隷属神官の快楽記録

彩月野生

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揺れる心

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リアムは毎日クロヴィスによって調教され、肌に布がこすれるだけで喘ぐほど、敏感な体になってしまった。
質素な肌着一枚に性器を露出し、首輪をつけられ鎖で繋がれて、屋敷中を歩かされては犯される。
暴力は振るわれず快楽だけを叩きこまれた。

感情のない奴隷はつまらないと、クロヴィスはリアムの精神ギリギリの所で優しく頭を撫でたり愛撫してくるので、狂いたくても狂えない。
だが、リアムは己の目的を忘れずに済むのである意味運が良かったと言える。

広間に集まった魔族たちは、椅子に座ってリアムを犯しているクロヴィスを囲んでいた。

「主様、こいつがユーディアの神官ってのは本当なんですかい」
「あぁ♡」

クロヴィスに座り後ろから腰を打ち付けられているリアムは、乳首をつままれ、性器を魔族の一人に上下にしごかれてその身を快楽に震わせていた。

「そうだ。数日のうちにこいつに案内させる。準備しておけ」
「わかりました」
「さて」

ずるりと尻穴からペニスを引き抜かれ、絨毯の上に転がされてしまった。
尻を蹴られて痛みに呻く。

「コイツで遊べ」
「え、いいんですかい」
「俺は眠りに入る、その間コイツをたっぷり可愛がっておけ」

一方的に言い捨てたクロヴィスが、大広間から出ていく後ろ姿をぼんり見つめていた。
何処か覇気がないように感じて気にかかる。

「ほら、こいよ神官様」

中途半端に火照ったまま放置された身体を無数の手が弄ぶ。
上半身の薄い布着は切り裂かれ、裸体にされて四肢を仰向けに高く持ち上げられてしまい、浮遊感に恐怖心がこみあげた。
無骨な手のひらが身体中をまさぐり無造作に揉まれる。

リアムは特に敏感な箇所をいじられると甲高い声を上げてしまう。
それを男達に笑われながら犯された。
何十人もの相手をする羽目になり、リアムは様々なちたいを強制される。

誰もが普通の人間よりも体格が良く性器も逞しい。
男が受け入れられるような代物じゃないのに、リアムはクロヴィスの調教と、傷ができると術で癒されていたせいか、解しさえすればなんなく彼らの巨根を奥まで埋められた。

羽交い締めにされて下半身を持ち上げられた状態で、オークと人間のハーフの男が、満足そうな声をあげてリアムの中で欲望を吐き出す。

「あぁ気持ちイイ」
「あぅああああっ♡」

圧迫感と快楽に、リアムは目を見開いて泣き叫んだ。
一人が終わると、前から後ろから次々にイチモツを挿入されて腰を打ちつけられ、動きにあわせてリアムはがくがくと身体を震わせながら喘ぎ続ける。

