隷属神官の快楽記録

彩月野生

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屈辱に濡れる日々

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朝食の時間、神官はざわめく食堂の隅で、複数の魔族の男達に囲まれて服を剥ぎとられた。
頭を掴まれて、床に這いつくばる状態で皿に顔を押し付けられる。

「おら、メシだ食え!」

ドプリ、と男はペニスから精液を飛び散らせ、それは神官が押し付けられている皿に注がれた。
つんとするニオイを我慢して舌を伸ばしちょびちょびとなめ始める。
苦い味が舌に広がり、ピリピリと口腔内がひきつれた。

連日の屈辱的な仕打ちに神官は頭に霞がかかっているかのようになり、考えることをやめていた。

全部飲まないとまた気絶するまで犯されてしまう。
それだけは避けたいと思うので、懸命に精液を舌で舐めとるが、次々に皿に追加されていつまでもなくならない。

「おごふっ」

ねばつく精液は喉に絡み、咳き込んだ。
口に含んでいた白濁をつい吐き出してしまう。

――しまっ……。

精液を飲み干せないと何をされるかわかっているのに油断してしまった。 
ぼんやりした頭が急に冷えていく。

「あーやっちまったなあ」

がたがたと四肢が震えだす。

「おしおきだなあ」

誰かに頭をぐりぐり撫でられて、耳元にいつもの台詞を囁かれ、めまいがした。

広大な屋敷には地下室が存在する。
そこには彼らが大切に育てているペットが腹を空かせて待っていた。
据えたニオイが立ち込める部屋に神官はつきとばされてしまい、転がる。

「こいつが満足するまで相手するのを見ててやる」
「ほら、腹空かせて待ってるぜ」

口々に好き勝手にいい放つのを聞きながら、神官は目前でうねる植物に似た怪物に背筋が震えだす。
だが、その震えは単なる恐怖心だけではないのをわかっている。

「とっとと足開いておねだりしろよ」

神官は体が重くて泥から引き上がるように苦痛をこらえ、どうにか身体を起こし、自分を蹂躙しようとしている男たちに向けて足を開く。
尻穴が良く見えるように、両指で大きく広げて見せた。
そしていつもの台詞を、上目遣いで口にする。

「ぼ、ぼくの……や、ゃらし……」
「はあ!? 聞こえねえよ!」
「あ!」

太ももを軽く蹴られて体勢が崩れてしまう。
もう一度、両足を開き指で尻穴を広げて"おねだり"する。

「ぼくの、ぼくの、いやらしいお尻の穴に……お、おっきくて……熱い、おチンポ……ください……っ」

ぎゅっと目を瞑り、羞恥に震えながら精一杯の声を出した。
涙が溢れて頬を伝う。

「お願いされちゃあ仕方ねぇなあ」
 
一人が覆い被さってきて体の重さで足も肩も押さえつけられる。
朝、綺麗にされてまだそのままだった後孔におねだりした通りの"大きくて熱いチンポ"が捩じ込まれた。
体がぞくぞくと喜んでしまうのが悔しいのに、快楽に抗えない。

「あぁっ、ああっおっきぃのお♡」
「へっ、まだ先っぽいれただけだぜ? そんな気持ちイイかよ淫乱神官様!」 
「あひゃ♡」

どちゅり、と卑猥な音と共に奥深くまで突き入れられて体がおどる。
しっかりと押さえつけられているせいで男の下で無様に射精しながら「もう、やめてぇ♡」と懇願する事しかできずに悶えた。

神官を今まさに犯している魔族の男が笑いながら語りかけてくる。

「くるしいかあ? やめてほしかったらお前の名前と国を言うんだなあ?」

神官は息を飲んだ。

確かに。

快楽を与えられ過ぎて苦しくて仕方ない。
人間よりも筋肉のついた雄々しい男たちの欲望のままに貪つくされた後は、疲労した肉体と精神だけが残る。
心中には虚しさと絶望が広がっていく。

――いつか壊れてただ魔族の男たちを喜ばせる人形になるのかと。
それが性奴隷なのだと。

神官は、国や大切な人たちを守るためなら自害をする決意をかためていた。
しかし、いざ試みると主の言うとおり、体が動かなくなり、激しい痛みに支配されてしまう。

なら、いっそ全てを忘れて壊れれば。

神官は唾を飲み込み、唇を噛んで答える。

「こ、これくらい、どうってことないっ」
「あん?」
「さっ、さっさとヤれば、いい」

男の殺気に怯える気持ちを必至に隠し、いい放った言葉は、思惑通り挑発となり、激高した男は罵りながら激しい腰使いで怒張を突き上げてくる。

「この淫乱野郎! だったら存分に味わえ! おら!」
「おほっ♡」

まるで杭のように打ち込まれる激しいイチモツの動きに、神官ははひはひ呼吸を繰り返し、痙攣してまたも絶頂する。
男に覆い被さられているため、手足は動かせず、せめて顔を振った。
男のイチモツが新官の体の深い場所で一際大きく膨らむ。

「オラッたっぷり精液そそいでやる!!」
「ふにゅううぅぅ♡」

舌を出してはしたなくあえぎながら叫び熱い迸りを受け止める。
後穴はすべての白濁を飲み込め切れなかったのか、とろとろと溢れてゆく感触がした。
ずぼっと肉棒を引き抜かれて乱暴に片足を開かされる。

