50 / 175
閑話 Night Chill Sex
しおりを挟む灯りを消し、窓から射し込む月明かりに縁取られ、セイルは濡れた瞳でアッシュを見つめながら、ドレスシャツのボタンを妖しくゆっくりと外していく。
アッシュはベッドの上で全裸になり、既に熱り立つ自身の巨大な屹立を、両手でゆっくりと扱きながら、セイルを見つめる。呼吸は既に荒い。
セイルの指先が、肌を滑るようにシャツを合わせ目から広げた。鎖骨、胸板、そして腹へと、シャツが滑り落ちる。すらりとした体躯に走る柔らかな月の影が、その妖艶な色気を際立たせた。細い腰、鍛え抜かれた臀部を包むスラックスのベルトに指をかけ、静かに、そしてゆっくりと。
アッシュの黒い瞳が、その一連の動きを貪るように追う。真面目な騎士団長の顔に浮かぶ、抑えきれない情欲。
「っ、…」
セイルが下着一枚になった瞬間、アッシュの喉から低く唸るような吐息が漏れた。
セイルは、アッシュの熱い視線を全身に浴びながら、自らも下着を脱ぎ捨て、全裸になった。
縛られたピンクベージュのセミロングの髪から紐が外され、首筋から肩にかけてハラリと艶めかしく流れる。月光を浴びた肌は、陶器のように滑らかで、それでいて熱を帯びていた。
アッシュは、ベッドの上で四つん這いになり、求める様にセイルへと手を伸ばした。その筋肉質な腕が、セイルの細い腰をしっかりと掴む。セイルの全身が、アッシュの熱を求めて微かに震えた。
「はっ、…」
アッシュはセイルをゆっくりと仰向けに押し倒す。荒い吐息がセイルの耳元で熱く弾けた。逞しい胸板がセイルの薄い胸板に押し付けられ、二人の体温が混ざり合う。セイルは快感に耐えきれず、細い指先でシーツを強く握りしめた。
アッシュの大きな手が、セイルの背中を、腰を、そして柔らかく開かれた性感の場所へと滑り降りる。濡れた場所を丹念に弄られ、セイルの腰が勝手に跳ねた。
「ぅあ、ぁ…っ、」
アッシュは、自らの巨大な熱をセイルの入り口に押し当てる。少しの躊躇いもなく、真剣な眼差しで、ゆっくりと。
セイルの体は、慣れているはずなのに、その大きさを受け入れる度に、深く、深く、軋んだ。
「んっ、ぅ…っ、は…」
セイルは、額に汗を滲ませ、アッシュの肩に顔を埋めた。
アッシュは、セイルを抱き抱え、その細い首筋に熱い口づけを落とす。そして、腰を大きく振り上げ、一定のリズムで、容赦なく奥を突き上げた。騎士団長らしい、力強く、激しい動き。
セイルは、快感のあまり、口を開けて、ただひたすらに喘ぎを漏らした。
「ぁあ!…っ、や、っ、ぅん、」
アッシュは、セイルの反応に更に熱を高め、速度を上げた。月明かりの下、二人の肉体がぶつかり合う淫靡な音だけが、静かな部屋に響き渡る。
セイルの視界が白く霞み、絶頂の波が身体を支配した。セイルの内に熱いものが溢れ出すのを感じながら、セイルもまた、甘く、強く、上半身に熱をまき散らした。
セイルは体内にアッシュの熱を感じながら体勢を変え、萎えかけたアッシュの剛直に舌を這わす。
ひくんっ、と敏感になりすぎているそれへの刺激に、アッシュの全身が震える。
セイルは艶めかしい瞳でアッシュを見上げ、濡れた唇で根元から先端までをゆっくりと這い、刺激を重ねる。騎士の逞しい大腿を両手で包み込み、妖しく視線を絡ませながら。
「ん、っ…」
アッシュの喉奥から、抑えきれない甘い唸りが漏れた。セイルの技巧的な愛撫により、剛直がみるみるうちに熱を帯び、再び巨大な威容を取り戻す。セイルはそれを満足げに眺め、自らその熱を迎え入れた。熱く、硬く、重い塊が、セイルの喉の奥を突き上げる。
「ご、ほ…っ、ふ」
苦しいほどの深さに、生理的な涙が瞳に溜まる。
アッシュは、セイルの献身的な行為に耐えられず、ピンクベージュの髪を鷲掴みにした。そして、腰を大きく揺らし、セイルの口内で激しく快楽を求めた。
「はぁ、はぁ…っ、く…」
セイルの息継ぎも許さないほどの猛攻。アッシュの理性は既に吹き飛び、純粋な獣の衝動だけが残る。
セイルの全身に電流が走り、快感と苦痛が混じり合った震えが走った。口内に広がるアッシュの熱い衝動。
そして、再びアッシュの喉から低いうなり声が響き、「うっ…!」と共に、熱い快楽の雫がセイルの口内に満たされた。
セイルは、それを余すことなく嚥下し、舌で唇を濡らした。濡れた瞳が、満足げな色気を放ちながらアッシュを見つめる。
