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第1章

第二話。【どうしよう?】

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ゆいside
ゆ「うーん。克服しようってのもなぁ」
人間恐怖症と人間不信…どう克服していったらいいかなんて全然わかんない…。
まぁとりあえず…桃花と未凪に相談してみるかぁ…
-次の日-
ゆ「桃花、未凪。話したいことが、ある。」
も「何々?」
ゆ「昨日、さ?私…元気なかったじゃん。それ、私ね。」
み「うん。」
ゆ「朝に手紙が靴の中に入ってて、それが暴言だらけの内容だったんだ。」
も「…は?!」
ゆ「それがあってさ、そのあと…私なんだか変な感覚になって。桃花と未凪に限らずいろんな人と話すのが怖くなって。」
み「…うん。」
ゆ「病院、いったんだ。そしたら、人間恐怖症と人間不信だって。」
も「…」
ゆ「私最初は信じられなかった。だけど、あっ、そうなんだなって。信じて、認めてしまった」
ゆ「私、このこと話したら嫌われるんじゃないかって話すかすごく迷った。だけど、話した。」
ゆ「だから、これを聞いて嫌な気持ちになったなら、私のこと嫌いになってもいい__み「嫌いになんてなるわけないでしょ!?」…え?」
も「そうだよ!!嫌いになんてなるわけない!胸を張って言える!」
私は、話してて泣きそうだった。だから、下を向いていた。だけど、いざ前を向くと…
桃花と未凪が泣いていた。
ゆ「えっ…なんで…泣いて…わっ…!」ギュッ
抱き締められたその瞬間。桃花はいった。
も「よく、私達にいってくれたね…私達は、嫌うどころか、ゆいを支えていきたいって気持ちになった。」
…予想外の返答だった。私は桃花の発言を聞いた瞬間、涙が溢れてきた。
ゆ「桃…花っ…ぐすっ…未…凪…!」
み「話してくれてありがとう…!私達はずっとゆいを支えるから…大好きでいるから…!」
私達は、どれだけ泣いていたのだろうか。
泣いている時間が、長く感じた…。

桃花side
ゆいが衝撃の事実を話した。
信じられなかった。
だけど、ゆいは泣きそうになりながら、話していた。聞いていた私達もそれにつられて泣いてしまった。
だから、ゆいを信じた。
そして、泣いていたら長い時間がたっていた。
ようやく泣き止んだ私達はこれからどうすればいいかということを話し合っていた。
み「で…どうする?」
も「そうだなぁ…まずは、克服への糸口を見つけないとね」
ゆ「うーん…。」
も「ゆいは、特定の人物とかじゃなくて、全体的に怖いんでしょ?」
ゆ「う、うん…」
み「逆に怖くない人はいるの?」
ゆ「全体的でいうとみんなすごく怖く感じるけどちょっと怖いだけで全然話せるって人はいる。」
も「お、誰々?」
ゆ「桃花、未凪、愛希、暁斗。」
み「愛希先輩はわかるけど…暁斗!?」
も「まぁ、ゆい暁斗と仲いいもんね!」
ゆ「そ、そうかなぁ…。」
も「女子で私達以外にいないの?」
ゆ「…にこちゃん?」
も「にこ!?!?」
み「あー、なるほどー!」
も「とりあえず、絡みやすい人とまず積極的に絡むしかないね。」
み「そうだね。まぁそろそろ時間も時間だし、解散しますか!」
ゆ「うん、今日は二人ともありがとう。」
も「いいんだよ!これから克服していくために頑張ろ?」
ゆ「うん!」
み「それじゃ、またね!」
ゆ&も「「ばいばーい!」」

ゆいside
解散して、買い物に行こうとしてたんだけど…
見覚えのある人物がいるんだよねぇ…誰だろう…。
?「あら?ゆいじゃーん?」
ゆ「…っ!?」
?「覚えてる?ってか、覚えてなかったら最低だよね、同じ学校ではあるんだしー笑」
私はすぐに逃げ出そうとした。だけど…そんなに甘くはなかった。
?「おっと。逃がさないよ?せっかく会ったんだからさぁ、この私麗菜(れな)様と遊んでよね?」
ゆ「やめ…てっ…!」
れ「大丈夫大丈夫!楽しく遊ぶだけだよ?ほら、ねーー?(^-^)」
ゆ「いやっ…!」
誰か…助けて…
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