「はぅ」
「見ろよ、俺がだした精液が流れでてるぜ」

盛大に笑われてもぼんやりとした頭では反応できない。
もう壊れているのかもしれない。
……でも、脳裏には平和な祖国の日常が甦るのでまだ正気は残っているらしい。

「てめぇだけなに楽しんでるんだ、やらせろ!」
「あ? 先に手を出した奴が勝ちだぞ」 
「ちっもう時間切れだ」

神官は回らない頭で彼らの喧嘩を聞いていると、なにかの気配を感じて目線を天井へとさ迷わせる。いつの間にかそれは間近に迫っていた。

見た目は太くて硬そうなペニスだ。それが幾重にも重なり、神官の身体を目指して不気味にうごめいているのだ。
初めて見たあの日よりも肥大化している。
精液まみれの神官の白い肉体を、その粘着質な触手がつつき、まるでどう弄ろうか思案しているようにも思えて恐怖心に震えた。

甘い香りがただよい鼻腔を刺激する。準備が整ったようだ。
神官は触手から逃げようとはしない。ある思惑が胸の内に広がっていたからだ。

神官はわずかに残る気力を振り絞ると、腕に力を込めて起き上がる。

甘い汁を滴らせる触手の先端にゆっくりと歩みより、身を委ねた。
背後から男たちの動揺したような声がしたが無視する。

一本一本が巨根のように隆起した触手の先端から、毛のはえた細い触手が伸びている。

――そうだ、私を、壊してくれ。

ばしゃっと触手から液体が放たれる。それは強力な媚薬であり、神官は猛烈な欲情に身を火照らせた。




視界が暗闇から突然光へと開けた。
だが、上下にゆるく揺れており、それは身体を激しく揺さぶられていると認識した時――悦楽に神経が貫かれて絶叫してしまった。

「ひぃいぃ!? あっひぃいいっっ♡」

大声で叫んだところでなんの意味も持たない。
ただ空しく空間に響き渡るだけ。
触手がじゅるじゅると神官のペニスをしごきあげ、尿道を突き、陰茎をごりゅっと擦ったかと思えば、同時に胸の突起の両方の先端をぢゅるると吸い上げ、トドメに尻穴に厚い肉棒をずちゅりと突き入れられる。

「うおおおっ♡ んほおおおっ♡」

逆さまにされた神官は脳髄がしびれるような快楽に身をよじらせ、奥で膨らんで爆ぜた触手によって愛液の激流を肉壺に注がれた。
身体を跳ねさせながら目を見開き、舌を突き出して自身の肉棒からも白濁を噴出させ、あげくに放尿してしまう。

「ひぃいいんっ♡ ぎもぢいいぃっ♡」

絶頂の愛液を噴き出すことがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
悦楽の極みに神官はぶるぶると身体を震わせてなんだか愉しい気持ちがこみ上げてくる。

「おい、神官様、目がいっちまってるぜ」

――しんかん?

なんだっけそれは。
頭に靄がかかっているような気がした。
そっと背中から下ろされて触手が離れていく。
その様をぼんやりと眺めて自分を取り囲む男達に目を向けた。

「おい、こいつ笑ってるぞ」
「とうとうおかしくなっちまったか?」
「な、なあ、もうヤっちまっていいよなあ!?」
「あ、おい! ばか!」

神官に覆いかかろうとした男が、突然吹っ飛んだ。
霞んだ視界に負のオーラを放つ男が立っている。
主だった。
殺気立っている様子で魔族の男達に怒鳴りつけている。

「こいつの名前と国を聞き出す役目はどうした! 聞き出す前にぶっ壊しやがって!」
「ひっ」
「す、すんません! でも、この野郎自分から触手に犯されたんすよ」
「……なに?」

主が急に屈んで指を伸ばすと、乳首をきゅっとつまんできた。
鋭い爪が食い込むのが気持ちよくて甘い声がでる。

「あんっ♡」
「おい、神官、お前の名前を教えろ」
「ん、な、なまえ♡」
「言え」

もう片方の乳首もつままれる。
クリクリとこねくりまわされ、気持ちよくて背中がびくびくと跳ねてしまうのを止められなかった。

「あぁうっ♡ きもちいっ♡」 
「悦がってねえで答えろ! 淫乱神官野郎!」

苛ついた怒鳴り声と共に乳首を吸われて噛みつかれる。
爪よりも痛いのに、それが甘い快楽に代わり神官の全身に行き渡った。

「ひぃんっ♡」
「駄目だな」

主が胸から顔を離すと神官を抱きかかえる。

「こいつを正気に戻す、俺がいいっていうまで手を出すなよ」
「はっ」
「はいっ」

萎縮した魔族達はその場で立ちすくみ口答えする者はいない。
神官は主に背中とひざ裏に腕を回されて抱き上げられ、何処かに連れて行かれる。
主の引き締まった肉体の感触に、神官の心臓は早鐘のように脈打つ。
頭が快楽でいっぱいで声を吐き出した。

「きもちいい……」
「抱きかかえられただけで悦がるな」

不機嫌になる主から殺気を感じても、神官は心地よさに瞳を閉じた。
この感触をずっと味わっていたい。

「……それにしても、神官だからか、こんな姿になっても綺麗だな」

主が独り言のように呟いた声を聞いて、神官は襲ってくる眠気に勝てずに意識を沈ませた。
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