アッシュは全身の力が抜け、セイルの横に倒れ込んだ。セイルは淫靡に口角を上げると、倒れたアッシュの上に跨り、娼婦の様に腰を捻る。目を細め、頬を薄く紅潮し汗ばみながら両手で自身の胸筋を揉みしだき、舌舐めずりをしながらアッシュを見下ろす。
アッシュの呼吸が再び荒くなり、黒い瞳がセイルの妖艶な姿を捉えて離さない。セイルの肢体から放たれる熱と香りが、疲弊したはずのアッシュの本能を容赦なく刺激した。
セイルは再び熱を帯び始めた剛直に自ら跨り、濡れた場所に擦りつけた。濡れた肌が触れ合うたびに、喘ぎにも似た淫靡な音が響く。
「は、あっ…」
セイルは自身の興奮に耐えきれず、自ら腰を上下に揺らし始めた。緩急をつけ、ねじり、まるで誘うように。
アッシュは真面目な騎士としての理性が、セイルの淫蕩さによって崩壊していくのを感じた。セイルが自ら快楽に溺れる姿は、アッシュにとって何よりも強い刺激だった。
「んん、あぁ…っ」
セイルの口から、抑えきれない甘い喘ぎが溢れる。快感に耐えかねたセイルの腰が大きく跳ねた。アッシュはセイルの細い腰を力強く掴み、その動きをコントロールし始める。深い場所を狙い、突き上げる。セイルの体はアッシュの意志に従い、激しく受け止めた。
「っ!く、ぁ…は…」
セイルの指先が、アッシュの逞しい胸板を掻きむしる。アッシュの強い視線と、全身を貫く快感に、セイルは完全に支配されていた。
激しい衝動が再び二人を襲う。アッシュは荒い吐息を漏らし、セイルは全身で絶頂の波を受け止めた。
「ああぁ!…はっ…く、」
二人の肉体が強い痙攣を起こし、外と内を汚す。セイルはそのまま、アッシュの肩に顔を埋めた。
にちゅり、と淫靡な音が部屋に響いた。
月明かりの下、二人は互いの体温と重みを確かめ合うように、再び静寂の中へと沈んでいった。
13
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
#密売じゃありません!ミツバイギフトで最高に美味しい果物作ったら、領主令息が夫になった件について
国府知里
ファンタジー
「がんばっても報われなかったあなたに」“スローライフ成り上がりファンタジー”
人生に疲れ果てた北村めぐみは、目覚めると異世界の農村で少女グレイスとして転生していた。この世界では6歳で神から“ギフト”を授かるという。グレイスが得た謎の力「ミツバイ」は、果物を蜜のように甘くするという奇跡の力だった!村を、領地を、やがて王国までも変えていく果樹栽培の物語がいま始まる――。美味しさが未来を育てる、異世界農業×スローライフ・ファンタジー!
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。
これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。
無自覚両片想いの勇者×親友。
読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。
猫を追いかけて異世界に来たら、拾ってくれたのは優しい貴族様でした
水無瀬 蒼
BL
清石拓也はある日飼い猫の黒猫・ルナを追って古びた神社に紛れ込んだ。
そこで、御神木の根に足をひっかけて転んでしまう。
倒れる瞬間、大きな光に飲み込まれる。
そして目を覚ましたのは、遺跡の中だった。
体調の悪い拓也を助けてくれたのは貴族のレオニス・アーゼンハイツだった。
2026.1.5〜
非力な守護騎士は幻想料理で聖獣様をお支えします
muku
BL
聖なる山に住む聖獣のもとへ守護騎士として送られた、伯爵令息イリス。
非力で成人しているのに子供にしか見えないイリスは、前世の記憶と山の幻想的な食材を使い、食事を拒む聖獣セフィドリーフに料理を作ることに。
両親に疎まれて居場所がないながらも、健気に生きるイリスにセフィドリーフは心動かされ始めていた。
そして人間嫌いのセフィドリーフには隠された過去があることに、イリスは気づいていく。
非力な青年×人間嫌いの人外の、料理と癒しの物語。
※全年齢向け作品です。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる