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第40話 男のプライド
しおりを挟むペリエの退団とアッシュの退寮が発表された日の少し前、その日はリメインの店休日とアッシュの公休日が二日とも重なる、中々無い貴重な一日だった。
前もって連絡しておいた通り、アッシュの実家、エリトロ領内にあるエリンジューム侯爵邸に、アッシュとセイルは向かっていた。
アッシュは、騎士団団長として式典などで着用する、豪華な装飾が施されたネイビーブルーの騎士礼服に身を包んでいた。普段の勤務服よりも厳格で、彼の筋肉質な体躯を一層際立たせている。
対するセイルは、仕立ての良いグレーのベストとスラックス。クリーム色のドレスシャツにネイビーブルーの柄物ネクタイを締め、足元はよく磨かれたブラウンの革靴。全てこの日のために用意された下ろしたてだ。
すらりとした体躯は、シックな装いを着こなし、そのピンクベージュのセミロングの髪を首の後ろで一つに纏め、左前髪だけを垂らした姿は、侯爵家を訪れるに相応しい品の良さと、隠しきれない妖艶な色気を漂わせていた。
「はぁ~、大きな家…。それに広い庭園。流石侯爵邸というか…」
門をくぐり、手入れの行き届いた広大な庭園と、その奥に佇む堂々とした本邸を前に、セイルは思わず目を見開いた。
「大したことないぞセイル。慣れればただの家だ」
アッシュはセイルの隣を歩きながら、いつもの絵に描いたような真面目な表情でそう言ったが、その黒い瞳には、愛しい恋人が自分の家を褒めることへの微かな喜びが滲んでいた。
「アッシュにとってはそうかもしれないけど、俺なんてこんな立派な場所、縁がないと思ってたからなぁ」
セイルがそう呟くと、アッシュは立ち止まり、優しくセイルの手を取った。
「今は違う。君は俺の恋人として堂々とここに来ている。それにリメインだって、この領地で知らない者はいない評判の店だろう? 君の努力の賜物だ」
アッシュの言葉に、セイルは少し照れくさそうにふわりと微笑んだ。その穏やかながらも蠱惑的な笑顔に、アッシュは一瞬息を呑む。彼にとって、セイルの魅力は何度見ても抗いがたい魔力を持っていた。
「ありがとう、アッシュ。なんだか緊張がほぐれたよ」
「さあ、行こう。両親と兄妹が待ってる」
アッシュはセイルの手を離さず、そのまま本邸のエントランスへ向かった。ちなみに、何の用事で本日帰省したのかは、まだ両親兄妹には話していない。話があるとだけ伝えていた。
「おかえりなさいませアッシュ様」
エントランスで執事やメイド数人に出迎えられ、格式高い応接間に案内されると、既にアッシュの家族が揃っていた。
部屋の中央に置かれた豪華なソファには、アッシュの父親であるエリンジューム侯爵と、穏やかな表情の侯爵夫人が腰掛けている。侯爵はアッシュに似た精悍な顔立ちで、夫人もまた、品のある美しさを持っていた。
そして、侯爵夫妻の隣には、アッシュの兄であるエリンジューム侯爵家嫡男と、おそらく妹であろう、見目麗しい女性が座っていた。
「父上、母上。アロン兄上、ランゼ。ただいま戻りました」
アッシュはセイルを伴い、深く一礼した。
「アッシュ、よく帰った。そして、そちらは…?」
侯爵が、セイルを値踏みするように鋭い眼差しで見つめた。
セイルは左脚を半歩前に。右腕を後背に。左掌を胸の中央に添えると瞳を閉じて、斜め45度に礼をした。
「エリンジューム侯爵家の皆様、はじめまして、私は領内で飲食店を経営しております、セイルと申します。お恥ずかしながら爵位を持した生まれではありませんので、ただのセイルで、失礼致します」
セイルの口調は落ち着いており、しかし、耳触りの良い不思議な響きを持っていた。 それは、異世界で培われた経験と知識と、彼の持つ生まれ持った「色気」が合わさった、抗いがたい魅力を放っていた。
侯爵は、セイルの完璧な挨拶とその立ち姿に、一瞬言葉を失った。平民でありながら、これほどまでの品位と、ただならぬ雰囲気を纏っている者を、侯爵はこれまで見たことがなかった。
「……セイル殿か。アッシュから話は聞いている。領内で評判の店主だそうだな」
侯爵がようやく口を開くと、侯爵夫人が優しい笑みをセイルに向けた。
「セイルさん。ようこそおいでくださいました。アッシュが帰省の際に、それはもう楽しそうに貴方の話をするのよ。どうぞ、楽になさってください」
「ありがとうございます、奥様」
