隷属神官の快楽記録

彩月野生

文字の大きさ
4 / 31

性奴隷の決意

しおりを挟む
神官は温かな空気を感じて瞳をあけた。
水音がする。
がっしりと身体をだれかの腕に抱かれたまま、肌の汚れを泡で落とされていく。
胸の突起を念入りに指でつままれて、身体がぴくぴくと震えて、するりと下半身へと伸びた手は、ゆるくペニスをしごきあげる。 

その刺激に震えが止まらず、涙も我慢できない。
力の入らない四肢がもどかしくて、どうにか頭だけは自分を抱く胸元へと擦り寄せた。
ぬるりと濡れた胸板が頬にあたる。

「ふん」

嗤う声がしたかと思えば、臀部を撫でられ、指が後孔へと入り込む。 
そこには男たちに出された白濁が残っている筈。
掻き出すかのような仕草で奥から外へと丁寧にほぐされる。
なんどもあの場所を擦られるので小さい声をあげて射精してしまう。

「お前は本当に淫乱だな」
「ふぅ」

口を開いた隙をつかれて舌を絡まれた。強く吸われてたまらず神官は自らも舌をつきだして口づけをねだる。

――主?

お湯で濡れた肌をあわせて抱き締めあうと舌を絡めながら激しく唇を重ねた。
主の肩まで伸びた黒髪が、頬に当たりくすぐったい。
主の舌は熱くて、神官の舌と口腔をその長い舌で蹂躙する。

「はぁっ、……はぁんっ、んちゅぅ」
「……名を、おしえろ」

はあと息を吐き出した主が、口づけをしながら問う。
神官はすっかり主との激しい口づけに夢中で、腰から力が抜けて身を任せて荒い呼吸を繰り返す。

――な、まえ。

どうして今まで教えなかったのか、思い出そうとしていたら、耳元で甘く囁かれた。

「素直に言えば名前を呼んで抱いてやる」

その言葉に神官はぼんやりとした頭のまま、名を口にする。

「リアム」

一言小さな声で呟くと、力強く抱き締められて「いい子だ」と頭を撫でられ、抱っこされてしまう。
驚いて主にだきつくと、座る体勢で尻穴にイチモツを一気に奥まで挿入された。

「んはぁあうお♡」

腸壁を広げて前立腺を穿つ巨大な肉棒に、神官リアムは快楽に全身を震わせるとのけぞり絶頂して射精する。
主が笑いながらがくがくとリアムの身体を揺さぶり、腰を突き上げた。
主の剛直と繋がった尻穴からねちゃねちゃという卑猥な音と、肌が当たる音が浴場に響く。

リアムには主のペニスは大きすぎて刺激が強すぎた。
なんどもなんども絶頂しては獣のように「おっほぉおぉお♡」とほえて泣き叫んだ。

熱に浮かされるように主が再び問いかけてくる。

「どこの、国からきた!」

乱暴に突き上げられ、リアムは主にしがみつき、奥で膨らんだイチモツをしめつけた。
その大きさ、形がよりはっきり肉体に伝わり喘いでしまう。

「く、くにぃ♡」
「そうだ、リアム、お前の国だ!」
「あ、あぁおおぉおっお♡」

ごりゅっとあの場所を抉られ、気づけば国の名前と共に絶叫していた。
主は満足したように笑うと、リアムからイチモツを引き抜き、天井を仰ぐとまた笑った。

「ははっ、は、ははっ」
「?」

リアムは白濁にまみれた身体をタイルの上に投げ出して目を主に向けて息を飲む。

主の顔に血管が浮き出て、牙が口から飛び出し、禍々しい空気を放つではないか。
ひとしきり笑い終わるとリアムを見下ろしてどす低い声で告げられた。

「貴様の国は、我が同胞を奪った因縁の大国だ!!」
「ひぃ!?」

リアムは突然吹き飛ばされ、湯の中に沈んだ。
強い力により顔を上げられない。

「おぶ、ふぐう」

苦しくてもがくと口の中にお湯が入り、喉を圧迫して意識が遠退く。

――もう、だめ……。

死を感じた瞬間、何かに引っ張りあげられ、盛大にせきこみ、頭の霞が完全に消えてすっかり主の殺気に飲み込まれていた。

首を締め上げられて息ができない。

主の赤い目がその怒りで淀んでいるように見えた。

「お前を殺して見せしめにしてやる!」

――みせしめ。

リアムの脳裏に突然懐かしい人々の顔が蘇り、流れていく。
この魔族は、祖国に危害を加えようとしているのだ。

守らなければ。

ガッと主の腕を掴み、声を振り絞る。

「……お、ゆるし、くださぃ」

泣きながら必死に懇願した。

「な、んでも、します……だから、ころさないで……」
「……はは」 

主がどうにかリアムを解放してくれて、まともに呼吸する事ができるようになるが、またも咳き込む羽目になった。
リアムは膝をつき、呼吸を整えるが頭を主に踏みつけられて痛みにうめく。

「う、う」
「これからは全てに感謝の言葉を述べて喜べ」
「あぅ、あぐう!?」

勢いよく口の中にペニスを突っ込まれ、喉奥に押し込まれた。
苦しくて吐き出したい衝動に駆られるが、頭を押さえ込まれて動けない。
尻を突き出して四つん這いになる。

「これからこのクロヴィスが直に調教して、立派な性奴隷にしてやる。喜べ!」

ブビュッと音がする勢いで白濁を口と咽に注がれる。
その雄のニオイと圧迫感でくらくらするが、正気を保たなければならない。

――ここから逃げて、知らせなければ。

「俺がいいって言うまでしゃぶり続けろ、淫乱野郎が!」

バシンと尻を叩かれ、その痛みさえも快楽となり、リアムはクロヴィスに必死に奉仕した。

散々犯された翌日、リアムは下半身を露出させられた状態で馬に股がり、その尻穴にはクロヴィスの肉棒が深く挿れられているために既に勃起していた。

「主様、出かけられるんで?」
「ああ。奴隷に道を確かめさせる」
「お気をつけて」
「ああ」

クロヴィスが馬の手綱を引いて、馬はゆっくりと歩きだした。
散歩がてらリアムの祖国への道のりを確かめるという事だが、リアムは後穴に穿たれた肉棒の与える快楽に耐えられず、甘い声をあげる事で精一杯だった。

クロヴィスに怒鳴られる。

「締まりのねぇケツだなあ! ぜんぜん気持ちよくねえんだよ!」
「あっ♡ は、はい、すみませ♡ あうっ♡」

馬が歩く振動であそこを刺激されるので、馬にしがみつき快楽に身もだえる。
気持ちよくて喘ぎ声をがまんできない。

「喘いでないで道を確かめろ! オラッ!」

ズンッと奥に突き上げられて、リアムは身体を跳ねさせ、馬の上でペニスから精液を噴出した。

「あぅ、あああぁ♡ ああうん♡」
「はしたねぇなあ。こんなのが神官とは、あの大国も堕ちたもんだ」

意地悪な言葉を浴びせられても、リアムは必ず逃げたしてみせると決意をしていた。
汚れきった自分でも、大切な人たちを守る手段はなにかある筈だと。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

神官、触手育成の神託を受ける

彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。 (誤字脱字報告不要)

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...