異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた

 病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
 言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
 小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
 しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。

 湊の生活は以前のような日に戻った。

 一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
 ただ、明らかに成長スピードが早い。
 どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。

 弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
 お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。

 あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
 後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
 気づけば少年の住む異世界に来ていた。

 二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。

 序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
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