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込み上げる熱情
しおりを挟むディランの子どもを授かり、無事に産み落としたリュカは、確かに幸福な日々を過ごしていた。
新たな家をもらい受け、緑豊かな森の奥で愛する家族と暮らしている。
ディランとの息子レイルは一年も経たずに成人になり、他二人の息子たちと共に母であるリュカに食らいつく。
やわらかな寝台に身をしずませ、身体中を三人の息子達になぶられるリュカは、すでに理性を失い、快楽を貪る淫欲の虜になっていた。
襲われた当初は拒否し、息子達を嗜めようとしていたのだが、すっかり成人男性として成熟した彼らの性欲の強さと、肉体に翻弄され、快楽に飲み込まれてしまったのだ。
「んふえっ♡」
三人から同時に精液を浴びせられ、リュカは悶えながら喜悦に浸る。
「母上は美しいな」
アレクが愉悦に浸る声を上げると、シェルとレイルも同意するように頷いて、リュカの肉体を愉しむかのように性器を胸や頬、頭にこすりつけてきた。
――この、ままじゃ、ほんとうにおかしくな、る……。
頭では拒否すべきだと分かっているのに、身体は堕落しきって抗えない。
――助けて、ディラン。
息子達は次々とリュカの中に男根を突き入れ、欲望のままに抜き差しを繰り返す。
その度にがくがくと四肢が揺さぶられ、寝台がギシギシと軋む。
「おっ♡ おっ♡ おっ♡ おっ♡ おおおっ♡ おほうっ♡」
絶頂してぶしゅうっと射精したリュカは、脳天まで突き抜ける感覚に酔いしれる。
さらに、実の息子達に与えられる快楽だと思うと感度が増した。
「すっかり堕ちたなリュカ」
「ほ、ほひいっ♡」
――ディラン。
いつの間にかディランが顔を覗きこんでおり、胸の突起をコリコリといじめられて身悶える。
「くうんっ♡ くふうんっ♡」
「犬のような声だな」
ぴくぴくと腰が浮き、息子達が性器を四肢にこすりつける強さと速さが激しくなっていく。
「犬なら犬らしくもっと鳴け」
「くひいっ♡ くうううんっ♡」
助けを求めたいのに、身体は快楽に貪欲で、喘ぎ声をあげることしかできなかった。
ディランに抱えられて彼の膝の上に座り、その猛るモノでなぶられ、舌を突きだして叫ぶ。
「おほおっ♡ ほおっ♡ おおおっ♡」
――も、もう、ゆるしてぇっ♡
苦しい程の快楽を与えられ、何度もイかされた。
その後、リュカは生活能力を失い、寝室にこもるようになる。
ディランは出かける際には、息子達にリュカの世話を任せるようになった。
――思考は回る、のに。
身体が敏感になりすぎて、触られただけで気持ち良くなってしまう。
こんな状態では、自分の世話や誰かの面倒を見ることは不可能だ。
リュカは息子達に身を委ねて瞳を閉じた。
そんな日々を過ごしていたある日、リアムが屋敷を訪ねてきた。
リュカはリアムに挨拶をしたつもりだったが、出る言葉はかすかな「ふ、ん」という声のみ。
常に頭がぼうっとして体が火照るリュカは、何かにしがみついていないと不安に襲われる。
今はリアムに抱きついて安心感を得ていた。
「リュカ様?」
「リアムか、久しぶりだな」
「俺もいるぞ」
その声に向かって、ディランが頭を垂れる。
クロヴィスが腕を組み、鋭い眼差しを向けていた。
「主様も一緒とは」
「お前のところにリアムを一人で行かせるのは危険だからな、それよりリュカの様子がおかしいぞ、何をした?」
リュカはそっとリアムから離れると、ディランとクロヴィスの間に割って入る。
クロヴィスを見つめ、顔を振って「問題ない」と気持ちを伝えたつもりだったが、見つめ返す瞳には冷たさが滲んでいた。
ふいに腰を抱かれ、ディランに身を寄せる。
「こいつが選択して生きた結果です」
「……っ」
「正気に戻りたければ、こいつは勝手に動くでしょう」
突き放すような物言いだが、不思議と負の感情には支配されなかった。
暫しディランとクロヴィスは睨みあい、リアムがクロヴィスの手を引いた事でその場は収まった。
リュカの頭はディランでいっぱいで、いつも彼と快楽を貪ることばかり考えている。
剥き出しの肌を絡み合い、呼吸が苦しくなるほどに口づけをかわしあう。
「ふむうっ♡」
「リュカ」
「んっ」
深い場所で繋がって、揺さぶられて一つになれる。
これこそ、何よりも望む幸せ――。
「ほひぃいんっ♡ ひひいいいっ♡」
「わかるか、俺の熱が」
「くひぃいいいいいっ♡」
胃から這い上がるくらいに多量の精液を体内に放出され、全身がピクピクと痙攣している。
――し、しあ、わせえっ♡
ディランが口許を緩めて微笑んでくれた。
それを見たリュカの胸の内に、強い想いが甦る。
――だめだ、これじゃ……!!
「リュカ!?」
気付けば、思い切り自分の手の甲に噛みついていた。
血が流れて溢れていた。
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