セイルは上品に微笑んで応えた。夫人の温かい言葉で、室内の張り詰めた空気が幾分か和らぐ。アッシュはセイルの隣に立ちながら、家族、特に父親の反応を固唾を呑んで見守っていた。アッシュとセイルは並んでソファーに座る。
「セイルさんは、確か…サンドウィッチの店だったわね? 私は一度、ランゼの付き合いで店の前を通ったことがあるわ」
侯爵夫人の言葉に、アッシュの妹であるランゼがぱっと顔を上げた。
「ええお母様!。リメインのサンドウィッチは本当に美味しいんですのよ!。特に『彩り野菜とグリルチキンのサンド』は絶品で、友達とよく行きますの!」
侯爵家の令嬢らしからぬ親しみやすい口調でまくし立てるランゼに、セイルは柔らかく笑いかけた。
「お褒めいただき光栄です、ランゼ様。といいますか、アッシュの妹君様だったのですね」
常連の顔を全て覚えているセイルは、部屋に入る際にランゼの存在に気がついていた。「うふふ」とランゼは上品に笑う。したり顔だ。
「ランゼ!」
兄である嫡男のアロンが、たしなめるように妹の名を呼んだ。アロンは、アッシュと似た真面目さを持ちながらも、どこか人懐っこい印象を受ける。
「すまないセイル殿。妹は幾つになってもお転婆でな。結婚して子も生まれて、もう少し落ち着くと思っていたんだが…」
「とんでもございません。お客様にそう言っていただけるのは、店主としてこの上ない喜びです」
セイルの対応は終始落ち着いており、貴族相手にも物怖じしない堂々とした態度だった。これは異世界での経験がなせる業であり、彼の持つ「妖艶さ」と合わさって、かえって彼自身をミステリアスな存在として際立たせていた。
一通りの世間話が終わり、侯爵は居住まいを正した。
「さて、アッシュ。話があると言っていたが、何用で本日は戻ったのだ」
侯爵の問いかけに、アッシュは立ち上がり、セイルの傍らで一歩前に出た。
「父上、母上、兄上、ランゼ。本日は、除籍願いに来ました」
「「「「「えっ!?」」」」」
セイルとエリンジューム一家が同時に素っ頓狂な声を上げる。
「…長年私を育てて頂き、父上母上には感謝しか有りません。兄上は…」
「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ちなさいアッシュ!話が見えない!!」
声を荒げたのはアロンだった。侯爵も夫人も、ランゼも、驚きで言葉を失っている。特に侯爵の顔色はみるみるうちに険しくなった。
「兄上、申し訳ない。ただ、私とセイルは真剣に交際しており、ゆくゆくは共に生きていきたいと考えています」
アッシュは真面目な顔のまま、セイルに視線を向け、きっぱりと言い切った。その視線に込められた愛情と決意の強さに、セイルは息を詰めた。
「ちょっと待て、アッシュ。それと除籍とどういう関係がある。とりあえず、座りなさい」
侯爵の声には焦りが混じり始める。アッシュは座ると背筋を伸ばした。
「はい。私はセイルと共に生きるにあたり、エリンジューム侯爵家の次男という立場を捨てるつもりです。侯爵家の者である以上、いずれは家のために政略結婚等の義務が生じるでしょう。私はそれを拒否したい。そして、セイルをそのような面倒事に巻き込みたくありません。私は、騎士団職は続けますが、次男の身分を捨て平民となります」
アッシュの言葉は淀みがなく、真剣だった。彼はこの結論に至るまで、どれほどの覚悟をしたのだろうか。セイルは、アッシュの行動力と、貴族の身分を捨てるという「重すぎる愛」に眩暈を覚えた。同時に、彼が自分のためにそこまでしていることに、胸が熱くなった。
「…いや、あのな、アッシュ。お前とそちらのセイル殿が真剣に交際しているのであれば、何も問題はないぞ?」
侯爵が慌ててアッシュをたしなめる。
「えっ」
今度はアッシュが素っ頓狂な声を出した。
「…寧ろ私たちがセイルさんに感謝したい位だわ?だって貴方、色恋事に興味が無さすぎたんですもの」
「えっ」
アッシュのがまたもや素っ頓狂な声とともに崩れた。セイルも、ぽかんと口を開けて夫人を見つめている。
「そうよアッシュ。貴方ときたら、剣の稽古と騎士団の仕事ばかりで、女性に全く興味を示さない。このまま一生独身で、『仕事一筋の侯爵家次男』として終わるのではないかと、母は心配で夜も眠れなかったのよ!そんなだから、10も離れた妹のランゼにまで先に行かれて!」
侯爵夫人が、それまでの品の良い微笑みを一変させ早口でまくし立てる。その顔には、長年の悩みが解消されたことへの安堵と喜びが浮かんでいた。侯爵も深く頷いた。
