ポーカーフェイスなのは アリステアのみ 平然とまだ メモをつけている
「ここは 素直に 約束して キスでもされては?」
やれやれという表情のリアン
「そうそう」うんうんと頷く恋のキューピット役(?)のレグルス
とバステイル
「・・三人もまとめての夜はパスする 俺の繊細(?)な神経がもたん!!」
「一人づつだ! 約束する! ちゃんと未分化のエイルには気をつけて対応する!
テイも・・その・・初めてだから・・気をつける・・」
「しかし 俺はこの少年の姿だぞ
戻っても 当分戻らんぞ この身体は・・ 百年かかるかも知れない・・」
「で・・いいな・・三人とも 構わんな!大人の姿に戻るのを
待つ気はないだろう!」赤くなって怒鳴るアーシュラン
コクコクと頷く女性陣の三人
「アルは 俺を押し倒して襲っても構わん!好きにしろ!全てお前に任す!
煮て食うなりなんなり・・どうしようと 好きにしろ!その代り
やる気がないとか・・ いまいちなんて 文句はなし!」アーシュ
そのセリフに反応して・・確実にしっかりとメモを取るアリステア
「はい アーシュ様 うふ」アルテイシア
「うん楽しみにしているから」エイル
「・・・・」無言で 赤くなっているテインタル
「テイ お前を三人目の妻に迎える それでいいか?テイ 後悔しないな」
「母親のアリアン王妃は お前を
これから 無視したりするかもしれないぞ 覚悟はいいな」
アーシュ
「・・はい」赤い顔で嬉しそうなテインタル
つかつかと近づき テインタルの前に立つアーシュ
顔を少し赤くして 一瞬 視線をそらして
すぐ 視線を戻し まっ直くにテインタルの顔を見るアーシュ
「テイ 悪いが 少しかがんでくれるか? 今の俺は子供の姿で
お前より背が低いから 約束の証 キスを・・」少し顔が赤いアーシュ
「はい!」嬉しそうに笑うテインタル
屈んだテインタルの顔をそおおと 両手に包み
そっと唇を重ねる
「約束した・・テイ」
「はい アーシュ兄様」テイは嬉しそうに頬を赤く染めて 涙ぐむ
パチパチと拍手する魔法使い 笑っている
「聞かせて 頂いた御話は とても楽しかったです
実に面白かった なんと微笑ましい」
「仲がよろしいですね 皆さん」
「三人目の花嫁に正式なプロポーズとは・・実にめでたい
私からも お祝い申し上げます しかも この激しい闘いの最中に
まさに・・戦の時代を象徴する火竜王に相応しい
すぐに未亡人にしてあげますよ
いや 妻の方々も すぐに殺して 消し去りますから
寂しくもないでしょうね ふふふ」魔法使い
「・・消え去り 灰塵になるのは お前の方だ
魔法使い」ゆっくりと振り返りながら アーシュは言う
「本当に無事に私を倒して ここを私もろとも
灰塵に還せると・・ふふふ」
「そろそろ・・始めませんか?」
魔法使い
「そうだな 待たせたな 魔法使い」
魔法使いを睨みつけるアーシュ
魔法使いの廻りの赤い水晶群と 白い透き通る透明な水晶群が
光り 輝きを放つ
再び現れる歴代の魔法の王達の影・・再びあのアーシュランとテインタルの影も
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