「おうっ♡ おあっ! おおおぅう♡」
「俺で十人めだ! オラっ!」
「あっ! やめ、もうっ 」

只でさえ吐き出された欲望でお腹が一杯なのに、受け止められる筈がない。
リアムは奥で膨張したペニスから放たれる迸りにぞくぞくと背筋を震わせて絶頂して射精した。

「あひぃぃ♡」

白濁はリアムの後孔から溢れだし、太ももから伝い落ちる。
まだ挿されたままの男根をきゅうきゅう締め付けてしまう。

――これいじょう、されたら、こわれるのにぃ♡ でも、気持ちいいぃ♡

「なんだあ? 嫌々言ってるくせに、足りねえかあ?」

ゆさゆさと腰を揺さぶられてリアムは男にしがみつき、性器であそこを刺激されて込み上げる快感に耐えられなくて口にした。

「き、きもちいいぃ♡」
「お? ずいぶん素直じゃねえか。壊れてもいいのか?」

身体は素直に快楽を求めているのに、欲求に逆らうのが苦しい。
リアムは必死に頷く。

「もっと、もっとお♡ してぇ♡」
「そうかそうか、んじゃ、覚悟しろよ」

ズンッと腰を突き上げた男は性急な動きでリアムを穿つ。
リアムは口をだらしなく開き恍惚に瞳を潤ませ、獣のような声を上げて喘いだ。

広間に集まった何十人もの魔族相手に股を開き、後孔で受け入れてから数時間後。
リアムは全身男達の汁まみれで身体を投げ出し、うっとりと浅く呼吸を繰り返していた。

すでに魔族達は解散しており、残されたのは、白濁まみれで激しい性交の余韻に浸る奴隷神官のみ。

「はぁ♡ はあ♡ あぁん♡」

ぴくぴくと四肢が痙攣している。
あまりの快楽に思考はとっくに真っ白だった。

男達から「広間を綺麗にしとけ」と命令されており、眠気をどうにか振り払い起き上がるが、足を滑らせてしまう。

「あぅっ」

足元は精液まみれなのだ。
裸足のリアムは気を付けないとまた滑ってしまう。

「あー、大丈夫か」

魔族の男が一人近寄ってきた。
リアムが視線を向けると助け起こしてくれた。
緑はだの男だ。オークと人間のハーフで、リアムを最初に犯した男だった。
リアムは複雑な気持ちで礼をいうと男は軽く笑う。

「ありがとう、サンドロ」
「なあ、その身体気分悪いだろ?」
「は、はい?」

嫌な予感がした瞬間、何かを引っかけられた。

「ひっ?」
「そいつは身体を綺麗にしてくれるんだ。その間に広間を掃除しな」

低い声で嗤うサンドロの背後から、数人の魔族の男達がやって来てリアムを見下ろす。

リアムは全身に付着したスライムの蠢く感触に身もだえる。
汚れている場所を綺麗にしようと全身を這いずり回るのだ、敏感すぎるリアムには性拷問と変わらない。

せめて性器からスライムを剥がそうとするが指に絡むだけで取れず、ねちゃねちゃと揉まれてたまらず座り込む。
すると臀部に引っ付いたスライムが、尻の中に侵入してリアムは床に手をつくと尻を浮かせて快楽に叫んだ。

「な、なかにぃ♡ はいらないでぇえ♡ だ、だめえぇえ♡」

天井をあおぎ舌を突きだしてがくがくと腰を振り絶頂してしまう。
男たちが歓喜した声がするが、リアムは反応する余裕なんてなく、這いずってサンドロの足元で上目使いに懇願する。

「お、おねがい♡ もう、ゆるしてぇ♡」
「そんな気持ちよさそうな顔で言われてもなあ」
「明日から主様が目を覚ますまで俺たちの相手をするっていうんなら助けてやろうか?」

リアムは頷いた。

「わ、わかりました」
「よし。じゃあ、さっさと終わらせるか」

ひひっと下卑た笑い声が響く中で、スライムの動きがはげしくなる。

「いやあっ♡ どおしてぇっ♡」

誰も答えず、代わりに愉しそうな笑い声があがる。
その間に性器と尻の中をスライムに蹂躙されて何回も絶頂していた。
助けてと懇願する自分の声が甘い喘ぎ声になった時には、リアムは自分が何をしているのかわからなくなった。

「やべえ勃ったわ」
「我慢しろ面倒だ」

そんな会話を最後に聞いて、リアムは気絶した。



気づくとリアムはクロヴィスの眠る寝台の上に横たわっていた。
記憶が曖昧で頭痛と全身が痛くて動けそうもない。

どうにか寝返りをうつとクロヴィスがこちらに顔を向けて眠っていた。
いつもの冷酷な雰囲気からは想像できない毒気のない表情に、リアムは胸がざわめくのを感じて戸惑う。

――な、なんで僕。

クロヴィスから視線を逸らせると、呻き声が聞こえて視線を戻す。
苦悶に満ちた顔で何かを呟いていて、リアムは思わず手を伸ばす。

「クロヴィス?」

頬に伝う雫に気付き、そっと身を寄せて確かめた。
クロヴィスは何かを呟き涙を流している。
リアムは焦った。
起こすべきだろうか。
 
その時、脳裏にクロヴィスの言葉が蘇った。

"貴様の国は、我が同胞を奪った因縁の大国だ!!"


「……っ」

リアムはクロヴィスの頭を引き寄せて抱き締めた。
クロヴィスの苦しみについて知らなければならない。

そう思った。

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