「そうだ。もしや我々が気が付かないだけで、アッシュには何か性愛に対する問題があるのではないか、と夫婦で密かに話し合ったことさえある。それがどうだ、セイル殿という素晴らしい恋人を得て、アッシュの顔つきも少し柔らかくなった。大変喜ばしいことだ」
侯爵は、セイルに対して親愛のこもった眼差しを向けた。
「だからアッシュ、除籍など考えるな。我々が君たちの仲を裂くような真似はしない。エリンジューム侯爵家は、愛する者を選んだ次男を、心から歓迎する」
ランゼは目を輝かせ、パチパチと拍手をしている。アロンもホッとしたように肩の力を抜いた。
「兄様は知らなかったかもしれないけど、お父様お母様も兄様も、私も。大恋愛の末に結婚したのよ?」
ランゼの言葉に、アッシュは完全に思考が停止したように立ち尽くした。
「そ、そんな…。私はてっきり、家のために政略結婚が義務づけられるものだと…」
アッシュの真面目さからくる誤解だった。侯爵夫人は、溜息とも安堵のため息ともつかない息を吐きながら、優しく言った。
「アッシュ。貴族としての務めは確かに重要ですが、エリンジューム家は昔から『愛あっての婚姻』を重んじています。貴方が選んだ相手が、例え同性であっても、それがセイルさんであるなら、私たちは心から祝福します。どうぞ、セイルさんを大切になさい」
セイルは、予想外の温かい反応に、胸の奥がきゅっと締め付けられるのを感じた。
「あの…侯爵様、奥様、アロン様、ランゼ様。お言葉、心より感謝申し上げます。平民の私とアッシュとの交際を、このような形で認めていただけるとは…」
「セイル殿」
侯爵は穏やかながらも威厳のある声で言った。
「君の立ち居振る舞いは、下手に爵位を持つ者よりもずっと品がある。それに、アッシュがこれほどまでに惚れ込み、自ら身分を捨てようとする程の相手だ。我々に反対する理由はない」
アロンが立ち上がり、アッシュの隣に座るとアッシュの肩を力強く叩いた。
「バカだなお前。だが、お前の真剣さが分かった。安心しろ、お前の職は国王陛下の信任も厚い。今まで通り、胸を張って騎士団隊長として誇り高く生きればいい。だが、家は捨てるな。お前はエリンジューム家の誇りだ」
アッシュは目を潤ませ、深く頭を下げた。
「父上、母上、兄上、ランゼ…。ありがとう、ございます」
セイルはアッシュの隣でそっと手を握った。アッシュの家族からの温かい承認は、彼の心をどれほど安堵させたことだろう。
「アッシュ、騎士は続けると言っていたが、寮はどうするのだ?出るのか?」
「…そちらに関しては、私の店が住居兼なので問題有りません。所謂、騎士団本部への通勤にも徒歩5分程の場所です。私の家に、アッシュを迎え入れたいと考えています」
セイルはアッシュを見る。アッシュは目を見開いたまま、その言葉の意味を咀嚼しているようだった。
「……セイル?」
アッシュの声は、驚きと、信じられないほどの喜びで震えていた。
「先程のアッシュの除籍願いは、私との関係を大切にしたいという決意の表れだと思っています。それは、私にとって最高の愛の告白でした。でも、結果的にその必要がないと分かった今、今度は私がアッシュに『家族』としての確かな居場所を提供したいです。…もちろん、君がよければの話だけど」
セイルの言葉は、侯爵家での緊張を一気に解きほぐす、優しい光を放っていた。侯爵夫妻は顔を見合わせ、夫人などは目頭を押さえている。
「セイル殿、貴方という方は…」
侯爵が感嘆の声を漏らした。
アッシュは、これまでの真面目一徹な表情をかなぐり捨てて、まるで恋に目覚めた少年のような、戸惑いと熱情の入り混じった顔でセイルを見つめた。
「セイル…俺は、そんな、君にそこまでしてもらっていいのか…?」
「君はもう、……俺の『ただの恋人』じゃない、『生涯を共にする人』だろう? エリンジューム侯爵家の次男としてではなく、一人の騎士、一人の男として、俺の隣で暮らしてほしい。君の帰る場所に、俺はなりたい」
セイルの言葉、そして彼から滲み出る妖艶な色気が、アッシュの理性を揺さぶった。彼はセイルの手を両手で包み込み、そのまま手の甲に顔を埋めた。
「ッ…! セイル! 俺は、俺はなんて幸せ者なんだ…!」
深い感動と、セイルからの愛を受け止める喜びで、アッシュの逞しい身体が震えた。
「おいおい、妹の前だぞアッシュ!」
