巨大チョコ鍋

のの(まゆたん)

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それは・・

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それは恐ろしい鍋 呪われたチョコ鍋だった

甘い香り 用意された声を上げるマンゴラゴ

妖し気な屋敷

そこで繰り広げられる 甘い饗宴

「おほほほ この美味なる 闇のチョコ鍋の饗宴にようこそ」
悪役令嬢ならぬ アレリーニュ伯爵令嬢 リリアレン姫が高笑い

前世は確かに日本人 しかし 記憶があちらこちら抜け落ちて
ちょいっと妙な感じになっていた

確かに 学園の部活とかで 交流を深める為に
闇鍋はある 持ち寄った材料をほおり込み 作る闇鍋

材料に時にジャガイモ 時にポテトチップスうす味、またはポテチ九州醤油味 
時には レンコン 時にはクッキー  時には巨大桜島ダイコン

時には やはりチョコ  悲鳴を聞いてはいけないマンドラゴ え?

たまにとんでもない事となり トイレに駆け込む者達 多数であった

怪しげな材料を入れて 10メートル幅の大きなチョコ鍋がグツグツと煮える
甘いチョコの鍋 甘い香りに混ざって 不気味な色の煙と匂いがプンプン

暴れる人食いモンスターのタケノコ 勿論 食べられる紐でがっちり縛られていた
「や、やめろ~~くおおおお お前ら食う 食ってやる」
ドボン! ぎゃああああああ!

「ぎゃあああ、ぎゃああああん」と暴れて声を上げてるマンドラゴ この時、皆さま 耳栓をされている


もう一人 「素敵ですお姉さま」「ほほほ そうでしょう」


こちらは妹のマリエーヌ姫 こちらも転生者であったが
性格にやや問題があった 

内気ではあったのか 物陰からブツブツ言いながら 様子を見るのが定番
怪しげな実験が趣味 前世は科学者が将来の夢だったようだ

チョコ中毒 夕食のおかずに溶かしたチョコを入れる

でんでんどろどろの不気味な魔法薬にもチョコを大量投入 
本人 幸せそうに食べてるが 他の者は・・大変な事に 
悲鳴を上げるマンゴラゴに熱いチョコをかけて 召し上がる

あ、悲鳴を上げるチョコ漬けのマンゴラゴを耳栓しながら食べ

更には 「愛する私の王子さま」そう言って怪しい料理を勧める
優しい温和な彼女の婚約者の王子は泣きながら 食べているという噂もあったり

客に混ざり 彼女達の婚約者の王子たちが震えて涙を流す

王族だが 貧乏で 更には革命で処刑される寸前の処を 彼女たちの父親に救われた

「うふ~~~愛しい私達の王子さまに食べていただきましょうね」「えええ」

声を上げる力もないが チョコまみれで まだ震えて動く不気味なマンゴラゴなどが

そっと差し出される

「はい あ~~んしてくださいね」王子たちの前に 愛のチョコ料理
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