上 下
2 / 4
第1章

第一話。【発覚】

しおりを挟む
ゆいside
ゆ「朝か…。学校だなぁ。最近学校行くのなんか憂鬱なんだよなぁ」
ゆ「まぁいいや。準備していこーっと。」

ゆ「いってきまーす」
ゆ母「あら、いってらっしゃい!」
ゆ「はぁ…」
私はゆい。どこにでもいる普通の中学二年生!
友達がいっぱいいて彼氏もいます(^-^)
とっても楽しい毎日を過ごしています!
…あんな事が、発覚するまでは…。
~学校~
ゆ「…ん?内靴の中に紙がある…。なんだろ?」
その内容は、とても悲惨で傷つくような内容だった。
手紙『ゆい お前キモい、ブス、学校くんな』
ゆ「…え?なにこれ…。酷い。」
先生「ゆいさん、おはようございます。どうしたんですか?」
ゆ「あ…先生。ちょっと、これ見てもらえますか」
先生「はい?どれどれ…?」
先生「……なんですか、これ。誰が書いたんでしょうか…こんなのいじめじゃないですか」
ゆ「私にも…わかりません。だけど…犯人は、多分私が困ってる、嫌な気持ちになるところを見たいからこれを書いたんですかねぇ…。」
先生「多分、そうでしょう。このかみ、私に貸してください」
ゆ「あ、どうぞ」
先生「対処は明日からします、まず今日も頑張ってください」
ゆ「はーい」

も「おはよう!ゆい!」
ゆ「おはよ…。」
み「なんかあんまり元気ないね?どしたの?」
ゆ「ちょっと、ね。」
…私は謎の感覚になった。
あれ…?いつもなら楽しく、喜んで話すのに
今日はなんだか話したくない…いや…なんか…怖い…。
なんで?どうして?
ゆ「…うーん。何て話せばいいかわからないや笑」
み「えー、なにそれ?笑」
ゆ「まとまったらいうね!」
も「オッケー!」
私はそこから逃げるように席に行き
とりあえず今日も頑張ろうと思いながら席についた。

桃花side
…今日のゆい、なにかおかしい。
いつもは笑顔で明るく接してくれるのに、
何故か今日は元気がなさそうで
心なしか笑顔も作ってるように見える。
うーん。何があったんだろう…?
体調悪かったり…?いや、とりあえず考えるのはやめよう。
とりあえず次の授業の準備しなきゃ。
ゆ「あの…桃花?」
も「ん?」
ゆ「次ってなんだっけ…?」
も「数学だよー、テスト対策だってさ」
ゆ「あ…そ、そっか…ありがとう…!」
も「…何かあったなら、なんでもいいなよ」ボソッ
ゆ「…!うん、そうする。ありがとう。」

ゆいside
ゆ「はぁ…疲れた。やっと学校終わったよ」
ゆ「帰るかぁ…」
やっぱり、なんか今日は人と話すのが怖い。
話したとしても、なにか私を悪くいってるように思ってしまう…
なんだろう…これ…。
とりあえず親に相談しよう…
~自宅~
ゆ「ただいま~…」
ゆ母「おかえりー!って、元気ないね。どうしたの?」
ゆ「なんかさぁ…いじめにあったんだよね。それで…謎に…人と話すのが怖くなってさぁ…。いざ話してもなんか相手が私とあんま話したくなさそうとか、悪く思ってそうとか考えちゃうんだよね。」
ゆ母「それ…大丈夫なの?っていうかいじめ?!ちょっと、どういうこと?」
ゆ「とりあえず先生が対応考えてくれてる…」
ゆ母「まぁとりあえず先生が対応しようとしてくれてるならいじめはいったん置いときましょうか…」
ゆ母「病院…行く?」
ゆ「えっ。病院?」
ゆ母「うん。多分それ、人間恐怖症よ。対人恐怖症ともいうけど。人間不信でもあるかもしれない。だから、病院行きましょう?」
ゆ「う、うん…」
~次の日~
ゆ「えぇ…!?人間恐怖症?!」
ゆ母「やっぱり…。」
医者「はい。ゆいさんは人間恐怖症と人間不信の傾向が大きいようです。カウンセリング、受けますか?」
ゆ「えー…。どうしよう…。」
ゆ母「私は出来ればカウンセリング受けてほしい。だけどどうするかはゆいに任せるわ…。」
ゆ「…とりあえず、受けません。自分でどうにか出来るかやってみます。
どうにもならなかったら受けます。」
医者「…本当に、いいんですね?」
ゆ「…はい。」
医者「わかりました…」
人間恐怖症と、人間不信かぁ…。
どうしようかな…これから…。
どうにかなるかなぁ…ならないか。
とりあえず、克服するために頑張らなきゃ…
しおりを挟む

処理中です...