アロンが苦笑いしながらも、目尻には涙を浮かべている。ランゼは「まぁ素敵!」と興奮気味に拍手を送った。侯爵夫妻も温かい眼差しで二人を見つめている。
「では、そのリメインの二階に、アッシュとセイルさんが?」
侯爵夫人が優しい声で確認する。
「はい。小さな家ですが。ただ、アッシュは勿論知ってますが、私の好みに建てた家なので、皆様からすると少々変わった造りかもしれませんが…」
セイルがそう言うと、アッシュは顔を上げ、彼の頬に手を添えた。
「構わないさ。君のいる場所なら、どこでも俺にとっては楽園だ。ありがとう、セイル。こんなにも深く愛してくれて」
アッシュの瞳には、愛と決意が満ちていた。彼の真っ直ぐな愛情を受け止め、セイルはふわりと微笑んだ。その瞬間、二人の間に確かな「家族」の絆が生まれた。
「…セイルさん、ひとつ聞いても良いかしら」
奥様――シーラがセイルに問う。扇子を広げて口元を隠す。
「はい奥様、なんでしょうか?」
「この子を選んだ決め手は、何だったのかしら?」
「絶倫な所です」
さらりとセイルが即答する。
「セイル!」
アッシュは真っ赤な顔で叫び、思わずセイルの肩を掴んだ。彼は、この妖艶な恋人が時折見せる、驚くほど率直で淫らな言葉に、いつも理性を揺さぶられる。そして、それが公の場、しかも自分の実家で発せられたことに、羞恥と喜びがごちゃ混ぜになっていた。
「あらまぁ!」
侯爵夫人シーラは、扇子で隠していた口元を緩め、楽しそうに笑い声をあげた。
「あなた、アッシュもあなたとアロンと同じで、ちゃんとエリンジュームの血を受け継いでいたみたいね」
シーラは嬉しそうに空いている手で侯爵――モーリの肩をぺちぺちと叩く。
「…やめなさい」
モーリ、アロン、アッシュが目を泳がす。
「なんの事でしょうか?」
セイルが首を傾げる。
「エリンジュームの男家系は例外なく、絶倫で大きいものを所持すると代々言われてるのよ。私の息子やアロン兄様の男子子息も、大きさに関しては子供ながら例外では無かったのよ」
ランゼもまた、さらりととんでもないことを話した。
「ああ…、たしかに。正直に話しますと、私が今までお会いした殿方の中で、アッシュがいちばん立派なものをお持ちだと思います」
「「ほぉ…」」
モーリとアロンの目が細くなる。アッシュはいたたまれずに目を伏せる。
「アロン、セイルくん、…ちょっと私と一緒に隣の部屋に来なさい」
モーリが今までに無い低い声でセイルとアロンに目を向ける。モーリとアロンが立ち上がり、アッシュも立ち上がろうとするが、
「…アッシュはそこで待ってなさい」
アロンの、いつにも無く低い声がアッシュを制した。
応接間を出ていく3人を、微妙な面持ちで見送る3人。シーラは扇子の裏でニヤニヤと笑い、ランゼは瞳を輝かせ、アッシュは頭を抱えている。
数分後、三人が戻って来る。セイルの顔には、まるで良いものでも見たかのような、満たされた笑みが浮かんでいた。アロンは若干疲れ切った様子で、モーリは満足そうに咳払いをする。
「奥様、旦那様が1番御立派でしたよ」
シーラは、セイルのその一言に、扇子の下で表情を緩めた。
「あらまあ!うふふふふ」
シーラは嬉しそうにモーリの肩をぺちぺちと叩く。モーリも心なしか満足気だ。アロンとアッシュは、家系の秘密を暴露された羞恥と、セイルの見た目とは裏腹な破天荒さに、気不味そうに頭を垂れていた。
「私もジャンを連れてくればよかったわ」
ランゼが右手を頬に当てながら残念そうにする。ちなみにジャンはランゼの夫である。
「…セイル、ちなみに俺と兄上では…?」
アッシュがおずおずと、自分を指差す。アロンは咳払いをした。
「うーん、実際に勃ってる所を見せてもらったわけじゃないからなんとも言えないけど、多分同じ位じゃないかな」
「……あなた、セイルさんは、本当に正直で物怖じしない、気持ちのいい方ですわね」
シーラが、心の底から感心したように夫に言った。モーリは静かに頷き、セイルを見た。
「セイル殿。君をエリンジューム家の家族として迎えることを、心から嬉しく思う。これからもアッシュをよろしく頼む。そして、たまには顔を見せに来てくれ」
「はい。モーリ様、シーラ様、アロン様、ランゼ様。ありがとうございます。アッシュと共に、未来を紡ぎます」
セイルはアッシュの手を握り直し、深々と頭を下げた。アッシュもまた、目頭を熱くしながら頭を下げた。
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